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吊るされた女 (創元推理文庫) 文庫 – 2012/6/29
キャロル・オコンネル
(著),
務台 夏子
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
娼婦が何者かに吊された。金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。マロリーは連続殺人と断定するが……。ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。
- 本の長さ574ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2012/6/29
- 寸法10.6 x 2.4 x 14.9 cm
- ISBN-10448819513X
- ISBN-13978-4488195137
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2012/6/29)
- 発売日 : 2012/6/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 574ページ
- ISBN-10 : 448819513X
- ISBN-13 : 978-4488195137
- 寸法 : 10.6 x 2.4 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 271,261位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 997位創元推理文庫
- - 1,621位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古とありましたがとても状態が良く早速読ませていただきました。なかなか見つからない書籍で古書店で探しましたが見つからず、注文しました。また、よろしくお願いします。
2012年7月11日に日本でレビュー済み
キャシー・マロリー、ニューヨーク市警刑事。完璧な美貌の天才的ハッカー、他人に感情を見せることのない氷の天使・・・。
なのはわかっているのですが、そろそろキャシーの過去を巡る謎から脱して、新鮮な事件を期待します。
ミステリーのシリーズは、どの巻から読んでも新規の読者が楽しめるようにするべき。
残念ながら、キャシーのファンでないとこの一冊は少々つらいと思われます。
お話がキャシーの過去の行動をなぞって行ったり来たりを繰り返しているので、もう少し整理してページ数を削れたのでは?
ミステリーとして面白くなるのがラスト三分の一あたりからでした。
悪くはないけれど、夜を徹して読むほどではありませんでした。
なのはわかっているのですが、そろそろキャシーの過去を巡る謎から脱して、新鮮な事件を期待します。
ミステリーのシリーズは、どの巻から読んでも新規の読者が楽しめるようにするべき。
残念ながら、キャシーのファンでないとこの一冊は少々つらいと思われます。
お話がキャシーの過去の行動をなぞって行ったり来たりを繰り返しているので、もう少し整理してページ数を削れたのでは?
ミステリーとして面白くなるのがラスト三分の一あたりからでした。
悪くはないけれど、夜を徹して読むほどではありませんでした。
2012年8月5日に日本でレビュー済み
本当に、私も待っていました。
マロリーシリーズは竹書房の時に読み始めたものの、結局3作目以降なかなか続きが出ず。その後何故か創元推理に移ったので驚いたものの、訳者も違うため、また初めから読み直し・・・。
創元では最初のうちは順調に出版されていたので喜んでいたのですが、魔術師の夜以降、何故か続きが出ない。個人的にはかなり面白いシリーズだと思っていたので、とにかく続きが読みたかった。長いこと待たされました。もうこういう思いはしたくないので、わがままを言うようですが次も早く出していただければと思います。
このシリーズの面白さは、何よりまず主人公のマロリーの人物設定にあります。警察組織に属する彼女をアウトサイダーと呼ぶのもどうかと思うものの、やはりアウトサイダーの一員なのでしょう。信じられないほどの美貌の持ち主で、恐らく高いIQを持ったハッキングの天才。善悪の基準を持たないどころか、感情さえも持ち合わせていないように思えるマロリーは、その一方で、一般的な人間とは異なる基準での正義感と慈悲の心を持ち合わせています。
シリーズを通して、天使に例えられることの多いマロリーですが、何の天使なのか? 正義と復讐をつかさどる天使といった感じなのでしょうか? ある意味マロリーは一般的な人間よりも人の心の痛みに敏感です。だからこそ手段を選ばず、時に非情とも思える手口で、被害者になりかわって復讐を(正義を)果たしていくのかもしれません。
