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あなたが名探偵 (創元クライム・クラブ) 単行本 – 2005/8/1
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2005/8/1
- ISBN-104488023835
- ISBN-13978-4488023836
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2005/8/1)
- 発売日 : 2005/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4488023835
- ISBN-13 : 978-4488023836
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,625,426位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 419,023位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
昭和37年 京都にて誕生。
平成7年 「玩具修理者」にて第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
平成10年 「海を見る人」にて第10回 S-F マガジン読者賞国内部門受賞
平成14年 「玩具修理者」映画化 (製作総指揮: 奥山和由、監督: はくぶん、主演: 田中麗奈)
平成18年 日本 SF 新人賞最終選考委員(~平成20年)
平成24年 『天獄と地国』にて第43回星雲賞日本長編部門受賞
平成26年 『アリス殺し』にて2014年啓文堂書店文芸書大賞受賞
平成29年 『ウルトラマンF』にて第48回星雲賞日本長編部門受賞
現在に至る。
社団法人 日本推理作家協会会員
宇宙作家クラブ会員
好きな言葉: 一石二鳥、棚から牡丹餅
嫌いな言葉: 努力、やる気
ホームページ: 小林泰三の不確定領域
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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掲載作品は以下のようになります。作品ごとの評価も併記しておきます。
1. 泡坂妻夫「蚊取湖殺人事件」……★
女友達2人がスキーへ遊びに行った際、1人が怪我で病院に運ばれます。そこで見かけた男が、翌朝、湖で死体となって発見されます。……「普通に考えればこいつが犯人だろう、でもそれでは単純すぎるからさすがに犯人ではないだろうな」と思った人物が犯人で、拍子抜けです。
2. 西澤保彦「お弁当ぐるぐる」……★★★
大企業をリストラされて、妻の稼ぎで生活していた男が自宅で殺されます。妻が出勤前に、昼食用にと夫のために作っていく不味い弁当箱は、綺麗に洗われていました。にもかかわらず、男の胃は空でした。……後に作者は、本作で活躍する音無警部たちが登場する作品群をシリーズ化しています。『ぬいぐるみ警部の帰還』にまとめられたそれらの作品群は、時系列的には本作品より前になります。
3. 小林泰三「大きな森の小さな密室」……★★★★★
森の奥深くにある金貸しの別荘に、借り手や関係者など6人が集まります。昼の休憩時間を終え、6人が別荘に戻ってきた時、金貸しは密室状態の自室で殺されています。……パズルとしてとてもよくできており、短い作品ながら、散りばめられた伏線もよく回収されています。
4. 麻耶雄嵩「ヘリオスの神像」……★★★★
大学3回生が下宿で殺されます。自室は荒らされており、幸運をもたらす像として被害者が信心していた3体のヘリオスの神像のうちの2体も破壊されていました。……解答編にもなかなかユーモアのあるやり取りがあり、餡子が尻尾まで詰まったタイ焼きといった感じです。
5. 法月綸太郎「ゼウスの息子たち」……★★★★★
四つ葉ホテルという高級ホテルで、作家・法月綸太郎がカンヅメになって仕事をしていたところ、1つ下の部屋で殺人事件が起こります。被害者はプロの恐喝屋で、死に際に「偽物」と言って死んでいきます。……法月作品らしいペダンティシズムが充溢しています。ただ、被害者が犯人を直接名指しせずに、「偽物」などという言い方をしなければならなかった理由が全くないため、謎かけにやや解せない思いが残ります。
6. 芦辺拓「読者よ欺かれておくれ」……★★★
もはや人手に渡るほかないという経営状態の宿「ペンシオン・ヴァンファス」に、経営に助言をしていたコンサルタントとその関係者たちが集まります。到着した晩、コンサルタントの愛人が殺されます。……バカミスすれすれです。解答編を読むと、本を投げ捨てたくなります。
7. 霞流一「左手でバーベキュー」……★★
30代半ばで別荘持ちの女社長がバーベキューパーティーを催します。パーティーを開始しようとした矢先、女社長の夫が殺されます。最初に死体が発見された際にあった左手が、2度目に発見された際にはなくなっていました。……解答編はいくらなんでも無理があります。死後工作時の犯人の多忙さには同情を禁じ得ません。
もともと2003-04年に雑誌『ミステリーズ!』に連載された企画で、問題篇のラストに「読者への挑戦」があり、次号に解答篇が出たという。
収録されているのは、泡坂妻夫「蚊取湖殺人事件」、西澤保彦「お弁当ぐるぐる」、小林泰三「大きな森の小さな密室」、麻耶雄嵩「ヘリオスの神像」、法月綸太郎「ゼウスの息子たち」、芦辺拓「読者よ欺かれておくれ」、霞流一「左手でバーベキュー」。
ちゃんと推理できるものもあり、これは無理だというものもあり。個人的には、とくに推理にこだわらずに読むのがいいと思う。
なお、その後、各作家の短編集などに収録されたものがほとんど。いろいろ読んでいるひとは、見たことがあるものばかりとなりかねないので、ご注意。
トリックがしょぼかったり、驚けなかったり。
あえてお勧めを挙げれば、法月綸太郎「ゼウスの息子たち」。
解答編を巻末にまとめているので、犯人当ての雰囲気は楽しめますが、
そこまで本気で突き詰める方は少ないのではないでしょうか。
読み易さだけで言えば、分けない方が良いですが、そこは好みですね。
よほどのファンでない限り、買ってまでは、、、というのが正直なところ。
さて本書はこれらとくらべると、まーずいぶんスマートな出来(笑)。解答を公募したのだから仕方ないといえばそうなんですが。でも「カレー――」も懸賞小説だったんだけれど(しかも賞品自腹)。スマートなまま綺麗に解答編を纏めた法月綸太郎のが私のベスト。この「ゼウスの息子たち」は正解率50%を狙った上で、物語を仕立てたと思う。
お勧めは、麻耶雄崇と法月倫太郎だ。最も、麻耶雄崇のマトモな短編ミステリは面白くない。「はじけている長編が好き」という人もいるのだが、これはマトモな話に仕上がっている。
芦辺拓は思わず「どうしちゃったの?」と言わんばかりの変形○○トリックだけど、これはアンフェアじゃないかな。