アシモフは私には”ロボット三原則”を表明したSF作家としての印象が強く、彼のミステリーは読みこぼしたモノも多い。
本作も、もっと早期に出会いたかったと後悔の念に堪えない。文体が少々クラッシックで、化学薬品の専門用語の羅列は知識の無いものには????なのだが、同じく化学無知なるドヒーニ刑事にわかりやすい解説をしてくれるのは万年助教授のブレイド。実験中に死亡したブレイド教室の学生は事故死か?自殺か?殺人か?殺人ならば、ブレイドは真っ先に疑われる立場にいた。真犯人は?動機は?
ん~でも、化学の知識もあったらきっと又もっと面白いですよね、福山さん?
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象牙の塔の殺人 (創元推理文庫 167-6) 文庫 – 1988/2/26
アイザック アシモフ
(著),
池 央耿
(翻訳)
大学の実験室で、化学の実験中の学生が毒ガスを吸って死亡する。事故死か、あるいは自殺か? 指導教官のブレイドは自ら捜査に乗り出した。しかし、殺人だとすると第一の容疑者は彼自身なのだ。大学における地位や家庭の平安までも脅かす羽目となり、ブレイドは四面楚歌の状況に追いこまれていく……。鬼才アシモフ、初の長篇推理小説。
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1988/2/26
- ISBN-104488167063
- ISBN-13978-4488167066
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1988/2/26)
- 発売日 : 1988/2/26
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 299ページ
- ISBN-10 : 4488167063
- ISBN-13 : 978-4488167066
- Amazon 売れ筋ランキング: - 765,720位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすがの医学化学知識と、恐らく経験からの学内の人間模様を基盤に展開するミステリー。ただしアシモフのSFミステリーや黒後家シリーズのレベルを期待してはダメ。普通なミステリーとして楽しむ習作。
2015年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アシモフ先生の作品は読んだことがなかったので、どれ試しにと手にしてみるも・・・
120ページくらいまでは何かいまいち面白くなくて、全然話が入ってきませんでした。
これ犯人分かっても面白くないかも?などとも思ったりして。
主人公の女房も、何かと否定ばかりで相互理解ないみたい。会話シーンがツライ。
ところが、主人公が開き直って毒舌が冴え渡ってくると、何故か面白くなり
後は最後まで一気でした。
そこそこ意外な犯人だし、ページ数もほどほどで良い感じです。
他の作品も読んでみたくなりました。
120ページくらいまでは何かいまいち面白くなくて、全然話が入ってきませんでした。
これ犯人分かっても面白くないかも?などとも思ったりして。
主人公の女房も、何かと否定ばかりで相互理解ないみたい。会話シーンがツライ。
ところが、主人公が開き直って毒舌が冴え渡ってくると、何故か面白くなり
後は最後まで一気でした。
そこそこ意外な犯人だし、ページ数もほどほどで良い感じです。
他の作品も読んでみたくなりました。
2004年8月3日に日本でレビュー済み
2004年夏の復刊フェアで入手。
冒頭で化学実験中の学生が死ぬ。発見者は指導教官のブレイドだが、状況から見て殺人者は専門的な化学知識を有しているに違いなく、最有力の容疑者は自分だ。
いきなりの盛り上がりはさながらミステリの王道を行くかのようだし、主人公のブレイドが家庭問題を抱えて悩んでいるのも(そのこともまた謎解きに関わってくる)興味を引かれるところ。化学知識を駆使した殺人ということで、門外漢にはわかりにくいのかと心配だがそれは方法論だけのことで、動機と機会からの追求こそがミステリの醍醐味だろうから、お楽しみの邪魔にはならない。
登場する刑事の雰囲気が「刑事コロンボ」に似ている(本書の方が早い)という解説での指摘も首肯できるところ。
冒頭で化学実験中の学生が死ぬ。発見者は指導教官のブレイドだが、状況から見て殺人者は専門的な化学知識を有しているに違いなく、最有力の容疑者は自分だ。
いきなりの盛り上がりはさながらミステリの王道を行くかのようだし、主人公のブレイドが家庭問題を抱えて悩んでいるのも(そのこともまた謎解きに関わってくる)興味を引かれるところ。化学知識を駆使した殺人ということで、門外漢にはわかりにくいのかと心配だがそれは方法論だけのことで、動機と機会からの追求こそがミステリの醍醐味だろうから、お楽しみの邪魔にはならない。
登場する刑事の雰囲気が「刑事コロンボ」に似ている(本書の方が早い)という解説での指摘も首肯できるところ。
2004年9月1日に日本でレビュー済み
9月18日公開の映画、「アイ,ロボット」の元ネタとなったSF小説「われはロボット」で知る人ぞ知るアシモフのミステリィ作品。
研究者達の公私にわたる悲喜こもごもが描かれているので、大学院生以上の人には身につまされる部分が多く(笑)、感情移入しやすいと思います。
ミステリィとしては、最後の解説で述べられていますが、「刑事コロンボ」シリーズが好きな方にお勧めでしょうか。登場する唯一の刑事は、解説で指摘されるまでもなく、コロンボを彷彿とすると思います。
化学の研究室が舞台なので、化学用語や知識が出てきますし、そういう知識が感情的に苦手な方には読むのにしんどい部分があるかもしれません。しかし推理は科学知識がなくてもできます。それに、半分以上は人と人のドラマなので、科学知識が出てくることに対して、それほど身構えなくてもよいのではないでしょうか。
SF作品でも随所にミステリィ的な要素をちりばめているアシモフらしく、初めての長編推理小説とは思えない、他のアシモフ作品に遜色のない作品だと思います。「ABAの殺人」ほどではないですが、(研究)業界に対するアシモフ得意の皮肉もちらほらとあり、うなずけます。
