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煙で描いた肖像画 (創元推理文庫 M ハ 5-3) 文庫 – 2002/7/1

4.4 5つ星のうち4.4 10個の評価

古い資料の中から出てきた新聞の切り抜き。それは、ダニーの記憶を刺激した。そこに写っていたのは、十年前に出会った初恋の少女だったのだ。彼女は今どうしているのだろう? ダニーは彼女の消息を追ってみようと思い立つ。青年の物語と交互に語られていくのは、ある悪女の物語。サスペンスの魔術師、バリンジャーの代表作がついに登場。

*第3位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2002/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 374ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488163033
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488163037
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 10個の評価

カスタマーレビュー

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5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2007年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
探す男と 捜されてることを知らない女。
時間差で 男の話 女の話が進んでいきます。
出会ったこともない女に恋をしてしまう男。
探す男は やっとのことで その女と出会うことができますが・・・・。

当然 男は 自分の理想とする女を作り上げてしまいます。
恋をしてしまうのですから。 

後半の恐ろしさ。
上り詰めたジェットコースターが急降下する あのスリルを味わえました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月12日に日本でレビュー済み
男が偶然目にしたとある女の10年前の写真。その時から女は男にとって運命のひととなった。一目惚れした女の行方をひたすら捜す男と、その女の視点から彼女の歩んできた人生が交互に語られる。

男はまるっきるストーカーだが、女の方は自身の欲望を叶えるために手段をえらばない毒婦。

名前を変え、前歴を隠して居所を転々とする女。切れそうなつながりを懸命に手繰り寄せる男。さてさて、二人が出逢ってどうなるか?が最大の見所だ。

運命の女=ファム・ファタルものでお約束のオチではあるものの、お話しのもっていき方が優れている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 悪女ものの名作、アルレーの"わらの女"、アイリッシュの"暗闇のワルツ"も
良かったけれど、悪女ものではこの作品が一番と思う。なぜなら前者は玉の輿
のお膳立てに乗っただけ、後者はただ単に贅沢好きの女。どちらも男頼りの
他力本願的なところが魅力に欠ける。

 だが、この作品の主人公は自力で男を踏み台にのし上がって行く、頭脳も
実行力も持ち合わせているところが共感がもてるし、現代的でカッコイイ。
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2009年3月10日に日本でレビュー済み
同じ作者の『歯と爪』と同じ構成。
すらすら興味深く読める。
だがやはり結末が普通すぎる。
2作とも同じ感想をもった。
他の作品もこうなのか?
2018年8月22日に日本でレビュー済み
最初の3分の2くらいは、男女交互のパートで、男のパートである時点の女の姿を描き、女のパートでなぜそのようになったかを説明するという作りで、それぞれの内面も描写されています。
最期の3分の1は、男の視点のみになりますが、すべて読み終わった後は、ここで語られない女の側の心情はどうだったかと語られない物語を考えさせられるのではないでしょうか。
物語をあらすじにまとめれば、今となっては他にも書かれたようなものかもしれませんが、女の半生を描いた過去パート(男女別々に語られるパート)で女の心情が描かれたことで、語られない物語への関心を掻き立てられるのではないでしょうか。
また、最終ページのあとの二人がどのような人生を送るのか、その物語も考えたくなる小説です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「歯と爪」で、本格派推理小説並の鮮やかな大トリックを披露してみせたバリンジャーが、ここでは、それとは全く毛色の異なる傑作サスペンス小説を仕上げている。  

今、「傑作サスペンス」と書き、実際に、この本の帯でも、講談社の文庫情報誌「IN・POCKET」の「作家が選んだ文庫翻訳ミステリー・ベストテン」(2002年)の第3位に入った作品と紹介されてはいるのだが、実は、この小説には、ミステリの要素は全くないし、サスペンスの要素も、さしてあるわけではない。にもかかわらず、私は、この作品が傑作であることに、全面的に同意するのである。本書の巻末に、ミステリ作家ブレット・ハリディの寄稿文が紹介されており、そこで彼が、バリンジャーの作品を、「サスペンス小説であるまえに、まず小説である」と書いているのだが、名言であり、その言葉に最もふさわしく、かなり出来の良い一般小説でもある作品が、この「煙で描いた肖像画」だと思うのだ。  

この作品は、あるきっかけから、10年前に一度だけ出会い、言葉も交わしたことのない、信じられないほど美しい娘の写真入りの新聞記事を見た青年が、好奇心を抑えきれず、調査に乗り出すところから始まる。わずかな手掛かりを頼りに、一歩一歩、美女の足跡を辿っていく青年の調査の過程と、純粋無垢な青年が思い描いていたのとは異なる美女の実生活が交互に描かれるという、この作家が得意とするカットバック手法で描かれる物語は、派手なサスペンスはないにもかかわらず、読む者の好奇心をも捉えて離さず、一気に読ませてしまうだけの小説としての力を持っている。地道な調査の行き着く先で二人が交わったとき、どんな結末を迎えるのかも、必見だ。  

「歯と爪」といい、この作品といい、この作家は、只者ではない。同じカットバック手法で描いた「消された時間」は、現在、絶版となっているのだが、ぜひ、早期の再版を望みたいものだ。 
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年4月18日に日本でレビュー済み
冒頭から淡々と静かに物語は進んでいく。いわゆる掴みが巧いので、読者はそれに引っ張られていくのだ。ラスト近くなって、俄然面白くなり、残り頁が愛しくなってきた。

ふとしたきっかけで見た写真の美少女は、10年前話しをする事もなく別れた女性だった。青年の物語と交互に語られる悪女の物語が凄い。少しの手がかりから、やがて現在の彼女の在処を突き止めて行く。そしてそれから――。サスペンスたっぷりの展開は何処へ落ち着くのか。シチュエーションが素晴らしい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年12月25日に日本でレビュー済み
集金代行業、要は借金の取り立て屋などというちょっと乱暴な仕事をしているワリには、とても純で、一度見ただけの娘をなんとか探し出そうとする青年の調査と、その「憧れの君」である娘の生い立ちとが交互に語られていきます。
この二人、片や神聖視するほど理想化し、ほとんど病気、憑かれたように女を探し回る男と、片や自分の持っているもの全て、時には体を使ってまで冨と権力を得ようとする女、あまりにも違う立場と生き方が、イヤが上にもサスペンスを盛り上げていきます。
そして終盤、二人に待ち受けていた運命とは・・・。病的とはいえ、ある意味純粋だっただけに男の悲痛さと絶望感、それにも増して女の怖さがとても伝わってきます。
女性って、強くて怖いなあ・・・。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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