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血の収穫 (創元推理文庫 130-1) ペーパーバック – 1959/6/20

4.0 5つ星のうち4.0 18個の評価

この商品には新版があります:

血の収穫【新訳版】 (創元推理文庫)
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コンティネンタル探偵社支局員のおれは、小切手を同封した事件依頼の手紙を受けとって、ある鉱山町に出かけたが、入れちがいに依頼人が銃殺された。利権と汚職とギャングのなわばり争い、町はぶきみな殺人の修羅場と化した。その中を、非情で利己的なおれが走りまわる。リアルな性格描写、簡潔な話法で名高いハードボイルドの先駆的名作。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (1959/6/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1959/6/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ペーパーバック ‏ : ‎ 314ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488130011
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488130015
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 18個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
18グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさにハードボイルド探偵小説の始祖であり、不朽の名作です。スパイものを含むその後のハードボイルド探偵像は、この作品のコンチネンタル・オプと「マルタの鷹」のサム・スペードが原点といえます。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハードボイルド派の雄として知られるダシール・ハメットの処女長編です。
依頼主に会うために鉱山町パースンヴィルにやってきた「おれ」が依頼主の死をきっかけに町を牛耳っているギャングを壊滅させようとするというお話です。
鉱山町に死体の山が築かれていくわけですが、その描写もあっさりとしていてほとんど余計な感傷が入り込んでおらず、ハードボイルドとはどういった文学なのかを示す良い例だと言えるでしょう。
物語の進行と共に謎が出てきたり解決したりして、推理小説としても十分楽しめます。
この時代のアメリカの不安やごちゃごちゃした感じが良く出ていて、アメリカの作家としての特徴を遺憾なく発揮しているのではないでしょうか?
同時代のイギリス系のミステリと比較してみるとあまりに雰囲気が違うので面白いです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この昂揚感はヤバイですよね。。大仰さはなく回りくどさもない徹底したリアリスティックな描写ははまると癖になります。また本当に簡潔に
して一瞬で興奮をかきたてられる極上のレトリックが気持ちええんですな。この人の文字を駆使した伝達能力は半端ない。

血しぶき...いや、血の雨が降るような文字どおりの血まみれ騒ぎのなかを、感傷に流されずにあくまで非情につきぬけながら《収穫》をこなす
コンティネンタル・オップ(おれ)に是非しびれてみてください!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月19日に日本でレビュー済み
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チャンドラーに惹かれて、ついでに読むことにしたが内容も文章も稚拙なので途中で打ち切り
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年11月4日に日本でレビュー済み
 複数のギャング 悪辣な警察署長が極めて微妙なバランスの上ではあるが共存できていた町。
そこに殺人事件が発生 かっては町を支配していたこれまた一筋縄ではいかない老人からの依頼を
うけた私立探偵が登場。ポイゾンヴィル(町の名前)というごった煮の鍋は静かに煮立ちはじめる。
 ずいぶん前の作品ですがいま読んでも古臭さを感じることはありません。馴れ合いを
拒絶 他者を冷徹に評価して おのれの目的達成のために利用 いざとなれば 平気で裏切る これを
なんの躊躇葛藤もなしにおこなう主人公 日本人作家がなかなか造形し得ないタイプの人物像だと思います。否応なしに 世界の海千山千の人々と伍して生きていかなくてはならなくなった私たち日本人。
こういう風に生きなさいとかじゃなく こういう他者との関わり方がもしかしたら世界標準なんじゃないか?そいいうアプローチの視点からも ぜひぜひのご一読をお勧めします。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月2日に日本でレビュー済み
“私立探偵小説の始祖”“ハードボイルドの創始者”といわれるダシール・ハメットのデビュー長編。大衆向けのパルプマガジン『ブラック・マスク』に1927年から連載され、1929年に単行本化された。

サンフランシスコの「コンチネンタル探偵社」の探偵である主人公は、小切手を同封した事件依頼の手紙を受け取り、ある鉱山町に出かけたが、入れ違いに依頼人は射殺される。利権と汚職と街のボスたちの縄張り争いに巻き込まれた彼は、街の顔役のみならず、警察署長や親しくなった高級娼婦までも含めて、巻頭の主な登場人物たちのほとんどが殺されるといった、血で血を争う抗争の真っ只中であくまでも非情で利己的に振る舞う。

そこでは従来の奇想天外なトリックを弄する謎解きパズラーでは決して見ることのできなかった“リアルで血の通った”人間たちを、もっぱら行動の面から目の当たりにすることができる。
また、もともとが連載ものであっただけに、やま場が随所にあって、残忍で殺伐な事件がこれでもかと起こり、それぞれの犯人も比較的早く判明する。読者は最後まで待たされることなく、物語を楽しむことができるのだ。

本書の一人称叙述は、天才的推理能力非凡な探偵ではなく、非情・利己的・好色で、自己の信念を固く守り通し、しかも行動は敏速かつ凶暴な私立探偵をあらわしている。
低級なパルプマガジン出身とはいえ、ミステリー興味と心理的性格描写で、現代人というかその時代に生きる人間を的確に把握している点で、ミステリーの世界に革新的な作風をもたらした意味は大きく、低俗な読み物としてではなく本書が今なおハードボイルドの古典として読み継がれているのもうなずける。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年6月28日に日本でレビュー済み
形容詞を無闇に多用する現代の作家に消化不良を起こしているの方に
お薦めな、ハードボイルドの名作。
ハードボイルド小説にも「古典があるんだ!」と感じる作品。

品切れとなっている「講談社文庫」の田中小実昌訳や
「新潮文庫」の能島武文訳の版を古書で手に入れて、読み比べたくなります。

ちなみに、小鷹信光訳では「赤い収穫」とタイトル[red harvest]を
直訳しています。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年12月30日に日本でレビュー済み
ダシール・ハメットの古典的ハードボイルド小説。ハンフリー・ボガート主演「マルタの鷹」原作者のデビュー作。腐敗した鉱山の町に乗り込んだ探偵の「おれ」は、事実上町を支配する老人からの依頼を盾に、その老人の思惑さえも裏切って腐敗の一掃を図るというすばらしい作品です。

マフィアのボス、密造酒のボス、賭博のボスというトライアングルの均衡を破っていく「おれ」が、最初から計画的にではなく、とにかくなにか騒ぎを起こしてみる、すると何かが動きだすからそれに乗ってみる、というのがすばらしい。均衡はいかにつくられ、いかに崩れるかという極めて政治的な小説です。勢力均衡状態を誰もが当然と思って唯唯諾諾としたがっているから均衡が成り立っているのであって、そもそも均衡しているものなどないのだ、という「おれ」の感覚こそ、現実的で自由で冷徹なハードボイルドな男の感覚です。

とんでもなく早い展開にも関わらず、会話のきめ細かさ、描写のつらなりの巧みさがたまりません。一息で読みたい傑作。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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