読みやすくテンポも良い。軽妙なミステリーに脱帽
。楽しめました。
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サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) 単行本 – 2017/11/13
櫻田 智也
(著)
ホームレスを強制退去した公園の治安のため、ボランティアで『見回り隊』が結成された。ある夜、見回りをしていた吉森は、公園に居座る奇妙な客たちを追い出す。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件を追う吉森に、公園で出会った昆虫採集に勤しむとぼけた青年・?沢(えりさわ)が、真相を解き明かす。訪問客が減少した高原での密かな計画、街の片隅のバーでの交流が引金となる悲劇……。?沢が遭遇する事件の構図は、軽やかな推理で鮮やかに反転する! 第10回ミステリーズ! 新人賞を受賞した表題作を含む全5編。軽快な筆致で贈るミステリ連作集。
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2017/11/13
- ISBN-104488017991
- ISBN-13978-4488017996
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2017/11/13)
- 発売日 : 2017/11/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4488017991
- ISBN-13 : 978-4488017996
- Amazon 売れ筋ランキング: - 479,517位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,881位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題作で探偵役のえり沢にカラむボランティア監視員吉森の
往年のハリウッド映画
『夜の大捜査線 In the Heat of the Night』'67の
ロッド・スタイガーばりの頑迷な対応が引っ掛かった。
イマドキ現実にこんなことしてたら絶対クレームだ!
またそれに対するえり沢自身のリアクションも些か"コミュ障"気味?
推理の進展を阻害してるみたいな感じだったので
収録作全編こうだったらちょっとツラいな?
と思って読み進めたら、回を追うごとに改善の傾向が見られ、
そのスキルアップの過程が、読ませドコロだったのか?
とも思えた。
往年のハリウッド映画
『夜の大捜査線 In the Heat of the Night』'67の
ロッド・スタイガーばりの頑迷な対応が引っ掛かった。
イマドキ現実にこんなことしてたら絶対クレームだ!
またそれに対するえり沢自身のリアクションも些か"コミュ障"気味?
推理の進展を阻害してるみたいな感じだったので
収録作全編こうだったらちょっとツラいな?
と思って読み進めたら、回を追うごとに改善の傾向が見られ、
そのスキルアップの過程が、読ませドコロだったのか?
とも思えた。
2021年8月9日に日本でレビュー済み
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たぶん定職もないのに、えりさわ君が一生懸命虫の研究をする様や、ときどき自嘲ぎみな冗談いっても努めて明るく振る舞おうとしている様がけなげでかわいい。(ほんとに世俗的なことに興味ない部分もあるだろうけど。)
えりさわ君の周りにはいろいろ事件も起こるし、虫関係の仕事なんてよっぽど狭き門でたいへんだろうけど、くさらず頑張ってほしい。
えりさわ君の周りにはいろいろ事件も起こるし、虫関係の仕事なんてよっぽど狭き門でたいへんだろうけど、くさらず頑張ってほしい。
2023年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
●始めから主人公が登場するのではなく、各章ごとに名脇役(その章では主役)が前振りをするパター
ンです。で、本当の主人公が主役のオーラを感じさせずにおもむろに登場。ズッコケながらしゃべく
り漫才がスタートです。
残酷な殺人シーンも緊張感あふれるシーンもないので、ライトなミステリーとして楽しめます。通
勤途中にでも読める手軽で気楽なコンビニミステリーです。ユニークな雰囲気で良かったですよ。
ンです。で、本当の主人公が主役のオーラを感じさせずにおもむろに登場。ズッコケながらしゃべく
り漫才がスタートです。
残酷な殺人シーンも緊張感あふれるシーンもないので、ライトなミステリーとして楽しめます。通
勤途中にでも読める手軽で気楽なコンビニミステリーです。ユニークな雰囲気で良かったですよ。
2017年12月28日に日本でレビュー済み
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第十回ミステリーズ!新人賞の受賞作を含む、著者初単行本となる短編集全五編収録。
レギュラーキャラクターは空気読まないような読んでいるような、昆虫マニアのオトボケ青年(三十代半ば)エリ沢(環境依存文字)くんただ一人。昆虫を追いかけてどこにでも現れる彼は、もしかして犯罪探知機なのか不幸を引き寄せる死神体質なのか、あちらこちらで怪事件に遭遇することになるのであります。まー、素人探偵シリーズのお約束ですわ。
オトボケなタッチにシンプルなプロット、詩情あふれる描写の三点セットで描かれる五つのエピソードはいずれも昆虫モチーフという縛りつき、短いもので30ページ強、長いものでも50ページ弱というあっさりボリュームなので、軽やかにテンポよく、よどみなくストーリーが進み、ミステリーとしては薄味で、収録作で出来にばらつきがあるものの、読書の時間を心地よく楽しませてもらえます。ただ、何気ない日常の矛盾から犯罪の存在が発覚したり、犯罪を引き起こしてしまう結果になったり、どれも死体がつきもののお話なのでその点は御注意を。
収録作中のベストは「ホバリング・バタフライ」。また、『ベスト本格ミステリ2015』収録の「緑の女」という短編もエリ沢くんが探偵として顔を出しておりまして、本書に収録されなかったのは昆虫縛りから外れたせい? ということは次回は海生動物縛りで一冊作るの?
