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ブルーローズは眠らない 単行本 – 2017/9/21
市川 憂人
(著)
両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、〈ジェリーフィッシュ〉事件後、閑職に回されたマリアと漣は、P署の刑事ドミニクから依頼を受ける。幻の青いバラを同時期に開発した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を調査してほしいと。しかし両者への面談直後、温室内で切断された首が発見される。バラの蔓が扉と窓を覆い、密室状態の温室には縛られた生存者と「実験体七十二号がお前を見ている」という血文字も残されていた。年末ミステリベストに全てランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!
- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2017/9/21
- ISBN-104488027768
- ISBN-13978-4488027766
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2017/9/21)
- 発売日 : 2017/9/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4488027768
- ISBN-13 : 978-4488027766
- Amazon 売れ筋ランキング: - 617,642位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,739位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
購入後に思ってたよりも早く商品到着し、状態もキレイでした。また機会ありましたらよろしくお願いいたします。
2020年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず本代と関係ない部分から、本作では遙かに遺伝子工学が進歩したパラレルワールドが舞台になってるわけだけど、前作で大容量256KBでフロッピーを使っているなど、IT技術に関しては80年代の8bitパソコンレベルだということが明らかにされている。テープレコーダーが現役なことからもこれが窺える。しかし高度な遺伝子工学は、IT技術の支援なしには非常に困難だ。例えるなら天文学における望遠鏡のようなものだろうか。ITが80年代レベルのまま遺伝子工学だけが突出して進歩しているという世界感に、違和感が拭えない。
本作を読み終わった後の感想は、「スッキリしない」だった。前作だと「そうだったのか!」という目から鱗が落ちるような感覚があったのに、本作だと「それは可能だけど、そうする必用ある?」みたいなモヤモヤ感が。
密室にしろアリバイにしろ動機にしろ、前作だと様々な可能性について検討し、潰していった。本作だとその部分の検討がイマイチ甘いのだ。
本作だと、たとえばガソリンについてはどこかで何らかの方法で補給さえできれば、彼のアリバイは崩れる。たとえば前もって彼が変装して購入、又はどこかで盗んだガソリンをタンクに詰め、廃屋や偽名で借りた倉庫にでも隠しておけば、その問題はクリアできる。友人に購入してもらうように頼んでも良い。借りた車を返す前に必ず満タンにして返してくれる知人に、車を貸すだけでもいいかもしれない。衝動的な殺人ならまだしも、数ヶ月以上前から準備してきた計画殺人におけるアリバイの傍証としても、かなり弱いと言わざるを得ない。
たしかにあの方法で実行は可能だろう。だがしかし、そのやり方がはたして合理的だろうか。そしてそれを担当した刑事の推理はまともなものだろうか。論理的に判断して、その答に辿り着くものだろうか?犯人の行動がいかにも行動がチグハグなのだ。
↓
↓
さらに大きなネタバレ
↓
↓
犯人は奴をおびき出すためにあの事件を計画したという。しかしおびき出すだけなら、彼女は髪を染める必用はなかったのではないか。或いはカツラを被ってでも白髪に見せかけた方が、遙かに目立ち、その分おびき出し易かったはずだ。髪を染めたのは「読者に対する」ミスリードとしては効果的だが、復讐計画自体にはなんら寄与するものではなかった。
また本来の目的が奴に法の裁きを受けさせることではなく単なる復讐であるのなら、奴を直接襲撃すればいい。相手が武装しているとはいえ、スキをつけばいくらでも殺すチャンスはあったはず。まして富と名声を得た今ならば大金を払って殺し屋を雇うことも不可能ではない。実に単純で効果的だ。なんだったらR国に亡命し、新技術を引き渡すことを条件に誘拐や暗殺を依頼しても良かったかもしれない。「青いバラ」には、それだけの力がある。
