近所の歯医者の待合室の本棚にあった某雑誌で紹介されていたので読んでみました。
読んでびっくり。
レビューが無いのが不思議というか、凄くいい短篇集です。
ベテランと比べると荒削りな気もしますが、それも今のところ「ならでは」の魅力と言えましょう。皆川博子とか耽美系の少女小説が好きなら読んで損はないと思います。手元にある初版の帯では桜庭一樹が推薦のひとこと書いていました。つまり、ちょっと毒のあるエキセントリックな少女を魅力的に書くのが上手い。
様々な時代、地域に生きる少女達についてミステリタッチで書いているのですが、締めはチョーサーのフレーム小説みたいな吟遊詩人視点。これはなかなかシブいと思いました。もしかしたら冒頭の一編はキャサリン・マンスフィールドのオマージュなのかも。
物量(ページ数)に対しての満足度は非常に高いです。
それと、最近めっきりkindlerなのですが、この本はカバーをめくっても装丁がある程度しっかりしているのがよいです。こういう幻想的な内容なら、もう少し豪華でもいい。本棚のお気にりの段に、密かに飾っておきたい感じの本です。
ごく短いものでもいいので、もっと書いて欲しい。
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オーブランの少女 (創元推理文庫) 文庫 – 2016/3/20
深緑 野分
(著)
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比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された。犯人は狂気に冒された謎の老婆で、犯行動機もわからぬうちに、今度は管理人の妹が命を絶った。彼女の日記を手にした作家の「私」は、オーブランに秘められたおそろしい過去を知る……楽園崩壊に隠された驚愕の真相とは。第7回ミステリーズ! 新人賞の佳作となった表題作の他、異なる場所、異なる時代を舞台に“少女"という謎を描き上げた瞠目のデビュー短編集。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2016/3/20
- 寸法10.8 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-104488453112
- ISBN-13978-4488453114
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社; 文庫版 (2016/3/20)
- 発売日 : 2016/3/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4488453112
- ISBN-13 : 978-4488453114
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,399位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 190位創元推理文庫
- - 257位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
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2022年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナチスの残虐な戦争犯罪と、それから身を守る隔離生活が絡み合い、陰惨な事件が起きる。足もとにぽっかり穴があくような衝撃に見舞われて、「戦争と人間」の重い課題に打ちのめされることが必至だ。
2020年1月23日に日本でレビュー済み
最近なにかと目にする作家さんですが、ミステリやホラーの香りがしたのでこちらを読ませていただきました。
とても好きです。雰囲気作りがすごい。
話の筋を思い付いて、それを会話メインで急いで語るのでなく、周りの世界観をがっちり固めてくれてます。
おかげで場面をイメージするのが容易で、決して軽くない文章でもすらすら読めました。
いちおしは最後の「氷の皇国」。
参考文献からしても北欧がモデルなのはわかりますが、厳しい冬やそこで暮らす人々の文化、食事等が、目に浮かぶように描かれています。
後半、ある人物の登場からはもう食らいつくように読みました。
おみごと!!
登場人物達を絵で描きたくなるような華麗な描写。
この国のお話をもっと読みたくなりました。
ミステリ、ホラー好きにもおすすめ。
ガツンと来るのでなく、じわじわじっくり読書の楽しみを味わえる作品集です。
読み終えたのが残念な作品は久しぶりでした。
とても好きです。雰囲気作りがすごい。
話の筋を思い付いて、それを会話メインで急いで語るのでなく、周りの世界観をがっちり固めてくれてます。
おかげで場面をイメージするのが容易で、決して軽くない文章でもすらすら読めました。
いちおしは最後の「氷の皇国」。
参考文献からしても北欧がモデルなのはわかりますが、厳しい冬やそこで暮らす人々の文化、食事等が、目に浮かぶように描かれています。
後半、ある人物の登場からはもう食らいつくように読みました。
おみごと!!
登場人物達を絵で描きたくなるような華麗な描写。
この国のお話をもっと読みたくなりました。
ミステリ、ホラー好きにもおすすめ。
ガツンと来るのでなく、じわじわじっくり読書の楽しみを味わえる作品集です。
読み終えたのが残念な作品は久しぶりでした。
2023年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文体が合わないのか?続きが気になる感じでもなく、読み進めるのが苦痛で最後まで読めませんでした。
2017年8月11日に日本でレビュー済み
本屋さんでたまたま購入しました。
ミステリー小説はお気に入りの作家さんの作品を偏って読んだりしますが
読むにつれて中盤でマンネリ化と感じる作品が多いなと私は感じます。
様々な世界感と時代を背景に異なった設定の作品を詰め込んだ豪華なミステリー短編集だと思います。
読み終わったあと度肝を抜かれた作品もあれば涙なしでは読めない作品もありました。
私はこの短編集を読んで何年も昔の様々な国にタイムスリップをして旅行をした気分を味わえました。
この本に出会えて良かったと思っています。
ミステリー小説はお気に入りの作家さんの作品を偏って読んだりしますが
読むにつれて中盤でマンネリ化と感じる作品が多いなと私は感じます。
様々な世界感と時代を背景に異なった設定の作品を詰め込んだ豪華なミステリー短編集だと思います。
読み終わったあと度肝を抜かれた作品もあれば涙なしでは読めない作品もありました。
私はこの短編集を読んで何年も昔の様々な国にタイムスリップをして旅行をした気分を味わえました。
この本に出会えて良かったと思っています。
2017年5月15日に日本でレビュー済み
年をとると感受性が鈍るのか、何事にもあまり感動しなくなりました。
若い頃に読んで感動したミステリーも今ではそれほどでもなくなりました。
で、本屋で何気なく購入した「オーブランの少女」ですが、
いやあこれが溜息が出るほど素晴らしい!米澤穂信の数倍はおもしろい!
どなたかもおっしゃってますが翻訳小説みたいで、そこがまた雰囲気があっていいですね。
本当にひさしぶりに本を読んで感動しました!
若い頃に読んで感動したミステリーも今ではそれほどでもなくなりました。
で、本屋で何気なく購入した「オーブランの少女」ですが、
いやあこれが溜息が出るほど素晴らしい!米澤穂信の数倍はおもしろい!
どなたかもおっしゃってますが翻訳小説みたいで、そこがまた雰囲気があっていいですね。
本当にひさしぶりに本を読んで感動しました!
2016年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編5編で、表題の「オーブランの少女」はちょっと「戦場のコックたち」に通じていて
戦時中の不穏さが良いね。
「大雨とトマト」はちょっとゾクッとしたよ、惨劇の始りみたいで。
「片思い」は珍しく日本の大正から昭和初期の女学校で女の子たちが主役。
「仮面」、「氷の皇国」は女性の怖さが半端ないな。
このなかでは、「片思い」が一番好みかな。
今巻も参考文献が付いてるのは嬉しいな。
戦時中の不穏さが良いね。
「大雨とトマト」はちょっとゾクッとしたよ、惨劇の始りみたいで。
「片思い」は珍しく日本の大正から昭和初期の女学校で女の子たちが主役。
「仮面」、「氷の皇国」は女性の怖さが半端ないな。
このなかでは、「片思い」が一番好みかな。
今巻も参考文献が付いてるのは嬉しいな。