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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫) 文庫 – 2006/4/11

4.5 5つ星のうち4.5 398個の評価

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小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を! そんな高校2年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉!? 待望のシリーズ第2弾。解説=小池啓介
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商品の説明

著者について

米澤穂信
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、『春期限定いちごタルト事件』などの作品で人気作家としての地位を確立する。11年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年『満願』で第27回山本周五郎賞、21年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞、翌年には同作品で第166回直木賞を受賞。他の著書に『さよなら妖精』『犬はどこだ』『追想五断章』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『本と鍵の季節』『米澤屋書店』などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2006/4/11)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/4/11
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 248ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488451020
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488451028
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 398個の評価

著者について

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米澤 穂信
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米澤 穂信(よねざわ・ほのぶ)

1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』、15年刊の『王とサーカス』(東京創元社)はそれぞれ3つのミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続3冠を達成。

(本データは「いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ」が刊行された当時に掲載されていたものです。「BOOK著者紹介情報」より)

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
398グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この巻から読めないこともないが、前巻の「春期」から読むことをおすすめします。前巻で登場したキャラクターの性向を存分に活かしたミステリーで、バラバラに見えていた謎が最後に一つにつながり……というやつで、日常の謎ミステリーの進化形態に驚かされました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の状態が良くて最高です。
便利な時代になったと実感しています。
また利用します。
2015年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
謎解きにとり憑かれた小鳩くんと、復讐を愛する小佐内さんの活躍を描く〈小市民シリーズ〉第二弾。

前作とは違い本作では、謎解きと復讐という小鳩くんと小佐内さんの抱える「業」というシリーズのテーマを踏襲しながらも、高校生たちをめぐる「日常の謎」と呼ぶには少しばかりおおきな事件に発展していきます。けれど事件の規模が「日常」からはみ出した反面、ミステリとしての出来も前作よりも上がっています。

ふたりの「業」の深さ、そして「青春」にありがちなと呼ぶにはあまりに肥大しすぎた自意識や傲慢さ。それらが本作では描かれます。結末は、やはり「青春」と一言では片付けることのできない苦い余韻を読者に残します。前半に描かれる「高校生らしい」ふたりのスウィーツめぐりの描写も楽しいのですが、それゆえに、スウィーツめぐりの裏にひそむ「高校生らしからぬ」真相が語られたとき、読者はやりきれなさを覚えるでしょう。

〈小市民シリーズ〉の第1、第3作は以下のタイトルで出版されていますが、タイトルどおり、おいしそうなスウィーツがたくさん登場するので、お腹が空くこと請け合いです。

第1作 春期限定いちごタルト事件
第3作 秋期限定栗きんとん事件(上・下)
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月5日に日本でレビュー済み
小市民シリーズ第2作。相変わらず主役の小鳩君は、余りイメージがわかないのでけど、それも、余りある、圧倒的な存在感の小佐内さんがカバー。彼氏でもないのに、小鳩君を夏休み中連れ回して、甘いもの鑑賞に付き合わせる。どう見ても押しかけ女房のバカップルで、むしろ微笑ましい、不器用な高校生の恋愛小説のようだった。

  ところが、これが伏線で、小佐内さんの深謀遠慮な企みだとわかると、彼女の印象が一変。彼女を巻き込んだ誘拐事件に発展し、不良少女のリンチで顔を傷付けられる、危機一髪のピンチに、小鳩君が、旧友と共に救いに現れる。ダイナミックな展開は、バカップルぶりの前半からは想像も出来なかった。そして真相が明かされると、正に驚天動地で、これぞミステリーの醍醐味だと、感服した。

  思えば、第1作から、妙に過去のある男女として、描かれていたのも、伏線だったわけだ。不器用な高校生同士の恋愛を描くフリして、読者を陥れた作者の手腕は高く評価したい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年9月20日に日本でレビュー済み
シリーズ第2弾。ここから読み始めましたが、特別困ったことはありませんでした。
短編ですしとても読みやすいので、空き時間に読むには最適でした。
シリーズ第1弾から読んでいないからかもしれないですし、また主要登場人物2人が高校生という年齢的なことがあるからかもしれませんが、2人とも「こうだ」と自分で自分のことを決めつけて譲らない姿勢がなんだか…中年の私からすると青臭いといいますか、少し感情移入に困る感じはありました。
あらすじに関しては、日常のなんでもない事件を解決していくお話なのですが、ある程度は先が読めてしまうのが少々残念だったところ。ただ最後だけは今までの雰囲気とは違った感じだったので、よかったです。
2010年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小市民シリーズの2作目.
作者お得意の日常の謎を重ねながら,大きな事件に迫っていく手法は健在で
一つ一つの謎はよくできているし,ラストの真相は大掛かりである.
伏線もよくできていて,戦略とアクシデントがからみあって
大きなどんでん返しが待っている.
ミステリーとしてのできはなかなかよい.

結末では小鳩くんと小山内さんの関係にも変化が生じる.
小市民を目指す互恵関係の行く末は?
続きを読みたくなる結末だ.
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメの氷菓を見て、その後本を読み、その流れで「いちごタルト」~本作品を読みましたが、楽しく読めました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小市民シリーズ第二作。

ケーキを食べた証拠隠滅に躍起になる小鳩君に笑いが込み上げていた第一章から、あの怒濤の終盤は想像もできませんでした。
小鳩君も、小佐内さんも、三つ子の魂百までと言うべきか、『小市民』の関係をむしろ大義名分にして、自身の本質を嬉々として体現してしまう。

別れ際のシーンは胸にきます。
確かにこんな経験したらパフェが食えなくなるよ。甘すぎて……。
なお、春期に引き続き夏期でも健吾はいいやつです。良心です。

全体的にはスイーツの描写が細かく丁寧で、読んでいると柄にもなくスイーツ巡りをしたくなりました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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