青いバラが栽培されている温室に警備装置がないのは不自然だった。幻の青バラなのだから、何株か盗んで増やして一攫千金を狙う奴や、手に入れたいと思っている愛好家や研究者が盗みに入る可能性は十分にある。もしそういう泥棒の一人が温室のガラスを壊して中に入ったら、この計画も全て水の泡だ。あの計画のためにも十分な警備が絶対に必要だったはずだ。
本作を読み終わった後の感想は、「スッキリしない」だった。前作だと「そうだったのか!」という目から鱗が落ちるような感覚があったのに、本作だと「それは可能だけど、そうする必用ある?」みたいなモヤモヤ感が。
密室にしろアリバイにしろ動機にしろ、前作だと様々な可能性について検討し、潰していった。本作だとその部分の検討がイマイチ甘いのだ。
本作だと、たとえばガソリンについてはどこかで何らかの方法で補給さえできれば、彼のアリバイは崩れる。たとえば前もって彼が変装して購入、又はどこかで盗んだガソリンをタンクに詰め、廃屋や偽名で借りた倉庫にでも隠しておけば、その問題はクリアできる。友人に購入してもらうように頼んでも良い。借りた車を返す前に必ず満タンにして返してくれる知人に、車を貸すだけでもいいかもしれない。衝動的な殺人ならまだしも、数ヶ月以上前から準備してきた計画殺人におけるアリバイの傍証としても、かなり弱いと言わざるを得ない。
たしかにあの方法で実行は可能だろう。だがしかし、そのやり方がはたして合理的だろうか。そしてそれを担当した刑事の推理はまともなものだろうか。論理的に判断して、その答に辿り着くものだろうか?犯人の行動がいかにも行動がチグハグなのだ。
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さらに大きなネタバレ
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犯人は奴をおびき出すためにあの事件を計画したという。しかしおびき出すだけなら、彼女は髪を染める必用はなかったのではないか。或いはカツラを被ってでも白髪に見せかけた方が、遙かに目立ち、その分おびき出し易かったはずだ。髪を染めたのは「読者に対する」ミスリードとしては効果的だが、復讐計画自体にはなんら寄与するものではなかった。
また本来の目的が奴に法の裁きを受けさせることではなく単なる復讐であるのなら、奴を直接襲撃すればいい。相手が武装しているとはいえ、スキをつけばいくらでも殺すチャンスはあったはず。まして富と名声を得た今ならば大金を払って殺し屋を雇うことも不可能ではない。実に単純で効果的だ。なんだったらR国に亡命し、新技術を引き渡すことを条件に誘拐や暗殺を依頼しても良かったかもしれない。「青いバラ」には、それだけの力がある。
青いバラが栽培されている温室に警備装置がないのは不自然だった。幻の青バラなのだから、何株か盗んで増やして一攫千金を狙う奴や、手に入れたいと思っている愛好家や研究者が盗みに入る可能性は十分にある。もしそういう泥棒の一人が温室のガラスを壊して中に入ったら、この計画も全て水の泡だ。あの計画のためにも十分な警備が絶対に必要だったはずだ。
2022年1月15日に日本でレビュー済み
肝となる仕掛けはよくあるパターンなのですが、それでも読了後の満足感は高いです。ジェリーフィッシュとは違う世界観のミステリー。文章、構成が上手でストーリーもおもしろいです。
2022年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シリーズ化されていたのはうれしい。
「ジェリーフィッシュは凍らない」は、真空気嚢の設定がいまいち感が有ったが、ラストの犯人逃走は古き良き怪人風で良かった。
今回は青薔薇の創造にまつわる殺人事件で、前回同様に2視点で交互に語られる物語。
語られる(騙られる?)物語の中で齟齬がある部分を気にしながら読んでいったらすごいことになっていた。
もしかしたらこのシリーズの時代設定って絶妙なのかもしれない。
「ジェリーフィッシュは凍らない」は、真空気嚢の設定がいまいち感が有ったが、ラストの犯人逃走は古き良き怪人風で良かった。
今回は青薔薇の創造にまつわる殺人事件で、前回同様に2視点で交互に語られる物語。
語られる(騙られる?)物語の中で齟齬がある部分を気にしながら読んでいったらすごいことになっていた。
もしかしたらこのシリーズの時代設定って絶妙なのかもしれない。
2017年12月28日に日本でレビュー済み
がとにかく素晴らしいと思う。正直トリックはイマイチだけど、ここまで伏線を張り巡らせながらすべてを回収する後半は特に素晴らしい!
今年読んだミステリーでは1位か2位クラス。また読めばわかるがブルローズは眠らないとのタイトルがなるほどそういうことねと納得できる点もすごいと思う。著者のジェリーフィッシュは凍らないよりは個人的にこっちが好きです。これからの活躍に期待して星5つ!!
今年読んだミステリーでは1位か2位クラス。また読めばわかるがブルローズは眠らないとのタイトルがなるほどそういうことねと納得できる点もすごいと思う。著者のジェリーフィッシュは凍らないよりは個人的にこっちが好きです。これからの活躍に期待して星5つ!!
