犯人がとちゅうでわかる?気がしたのですが動機がわからない。これが読んだ感想でした。最後にわっと動機がわかりますが。
首を切り取る必然性は最初の1人目はあったと思います。さて2人目からは・・・どうなんだろう。
でもこの「首を切ることで誰が殺されたか解らない」
これは後々のミステリーの原点になりますね。フットワークのクイーン息子が一生懸命操作します。クイーン親父さんが
あまり出てこないのがファンにはつまらないのですが。
でも必読書かもしれません。これを読むと、このトリックが後々に残した影響ってあるんじゃないかなと思いました
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エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 104-9) 文庫 – 1959/9/1
Tの字形のエジプト十字架に、次々とはりつけにされてゆく小学校校長、百万長者、スポーツマン、未知の男! その秘密を知るものは死者だけである。ついにさじを投げたと思われたエラリーの目が、突然輝いた。近代のあらゆる快速交通機関を利用して、スリル満点の犯人の追跡がくり広げられる。読者と作者との激しい謎解き戦はどうなるか?
- 本の長さ474ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1959/9/1
- ISBN-104488104096
- ISBN-13978-4488104092
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1959/9/1)
- 発売日 : 1959/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 474ページ
- ISBN-10 : 4488104096
- ISBN-13 : 978-4488104092
- Amazon 売れ筋ランキング: - 419,621位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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カスタマーレビュー
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2012年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。
作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。
しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。
そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。
作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。
しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。
そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
2010年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。
T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。
さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。
勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
有する凄まじい世界観です。
T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。
さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。
勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
2014年1月3日に日本でレビュー済み
面白いですね。ただ、ミステリを読みなれた人には、犯人が分かるかもしれませんね。それでも、キーポイントとなる証拠に関する部分は見事です。これは現代でも通じるでしょう。
本作までに書かれた国名シリーズと、本作はかなり印象が違いますね。
まず、舞台がニューヨークを離れ、父の警視がほとんど登場しないこと。さらに、エラリーを魅了する女性がいない。犯行場所が大きく移動すること。大詰めでは、州をまたいでの大追跡。しかも、エラリーがデューセンバーグを駆って走り回ります。
ドルリー・レーンものとも、ライツヴィルものとも違って、独特の雰囲気です。こういったことを楽しみながら読んでみて下さい。期待を裏切られることはないでしょう。
なお、ほかの方が指摘されている問題点の内二つほど、評者の考えを書いておきます。ただし、ネタばれに繋がりかねないので、それはコメント欄に付記します。
本作までに書かれた国名シリーズと、本作はかなり印象が違いますね。
まず、舞台がニューヨークを離れ、父の警視がほとんど登場しないこと。さらに、エラリーを魅了する女性がいない。犯行場所が大きく移動すること。大詰めでは、州をまたいでの大追跡。しかも、エラリーがデューセンバーグを駆って走り回ります。
ドルリー・レーンものとも、ライツヴィルものとも違って、独特の雰囲気です。こういったことを楽しみながら読んでみて下さい。期待を裏切られることはないでしょう。
なお、ほかの方が指摘されている問題点の内二つほど、評者の考えを書いておきます。ただし、ネタばれに繋がりかねないので、それはコメント欄に付記します。
2008年8月19日に日本でレビュー済み
本書は1932年に発表されたエラリー・クイーンの代表作。
同じ年に「Xの悲劇」「Yの悲劇」「ギリシャ棺」といった傑作も発表されており、
エラリー・クイーンの最も脂がのった時期の作品と言える。
