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髑髏城 (創元推理文庫 118-12) 文庫 – 1959/7/1

2.8 5つ星のうち2.8 7個の評価

この商品には新版があります:

髑髏城【新訳版】 (創元推理文庫)
¥880
(12)
残り7点(入荷予定あり)
ライン河畔にそびえる古城、髑髏城。その城主であった稀代の魔術師、メイルジャアが謎の死を遂げてから十数年。今また現在の城主が火だるまになって城壁から転落するという事件が起きた。この謎に挑むのは、ベルリン警察のフォン・アルンハイム男爵とその宿命のライヴァル、アンリ・バンコラン。独仏二大探偵が真相を巡ってしのぎを削る。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (1959/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1959/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 325ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488118127
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488118129
  • カスタマーレビュー:
    2.8 5つ星のうち2.8 7個の評価

著者について

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ジョン・ディクソン・カー
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カスタマーレビュー

星5つ中2.8つ
5つのうち2.8つ
7グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙が写真と違いました。これなら、安い方で頼めましたので、残念です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ディクスン・カー名義の本作品は、1931年発表。
初期の5作品のみに登場する、アンリ・バンコランを探偵役とした作品としては、3作目にあたります。

ライン川沿いにそびえ立つ15世紀建築の「髑髏城」を手に入れた魔術師のメイルジャアは、城を自分の好みに1年かけて改築するが、ある日、乗っていた列車から転落し、ライン川には変死体が浮かんだ。
それから17年後、城を譲り受け、対岸の別荘に住む俳優、マイロン・アリソンが、城の上で炎に身をつつまれ転落し、死亡する。
事件の依頼を受けた、アンリ・バンコランの捜査が始まるが…。

カー作品には、本作品のような「古城」や、石造りの建物や塔などが舞台となったものが多いですが、これはカーの得意とする「不可能犯罪」を成立させるのに必要な、「密閉性」が高い建物であるためでしょう。

本作品でも、「髑髏城」は、川を挟んだ別荘からボートで向かうしか到達できない、という設定で、マイロン・アリソンの事件は、加害者がどうやって城の中で犯行を成し遂げたのか不明であるとともに、被害者も、いつ別荘から城にやってきたのか分からないという不可能犯罪です。
ちなみに、17年前の列車転落事件も、客車には、被害者の姿しかなく、これも不可能犯罪。
本作品では、2つの不可能犯罪の謎解きがメインストーリーとなっています。

また、古風な建物を舞台に使うもうひとつの理由は、「怪奇性」を演出するためのものでしょう。
本作品も、「髑髏城」の初代城主の忌まわしい死が、オカルト性を引き出しています。

本作品は、カーのその後の作品世界の典型が成立したものとして楽しむことができました。
ただ、トリック自体は、現在では意外性は薄いもののように感ぜられ、★は3つとさせていただきました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月24日に日本でレビュー済み
都会から夜の闇が無くなって久しいけれど、むかしは夜というのは暗いものだったし、昼でも家の内部というのは薄暗いのがあたりまえだった。まして、ライン河畔の古城とくれば、これはもうすこぶる暗い、昼も夜も。
カーはこの古城の深い闇と、それを背景にゆらめく蝋燭やランプの光、その光にほの暗く照らされる不気味なオブジェたちをしつこいぐらいに描写する。この光と闇のコントラストとその揺らぎの絵画的な描写でもって不安や恐怖を煽る技法は、まさに英国ゴシック・ロマンの本流を行くものだ。
この辺の描写を楽しめるか、カッタルいと感じるかで、カーの評価は変わる。

デビュー3作目にしてすでにカー特有のグロテスク志向は充満しているが、一方、カーのもう一つの特徴である不可能興味や派手なトリックはまだ表面に出てきていない。魔術師メイルジャアの消息をめぐるコノテイションが背景にあるが、殺人方法やトリックに破天荒なところはなく、推理モノとしてのプロットはごく標準的なフー・ダニットものだ。
そのあたりはカー自身も自覚していたのか、プロットの平板さを補うために、バンコランとフォン・アルンハイムの推理合戦という趣向を導入している。この趣向が、(面白さという意味での)リーダビリティーを一段アップしていて、僕は楽しく読めた。