心理学に関心の高いアメリカらしく、心理学っぽい言葉や考え方が(他の西洋ミステリにもよくありますね)随所に出てきますが、その知識が古いことが少し気になりましたが、時代設定も含めて古典作品だと思えばさほど気にならず、むしろ味わいがあると言えるのではないでしょうか。
タイトルと中表紙の作品紹介が、核心こそついていませんが若干ネタバレ気味で、推理の幅を最初から狭めているのが残念。それで★を1つ減らしました。
研究者達の公私にわたる悲喜こもごもが描かれているので、大学院生以上の人には身につまされる部分が多く(笑)、感情移入しやすいと思います。
ミステリィとしては、最後の解説で述べられていますが、「刑事コロンボ」シリーズが好きな方にお勧めでしょうか。登場する唯一の刑事は、解説で指摘されるまでもなく、コロンボを彷彿とすると思います。
化学の研究室が舞台なので、化学用語や知識が出てきますし、そういう知識が感情的に苦手な方には読むのにしんどい部分があるかもしれません。しかし推理は科学知識がなくてもできます。それに、半分以上は人と人のドラマなので、科学知識が出てくることに対して、それほど身構えなくてもよいのではないでしょうか。
SF作品でも随所にミステリィ的な要素をちりばめているアシモフらしく、初めての長編推理小説とは思えない、他のアシモフ作品に遜色のない作品だと思います。「ABAの殺人」ほどではないですが、(研究)業界に対するアシモフ得意の皮肉もちらほらとあり、うなずけます。
心理学に関心の高いアメリカらしく、心理学っぽい言葉や考え方が(他の西洋ミステリにもよくありますね)随所に出てきますが、その知識が古いことが少し気になりましたが、時代設定も含めて古典作品だと思えばさほど気にならず、むしろ味わいがあると言えるのではないでしょうか。
タイトルと中表紙の作品紹介が、核心こそついていませんが若干ネタバレ気味で、推理の幅を最初から狭めているのが残念。それで★を1つ減らしました。
他の国からのトップレビュー
No One
5つ星のうち5.0
Perfect Condition with a Perfect Personal Thank You
2022年12月7日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
The book was well sealed and protected. But, what really made me smile was the thank you note that was enclosed. That told me how much they appreciated my business, no matter how small my purchase was. And, that mattered because I know I will want to do more business with this seller, Cary Ballew-Renfro.
Beverly Jimmo
5つ星のうち3.0
Not the Usual Asimov
2021年10月23日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
It is actually tighter written than his normal style, a bit more down beat than usual, but the only real complaint is that is just a touch boring. Unlike most of his books which have read many times over the years, I feel little need to read this one again.
L. B.
5つ星のうち5.0
Excellent scientifically-oriented mystery
2024年5月5日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Excellent scientifically-oriented mystery from Asimov. The details about academic life are a bit uncomfortably accurate if you belong to that world.
ian
5つ星のうち5.0
good read
2013年3月12日に英国でレビュー済みAmazonで購入
This is a great item and I would most certainly recommend it to others.
It is worth every penny paid for it.
It is worth every penny paid for it.
Russell
5つ星のうち4.0
Asimov - Murder mystery - YES
2013年8月23日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I've read and loved his science fiction for years. I stumbled across two murder mysteries he wrote and had to give them a try. He weaves a good story and gives some clues, but I at least did not solve it until his main character did. Considering the low price I paid, it was a very good buy. ("Murder at the ABA" is a little better.)