占い師に持ち込まれる事件を、心理学的に解き明かす秀逸な作品です。
依頼が占いと言うだけあって、犯罪がらみのものは少なく、窃盗事件が唯一の犯罪がらみです。。
パターンは
(1)占いの依頼が持ち込まれる(2)怪しげな占いをだして、事件を解決する(3)事件の背景・事情を聞き手に説明する
といったものです。
もともと占いや超常現象を信じていない占い師が、どの様にして解決して捌いていくかがみもです。
朝倉めぐみさんのイラストが美しく、それを目当てに購入しましたが、なかなか読み応えがありました。
気軽に読める推理短編集といった分類でしょうか。
筆者は多数推理小説を書いていますが、その中でも異色の小説集です。
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占い師はお昼寝中 (創元推理文庫 M く 2-2) 文庫 – 2000/7/1
倉知 淳
(著)
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購入オプションとあわせ買い
渋谷のおんぼろビルにある「霊感占い所」には、今日も怪現象に頭を悩ますお客さんがやって来る。そんな彼らの相談に応えて占い師が口にするのは、奇妙な霊や妖怪の名前ばかり。それらは全部インチキだが、しかし彼の「ご託宣」はいつも見事に怪異の裏に隠された真実を突く。始終寝ている占い師・辰寅叔父の、心優しき安楽椅子探偵連作集。
- 本の長さ341ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2000/7/1
- ISBN-104488421024
- ISBN-13978-4488421021
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2000/7/1)
- 発売日 : 2000/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 341ページ
- ISBN-10 : 4488421024
- ISBN-13 : 978-4488421021
- Amazon 売れ筋ランキング: - 967,429位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2003年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぐうたら似非(!?)占い師の推理が冴えてます。パロディ的要素で、気を抜いて読めるミステリ。が、コンパクトに収まっている所為か、所謂“論理的帰結”の度合い、スケールは小さい。突拍子もなく適当なことを言ってるようにみえる、ぐうたら占い師のキャラの脱力振りはGOOD(笑)。
2006年11月4日に日本でレビュー済み
6篇から成る連作集です。
ぐうたらな占い師のおじさんは、実は名探偵!
お客さんの話を聞き、そこから推理して問題を解決していきます。
円滑に物事を進めるために登場するのが、お化けw
勝手に作った妖怪とかが出てくるんですが、新しい妖怪の誕生とも言えるかもしれませんw
きっとこうやって、妖怪は生まれて来るんだとw
作者の温かい眼差しが文章の向こうに透けて見え、読後感が心地よいですv
おすすめですv
ぐうたらな占い師のおじさんは、実は名探偵!
お客さんの話を聞き、そこから推理して問題を解決していきます。
円滑に物事を進めるために登場するのが、お化けw
勝手に作った妖怪とかが出てくるんですが、新しい妖怪の誕生とも言えるかもしれませんw
きっとこうやって、妖怪は生まれて来るんだとw
作者の温かい眼差しが文章の向こうに透けて見え、読後感が心地よいですv
おすすめですv
2014年2月23日に日本でレビュー済み
いんちき霊媒師がご信託代わりに、そこに訪れた人間が関わった不思議な出来事に何らかの
解決をもたらすいわゆる日常の謎系の作品で、ミステリ面から見ると偶然、見間違い、聞き間違い、
と勘違いのオンパレードであまり評価できるものではなく、どちらかといえば
明るいコメディタッチなノリを楽しむ作品だろう
まあ猫丸シリーズが楽しめる人ならば、この作品もそこそこは楽しめるかもしれないが、
そこまで期待しないほうがいいだろう
解決をもたらすいわゆる日常の謎系の作品で、ミステリ面から見ると偶然、見間違い、聞き間違い、
と勘違いのオンパレードであまり評価できるものではなく、どちらかといえば
明るいコメディタッチなノリを楽しむ作品だろう
まあ猫丸シリーズが楽しめる人ならば、この作品もそこそこは楽しめるかもしれないが、
そこまで期待しないほうがいいだろう
2003年6月16日に日本でレビュー済み
自称「霊感占い師」のオジさんが、直感から想像で事件を解決していく様子を、姪の目からながめる
ほのぼのとした連作小説。人死には出ないので、血腥いのがイヤな方にも安心。ネコのように、ヒマさえあれば居眠りしちゃうオジさんがちょっとかわいいが、内容は…。
全て想像でカタがつく都合の良さ、姪の美衣子ちゃんのあまりな単純明快直情径行ぶり、読者が先を読めてしまう謎の容易さから、期待したほど本編を楽しむことが出来なかった。オジさんがデッチ上げる占いの霊感部分が出鱈目に過ぎて辟易したこともある。生真面目に読むとうまくないようである。柔軟な頭でないと、ダメってことかな?
ほのぼのとした連作小説。人死には出ないので、血腥いのがイヤな方にも安心。ネコのように、ヒマさえあれば居眠りしちゃうオジさんがちょっとかわいいが、内容は…。
全て想像でカタがつく都合の良さ、姪の美衣子ちゃんのあまりな単純明快直情径行ぶり、読者が先を読めてしまう謎の容易さから、期待したほど本編を楽しむことが出来なかった。オジさんがデッチ上げる占いの霊感部分が出鱈目に過ぎて辟易したこともある。生真面目に読むとうまくないようである。柔軟な頭でないと、ダメってことかな?
2007年9月22日に日本でレビュー済み
占い師が探偵役で、その助手は巫女さん。
でも、その探偵役のオジさんは、全然しゃっきりしていなくて、ぐうたらで
いっつも寝ていて、かなりアヤシゲです。
なにしろ、自称「霊感占い師」なのですから、それだけで怪しいというもの。
なのに、6つの事件を出鱈目な妖怪の名前を挙げつつ、見事に解決します。
この本の魅力は、きっとそのアヤシゲなオジさんと、巫女役のしっかりものの
姪の名コンビで事件を解決するところだと思います。
なかなか面白くて良いですよ。
でも、その探偵役のオジさんは、全然しゃっきりしていなくて、ぐうたらで
いっつも寝ていて、かなりアヤシゲです。
なにしろ、自称「霊感占い師」なのですから、それだけで怪しいというもの。
なのに、6つの事件を出鱈目な妖怪の名前を挙げつつ、見事に解決します。
この本の魅力は、きっとそのアヤシゲなオジさんと、巫女役のしっかりものの
姪の名コンビで事件を解決するところだと思います。
なかなか面白くて良いですよ。
2006年2月20日に日本でレビュー済み
1996年に出た単行本の文庫化。
北村薫以降、'@犯罪ではなく日常の謎をテーマとする、'Aほっとするような温かさの2つを売りにするミステリが増えたが、本書もその一例。この種のミステリには、概して謎の部分が弱いものが多いが、本書はそこそこの水準。小説としてもミステリとしても楽しめる一冊に仕上がっている。
心霊写真、除霊、会社の人事など、霊能者や占い師のもとに持ち込まれるであろうネタのバリエーションがそろっているのも面白い。
主人公と語り手のキャラクターがきちんと造形されている点にも好感を覚えた。
北村薫以降、'@犯罪ではなく日常の謎をテーマとする、'Aほっとするような温かさの2つを売りにするミステリが増えたが、本書もその一例。この種のミステリには、概して謎の部分が弱いものが多いが、本書はそこそこの水準。小説としてもミステリとしても楽しめる一冊に仕上がっている。
心霊写真、除霊、会社の人事など、霊能者や占い師のもとに持ち込まれるであろうネタのバリエーションがそろっているのも面白い。
主人公と語り手のキャラクターがきちんと造形されている点にも好感を覚えた。