ペリー メイスン第6話。義眼講座から始まる物語。小生意気な悪い弟を庇う姉。冷酷な金融業者の薄幸い妻。ホルコム刑事との追いかけっこ。ハミルトン バーガー検事が初登場。同時に3丁の銃が現れる豪華な事件です。一つは38口径コルト ポリスポジティブ(翻訳では「警察用の38口径のコルト」「コルト警察拳銃」)、二つ目は38口径S&W リボルバー(翻訳では「スミス・アンド・ウェッスン型拳銃」)、三つ目はショルダーホルスターに入った型式不明の拳銃。今までピストルと言えばコルトだったこのシリーズですが、やっとS&Wが出てきました… 幕切れにもオマケの45口径リボルバーが登場。コルトかS&WのM1917でしょうか。SAAだったら西部劇になっちゃいますね。次の事件の予告は「奇妙な花嫁」(第5話)になっていてちょっと変です。
能島武文訳角川文庫1963年では、予告は「門番の飼い猫」(第7話)で正しい順序になっています。この部分は元の版でも都合で差し替えがあるのでしょう… なお能島訳でPolice Positiveのところは「警察用の38口径のコルト」「コルト警察型回転同胴式ピストル」小学館ランダムハウス英和でPolice Positiveを調べると「police positive: 警察用拳銃[コルト] (またはpolice special)」と堂々と普通名詞で出ていました。誤訳(ポリスポジティブは法執行機関に結構使われた拳銃の一つなので全くの誤訳ではないかなぁ)は辞書が原因のようです…
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義眼殺人事件 (創元推理文庫 127-6 ペリー・メイスン・シリーズ) ペーパーバック – 1961/1/1
- 本の長さ327ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1961/1/1
- ISBN-104488127061
- ISBN-13978-4488127060
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1961/1/1)
- 発売日 : 1961/1/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 327ページ
- ISBN-10 : 4488127061
- ISBN-13 : 978-4488127060
- Amazon 売れ筋ランキング: - 912,604位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月12日に日本でレビュー済み
若い頃読んだ時は傑作と思ったが再読してみるとそうでもなかった。軽快な会話を中心にテンポよく進んでいくが内容が安っぽくやや不自然で興味が持続できなかった。登場人物もゲームの駒のようで生きた人間が感じられない。主役のメイスンにしても深みがなく感情移入できなかった。中盤の活劇も結果として大した成果もなく物語としての必然性が感じられない。
終盤の裁判場面から緊迫感が出て来るが事件の周辺の証言が多く冗長である。最後は一気に真相へと向かうが急すぎてやや興ざめであった。メイスンは「演繹的推理」と自慢しているがこじつけの感が強い。犯人の問題の行動は犯人の条件を強く限定するため犯人にとって危険であり現実性がない。むしろ逆方向の推理も十分可能と思われる。また、動機の説明がほとんどなく犯人の心理面でも納得がいかなかった。
後半からメイスンが仕掛ける大がかりなトリックはユニークではあるがこれも不自然であり読者受けを狙っただけといった強引さがあり興ざめであった。
終盤の裁判場面から緊迫感が出て来るが事件の周辺の証言が多く冗長である。最後は一気に真相へと向かうが急すぎてやや興ざめであった。メイスンは「演繹的推理」と自慢しているがこじつけの感が強い。犯人の問題の行動は犯人の条件を強く限定するため犯人にとって危険であり現実性がない。むしろ逆方向の推理も十分可能と思われる。また、動機の説明がほとんどなく犯人の心理面でも納得がいかなかった。
後半からメイスンが仕掛ける大がかりなトリックはユニークではあるがこれも不自然であり読者受けを狙っただけといった強引さがあり興ざめであった。