mediumがきっかけで相沢先生の虜になり、このシリーズも読んでみることに。
今までマジックの世界に深く触れたことが無かったので、初のマジックパートになるとまるでマジックの基礎の授業を受けているような新鮮な気持ちで楽しく読んでいました。フラリッシュなんかはyoutubeで動画を調べたりして、新しい世界に触れることの楽しさやわくわく感も味わうことができました。
物語としても読みやすくて、高校生ならではの人間関係を時にはシリアスに時にはコミカルに描いていて読んでいて全く飽きませんでした。
さて、次は私だから感じたもうこの本のもう一つの面として、八反丸から初へのクソデカ感情百合があるということです。仮にこの作品を百合作品のひとつとして評価した場合、物語における須川くんの立ち位置が非常に重要になります。百合の話に男子を出すなとはいいません。百合の名作にも男子が出ている作品はあります。すべては男子の絡ませ方で良作になるか地雷になるかが決まります。八反丸さんは物語終盤ではっきりと言いました。「わたしはあの子が好き」「ハツはわたしのものなの」と。そして自らの恋心を捨ててまで大好きな人に夢を叶えて欲しいという八反丸さんのその純粋で崇高な想いは何人たりとも邪魔することが許されない確かな百合なのです。この恋心を知るまでは私も完全に僕と初のボーイミーツガール物語を受け入れて読んでいました。百合でないのなら男女の恋愛は自由です。しかし私たちの界隈では百合の間に男子が介在することは万死に値する大罪であり、一度この作品に明確な百合の種が植えられてしまった以上私はもう僕と初の間に友情以上の関係が生まれることを望まないでしょう。
続編は本編と同時購入しているので、続編でこの伏線をどう回収するのか相沢先生の技量を今から確かめていきたいと思います。長文失礼しました。
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午前零時のサンドリヨン 単行本 – 2009/10/10
相沢 沙呼
(著)
酉乃初、普通の高校1年生。だけど実は……、レストラン・バー『サンドリヨン』でマジシャンとして活躍する彼女が遭遇した出来事を解き明かす。第十九回鮎川哲也賞受賞作。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2009/10/10
- ISBN-104488024491
- ISBN-13978-4488024499
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2009/10/10)
- 発売日 : 2009/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4488024491
- ISBN-13 : 978-4488024499
- Amazon 売れ筋ランキング: - 464,020位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 130,900位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
推理もあり、マジックもあり、でもこの物語の良さはそれよりも主人公の純粋な感情と、青春の日々をとても上手く独特な表現で伝えているところが良かった。また細かな描写や、風景が目に浮かぶしつこくない文の使い方は読んでいて気持ちよく感じるので、著者の別の作品も是非読んでみようと思いました。
2010年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第19回鮎川哲也賞受賞作品
帯には、
女子高生マジシャン酉乃初(とりのはつ)が学園の謎を解く
期待の新人がセンシティブな筆致で描く”ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリ
と書いてあり、その言葉に違わず、高校で起こる”日常の謎”を
マジシャンであるヒロインが解決していく様子を、主人公(一目惚れした)の視点で
軽快なタッチで語っていくという、とても楽しく読めた作品で、受賞したのもうなずけた。
しかし、この作品最終選考に残った四作品のなかで選考委員の意見が割れている作品らしい。
選考委員の四人、笠井潔・北村薫・島田荘司・山田正紀(敬称略)のなかで、
笠井潔氏が、「小説的な技術性は最も高い」としながらも、「米澤穂信の「古典部」や
「小市民」シリーズに含まれる「苦さ」のようなものが、この作品には欠けている。」
として、四人中で唯一反対している。
読み進めていくと、物語の最中でヒロインが犯人を告発し、手を差し伸べるのだが、
それを「偽善」として撥ね退けられてしまう。しかし、その後のヒロイン・主人公ともに
そのことが無かったかのように振る舞っており、そこが中途半端だと感じてしまった。
ただ個人的な感じ方の違いであり、笠井氏以外の三方はこの作品を推しているため、
あまり「苦さ」を含まない日常の謎が好きな方には楽しく読めると思います。
帯には、
女子高生マジシャン酉乃初(とりのはつ)が学園の謎を解く
期待の新人がセンシティブな筆致で描く”ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリ
と書いてあり、その言葉に違わず、高校で起こる”日常の謎”を
マジシャンであるヒロインが解決していく様子を、主人公(一目惚れした)の視点で
軽快なタッチで語っていくという、とても楽しく読めた作品で、受賞したのもうなずけた。
