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ゴルディオンの結び目 単行本 – 2009/6/24
後藤 均
(著)
女性画家の失踪、そして四重殺人……第二次世界大戦後の西欧を舞台に展開される、世界の命運を握る男たちの熾烈な頭脳戦と、幻の絵画を巡る陰謀の行方は。壮大な歴史ミステリ。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2009/6/24
- ISBN-104488024459
- ISBN-13978-4488024451
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2009/6/24)
- 発売日 : 2009/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 352ページ
- ISBN-10 : 4488024459
- ISBN-13 : 978-4488024451
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,803,989位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者の3部作を全部読了しました。どの作品も地理・歴史・美術史と「多くの登場人物の複雑な背景を記憶できるか」というチャレンジを筆者から受けている感じでした。かつ本作はグルメ度も試されます。人によってはこのチャレンジに対して音をあげてしまうのでは? しかしながら、作品そのものはぐぐっと引きこまれる感じではないのですが、なんとも表現しようがない魅力に溢れており、最後まで一気に読了してしまいました。歴史を勉強直してから再読すればまた新たな魅力を感じるのではと思いました。また、本作品の主たる舞台である欧州で本書が出版されたら、ヨーロッパ人読者からどのような反応があるのか見てみたい(日本人より受けるのでは)と思いました。
2016年5月24日に日本でレビュー済み
著者の過去の2作も読んでいるが、あまり記憶に残っていない。まあ、ほとんどのミステリは読み終えた端から忘れていく質なので仕方ない。
本作は1968年の西ドイツ(当時)とマルタ島が主舞台となっている。
西ドイツで起きた日本人女性画家失踪事件、さには二つの殺傷事件、そしてマルタのそばにある小島では4人の亡骸が並ぶ。しかも、後者はクローズドサークル。背景として出てくるのは、ナチス、モサド、冷戦下におけるスパイ合戦、絵画の盗難と贋作、さらにはチェコの“プラハの春”に対するソ連の介入、はてはグルメにファッションなど。350ページの程度としては盛り込みすぎかもしれない。しかも、かなり専門的というか、部分的にはペダンチックにも思える。
細部は悪くないのだが、謎が解けた爽快感がないことと、探偵役を務める2人に引き付けられるものがないために、強い魅力が感じられない。
本作は1968年の西ドイツ(当時)とマルタ島が主舞台となっている。
西ドイツで起きた日本人女性画家失踪事件、さには二つの殺傷事件、そしてマルタのそばにある小島では4人の亡骸が並ぶ。しかも、後者はクローズドサークル。背景として出てくるのは、ナチス、モサド、冷戦下におけるスパイ合戦、絵画の盗難と贋作、さらにはチェコの“プラハの春”に対するソ連の介入、はてはグルメにファッションなど。350ページの程度としては盛り込みすぎかもしれない。しかも、かなり専門的というか、部分的にはペダンチックにも思える。
細部は悪くないのだが、謎が解けた爽快感がないことと、探偵役を務める2人に引き付けられるものがないために、強い魅力が感じられない。
2020年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三部作完結編として様々な要素が盛り込まれていますが、謎(トリック)のスケールが前作と比べて
小さくなっているので読後の爽快感が弱いです。
「東西冷戦(におけるスパイの暗躍)概論」「贋作の蘊蓄」「イスラム教豆知識」「ウサギ肉料理の感想」
などが未整理のまま書き散らされるので謎解きがどうでもよいレベル(笑)で読みにくく、
探偵役もこれまでパッとしなかった「語り手の妻」が突如名探偵として持ち上げられ
後出し情報を使いながらドヤ顔で解説を行うのであまり好感が持てません。
あとがきに(出版が2008年・三部作の構想自体は2000年あたりから? にも関わらず)
「十字軍は正しく、イスラム世界は後進的であるというキリスト教史観の呪縛から逃れなければならない」
と時代遅れなことを誇らしげに書いているあたり、いささか古い・遅い思想の著者と推察されます。
発表があと15年、せめて10年早ければもっと高い評価だったと思いますが・・・・・・
小さくなっているので読後の爽快感が弱いです。
「東西冷戦(におけるスパイの暗躍)概論」「贋作の蘊蓄」「イスラム教豆知識」「ウサギ肉料理の感想」
などが未整理のまま書き散らされるので謎解きがどうでもよいレベル(笑)で読みにくく、
探偵役もこれまでパッとしなかった「語り手の妻」が突如名探偵として持ち上げられ
後出し情報を使いながらドヤ顔で解説を行うのであまり好感が持てません。
あとがきに(出版が2008年・三部作の構想自体は2000年あたりから? にも関わらず)
「十字軍は正しく、イスラム世界は後進的であるというキリスト教史観の呪縛から逃れなければならない」
と時代遅れなことを誇らしげに書いているあたり、いささか古い・遅い思想の著者と推察されます。
発表があと15年、せめて10年早ければもっと高い評価だったと思いますが・・・・・・