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まっ白な嘘 (創元推理文庫) (創元推理文庫 146-7 フレドリック・ブラウン短編集 1) 文庫 – 1962/5/25
フレドリック ブラウン
(著),
中村 保男
(翻訳)
短編を書かせては当代随一の名手の代表的短編集。奇抜な着想、軽妙なプロット、論より証拠、まず読んでいただきましょう。どこからでも結構。ただし最後の作品「うしろを見るな」だけは、最後にお読みください。というのは、あなたがお買いになったこの本は、あなたのために特別の製本がしてあるからです。さて、その意味は?
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1962/5/25
- ISBN-104488146074
- ISBN-13978-4488146078
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1962/5/25)
- 発売日 : 1962/5/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 325ページ
- ISBN-10 : 4488146074
- ISBN-13 : 978-4488146078
- Amazon 売れ筋ランキング: - 64,649位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 256位創元推理文庫
- - 420位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- - 626位英米文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去の推理小説で気になっていた作品でした。とても楽しめました。
2004年6月3日に日本でレビュー済み
バラエティーに富んだ短編の数々。今回再読して感じたのは、アイリッシュの短編に通じるサスペンス風味の作品が意外に多いんだなということでした。
また、「世界がおしまいになった夜」「メリー・ゴー・ラウンド」といった作品には、レイ・ブラッドベリの風味を感じましたし、「闇の女」にウッドハウスの短編の妙味を思ったりしました。
印象的な作品を今の気分で三つだけ選ぶとしたら、「叫べ、沈黙よ」「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」「カイン」を挙げます。なかでも、「叫べ、沈黙よ」に戦慄させられました。
聞く人の誰もいない森で木が倒れたら、それは無音なのか否か という議論からはじまる話。登場人物がある動作をする一行に、オーマイガッ! 心臓によくないです。震え上がりました。
「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」は、ある症状に陥って苦しむ男が体験する出来事を描いた話。こちらもぞくぞくしながら読みました。ラストの映像としての見事さと切れ味の鋭さが印象的。
恐ろしかった話では「カイン」。これがまた何ともぞっとする話で。文章の脇に振られていた傍点はなくてもいいんじゃないかと思いましたが、何にせよ、このオチにはぞおっとさせられました。
そんなこんなで、この作品集はとってもバラエティーに富んでいたんだけれど、通奏低音のように流れていたのはサスペンスのぞくぞくする、しばしばぎょっとさせられる味わいでした。
また、「世界がおしまいになった夜」「メリー・ゴー・ラウンド」といった作品には、レイ・ブラッドベリの風味を感じましたし、「闇の女」にウッドハウスの短編の妙味を思ったりしました。
印象的な作品を今の気分で三つだけ選ぶとしたら、「叫べ、沈黙よ」「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」「カイン」を挙げます。なかでも、「叫べ、沈黙よ」に戦慄させられました。
聞く人の誰もいない森で木が倒れたら、それは無音なのか否か という議論からはじまる話。登場人物がある動作をする一行に、オーマイガッ! 心臓によくないです。震え上がりました。
「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」は、ある症状に陥って苦しむ男が体験する出来事を描いた話。こちらもぞくぞくしながら読みました。ラストの映像としての見事さと切れ味の鋭さが印象的。
恐ろしかった話では「カイン」。これがまた何ともぞっとする話で。文章の脇に振られていた傍点はなくてもいいんじゃないかと思いましたが、何にせよ、このオチにはぞおっとさせられました。
そんなこんなで、この作品集はとってもバラエティーに富んでいたんだけれど、通奏低音のように流れていたのはサスペンスのぞくぞくする、しばしばぎょっとさせられる味わいでした。
2013年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フレドリック・ブラウン、なかなかまとまって読む機会がなく、特にサスペンス・小話・推理系の作品はほとんど読んだことがなくて、大森望の書評に出てきたり、桜庭一樹さんがお好きだとか、吾妻ひでおの「アル中病棟」にもちらっと出てくるので興味を持ち購入。
うーん、佳作ぞろい、というか、うまい。もっと若い時に読みたかったなあ。
読んでて、星新一や筒井康隆が非常に影響を受けた、というのがよく分かる(特に星新一さん)。
「叫べ、沈黙よ」「後ろで声が」「キャサリン、おまえの喉をもう一度」「史上最も偉大な詩」「むきにくい林檎」「カイン」がすき。これだとおもしろくなかった作品を挙げたほうが早いですが(苦笑)。
「うしろを見るな」は本にも最後に読むように、とあって期待したのですが、あんまりびっくりしませんでした。ちょっと中井英夫の「虚無への供物」や、アガサクリスティーの「アクロイド殺人事件」を思い出しました。なんでかしら。
