ヒロインの周囲の人たちが抑制の効いた大人で、そのへんがほろ苦ないい味になっています。
ストーリー運びには欠点もあり、ミステリー的な完成度はイマイチです。
しかし本書の魅力は、いかにもイギリスらしい人生をかいま見ることができる点にあります。
ゆったり身をゆだねれば、心地よい読後感を味わえると思います。
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容疑者たちの事情 (創元推理文庫) 文庫 – 2004/11/25
ジェイニー・ボライソー
(著),
山田 順子
(翻訳)
- 本の長さ281ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2004/11/25
- ISBN-10448819804X
- ISBN-13978-4488198046
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2004/11/25)
- 発売日 : 2004/11/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 281ページ
- ISBN-10 : 448819804X
- ISBN-13 : 978-4488198046
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,141,490位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年9月16日に日本でレビュー済み
1993年にデビューした英国女流作家の日本での初翻訳作品。1997年に書かれたもので、ローズ・トレヴェリアン・シリーズ第一弾です。
ライト・ミステリとあったのでまず頭に浮かんだのは、たとえばケイト・キングスバリーのペニーフット・ホテルのシリーズなど、ユーモア含みのくすっと笑える軽いものでした。が、意外なことにそうでなくて、ユーモア部分はほとんどありません。ごく普通にずっとシリアスな描き方です。
最愛の夫を亡くした痛手からまだ立ち直れていない40代の画家兼写真家のローズが、地元で起きた殺人事件に巻き込まれながら、自分の人生を振り返ったり、これからを模索するという内容です。
ミステリ部分は正直言って特筆すべきものはないので、おもしろいミステリが読みたい!と期待して読むと、正直当てがはずれると思います。特異な事件や異常な犯人、錯綜する捜査に、あっと驚く真相というものはまったくありません。日常で、もし殺人事件に巻き込まれることがあったとしたら、まあこんなふうになるのかなという感じです。
時々視点がいろんな人物に変わりますが、大部分は主人公ローズの視点から語られています。女性の気持ちがうまく描かれているので、どちらかというと女性小説の要素が強いかも。男性には退屈かもしれません。
舞台になっているコーンウォールの風物がめずらしいです。個人的な話で恐縮ですが、英国は好きで、今までロンドン周辺とイングランド中央部、スコットランド、北アイルランド、インナーヘブリディーズ諸島の一部に行ったことがあります。もし次に行くなら、ウェールズとコーンウォールがいいなと思っていたところでした。英国では唯一、日光が豊富で地中海のように明るい気候だというのは、この作品を読んで初めて知りました。
このシリーズ、日本ではとりあえず7冊翻訳されているようです。コーンウォールの雰囲気を楽しみながら、ローズの人生にも注目して読んでいきたいと思います。
ライト・ミステリとあったのでまず頭に浮かんだのは、たとえばケイト・キングスバリーのペニーフット・ホテルのシリーズなど、ユーモア含みのくすっと笑える軽いものでした。が、意外なことにそうでなくて、ユーモア部分はほとんどありません。ごく普通にずっとシリアスな描き方です。
最愛の夫を亡くした痛手からまだ立ち直れていない40代の画家兼写真家のローズが、地元で起きた殺人事件に巻き込まれながら、自分の人生を振り返ったり、これからを模索するという内容です。
ミステリ部分は正直言って特筆すべきものはないので、おもしろいミステリが読みたい!と期待して読むと、正直当てがはずれると思います。特異な事件や異常な犯人、錯綜する捜査に、あっと驚く真相というものはまったくありません。日常で、もし殺人事件に巻き込まれることがあったとしたら、まあこんなふうになるのかなという感じです。
時々視点がいろんな人物に変わりますが、大部分は主人公ローズの視点から語られています。女性の気持ちがうまく描かれているので、どちらかというと女性小説の要素が強いかも。男性には退屈かもしれません。
舞台になっているコーンウォールの風物がめずらしいです。個人的な話で恐縮ですが、英国は好きで、今までロンドン周辺とイングランド中央部、スコットランド、北アイルランド、インナーヘブリディーズ諸島の一部に行ったことがあります。もし次に行くなら、ウェールズとコーンウォールがいいなと思っていたところでした。英国では唯一、日光が豊富で地中海のように明るい気候だというのは、この作品を読んで初めて知りました。
このシリーズ、日本ではとりあえず7冊翻訳されているようです。コーンウォールの雰囲気を楽しみながら、ローズの人生にも注目して読んでいきたいと思います。
2006年3月31日に日本でレビュー済み
登場人物が少ないため、犯人の候補も少なく、すぐに予想がついてしまいました。
犯人が判明するシーンも唐突な感じ。
題名が魅力的だっただけに消化不良と言うか残念と言うか・・・。
イギリスの田舎の風景も、それほど詳しく書き込まれておらず、それも残念です。
犯人が判明するシーンも唐突な感じ。
題名が魅力的だっただけに消化不良と言うか残念と言うか・・・。
イギリスの田舎の風景も、それほど詳しく書き込まれておらず、それも残念です。
2009年8月6日に日本でレビュー済み
人によって受け取り方が違うかもしれませんが、私は主人公の考え方が自分と似ていてびっくりしました。
心の内面が丁寧に描かれてます。登場して来る人物はそれぞれ個性的で、この人はこんな顔といった具体的な顔までうかびます。
主人公が40代という年齢なのかストーリーは静かに進むのがドタバタの嘘くさいストーリーに飽きてる人には新鮮かも。
私は好きです。
心の内面が丁寧に描かれてます。登場して来る人物はそれぞれ個性的で、この人はこんな顔といった具体的な顔までうかびます。
主人公が40代という年齢なのかストーリーは静かに進むのがドタバタの嘘くさいストーリーに飽きてる人には新鮮かも。
私は好きです。