そして、他の何にもまして素敵だったのは著者自身によるあとがき。読書好きの人間にとっては夢のようなお話でして、著者が羨ましいやら妬ましいやら。
レギュラーキャラクターは空気読まないような読んでいるような、昆虫マニアのオトボケ青年(三十代半ば)エリ沢(環境依存文字)くんただ一人。昆虫を追いかけてどこにでも現れる彼は、もしかして犯罪探知機なのか不幸を引き寄せる死神体質なのか、あちらこちらで怪事件に遭遇することになるのであります。まー、素人探偵シリーズのお約束ですわ。
オトボケなタッチにシンプルなプロット、詩情あふれる描写の三点セットで描かれる五つのエピソードはいずれも昆虫モチーフという縛りつき、短いもので30ページ強、長いものでも50ページ弱というあっさりボリュームなので、軽やかにテンポよく、よどみなくストーリーが進み、ミステリーとしては薄味で、収録作で出来にばらつきがあるものの、読書の時間を心地よく楽しませてもらえます。ただ、何気ない日常の矛盾から犯罪の存在が発覚したり、犯罪を引き起こしてしまう結果になったり、どれも死体がつきもののお話なのでその点は御注意を。
収録作中のベストは「ホバリング・バタフライ」。また、『ベスト本格ミステリ2015』収録の「緑の女」という短編もエリ沢くんが探偵として顔を出しておりまして、本書に収録されなかったのは昆虫縛りから外れたせい? ということは次回は海生動物縛りで一冊作るの?
そして、他の何にもまして素敵だったのは著者自身によるあとがき。読書好きの人間にとっては夢のようなお話でして、著者が羨ましいやら妬ましいやら。
2021年4月17日に日本でレビュー済み
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楽しかったです、あのような結末になるとわ。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
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オールタイムベスト10の中に「亜愛一郎の狼狽」を入れている私にとってその名まえが出てきたからには、衝動買いでございます。
もちろん本家には比ぶるべきもないが、泡坂ファンならあとがきを読むだけで涙するのでありました。
あらためて今は無き幻影城から出版された単行本「亜愛一郎の狼狽」を手にした衝撃を思い出します(蛇足ですが、現在の文庫本版には挿絵が入ってないので面白さ半減します)。
さて本書に話をもどし、探偵役のエリサワのキャラクター造形をもう少しくっきりしてほしいなと思います。
それでも今後が楽しみです。
星は★★★1/2でオススメです。
もちろん亜愛一郎にまだ出会ってない方は、速攻で購入すべし。
もちろん本家には比ぶるべきもないが、泡坂ファンならあとがきを読むだけで涙するのでありました。
あらためて今は無き幻影城から出版された単行本「亜愛一郎の狼狽」を手にした衝撃を思い出します(蛇足ですが、現在の文庫本版には挿絵が入ってないので面白さ半減します)。
さて本書に話をもどし、探偵役のエリサワのキャラクター造形をもう少しくっきりしてほしいなと思います。
それでも今後が楽しみです。
星は★★★1/2でオススメです。
もちろん亜愛一郎にまだ出会ってない方は、速攻で購入すべし。
2020年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
五編ともそれぞれイイんです。特に表題作はシンプルな謎解きでそれこそシンプルイズベスト。火事と標本は関係者の昔話を聞くという、安楽椅子探偵物ですが、哀しく切ない内容です。作者が気になって、ミステリーズのバックナンバーを購入しエリサワ君が登場しない追憶の轍を読みましたが、期待通りでした。