途中やや冗長に感じてしまう所もあるが、
プロットの緻密さ、トリックや犯人当ての醍醐味を存分に楽しめる、
本格推理の王道と言える傑作。
他のレビューで第4の殺人の必要性に疑問を感じた意見もあったが、
これは犯人が逃亡するにはむしろ必要な殺人だと思うのだが・・・
細かい突っ込み所や御都合主義的な所も許せる範囲であり、
そんな些末事より純粋に本格推理を楽しむべきだろう。
同じ年に「Xの悲劇」「Yの悲劇」「ギリシャ棺」といった傑作も発表されており、
エラリー・クイーンの最も脂がのった時期の作品と言える。
途中やや冗長に感じてしまう所もあるが、
プロットの緻密さ、トリックや犯人当ての醍醐味を存分に楽しめる、
本格推理の王道と言える傑作。
他のレビューで第4の殺人の必要性に疑問を感じた意見もあったが、
これは犯人が逃亡するにはむしろ必要な殺人だと思うのだが・・・
細かい突っ込み所や御都合主義的な所も許せる範囲であり、
そんな些末事より純粋に本格推理を楽しむべきだろう。
2006年9月28日に日本でレビュー済み
エラリー・クイーンの作品は多くの傑作があるがその中でも国名シリーズが有名だ。
この作品はその有名な国名シリーズの中でも評価が高い。
私も「ギリシャ棺の謎」と並ぶ傑作だと思う。
この事件の発端は田舎町で始まる。ウェスト・ヴァージニア州の町、
アロヨでT字路に立つ道路標識に首を切り落とされた小学校校長の死体がT字型にはりつけられていた。
小学校校長の家の扉には「T」という文字が書かれていた。
この「T」に執着した異常な殺人殺人には、意味があるのか?という異様な幕開けだ。
エラリー・クイーンには珍しい異常な事件だが、解決編ではいつものように論理的な解明が示される。
是非読んでほしい作品である。
この作品はその有名な国名シリーズの中でも評価が高い。
私も「ギリシャ棺の謎」と並ぶ傑作だと思う。
この事件の発端は田舎町で始まる。ウェスト・ヴァージニア州の町、
アロヨでT字路に立つ道路標識に首を切り落とされた小学校校長の死体がT字型にはりつけられていた。
小学校校長の家の扉には「T」という文字が書かれていた。
この「T」に執着した異常な殺人殺人には、意味があるのか?という異様な幕開けだ。
エラリー・クイーンには珍しい異常な事件だが、解決編ではいつものように論理的な解明が示される。
是非読んでほしい作品である。
2006年8月24日に日本でレビュー済み
国名シリーズの4作目で、「オランダ靴」、「ギリシャ棺」と並んで代表作とされる。これまで、劇場、デパート、病院を舞台として来たが、本作では"広いながらも閉じられた空間"という設定を止め、過去から現在という時間軸を中心にそえている。それでいて、最後にはアメリカ横断の追跡劇を用意するサービスぶり。
テーマは連続首切り殺人という、クィーンとしてはハデな設定で、子供の頃読んだ時はそれだけでもハラハラ、ドキドキした。しかし冷静に考えると、首切りが過去から蘇った人物の復讐劇と自然に思わせる進行ぶり、首切り死体をトーテムポールに吊り下げるとその人物の頭文字"T"になるという韜晦ぶりなど作者のミス・ディレクションの巧みさが光る。そして、最後には1つの小瓶から論理を積み重ねて、いつものクィーン流に真相に迫るという構成は見事の一言に尽きる。国名シリーズの代表作という名は伊達ではない。
なお、クィーンが本作を書く際、古代エジプトの知識を得るため図書館等を訪ねたが、いたる所でヴァン・ダイン(「カブト虫殺人事件」)の足跡を見つけ、驚嘆したというエピソードは当時の両者の関係を表していて面白い。
テーマは連続首切り殺人という、クィーンとしてはハデな設定で、子供の頃読んだ時はそれだけでもハラハラ、ドキドキした。しかし冷静に考えると、首切りが過去から蘇った人物の復讐劇と自然に思わせる進行ぶり、首切り死体をトーテムポールに吊り下げるとその人物の頭文字"T"になるという韜晦ぶりなど作者のミス・ディレクションの巧みさが光る。そして、最後には1つの小瓶から論理を積み重ねて、いつものクィーン流に真相に迫るという構成は見事の一言に尽きる。国名シリーズの代表作という名は伊達ではない。
なお、クィーンが本作を書く際、古代エジプトの知識を得るため図書館等を訪ねたが、いたる所でヴァン・ダイン(「カブト虫殺人事件」)の足跡を見つけ、驚嘆したというエピソードは当時の両者の関係を表していて面白い。
2003年1月6日に日本でレビュー済み
クイーンの「国名シリーズ」でもかなり有名な作品。そして、「国名シリーズ」のうち、「シャム双生児」と共に、2作品だけ、本当にタイトルになっているものが出てくる作品。T字型のエジプト十字架のような、首のない磔の死体がそれだ。
舞台や死体の不気味さから、人気もあり、子供向けリライトも盛んだ。そもそも休暇で父クイーン警視と出かけて遭遇した事件なので、父子のやりとりも沢山楽しめるし、エラリーの素顔もふんだんに楽しめる。単にストーリーの上で言えばもっと短くもできるのではないか、と思うが、クイーンの初期作品は長いものが多いので、キャラクターを楽しむものと思って割り切ろう。
長いが、最後に犯人を示す決め手となる手がかり発見のくだりはやはり冴えている。パイオニア作員の常として、トリックがその後の作品で使い古され、却って今読むとすぐに犯人がわかってしまうパターンにあてはまる作品かもしれないが、うすうす犯人がわかっていてもなお、やられたという感じがする。
エラリーとの広大なアメリカの旅をどうぞ。
舞台や死体の不気味さから、人気もあり、子供向けリライトも盛んだ。そもそも休暇で父クイーン警視と出かけて遭遇した事件なので、父子のやりとりも沢山楽しめるし、エラリーの素顔もふんだんに楽しめる。単にストーリーの上で言えばもっと短くもできるのではないか、と思うが、クイーンの初期作品は長いものが多いので、キャラクターを楽しむものと思って割り切ろう。
長いが、最後に犯人を示す決め手となる手がかり発見のくだりはやはり冴えている。パイオニア作員の常として、トリックがその後の作品で使い古され、却って今読むとすぐに犯人がわかってしまうパターンにあてはまる作品かもしれないが、うすうす犯人がわかっていてもなお、やられたという感じがする。
エラリーとの広大なアメリカの旅をどうぞ。