久しぶりに、大好きなシャンディシリーズを読み返してみた。
今にして思えば、そもそも本書がユーモア・ミステリと出会った最初だった。
シャンディシリーズと書いたが、私の中では『バラクラヴァ農大・シリーズ』である。
というのも、このシリーズはバラクラヴァ郡はバラクラヴァ・ジャンクションという
架空の地の架空の大学が舞台となって数々の事件が展開していくのだが、
その独特な土地柄、卓越した大学のシステム、個性的過ぎる登場人物たちが
なんとも魅力的に、よく描かれているからだ。
特に好きなキャラクターは、悪魔並みの巨躯・迫力を持つバラクラヴァ大学長トールシェルド・スヴェンソン。
物語の中では架空だが、Balaklavaという地名はオーストラリアに実在する。
作中に登場するバラクラヴァ・ブラックというとてつもない農耕馬たちがいるのだが、
1889年にはBalaklavaという牝馬も実在していた。
それが物語に関係あるのかどうかは不明だが・・・。
ちょっぴり昔風で、思い切りローカル。
ときどき毒のあるセリフをさらりと言ってのけるシャンディやヘレンだけど、
どことなく絵本を見ているような、ほのぼのしたユーモア・ミステリ。
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にぎやかな眠り (創元推理文庫 246-1) 文庫 – 1987/12/1
高田 恵子
(著),
シャーロット・マクラウド
(著)
今年もまたバラクラヴァにクリスマスがやってきた。ふだん静かな田舎町も、このときばかりは華やかなイルミネーションに彩られ、観光客の大群に席巻される。そのあまりの騒々しさに業を煮やしたシャンディ教授、こん畜生とばかりに必殺の妨害工作を試みたが……。おかしな人々の活躍するユーモア・ミステリ、注目の第一弾!
- 本の長さ420ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1987/12/1
- ISBN-10448824601X
- ISBN-13978-4488246013
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1987/12/1)
- 発売日 : 1987/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 420ページ
- ISBN-10 : 448824601X
- ISBN-13 : 978-4488246013
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,009,640位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
深刻さの少ない牧歌的(?)ミステリー
殺人が次々おきるが登場人物は現場でケーキを食べたり、コーヒーを飲んだり。ある意味独特な世界を形成している。
謎解き要素も少なく書き手の誘導に従って気楽に楽しめる。
老人のロマンス的要素もあって毛色がかわっている。
日本語のつながりがいまいち(翻訳がいまいち)
殺人が次々おきるが登場人物は現場でケーキを食べたり、コーヒーを飲んだり。ある意味独特な世界を形成している。
謎解き要素も少なく書き手の誘導に従って気楽に楽しめる。
老人のロマンス的要素もあって毛色がかわっている。
日本語のつながりがいまいち(翻訳がいまいち)
2004年9月22日に日本でレビュー済み
主人公シャンディ教授の魅力と共に、町の魅力、設定の魅力が溢れたシリーズ第一弾。
ヴァラクラヴァ・バスターという巨大カブに名前をつけるのでもめたりと、小さいエピソードがとても可笑しくて、読んでいて楽しい本。
また、トールシェルド&シーグリンデ=スヴェンソン学長夫妻をはじめとする一癖も二癖もある隣人たちが面白い。
是非、クリスマスの夜、お気に入りの場所でぬくぬくと読むと良いと思う。
ヴァラクラヴァ・バスターという巨大カブに名前をつけるのでもめたりと、小さいエピソードがとても可笑しくて、読んでいて楽しい本。
また、トールシェルド&シーグリンデ=スヴェンソン学長夫妻をはじめとする一癖も二癖もある隣人たちが面白い。
是非、クリスマスの夜、お気に入りの場所でぬくぬくと読むと良いと思う。
2003年10月14日に日本でレビュー済み
舞台はアメリカの田舎にある農業大学です。探偵はピーター・シャンディ教授というすてきな独身のおじさんです。彼はクリスマスのイルミネーションの強要に嫌気が差して特大のそしてスマートないたずらを考え付きます。しかしそれが主思わぬ事件の現場となってしまい・・・。
主人公は理系の教授だけあって論理的な推理を披露してくれミステリ好きの読者を楽しませてくれると思います。また、教授探偵のみならず個性豊かなキャラクターが顔をそろえており物語をいっそうおもしろいものにしています。シリーズものの第1巻ですので、興味がある方はほかの作品もどうぞ。
主人公は理系の教授だけあって論理的な推理を披露してくれミステリ好きの読者を楽しませてくれると思います。また、教授探偵のみならず個性豊かなキャラクターが顔をそろえており物語をいっそうおもしろいものにしています。シリーズものの第1巻ですので、興味がある方はほかの作品もどうぞ。