2009年に出た単行本の文庫化。
「ホペイロ坂上の事件簿」シリーズの第1弾。
6本を収める短編集だ。JFLに所属するプロサッカーチームのホペイロが主人公となっている。ホペイロとはスパイク係だが、この物語では実質的に雑用係であり、クラブで起こる事件を担当・解決していくことになる。
日常の謎系のストーリーで、洗濯物に混じっていた指輪の持ち主を捜したり、ポスターが盗まれる理由を解き明かしたりと、小粒なミステリが多い。謎そのものにはあまり工夫はなく、最初から結末の見えてしまうようなものも少なくない。しかし、巧みな語り口のおかげであまり不満は感じなかった。
どちらかというと、登場人物の魅力で読ませるタイプの本だ。生き生きと描かれており、みな癖があって楽しい。柔らかなユーモアも心地よい。
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ホペイロの憂鬱 JFL篇 単行本 – 2009/3/1
井上 尚登
(著)
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- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2009/3/1
- ISBN-104488024416
- ISBN-13978-4488024413
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2009/3/1)
- 発売日 : 2009/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 238ページ
- ISBN-10 : 4488024416
- ISBN-13 : 978-4488024413
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,677,539位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,025位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3時間ほどで、一気に読み切りました。
小説を読んだのは久しぶりでした。
現実の町田×相模原対決など
想像してニヤニヤしてしまいました
小説を読んだのは久しぶりでした。
現実の町田×相模原対決など
想像してニヤニヤしてしまいました
2009年7月27日に日本でレビュー済み
悪くはないがそれほど面白くもない。人間模様に主点をおいていて試合にしても仕事内容にしてもちょっと物足りない。小学生向けの本。
2019年3月29日に日本でレビュー済み
この手のライトミステリとして、特別ひどい内容ではありませんが、読んでいると欠点が目立ちました。
原因は、おそらく意図的にしているのでしょうが、視点と描写が幼稚に思える書き方をしていること。子供の視点ではなく、20代前半と思しき社会人の視点で語られていることを考えると、巧みというより、幼稚という言葉が先に出てきます。
このため、キャラクターが類型的で底が浅く、謎に魅力が乏しく、物語のまとめ方もほのぼのというよりぬるま湯という欠点が強く前に出てきているように思います。
また、連作短編としてみたとき、JFLのリーグ戦を戦うというバックグラウンドも季節感もストーリーに反映されていないので、急にこの一戦に昇格がかかっているといわれても、緊迫感はまったくありません。
Unlimitedで読んだのでなければ、怒る出来かと思います。
原因は、おそらく意図的にしているのでしょうが、視点と描写が幼稚に思える書き方をしていること。子供の視点ではなく、20代前半と思しき社会人の視点で語られていることを考えると、巧みというより、幼稚という言葉が先に出てきます。
このため、キャラクターが類型的で底が浅く、謎に魅力が乏しく、物語のまとめ方もほのぼのというよりぬるま湯という欠点が強く前に出てきているように思います。
また、連作短編としてみたとき、JFLのリーグ戦を戦うというバックグラウンドも季節感もストーリーに反映されていないので、急にこの一戦に昇格がかかっているといわれても、緊迫感はまったくありません。
Unlimitedで読んだのでなければ、怒る出来かと思います。
2010年12月3日に日本でレビュー済み
私はサッカーに興味がなかったので、