しかし、この作品最終選考に残った四作品のなかで選考委員の意見が割れている作品らしい。
選考委員の四人、笠井潔・北村薫・島田荘司・山田正紀(敬称略)のなかで、
笠井潔氏が、「小説的な技術性は最も高い」としながらも、「米澤穂信の「古典部」や
「小市民」シリーズに含まれる「苦さ」のようなものが、この作品には欠けている。」
として、四人中で唯一反対している。
読み進めていくと、物語の最中でヒロインが犯人を告発し、手を差し伸べるのだが、
それを「偽善」として撥ね退けられてしまう。しかし、その後のヒロイン・主人公ともに
そのことが無かったかのように振る舞っており、そこが中途半端だと感じてしまった。
ただ個人的な感じ方の違いであり、笠井氏以外の三方はこの作品を推しているため、
あまり「苦さ」を含まない日常の謎が好きな方には楽しく読めると思います。
2020年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物の心情の表現、ストーリー展開や伏線回収に際立った意外性があるわけではないが、だからこそ予測通りの予想外な物語となっていて満足な一冊という印象。
青春モノ、ミステリーモノを読み始めたい人には特にオススメです。
青春モノ、ミステリーモノを読み始めたい人には特にオススメです。
2015年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品を買ったとき表紙の絵を見て主人公の少女がマジックなどの知識を使い華麗に事件を解決する痛快なミステリを私は想像したがその期待は良い意味で裏切られた。
表紙絵のきらびやかさに反してその内容はけっしてきらびやかなだけでなく人間の弱さやドロドロした感情が描かれたものだった。
主人公はプロ並みの腕を持つ女子高生マジシャンで普段はその腕をアルバイト先のレストランバーで披露している。
そんな彼女にもう一人の主人公で同じ高校に通うクラスメイトである男の子が出会うところから物語は始まる。
この本は四つの連作短編からなっていていずれの話もその男の子の一人称で物語られる。
二人の主人公の前にふりかかる事件はいずれも学校という社会の負の側面に由来している。
具体的に言うといじめであったり生徒間の嫉妬などが事件を引き起こしていると思われる。
二人の主人公はそれらの事件を解決しつつも自らも悩み苦しんでいく。
特に主人公の女の子(名を酉乃初という)は自らがマジックをするのが人に認められたいからでそれは嘘の自分であり本当の自分はひ弱でさびしがり屋であると思っていてそんな本当の自分を誰もわかってはくれないことに悩んでいる。
この作品を読み終えて私が思ったことは初のような少女はとても可愛いということだった。
初という少女はマジックの腕が天才的で頭も非常にきれるのだがその心の核には上にあげたような悩みがあってそのギャップに萌えるとともに彼女が事件を解決するたびに彼女自身も含めて事件にかかわる生徒たちのドロドロとしたある意味醜悪ともいえる心が浄化され美しいものになっていくのが読んでいて快かった。
表紙絵のきらびやかさに反してその内容はけっしてきらびやかなだけでなく人間の弱さやドロドロした感情が描かれたものだった。
主人公はプロ並みの腕を持つ女子高生マジシャンで普段はその腕をアルバイト先のレストランバーで披露している。
そんな彼女にもう一人の主人公で同じ高校に通うクラスメイトである男の子が出会うところから物語は始まる。
この本は四つの連作短編からなっていていずれの話もその男の子の一人称で物語られる。
二人の主人公の前にふりかかる事件はいずれも学校という社会の負の側面に由来している。
具体的に言うといじめであったり生徒間の嫉妬などが事件を引き起こしていると思われる。
二人の主人公はそれらの事件を解決しつつも自らも悩み苦しんでいく。
特に主人公の女の子(名を酉乃初という)は自らがマジックをするのが人に認められたいからでそれは嘘の自分であり本当の自分はひ弱でさびしがり屋であると思っていてそんな本当の自分を誰もわかってはくれないことに悩んでいる。
この作品を読み終えて私が思ったことは初のような少女はとても可愛いということだった。
初という少女はマジックの腕が天才的で頭も非常にきれるのだがその心の核には上にあげたような悩みがあってそのギャップに萌えるとともに彼女が事件を解決するたびに彼女自身も含めて事件にかかわる生徒たちのドロドロとしたある意味醜悪ともいえる心が浄化され美しいものになっていくのが読んでいて快かった。
2022年5月21日に日本でレビュー済み
青春日常系ミステリーの傑作です!!
お薦めですよ!
私は殺人など起きる残酷なミステリーを敬遠してから、凄惨な事件が起きない日常系ミステリーを愛読してます。
そんな中の日常系ミステリーの傑作です!
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』でこのミステリーがすごい!など複数の賞を受賞して話題となり有名になった相沢先生が無名時代の作品。デビュー頃の日常系ミステリーです。
このサンドリヨンとはシンデレラですね。
正直この作品はミステリーとしては稚拙です。ミステリーのトリックに期待すると残念だと思います。でもそれを超える魅力があるのですよ!
何よりマジックの描写がとても印象的で素晴らしい!!
謎めいた美少女とマジック。作品内の数多くのマジックは本当のマジックとの事なのでとても魅力的です。しかもこのマジック種明かしがないのですよ!種明かしが滅茶苦茶気になります!相沢先生がマジックの愛好家との事で種明かしをしない鉄則を守っているのですね。
またヒロインの駄洒落!
