全くおとぎ話ってのは確かに矛盾だらけ、おかしなことだらけなのだけど、
子どもの頃っていうのはなんの不思議にも思わずに「そういうものなんだ」と受け入れることができます。
でも、作者はその「おかしなこと」にツッコミを入れて書いてくれました。
ちょっとどこかで聞いたようなお話に似ているものもありますよ。
「名前」には大きな意味があり、それを知っているものには逆らえないという伝承、昔話は日本にもあります。
『大工と鬼六』なんかがそうですね。これも興味のある方にはお勧めです。
それにしても「ルンペルシュティルツキン」なんて、
舌を噛むような名前を付けたのは、いったい誰なんでしょう。
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六つのルンペルシュティルツキン物語 (創元ブックランド) 単行本 – 2005/2/24
ヴィヴィアン・ヴァンデ・ヴェルデ
(著),
斎藤 倫子
(翻訳)
- 本の長さ158ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2005/2/24
- ISBN-10448801934X
- ISBN-13978-4488019341
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2005/2/24)
- 発売日 : 2005/2/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 158ページ
- ISBN-10 : 448801934X
- ISBN-13 : 978-4488019341
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,754,725位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年5月18日に日本でレビュー済み
内容は他のレヴューに書いてあるとおりです。それぞれの物語の登場人物の性格評価等は以下の通り
第1話 粉屋の娘・・普通、王様・・普通、ルンペル(トロル)・・良くない、王と娘の間の子・・男
第2話 粉屋の娘・・良い、王様・・良くない、ルンペル(エルフ)・・良い、王と娘の間の子・・女
第3話 粉屋の娘・・良くない、王様・・普通、ルンペル(ドモヴォイ・・家に付く精)・・良い、王と娘の間の子・・男
第4話 粉屋の娘・・良い、王様・・良くない、ルンペル・・王が粉屋の名をあてずっぽうで言ったときの名、でも粉屋の名はオットー。粉屋と娘が城から逃亡
第5話 粉屋の娘・・すごい美人でちやほやされてスポイル気味、王様・・普通、ルンペル(魔術を使う醜い女)・・普通、娘と王の間の子・・女
第6話 粉屋の娘・・厚かましく欲深、王様・・聖人君子、ルンペル(衛兵隊長)・・チョイ役で影薄い。娘は隣国の方が豊かと聞いてそちらへ逃亡。
多分、人気があるのは第1、2及び4話と思います。
第1話 粉屋の娘・・普通、王様・・普通、ルンペル(トロル)・・良くない、王と娘の間の子・・男
第2話 粉屋の娘・・良い、王様・・良くない、ルンペル(エルフ)・・良い、王と娘の間の子・・女
第3話 粉屋の娘・・良くない、王様・・普通、ルンペル(ドモヴォイ・・家に付く精)・・良い、王と娘の間の子・・男
第4話 粉屋の娘・・良い、王様・・良くない、ルンペル・・王が粉屋の名をあてずっぽうで言ったときの名、でも粉屋の名はオットー。粉屋と娘が城から逃亡
第5話 粉屋の娘・・すごい美人でちやほやされてスポイル気味、王様・・普通、ルンペル(魔術を使う醜い女)・・普通、娘と王の間の子・・女
第6話 粉屋の娘・・厚かましく欲深、王様・・聖人君子、ルンペル(衛兵隊長)・・チョイ役で影薄い。娘は隣国の方が豊かと聞いてそちらへ逃亡。
多分、人気があるのは第1、2及び4話と思います。
2005年8月23日に日本でレビュー済み
グリム童話にある『ルンペルシュティルツキン物語』の不合理を暴く作者のまえがきから、イキナリ正面衝突的に面白い。
そりゃあ童話なんてツッコミどころ満載なものだけど、同じつっこむにしたって、ただ揚げ足をとって喜んでいるのではこどもっぽいばかり。まるきり淡々とそ知らぬ顔をしているくせに、ひょいと皮肉めかす言葉があくまで鋭く面白いというのが、大人の悪口作法というものだ。作者はそれを、実にお上手にやってのける。
つづく六つの物語は、どれもこれも違った『ルンペルシュティルツキン物語』でありながら、どれもこれも原話の不合理をうまく解決している。だからって理屈っぽく話が小さくなってしまうわけじゃなく、「そうくるか!」とその機智の豊かさににやりとさせられてしまうばかりなのだ。
原題"the rumpelstiltskin problem"も、"the rumpelstiltskin story"なんてつけるより、ずっと気が利いていて心憎い。
1話目の原題"A FAIRY TALE IN BAD TASTE"の(おそらく)ダブル・ミーニングも洒落ている。
多分、言葉のセンスもある人なんだろうなー。
といいつつ私は英語は苦手なので、、、この作者の初の翻訳書である本書がどんどん売れて続々と翻訳が出るように、たくさんの人がこの素敵なおとぎ話を読んでくれることを願う!
そりゃあ童話なんてツッコミどころ満載なものだけど、同じつっこむにしたって、ただ揚げ足をとって喜んでいるのではこどもっぽいばかり。まるきり淡々とそ知らぬ顔をしているくせに、ひょいと皮肉めかす言葉があくまで鋭く面白いというのが、大人の悪口作法というものだ。作者はそれを、実にお上手にやってのける。
つづく六つの物語は、どれもこれも違った『ルンペルシュティルツキン物語』でありながら、どれもこれも原話の不合理をうまく解決している。だからって理屈っぽく話が小さくなってしまうわけじゃなく、「そうくるか!」とその機智の豊かさににやりとさせられてしまうばかりなのだ。
原題"the rumpelstiltskin problem"も、"the rumpelstiltskin story"なんてつけるより、ずっと気が利いていて心憎い。
1話目の原題"A FAIRY TALE IN BAD TASTE"の(おそらく)ダブル・ミーニングも洒落ている。
多分、言葉のセンスもある人なんだろうなー。
といいつつ私は英語は苦手なので、、、この作者の初の翻訳書である本書がどんどん売れて続々と翻訳が出るように、たくさんの人がこの素敵なおとぎ話を読んでくれることを願う!
2007年2月20日に日本でレビュー済み
いやー笑った笑った。上質な笑いの渦にくるくるどぼーん!でした。
わたくし的にはやはり私も女の子なのでルンペルがハンサム妖精さんで他の男の子供ごとさらって行ってくれる、というお話が「すってきー!」ってうっとりだったのでしたが・・・他のお話も面白かったですよ。題名の通り6個のお話が入っているのですがその6個ともがルンペルのお話で違うルンペルが出てきて、だから違う展開になるのであります。
おとぎ話って矛盾点がどうしてもあるじゃないですか。不条理さとか。そこのところを上手くお料理してあるので、美味しく満足させて頂ける、というわけです。「今伝わっているお話の、もともとの本当のお話はこうだったのかも?」なんて思いながら読むのも楽しいものですよ。お勧めの一冊です。
わたくし的にはやはり私も女の子なのでルンペルがハンサム妖精さんで他の男の子供ごとさらって行ってくれる、というお話が「すってきー!」ってうっとりだったのでしたが・・・他のお話も面白かったですよ。題名の通り6個のお話が入っているのですがその6個ともがルンペルのお話で違うルンペルが出てきて、だから違う展開になるのであります。
おとぎ話って矛盾点がどうしてもあるじゃないですか。不条理さとか。そこのところを上手くお料理してあるので、美味しく満足させて頂ける、というわけです。「今伝わっているお話の、もともとの本当のお話はこうだったのかも?」なんて思いながら読むのも楽しいものですよ。お勧めの一冊です。