3年振りの新刊、今回も待った甲斐の十分ある力作です。
本シリーズの魅力は、勿論ストーリーの面白さがベースにありますが、端的で無駄が無く、それでいて行間に多くのニュアンスが滲む文章運びの素晴らしさもその一つであると感じています。
海外物の評価は翻訳の出来にも左右されますが、その点、本シリーズを担当されている柳沢由美子さんの訳は、作者と訳者の力量がマッチした好例であり、安心して遠いスウェーデンの物語に没頭することが出来ます。
その優れた文章力は、本文同様のシャープな語り口で記された「訳者あとがき」(実際はあとがきの領域を超えた判り易い解説)においても伺うことが出来、読了後の楽しみでもあります。
作年発表されたという第10作も含め、残るシリーズ4作品が引き続き高い質の訳で読めるよう、柳沢さんにはご健康に気をつけて益々頑張っていただきたいと願います。
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五番目の女 下 (創元推理文庫) 文庫 – 2010/8/28
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串刺しにされ殺された老人の金庫に入っていた、傭兵と思われる人物の日記。捜査を進めるヴァランダーのもとに、父親急死の報が。せっかく心を通わせることができた矢先だというのに……。だが哀しみにひたっている暇はなかった。行方がわからなくなっていた花屋の主人が遺体で発見されたのだ。監禁されたうえで殺され、森の中で木に縛りつけられていた。新たな連続殺人の幕開けか? 現代社会の問題を炙り出す、北欧ミステリの真髄。訳者あとがき=柳沢由実子/解説=北上次郎
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2010/8/28
- 寸法14.9 x 10.5 x 1.5 cm
- ISBN-104488209114
- ISBN-13978-4488209117
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2010/8/28)
- 発売日 : 2010/8/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 398ページ
- ISBN-10 : 4488209114
- ISBN-13 : 978-4488209117
- 寸法 : 14.9 x 10.5 x 1.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 403,042位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,461位創元推理文庫
- - 2,374位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
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2023年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
柳澤センセ、日本語おかしいです。
頭が痛くなります。
ヘニングマンケルの本では、これが一番面白かっただけに、本当に残念。
頭が痛くなります。
ヘニングマンケルの本では、これが一番面白かっただけに、本当に残念。
2021年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このシリーズを通して言えることですが、詳細に描かれる陰惨な事件の内容やそれを追う警察の地道な捜査の過程のリアルな描写などの背景にはある種の抽象的で象徴的、哲学的思想が色濃く流れている作品だと思いました。
個々の事件としての因果関係や犯行の動機は何かといった結論の辻褄合わせを求めて読むとあまり満足感は得られないかもしれないと思います。
社会的な正義や矛盾、道徳観念といった普遍的なテーマを読む側に突きつけて「そうなった時あなたはどうするのか」と問うている作品であり作者の狙いはまさにその考えさせることにあるのだろうと思いました。
個々の事件としての因果関係や犯行の動機は何かといった結論の辻褄合わせを求めて読むとあまり満足感は得られないかもしれないと思います。
社会的な正義や矛盾、道徳観念といった普遍的なテーマを読む側に突きつけて「そうなった時あなたはどうするのか」と問うている作品であり作者の狙いはまさにその考えさせることにあるのだろうと思いました。
2018年5月27日に日本でレビュー済み
相変わらず人物造形が見事である。マンケルはタンゴステップに続いて2作目。手がかりがどんどん出てきて捜査が進む小説も多いけど、この作品はなかなか進まない。
2010年9月5日に日本でレビュー済み
スウェーデン・ミステリー界の大御所ヘニング・マンケルの<ヴァランダー警部>シリーズ第6弾。前作の、CWAゴールド・ダガー賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」海外編で第9位にランクインした『目くらましの道』から実に3年半、待ちに待った邦訳刊行である。
父親とのイタリア旅行を終えて、イースタ署に戻ったヴァランダーを待っていたのはスウエーデン南部といえどもスコーネ地方の日本の真冬のような気候と雨続きの日々に発生した連続猟奇殺人事件だった。元自動車販売業者で、詩を書くバードウォッチャーの老人が、竹槍の仕掛けられた濠で転落し串刺しにされて殺されているのをヴァランダー自身が発見。さらに押し込み事件があったものの何も盗られたもののなかった花屋の主人が数週間の監禁の後、絞殺死体となって木に縛り付けられているのが見つかる。プライベートでは、父親が突然死してしまう。楽しかったイタリア旅行の思い出にひたる暇なくヴァランダーは公私ともに忙殺されるのだった。
ストーリーは、ヴァランダーとお馴染みのイースタ署の面々の地道な捜査活動が綴られるが、タイトルの『五番目の女』との関連も含めて、上巻はもとより下巻の中ほどまで手がかりはもちろん、事件解決のめどすら立たない。そして3番目の犠牲者が・・・。
本書でも、このシリーズの例によって、犯人側の行動描写の挿入に謎解きの興趣とサスペンスをかきたてられ、ヴァランダー自身のなぜか笑ってしまうようなエピソードを楽しみながら、読者は、現代スウェーデンが抱える社会問題を背景にした、オーソドックスな警察捜査物語を、ヘニング・マンケルの巧みな筋運びでどんどんページを進んで飽きることなく読み進むことになる。
父親とのイタリア旅行を終えて、イースタ署に戻ったヴァランダーを待っていたのはスウエーデン南部といえどもスコーネ地方の日本の真冬のような気候と雨続きの日々に発生した連続猟奇殺人事件だった。元自動車販売業者で、詩を書くバードウォッチャーの老人が、竹槍の仕掛けられた濠で転落し串刺しにされて殺されているのをヴァランダー自身が発見。さらに押し込み事件があったものの何も盗られたもののなかった花屋の主人が数週間の監禁の後、絞殺死体となって木に縛り付けられているのが見つかる。プライベートでは、父親が突然死してしまう。楽しかったイタリア旅行の思い出にひたる暇なくヴァランダーは公私ともに忙殺されるのだった。
ストーリーは、ヴァランダーとお馴染みのイースタ署の面々の地道な捜査活動が綴られるが、タイトルの『五番目の女』との関連も含めて、上巻はもとより下巻の中ほどまで手がかりはもちろん、事件解決のめどすら立たない。そして3番目の犠牲者が・・・。
本書でも、このシリーズの例によって、犯人側の行動描写の挿入に謎解きの興趣とサスペンスをかきたてられ、ヴァランダー自身のなぜか笑ってしまうようなエピソードを楽しみながら、読者は、現代スウェーデンが抱える社会問題を背景にした、オーソドックスな警察捜査物語を、ヘニング・マンケルの巧みな筋運びでどんどんページを進んで飽きることなく読み進むことになる。
2022年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヴァランダーは凶悪化する犯罪に、犯人追跡だけでなく、犯罪の原点を追い求め行動する。その献身を笑うかの様に、傭兵は人見境もなく人を殺し、建物を破壊し、あたり一帯を焼き尽くす、それが仕事・・それを命令する狂気の権力者達、そして姿が見えない闇の世界だけが潤ってゆく。