これが本当に面白い。駄洒落に読者として気がつくと楽しいですよ。掲示板とか…
クールな美少女が呟く駄洒落に是非注目して頂きたい。
ミステリーとしては残念な要素も多いですが、全体としては素晴らしい作品です。
序盤は無双の名探偵のようなヒロインの挫折と葛藤もあって素晴らしいです!!
また爽やかな青春恋愛ストーリーとしても微笑ましい作品です。
日常系ミステリーで有名な米澤穂信先生の『氷菓』古典部シリーズをほろ苦いビターな青春日常系ミステリーの代表作品とするなら、この作品はとてもスイーツな甘い青春日常系ミステリーの傑作です!
確かに甘過ぎる作品かもしれませんが、読んでいて爽やかで勇気を貰えました。
マジックがお好きな方
日常系ミステリーがお好きな方
クールな美少女の太股がお好きな方(笑
駄洒落がお好きな方
純情でボッチな男子を応援したい方
こんな方に特にお薦めです。
素敵なエンディングですよ。
心が温かくなる作品なのでお薦めです!
相沢先生の作品の中で一番好きな作品です。私には宝物のような作品の1つです。
素敵な物語をご創作頂き相沢先生ありがとうございました!
お薦めですよ!
私は殺人など起きる残酷なミステリーを敬遠してから、凄惨な事件が起きない日常系ミステリーを愛読してます。
そんな中の日常系ミステリーの傑作です!
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』でこのミステリーがすごい!など複数の賞を受賞して話題となり有名になった相沢先生が無名時代の作品。デビュー頃の日常系ミステリーです。
このサンドリヨンとはシンデレラですね。
正直この作品はミステリーとしては稚拙です。ミステリーのトリックに期待すると残念だと思います。でもそれを超える魅力があるのですよ!
何よりマジックの描写がとても印象的で素晴らしい!!
謎めいた美少女とマジック。作品内の数多くのマジックは本当のマジックとの事なのでとても魅力的です。しかもこのマジック種明かしがないのですよ!種明かしが滅茶苦茶気になります!相沢先生がマジックの愛好家との事で種明かしをしない鉄則を守っているのですね。
またヒロインの駄洒落!
これが本当に面白い。駄洒落に読者として気がつくと楽しいですよ。掲示板とか…
クールな美少女が呟く駄洒落に是非注目して頂きたい。
ミステリーとしては残念な要素も多いですが、全体としては素晴らしい作品です。
序盤は無双の名探偵のようなヒロインの挫折と葛藤もあって素晴らしいです!!
また爽やかな青春恋愛ストーリーとしても微笑ましい作品です。
日常系ミステリーで有名な米澤穂信先生の『氷菓』古典部シリーズをほろ苦いビターな青春日常系ミステリーの代表作品とするなら、この作品はとてもスイーツな甘い青春日常系ミステリーの傑作です!
確かに甘過ぎる作品かもしれませんが、読んでいて爽やかで勇気を貰えました。
マジックがお好きな方
日常系ミステリーがお好きな方
クールな美少女の太股がお好きな方(笑
駄洒落がお好きな方
純情でボッチな男子を応援したい方
こんな方に特にお薦めです。
素敵なエンディングですよ。
心が温かくなる作品なのでお薦めです!
相沢先生の作品の中で一番好きな作品です。私には宝物のような作品の1つです。
素敵な物語をご創作頂き相沢先生ありがとうございました!
2013年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
語り手の「須川くん」は男子がこうありたいと願う「理想の僕」であり、大人になった私が読むとこそばゆ過ぎるし、ラノベに良く出てくる女の子っぽい「僕」キャラの典型です。
でも、好きですねぇ、こう言うの。
読んでいて、もう一度、あの頃に戻れればというロマンを感じます。
こんな男子も女子も実際にはいないことでしょう。
小説だからこそ、夢見るシチュエーションが楽しめます。
マジックが出来る少女。
それだけで魅力たっぷりです。
魔法使いに憧れていて寂しがり屋で嘘つき。そして恐るべき洞察力を備えた名探偵。
須川君が少しずつ心の成長をしていく姿も微笑ましい。
ストーリーはラブコメディそのものですが、文章と構成は実にしっかりしています。
早速次の作品を読みたくなりました。
でも、好きですねぇ、こう言うの。
読んでいて、もう一度、あの頃に戻れればというロマンを感じます。
こんな男子も女子も実際にはいないことでしょう。
小説だからこそ、夢見るシチュエーションが楽しめます。
マジックが出来る少女。
それだけで魅力たっぷりです。
魔法使いに憧れていて寂しがり屋で嘘つき。そして恐るべき洞察力を備えた名探偵。
須川君が少しずつ心の成長をしていく姿も微笑ましい。
ストーリーはラブコメディそのものですが、文章と構成は実にしっかりしています。
早速次の作品を読みたくなりました。
2023年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公の男の子、高校生にしては幼すぎて共感しにくい
最後まで読むことができませんでした。
申し訳ないm(_ _)m
最後まで読むことができませんでした。
申し訳ないm(_ _)m