ずらずら語りましたが、とにかくマロリーはかなり特異なキャラクターで、そんな彼女に惚れてしまいました。極度に現実離れした人物に設定されているのは確かですが、キャロル・オコンネルはこういう変わった人物を描くのがとても上手い。知らず知らずの内に、気付くとマロリーに感情移入してしまい、そうなるともう離れることができなくなります。ちなみに、マロリー以外の登場人物も、大半が一般的な基準から外れたアウトサイダーに設定されていて、個性的な人物ばかりです。個人的に気に入ったキャラクターを上げていくと、マロリーの相棒のライカーはじめに上司のコフィーも捨て難く、マロリーの唯一の友人とも言えるチャールズも良いし、たまにしか登場しないものの鑑識のヘラーなんかもプロっぽさが魅力的だし、結局全員お気に入りのキャラクターだったりします。容疑者とされる人物たちも、一筋縄では行かない人物ばかり。そのため各人物の言動を追っていくだけでも面白く、読後には結構な満足感があります。
ただ、今回の「吊るされた女」に関しては、他の作品に比べると、登場人物の設定がやや地味なような気も。このシリーズの特徴は風変わりな人物や、魅力的な脇役が数多く登場し、それらの人物とマロリーが絡み合って、話がどんどん面白くなっていく点にあると思うのですが・・・。今回は、いつものようなユニークな脇役があまり見当たらないため、必然的に「名場面」と呼べるシーンが少なくなっています。個人的には、その点にやや物足りなさを感じました。
ちなみに、この「吊るされた女」もそうなんですが、どの作品も毎回マロリーの過去が小出しにされたり、前作までの登場人物がキーマンとして登場したりします。余計なお世話なんですが、今回の「吊るされた女」でマロリーシリーズに興味を持った方は、できればシリーズの初めから読んだ方が楽しめるのではないかなあ・・・と。今回の作品は他の作品に比べるとややいつもの魅力に欠けるような気がする上に、なによりマロリーの過去に焦点が当たっているため、ここから始めてしまうと「ちょっとなあ」という感想で終わってしまうような気がします。
それはともかく、「天使の帰郷」と、今回の「吊るされた女」とで、マロリーの過去はほぼ出たと考えて良いのでしょうか?
今回、マロリーの時にずるがしこく、時に非情な活躍ぶりはややトーンダウンしたようにも思え、シリーズの初めの頃と比べるとどことなく人間的になって来ているようにな気も。それだけに今後がとても気になります。マロリーは変わっていくのか、変わらないのか。次回作を読めば、以降の方向性が大まかにつかめるのかなあと思いつつ。
個人的には、こずるい笑みを浮かべて人を罠に陥れるマロリーも好きなので、はたしてどう展開していくのか。
マロリーシリーズは竹書房の時に読み始めたものの、結局3作目以降なかなか続きが出ず。その後何故か創元推理に移ったので驚いたものの、訳者も違うため、また初めから読み直し・・・。
創元では最初のうちは順調に出版されていたので喜んでいたのですが、魔術師の夜以降、何故か続きが出ない。個人的にはかなり面白いシリーズだと思っていたので、とにかく続きが読みたかった。長いこと待たされました。もうこういう思いはしたくないので、わがままを言うようですが次も早く出していただければと思います。
このシリーズの面白さは、何よりまず主人公のマロリーの人物設定にあります。警察組織に属する彼女をアウトサイダーと呼ぶのもどうかと思うものの、やはりアウトサイダーの一員なのでしょう。信じられないほどの美貌の持ち主で、恐らく高いIQを持ったハッキングの天才。善悪の基準を持たないどころか、感情さえも持ち合わせていないように思えるマロリーは、その一方で、一般的な人間とは異なる基準での正義感と慈悲の心を持ち合わせています。
シリーズを通して、天使に例えられることの多いマロリーですが、何の天使なのか? 正義と復讐をつかさどる天使といった感じなのでしょうか? ある意味マロリーは一般的な人間よりも人の心の痛みに敏感です。だからこそ手段を選ばず、時に非情とも思える手口で、被害者になりかわって復讐を(正義を)果たしていくのかもしれません。