本書と次作の『蝋人形館の殺人』は、バンコランがある種の超法規的な結末を演ずるところは同じだが、犯人の処し方が正反対なのがおもしろい。興味のある方は、ぜひ『蝋人形館の殺人』(新訳が出ています)もどうぞ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年12月6日に日本でレビュー済み
英米の本格ミステリーの黄金時代に活躍した怪奇幻想と不可能犯罪の巨匠カーの長編小説第3作。本書は名探偵バンコラン物の第三作で、このシリーズは第一作がフランスのパリ、第二作がイギリスのロンドンと舞台を変えるのが特長でして、本作ではドイツのライン河畔の町コブレンツに聳え立つ不気味な架空の建物・髑髏城でフランスを代表する名探偵バンコランと地元ドイツを代表するベルリン警察主任警部フォン・アルンハイム男爵が推理合戦を繰り広げるという新たな趣向に挑戦しています。
ドイツのライン河畔にそそり立つ髑髏城の持ち主の魔術師メイルジャアがライン川に変死体となって見つかり、その十二年後あとを継いだ俳優のマイロン・アリソンが全身を火炎に包まれ城から転落する事件が起きる。ベルギーの大富豪ジェローム・ドオネイの要請により名探偵バンコランと友人マールが当地に赴き、やがて地元の警部でバンコランの旧知のライバルのフォン・アルンハイム男爵も捜査に駆けつける。
本書に於ける不可能犯罪や推理の部分は、はっきり言って大した事はなくミステリーとしてはイマイチの出来だと思いますが、著者が好んで描くおどろおどろしい怪奇幻想趣味に本領が発揮されています。髑髏城の対岸に位置する別荘に住むマイロンの妹の公爵夫人と一癖も二癖もありそうな滞在客の男女達が織り成すロマンスや人間模様も興味深く読めます。そして本書の最大の趣向である名探偵同士の知恵比べでは一旦地元のフォン・アルンハイム男爵に勝利の軍配を上げてから、敗れたと見せて最後にバンコランが身内だけに意外な真相を告げるどんでん返しが痛快な見せ場です。名探偵バンコランがプライドを捨てて名より実を取り己の信じる最善の道を選ぶ人情味を持った優しい好人物である事を知って読者は嬉しい驚きを味わうでしょう。本書は情に厚い著者の人柄を窺い知る事が出来る地味ながらも渋い大人の魅力を備えた佳作だと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年9月16日に日本でレビュー済み
初期ディクスン・カー(john dickson carr:1906-1977)作品を彩った、フランスの名探偵アンリ・バンコランが活躍する長編5作品のうちの1つ。
これは初期カーの傑作でありながら、この作家の全時代にあっても重要作というべき作品。

カーを未読の方はこれともう1つ、“絞首台の謎”という作品も一読して欲しい。本作“髑髏城”と同じく1931年発表である事と、後述する登場人物(語り部)に共通点がある。尚、この創元推理文庫で読む場合、翻訳者が異なります。“髑髏城”は宇野利泰さん。“絞首台〜”は井上一夫さん。

訳文の腕前は正直にいって宇野さんに軍配が上がる。内容の説明は差し控えますが、ライン川からコブレンツへ舞台を移したシーンなどおそらくカー自身の原文もさることながら、訳文の日本語が非常に美しい。私はカーの叙景の素晴らしい表現力に舌を巻きました。

一方、上記“絞首台〜”は概して評価の芳しくない作品ですが、本作同様バンコランの知人ジェフ・マールという味のある登場人物の告白体によって文章が進められる。バンコランのみならず、このマールも忘れ難い印象を残す好人物であり、訳文の日本語に躓きながらもカーの怪奇趣味が横溢する世界観は見事で、読了まで類稀な恐怖を味えます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年12月24日に日本でレビュー済み
夜の湖の畔にたつ不気味な城から
燃えさかる人間が落下していくシーン
静寂の中に鮮烈なイメージを残す作品で、
クラシックなドイツのホラー映画を見ているようです
このほかに2大探偵の対決など見るべきシーンは多いのですが
内容は腰砕けです
最近でた「双月城の惨劇」はこの作品のパスティーシュです。
他には二階堂黎人が殺人シーンを元に「聖アウストラ~」を書いてます
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月31日に日本でレビュー済み
ドイツのライン河にたたずむ髑髏城。そこはかつて魔術使とよばれた男の城。ある夜、城から火をつけられた男が転落する。あきらかな殺人。はたして犯人は――?

いよいよカーの本領発揮! いったいカー以外のだれがこんな舞台を描けるというのだろう?! ほとばしりでる城砦建築の知識は作者の歴史好きをうかがわせる。まさしくカー独自の世界!

とはいえ、ミステリとしてたいしたことのないのもまた事実。

でもカー自身は絢爛豪華な作品を書き上げてやったと、自信満々でしょう。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート