ミステリーって人が死ぬだけがミステリーじゃないんだ、
こういう軽い感じのなら「楽しめる」と思うよって知人に薦めて今の所
100%高評価をもらってます。
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黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1) 文庫 – 1976/12/24
アイザック アシモフ
(著),
池 央耿
(翻訳)
〈黒後家蜘蛛の会〉の会員――化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人、それに給仕一名は、毎月一回晩餐会を開いて四方山話に花を咲かせていた。が、いったん話がミステリじみてくると会はにわかに活況を呈し、会員各自が素人探偵ぶりを発揮する! 安楽椅子探偵の歴史に新しい一ページを書き加える連作推理譚。
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1976/12/24
- ISBN-104488167012
- ISBN-13978-4488167011
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1976/12/24)
- 発売日 : 1976/12/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 345ページ
- ISBN-10 : 4488167012
- ISBN-13 : 978-4488167011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 582,219位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,030位創元推理文庫
- - 3,489位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- - 7,738位英米文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黒いクモのイラストがカバーに描かれていた旧装丁の版で読んで以来、本当に久しぶりに手に取り、5冊を少しづつ読んだ。
作品の特徴は、すでに他のレビューアーの方々が書かれている通りである。ミステリとしての出来にこだわる読者には、はっきりいって向かない作品だ。個々の短編によって多少の出来不出来があるといえるし、話の展開や登場人物の造形など、基本的に同じパターンで貫かれている。
しかし、読み進めるに従ってある種の「心地よさ」を感じるようになった読者には、シリーズとして手放し難い作品となる。クセのあるメンバーたちが今度はどんな会話と謎解きを繰り広げるのか、ミラノ・レストランの例会をまた覗いてみたい、という気にさせられる。
この雰囲気は、ホームズとワトソンが住むベーカー街の下宿に通じるものがあるだろうし、「水戸黄門」などのワンパターンものを楽しむ日本人の好みにもあっているのではないか。本国アメリカでは「黒後家蜘蛛」の原著はすべて絶版になっているようで、作品が今でも読めるのは日本人として嬉しいところである。
残念ながら、10年ほど前に出版された原作第6巻にあたる The Return of the Black Widowers はいまだに翻訳されていない。アシモフの死後、単行本未収録だった6編と別の作家によるオマージュ短編ひとつを収めたもので、これだけでは他の5巻よりページ数がぐっと少なくなるが、特に困ることではない。これまで個々に邦訳され雑誌等に掲載されたので翻訳権の問題があるのかもしれないが、ぜひ実現してほしいものだ。
作品の特徴は、すでに他のレビューアーの方々が書かれている通りである。ミステリとしての出来にこだわる読者には、はっきりいって向かない作品だ。個々の短編によって多少の出来不出来があるといえるし、話の展開や登場人物の造形など、基本的に同じパターンで貫かれている。
しかし、読み進めるに従ってある種の「心地よさ」を感じるようになった読者には、シリーズとして手放し難い作品となる。クセのあるメンバーたちが今度はどんな会話と謎解きを繰り広げるのか、ミラノ・レストランの例会をまた覗いてみたい、という気にさせられる。
この雰囲気は、ホームズとワトソンが住むベーカー街の下宿に通じるものがあるだろうし、「水戸黄門」などのワンパターンものを楽しむ日本人の好みにもあっているのではないか。本国アメリカでは「黒後家蜘蛛」の原著はすべて絶版になっているようで、作品が今でも読めるのは日本人として嬉しいところである。
残念ながら、10年ほど前に出版された原作第6巻にあたる The Return of the Black Widowers はいまだに翻訳されていない。アシモフの死後、単行本未収録だった6編と別の作家によるオマージュ短編ひとつを収めたもので、これだけでは他の5巻よりページ数がぐっと少なくなるが、特に困ることではない。これまで個々に邦訳され雑誌等に掲載されたので翻訳権の問題があるのかもしれないが、ぜひ実現してほしいものだ。
2016年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のかたのレビューにもありましたが、殺人とか大掛かりな事件はありません。毎回ゲストが抱えている何かしらの問題をああでもないこうでもないと皆で論じあって、結局給仕のヘンリーが解き明かすというものです。正直、途中から、「最初からヘンリーに聞けばいいんじゃないの・・・」なんて思ってしまいました。私には不向きだったかな。でも5冊買ってしまったので、ゆっくり読んでいこうと思います。
2016年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この題名「黒後家蜘蛛の会」がなんともいい。この名前をつけたことで
本書の成功はほぼ約束されたようなものだ。弁護士、暗号専門家、作家、
化学者、画家、数学者の男ばかり六人の集まり。毎月集まって飲み食いして
謎を語り合う。彼らはインテリではあるが「推理」に関しては素人で
とんちんかんな議論(このやりとりがいかにもアメリカ人好みのウィットに
富んだ会話で)ののち決まって給仕のヘンリーがあっというまに謎解きを
して皆をぎゃふんと言わせる。だから、安楽椅子探偵ものというジャンルの
一冊である。
才気煥発なアシモフがなによりも楽しんで書いている様子が見てとれる。
推理小説としてのレベルはいまいちなんだけど、会員たちのペダンティックな
雰囲気がなんとも面白い。もっともアメリカ人でないとすんなり理解できない
ような部分もあるけれど。
数学者でもあるアシモフだから、最初の数編はまるで論理学の教科書の
ような推理内容だった。例えば、推理の中核は、
1話 空集合
2話 補集合
3話 A∩B vs A∪B
4話 二進数
5話 夏時間・冬時間のずれ
といった具合。以後は、次第に普通の推理小説っぽくなって安心する。
本書の成功はほぼ約束されたようなものだ。弁護士、暗号専門家、作家、
化学者、画家、数学者の男ばかり六人の集まり。毎月集まって飲み食いして
謎を語り合う。彼らはインテリではあるが「推理」に関しては素人で
とんちんかんな議論(このやりとりがいかにもアメリカ人好みのウィットに
富んだ会話で)ののち決まって給仕のヘンリーがあっというまに謎解きを
して皆をぎゃふんと言わせる。だから、安楽椅子探偵ものというジャンルの
一冊である。
才気煥発なアシモフがなによりも楽しんで書いている様子が見てとれる。
推理小説としてのレベルはいまいちなんだけど、会員たちのペダンティックな
雰囲気がなんとも面白い。もっともアメリカ人でないとすんなり理解できない
ような部分もあるけれど。
数学者でもあるアシモフだから、最初の数編はまるで論理学の教科書の
ような推理内容だった。例えば、推理の中核は、
1話 空集合
2話 補集合
3話 A∩B vs A∪B
4話 二進数
5話 夏時間・冬時間のずれ
といった具合。以後は、次第に普通の推理小説っぽくなって安心する。
2016年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなかお店に売ってないという事で、子供に頼まれて5巻まで購入しました。
面白いようです。
面白いようです。
2011年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10数年ぶりの再読。やはり「パズラー」ならこれ、ということを再認識しました。
大仰なトリックがある訳でもないし、意外な犯人がいる訳でもない。
いわゆるどんでん返しもない。
でも、「些細な手がかりをもとに、いかに論理的に真相を解明するか」という推理を思う存分楽しめる、ミステリ史に残る傑作短編シリーズの第1弾が本書です。
今回、読んでいて発見したのは、著者と「読者」との関係。
本書全体の「まえがき」で、著者が当惑するような手紙を送ってくる読者のことを皮肉混じりに書いていますが、その意味は、記念すべき第1作「会心の笑い」の「あとがき」で分かりました。
何と、この第1作には、「穴」があったというのです。
解決に至るまでに展開される仮説に忘れていた点があり、雑誌での作品発表後、読者の手紙で指摘され、単行本化の際に手直ししたということです。
人によっては、ここぞとばかり、作品をけなす者もいるのでしょうが、その読者はそんなことはしなかった。
しかも、著者はその批判を素直に認めて、訂正し、「あとがき」の中で「こういうありがたい読者もいる」として、「このような指摘を心から感謝」と述べています。
読者との連携プレーにより、傑作が誕生したのだと言えましょう。
著者は「贋作」にも寛容であったらしく、実際、ネットで検索してみると、「黒後家蜘蛛の会贋作集」という日本語のファンサイトがあります。
版元の東京創元社了承のうえ、ストーリーを公募、「ノベルゲーム」化し、無料で公開されています。
その作品の質は、本家に勝るとも劣らない、良作揃いです。
1992年に著者は没していますが、読者により新作は誕生しているのです。
それほどにファンを獲得している作品とは?
自分がミステリ好きだと思うなら、必読の書と言える連作短編集、それが「黒後家蜘蛛の会」です。
給仕のヘンリーのことは、一生忘れられなくなることを請け合います。
大仰なトリックがある訳でもないし、意外な犯人がいる訳でもない。
いわゆるどんでん返しもない。
でも、「些細な手がかりをもとに、いかに論理的に真相を解明するか」という推理を思う存分楽しめる、ミステリ史に残る傑作短編シリーズの第1弾が本書です。
今回、読んでいて発見したのは、著者と「読者」との関係。
本書全体の「まえがき」で、著者が当惑するような手紙を送ってくる読者のことを皮肉混じりに書いていますが、その意味は、記念すべき第1作「会心の笑い」の「あとがき」で分かりました。
何と、この第1作には、「穴」があったというのです。
解決に至るまでに展開される仮説に忘れていた点があり、雑誌での作品発表後、読者の手紙で指摘され、単行本化の際に手直ししたということです。
人によっては、ここぞとばかり、作品をけなす者もいるのでしょうが、その読者はそんなことはしなかった。
しかも、著者はその批判を素直に認めて、訂正し、「あとがき」の中で「こういうありがたい読者もいる」として、「このような指摘を心から感謝」と述べています。
読者との連携プレーにより、傑作が誕生したのだと言えましょう。
著者は「贋作」にも寛容であったらしく、実際、ネットで検索してみると、「黒後家蜘蛛の会贋作集」という日本語のファンサイトがあります。
版元の東京創元社了承のうえ、ストーリーを公募、「ノベルゲーム」化し、無料で公開されています。
その作品の質は、本家に勝るとも劣らない、良作揃いです。
1992年に著者は没していますが、読者により新作は誕生しているのです。
それほどにファンを獲得している作品とは?
自分がミステリ好きだと思うなら、必読の書と言える連作短編集、それが「黒後家蜘蛛の会」です。
給仕のヘンリーのことは、一生忘れられなくなることを請け合います。
2016年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前に持っていたのを無くしてしまい探しておりましたが、Amazonさんで見つけて購入出来ました。やはり面白かったです♪本当に有難う御座いました(*^_^*)
2009年9月23日に日本でレビュー済み
SF作家としての名声を確立していたアシモフは本格ミステリのファンでもあり、本シリーズは安楽椅子探偵合戦に挑んだもの。化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人が集まった「黒後家蜘蛛の会」。月一回の晩餐時に、興味ある事件について喧々諤々の議論となるのだが、結論が出ない。そして、鮮やかな解決を見せるのは決まって給仕人のヘンリーだった。
有識者が答えを出せないのに、給仕人のヘンリーが鮮やかな解決を見せると言うのがウリだが、冷静に見て、ヘンリーの解決は他の六人に比べてそれ程優れているものだろうか ? 元々この形式はA.バークリー「毒入りチョコレート事件」を短編化したものだが、流石にバークリーは結論を曖昧模糊として読者を煙に巻くと言う手法を採っている。同程度の可能性のある七つの案から一つの案を正解として選ぶのは、殆ど作者の恣意であり、書き方次第で何とでもなる。実際、アシモフは本シリーズを執筆中、周囲に、「幾つかの解決の可能性がある状況を知っていたら教えてくれ」と頼んでいたそうである(実話)。
アシモフの稚気は微笑ましいし、E.Q.M.M.への貢献度も高い。その本格好きが「裸の太陽」等にも活きているのだが、アシモフの名誉のためにも、本シリーズは早く打ち切るべきだったと思う。
有識者が答えを出せないのに、給仕人のヘンリーが鮮やかな解決を見せると言うのがウリだが、冷静に見て、ヘンリーの解決は他の六人に比べてそれ程優れているものだろうか ? 元々この形式はA.バークリー「毒入りチョコレート事件」を短編化したものだが、流石にバークリーは結論を曖昧模糊として読者を煙に巻くと言う手法を採っている。同程度の可能性のある七つの案から一つの案を正解として選ぶのは、殆ど作者の恣意であり、書き方次第で何とでもなる。実際、アシモフは本シリーズを執筆中、周囲に、「幾つかの解決の可能性がある状況を知っていたら教えてくれ」と頼んでいたそうである(実話)。
アシモフの稚気は微笑ましいし、E.Q.M.M.への貢献度も高い。その本格好きが「裸の太陽」等にも活きているのだが、アシモフの名誉のためにも、本シリーズは早く打ち切るべきだったと思う。