ずらずら語りましたが、とにかくマロリーはかなり特異なキャラクターで、そんな彼女に惚れてしまいました。極度に現実離れした人物に設定されているのは確かですが、キャロル・オコンネルはこういう変わった人物を描くのがとても上手い。知らず知らずの内に、気付くとマロリーに感情移入してしまい、そうなるともう離れることができなくなります。ちなみに、マロリー以外の登場人物も、大半が一般的な基準から外れたアウトサイダーに設定されていて、個性的な人物ばかりです。個人的に気に入ったキャラクターを上げていくと、マロリーの相棒のライカーはじめに上司のコフィーも捨て難く、マロリーの唯一の友人とも言えるチャールズも良いし、たまにしか登場しないものの鑑識のヘラーなんかもプロっぽさが魅力的だし、結局全員お気に入りのキャラクターだったりします。容疑者とされる人物たちも、一筋縄では行かない人物ばかり。そのため各人物の言動を追っていくだけでも面白く、読後には結構な満足感があります。
ただ、今回の「吊るされた女」に関しては、他の作品に比べると、登場人物の設定がやや地味なような気も。このシリーズの特徴は風変わりな人物や、魅力的な脇役が数多く登場し、それらの人物とマロリーが絡み合って、話がどんどん面白くなっていく点にあると思うのですが・・・。今回は、いつものようなユニークな脇役があまり見当たらないため、必然的に「名場面」と呼べるシーンが少なくなっています。個人的には、その点にやや物足りなさを感じました。
ちなみに、この「吊るされた女」もそうなんですが、どの作品も毎回マロリーの過去が小出しにされたり、前作までの登場人物がキーマンとして登場したりします。余計なお世話なんですが、今回の「吊るされた女」でマロリーシリーズに興味を持った方は、できればシリーズの初めから読んだ方が楽しめるのではないかなあ・・・と。今回の作品は他の作品に比べるとややいつもの魅力に欠けるような気がする上に、なによりマロリーの過去に焦点が当たっているため、ここから始めてしまうと「ちょっとなあ」という感想で終わってしまうような気がします。
それはともかく、「天使の帰郷」と、今回の「吊るされた女」とで、マロリーの過去はほぼ出たと考えて良いのでしょうか?
今回、マロリーの時にずるがしこく、時に非情な活躍ぶりはややトーンダウンしたようにも思え、シリーズの初めの頃と比べるとどことなく人間的になって来ているようにな気も。それだけに今後がとても気になります。マロリーは変わっていくのか、変わらないのか。次回作を読めば、以降の方向性が大まかにつかめるのかなあと思いつつ。
個人的には、こずるい笑みを浮かべて人を罠に陥れるマロリーも好きなので、はたしてどう展開していくのか。
2012年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
待ちに待った、キャシー・マロリーシリーズ6作目です。
キャシーが養父に引き取られるまでの本当の経緯と、過去の未解決殺人事件、そして現在の連続殺人事件と、三つの謎解きが楽しめます。
キャシーファンには堪りません。過去と現在を絡める様々な事柄が、見事に織り上げられています。
登場人物の作り込みといい、流石キャロル・オコンネルです。
これまでに何度も出てきたキャシーが公衆電話からかける、
「キャシーよ、迷っちゃったの」に「いまどこなの、ベイビー?すぐ迎えに行ってあげる」と応えたスパローはなんて素敵な女性なのでしょう!
前作「魔術師の夜」の刊行から6年半、もう続きは出ないのかと殆ど諦めていました。
2010年刊行の「愛おしい骨」が好評だったおかげでしょうか?
本国では10作目まで出版されているそうですので、東京創元社さん、この後もさくさく刊行して下さい。
ついでに「フロスト警部シリーズ」も待ってます。
キャシーが養父に引き取られるまでの本当の経緯と、過去の未解決殺人事件、そして現在の連続殺人事件と、三つの謎解きが楽しめます。
キャシーファンには堪りません。過去と現在を絡める様々な事柄が、見事に織り上げられています。
登場人物の作り込みといい、流石キャロル・オコンネルです。
これまでに何度も出てきたキャシーが公衆電話からかける、
「キャシーよ、迷っちゃったの」に「いまどこなの、ベイビー?すぐ迎えに行ってあげる」と応えたスパローはなんて素敵な女性なのでしょう!
前作「魔術師の夜」の刊行から6年半、もう続きは出ないのかと殆ど諦めていました。
2010年刊行の「愛おしい骨」が好評だったおかげでしょうか?
本国では10作目まで出版されているそうですので、東京創元社さん、この後もさくさく刊行して下さい。
ついでに「フロスト警部シリーズ」も待ってます。
2013年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きなシリーズです。
それぞれの登場人物が魅力的。
継続して出版してほしいシリーズですが、
今回久々の新作で買おうとしたら値段が高くてびっくりしました。
確かに厚い本ですが、これってほとんどハードカバーの値段では?
それぞれの登場人物が魅力的。
継続して出版してほしいシリーズですが、
今回久々の新作で買おうとしたら値段が高くてびっくりしました。
確かに厚い本ですが、これってほとんどハードカバーの値段では?