2017年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デビュー作ながら年末のミステリランキングで上位になったジェリーフィッシュは凍らない その作品で活躍した男女刑事コンビが再び登場します
ただ、舞台はジェリーフィッシュの続きですが、前作を読んでいなくても支障はありません この作品も本格ミステリの傑作と言えます
不可能といわれる青いバラを生み出した大学教授が温室の中で殺害されます 殺害現場の温室はバラの蔓にかこまれた密室でした
この密室の謎は、そんなに凝ったものではありませんが、物語の仕掛けは今回も見事です ジェリーフィッシュの様な衝撃は少ないですが、再読必至ですね
ジェリーフィッシュは凍らないを楽しめた方なら、間違いなく満足すると思いますよ
最後に、登場人物の名前がフランキー、ロビン これも作者の狙いですかね
ただ、舞台はジェリーフィッシュの続きですが、前作を読んでいなくても支障はありません この作品も本格ミステリの傑作と言えます
不可能といわれる青いバラを生み出した大学教授が温室の中で殺害されます 殺害現場の温室はバラの蔓にかこまれた密室でした
この密室の謎は、そんなに凝ったものではありませんが、物語の仕掛けは今回も見事です ジェリーフィッシュの様な衝撃は少ないですが、再読必至ですね
ジェリーフィッシュは凍らないを楽しめた方なら、間違いなく満足すると思いますよ
最後に、登場人物の名前がフランキー、ロビン これも作者の狙いですかね
2023年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1作目の「ジェリーフィッシュは凍らない」が優れた大傑作で感動したため、2作目である本書もすぐに読みました。
「ジェリーフィッシュ」はあれほど複雑なプロットとトリックに関して分かりやすく解決が提示され、(最後の顛末はやや飛躍気味でしたが)誰にでも納得できるかたちで真犯人の心理が独白され、素晴らしかった。誇張ではなく、十角館に比肩するデキでした。
一方、本作ではどうでしょう…。
二つのパートを行き来するプロットと、その有機的なつながりはたしかに面白い。ただ、肝腎の密室トリックが何のために存在するのか?ワケが分かりません。
(以下ネタバレ)
8割過ぎの地点で提示される解決編で、密室殺人の必然性については「犯人をおびき出す必要があった」「難解な条件をクリアするために偽装他殺を行った」と説明されていますが…はっきり言って意味不明です。この点に関して疑問を抱いた読者は多いのではないでしょうか?
そりゃ警察である真犯人が働いている管轄内で、真犯人が暗躍した過去の出来事を暗示するようなハデな事件を起こせばおびき出せるかもしれない。でも、そんな迂遠な手段をとる必要があったのか?甚だ疑問です。だって、そもそも偽装した二人組はおびき出すまでもなく真犯人が誰なのか既に知っていたわけですから。
おびき出していったい何をどうするつもりだったのか?
その存在意義が不明な偽装他殺の演出のために、幼少時から愛し続けたパートナー(子供まで作った)を自ら手にかけ、首まで斬り落とすなんて、あまりにもおかしいでしょう。末期がんだからこそ、彼女に大役は任せずに男の方が身を挺して真犯人を葬り去り、あの世に旅立つ彼女への手向けにする...というのならまだ分かりますが。
本当に意味不明でした。3作目は読まないかな…。
「ジェリーフィッシュ」はあれほど複雑なプロットとトリックに関して分かりやすく解決が提示され、(最後の顛末はやや飛躍気味でしたが)誰にでも納得できるかたちで真犯人の心理が独白され、素晴らしかった。誇張ではなく、十角館に比肩するデキでした。
一方、本作ではどうでしょう…。
二つのパートを行き来するプロットと、その有機的なつながりはたしかに面白い。ただ、肝腎の密室トリックが何のために存在するのか?ワケが分かりません。
(以下ネタバレ)
8割過ぎの地点で提示される解決編で、密室殺人の必然性については「犯人をおびき出す必要があった」「難解な条件をクリアするために偽装他殺を行った」と説明されていますが…はっきり言って意味不明です。この点に関して疑問を抱いた読者は多いのではないでしょうか?
そりゃ警察である真犯人が働いている管轄内で、真犯人が暗躍した過去の出来事を暗示するようなハデな事件を起こせばおびき出せるかもしれない。でも、そんな迂遠な手段をとる必要があったのか?甚だ疑問です。だって、そもそも偽装した二人組はおびき出すまでもなく真犯人が誰なのか既に知っていたわけですから。
おびき出していったい何をどうするつもりだったのか?
その存在意義が不明な偽装他殺の演出のために、幼少時から愛し続けたパートナー(子供まで作った)を自ら手にかけ、首まで斬り落とすなんて、あまりにもおかしいでしょう。末期がんだからこそ、彼女に大役は任せずに男の方が身を挺して真犯人を葬り去り、あの世に旅立つ彼女への手向けにする...というのならまだ分かりますが。
本当に意味不明でした。3作目は読まないかな…。