SF系も「星ねずみ」ぐらいしか読んでないので、SF系の短編集も探して読んでみようと思ってます。
うーん、佳作ぞろい、というか、うまい。もっと若い時に読みたかったなあ。
読んでて、星新一や筒井康隆が非常に影響を受けた、というのがよく分かる(特に星新一さん)。
「叫べ、沈黙よ」「後ろで声が」「キャサリン、おまえの喉をもう一度」「史上最も偉大な詩」「むきにくい林檎」「カイン」がすき。これだとおもしろくなかった作品を挙げたほうが早いですが(苦笑)。
「うしろを見るな」は本にも最後に読むように、とあって期待したのですが、あんまりびっくりしませんでした。ちょっと中井英夫の「虚無への供物」や、アガサクリスティーの「アクロイド殺人事件」を思い出しました。なんでかしら。
SF系も「星ねずみ」ぐらいしか読んでないので、SF系の短編集も探して読んでみようと思ってます。
2013年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読めば誰でも戦慄するようなお話であっても,筋や落ちはもちろん一切書けません。
それは殺人鬼を知っていながら告発出来ない苦しさにも似ているでしょうか。
さて「叫べ、沈黙よ」
音というものは、それを聴く人の存在が無くても音であるのか,それとも聴く人がいなければ
「それは音ではない」のか。自然科学の定義かそれとも哲学か,
フレデリックブラウンの手になればそれは恐怖のひとつのパターンになるのでした。
そんな事件に関わりたくない,しかしまだ列車は駅に来ない。
いやでも「その話」を聞かされる主人公の恐怖がじわじわと大きくなって行きます。
短編17編。
フレデリック・ブラウンの本は全て揃えるつもりです。
それは殺人鬼を知っていながら告発出来ない苦しさにも似ているでしょうか。
さて「叫べ、沈黙よ」
音というものは、それを聴く人の存在が無くても音であるのか,それとも聴く人がいなければ
「それは音ではない」のか。自然科学の定義かそれとも哲学か,
フレデリックブラウンの手になればそれは恐怖のひとつのパターンになるのでした。
そんな事件に関わりたくない,しかしまだ列車は駅に来ない。
いやでも「その話」を聞かされる主人公の恐怖がじわじわと大きくなって行きます。
短編17編。
フレデリック・ブラウンの本は全て揃えるつもりです。
2013年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔に読んだ本で、また読み直したのですが、新鮮味を感じました。
2014年8月16日に日本でレビュー済み
名高い短篇集である。小生のは1979年26版だが、今回再読してやはり大いに楽しんだ。
語り口が巧いので、話を知っていても(「むきにくい林檎」など忘れようとしても忘れられないし)
いつのまにか全編読んでしまうのだった。
筋立てもオチもなかなかなのだが、それにもまして語り方が上手いというのか、畳み方が
鮮やかというのか、読む快感がある。
「後ろで声が」が好きだが、この無駄のないラスト1ページがすばらしい。「メリー・ゴー・ラウ
ンド」や「闇の女」などの人情話もあるし、あと味の苦いものもある。
味わって損なし。
語り口が巧いので、話を知っていても(「むきにくい林檎」など忘れようとしても忘れられないし)
いつのまにか全編読んでしまうのだった。
筋立てもオチもなかなかなのだが、それにもまして語り方が上手いというのか、畳み方が
鮮やかというのか、読む快感がある。
「後ろで声が」が好きだが、この無駄のないラスト1ページがすばらしい。「メリー・ゴー・ラウ
ンド」や「闇の女」などの人情話もあるし、あと味の苦いものもある。
味わって損なし。
2006年12月16日に日本でレビュー済み
才人F.ブラウンの皮肉と諧謔に溢れた傑作短編集。タイトル作はかつて殺人事件が起こった新居に住む新婚夫婦の疑心暗鬼を描いたサスペンス物で一応読ませるが、タイトルになる程の傑作とは思えない。特に最後のダジャレはヒドイ。
しかし、どの作品もF.ブラウンの才気とアイデアが溢れており、水準作以上のものが揃っている。「笑う肉屋」はいわゆる"雪の上の足跡もの"で、当時としては斬新なアイデアであったと思うし、何より事件が起きるまでの登場人物の心理描写が光る。「叫べ、沈黙よ」は有名な「聞く人の誰もいない森の奥で木が倒れたら、それは無音であるか」という問答から始まり、駅のホームに佇む男を殺人犯と名指す駅員の告発が次第にエキセントリックになっていき、読者を虚実の穴に落とす。「史上で最も偉大な詩」は哄笑を誘うホラ話。「むきにくい林檎」は途中でオチが読めるものの、やはり怖い。「カイン」は題名の通りの弟殺しの拘束囚を待っている真の罰とは...。構成の巧さもあって、恐怖が滲んで来る。「うしろを見るな」は当時「E.Q.M.M」でも評判を取ったそうで、「**」が被害者という奇想天外な設定に挑戦している。
紹介できなかった作品にも佳作が多く、人情の機微に触れた作品等幅広い芸風が楽しめる。買って絶対損しない才気と諧謔と残酷さに溢れた傑作短編集。
しかし、どの作品もF.ブラウンの才気とアイデアが溢れており、水準作以上のものが揃っている。「笑う肉屋」はいわゆる"雪の上の足跡もの"で、当時としては斬新なアイデアであったと思うし、何より事件が起きるまでの登場人物の心理描写が光る。「叫べ、沈黙よ」は有名な「聞く人の誰もいない森の奥で木が倒れたら、それは無音であるか」という問答から始まり、駅のホームに佇む男を殺人犯と名指す駅員の告発が次第にエキセントリックになっていき、読者を虚実の穴に落とす。「史上で最も偉大な詩」は哄笑を誘うホラ話。「むきにくい林檎」は途中でオチが読めるものの、やはり怖い。「カイン」は題名の通りの弟殺しの拘束囚を待っている真の罰とは...。構成の巧さもあって、恐怖が滲んで来る。「うしろを見るな」は当時「E.Q.M.M」でも評判を取ったそうで、「**」が被害者という奇想天外な設定に挑戦している。
紹介できなかった作品にも佳作が多く、人情の機微に触れた作品等幅広い芸風が楽しめる。買って絶対損しない才気と諧謔と残酷さに溢れた傑作短編集。