「ホペイロ」というものを知りませんでした
本作はJFL所属の相模原の(架空の)サッカークラブチームを舞台にした連作短編
主人公はこのチームの「ホペイロ」
「ホペイロ」とはポルトガル語で用具係のこと
本来の主業務はスパイクの管理だが、チームの経済的理由から様々な雑務もこなす
このホペイロが探偵役を努める、日常の謎系のライトなミステリ仕立てでした
謎自体は、あまりアクロバティックなものは無く地味でしたが、チームの運営や試合シーンなどが楽しかったです
キャラや、話の展開もある種の定型的なパターンですので非常に読みやすかったです
「ホペイロ」というものを知りませんでした
本作はJFL所属の相模原の(架空の)サッカークラブチームを舞台にした連作短編
主人公はこのチームの「ホペイロ」
「ホペイロ」とはポルトガル語で用具係のこと
本来の主業務はスパイクの管理だが、チームの経済的理由から様々な雑務もこなす
このホペイロが探偵役を努める、日常の謎系のライトなミステリ仕立てでした
謎自体は、あまりアクロバティックなものは無く地味でしたが、チームの運営や試合シーンなどが楽しかったです
キャラや、話の展開もある種の定型的なパターンですので非常に読みやすかったです
2018年5月31日に日本でレビュー済み
日本フットボールリーグのJ2の下、JFLに属するプロチーム、ビッグカイト相模原の用具係(ホペイロ)兼雑用係の坂上栄作がクラブ内外の日常の謎を解くことを押し付けられる6篇です。ミステリーというには謎自体も登場人物も軽ーい、というか薄っぺらい。周りのキャラには大げさで常識をちょっと外れた行動が頻出で、サッカーボールというより、少し空気が抜けて軌道の定まらないビーチボールの感じですが、その分気楽に読めます。大げさに面白く書いてあるところは小学生にはピッタリかもしれません。が、不法侵入者で窃盗犯でもある盗撮者を捕まえながら、クラブに有利な裏取引をして手打ちにするとか、正義とはかけ離れた面々ですので、「良い子はまねしないでね」という但し書きが必要です。
登場人物説明とかが各話で繰り返されるのは一話ずつの掲載にも耐えるように考えられているのでしょうが、まとめて読むには少々ウザい。
まあ、サッカーシューズのメンテナンス方法は勉強になりました。
登場人物説明とかが各話で繰り返されるのは一話ずつの掲載にも耐えるように考えられているのでしょうが、まとめて読むには少々ウザい。
まあ、サッカーシューズのメンテナンス方法は勉強になりました。
2010年8月23日に日本でレビュー済み
プロサッカーチームの用具係(ポルトガル語でホペイロ)が探偵役というちょっと変わった設定のミステリ短編集。基本的に解くのはいわゆる日常の謎系。ただし必ずサッカーに絡めた謎にしてある、というものである。
舞台が神奈川県相模原市の(架空の)プロサッカーチーム(さらに言うとJFLという比較的下位リーグに属する)ということもあって、サッカー全般が好きな人で、特に相模原市あたりに土地勘がある人が読むと、とても楽しめるでしょう。軍用機が上空をじゃんじゃん飛行したりとか、ホームグラウンドとされている「相模大野グリーンスタジアム」なんて実在しないけれど、実在する相模大野グリーンホール(コンサートホールです)はちゃんとちらっと登場するとか、オダサガに実在する名店「萬金餃子」を彷彿とさせる餃子屋が登場したりとか。
いわゆる大ミステリ作家と比べてしまうと、登場人物の描写がちょっと底深くない感じがしてしまう(ステレオタイプに走りすぎ?)のが気になりますが、まあ楽しく読めるのは確かなので、そんなことは気にしないで読むべき、かな。
舞台が神奈川県相模原市の(架空の)プロサッカーチーム(さらに言うとJFLという比較的下位リーグに属する)ということもあって、サッカー全般が好きな人で、特に相模原市あたりに土地勘がある人が読むと、とても楽しめるでしょう。軍用機が上空をじゃんじゃん飛行したりとか、ホームグラウンドとされている「相模大野グリーンスタジアム」なんて実在しないけれど、実在する相模大野グリーンホール(コンサートホールです)はちゃんとちらっと登場するとか、オダサガに実在する名店「萬金餃子」を彷彿とさせる餃子屋が登場したりとか。
いわゆる大ミステリ作家と比べてしまうと、登場人物の描写がちょっと底深くない感じがしてしまう(ステレオタイプに走りすぎ?)のが気になりますが、まあ楽しく読めるのは確かなので、そんなことは気にしないで読むべき、かな。