この本の姉妹編である「二島縁起」でも登場した瀬戸内海の今治を根拠地にする海上タクシー「ガル三号」の船長寺田を主人公にした短編集です。
解説を読むと、この短編集のうちの2作が発表された後に、長編である「二島縁起」が発表され、残りの短編が発表されたようです。
ただ、読む順番としては「二島縁起」をまず読んだ方がいいかな。
作品の内容は様々で、人間ドラマが中心となったもの、いわゆる謎解きもの、また「二島縁起」でもでてきたような船と船との海上アクションものなどバラエティに富んでいます。
多島作品の中では珍しいシリーズものですが、瀬戸内の海上タクシーというちょっと珍しい舞台のうえで、寺田という主人公がなかなか魅力的なキャラに仕上がっていて、さらに続きが読みたいと思わせる作品に仕上がっています。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
海上タクシー<ガル3号>備忘録 (創元推理文庫 M た 4-3) 文庫 – 2006/10/25
多島 斗志之
(著)
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2006/10/25
- ISBN-104488460038
- ISBN-13978-4488460037
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2006/10/25)
- 発売日 : 2006/10/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4488460038
- ISBN-13 : 978-4488460037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,206,758位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年4月6日に日本でレビュー済み
1996年に双葉社から出た単行本の文庫化。
『不思議島』、『二島縁起』につづく創元推理文庫「多島斗志之コレクション」の第3弾。
瀬戸内海を舞台としたミステリ。7編を収める短編集。
海上タクシー(小型旅客船)を舞台としており、操船、海、潮流など珍しい話題が詰め込まれている。島の住民たちの荒々しい生活や言葉づかいが活写されている点も魅力だ。
文章や登場人物もいい。船や潮の知識を使った「謎」にオリジナリティがあり、面白い。しかし、その知識だけに頼った「謎」なので、真相を明かされて脱力という収録作も…。
姉妹編『二島縁起』も合わせて読むと楽しいだろう。
『不思議島』、『二島縁起』につづく創元推理文庫「多島斗志之コレクション」の第3弾。
瀬戸内海を舞台としたミステリ。7編を収める短編集。
海上タクシー(小型旅客船)を舞台としており、操船、海、潮流など珍しい話題が詰め込まれている。島の住民たちの荒々しい生活や言葉づかいが活写されている点も魅力だ。
文章や登場人物もいい。船や潮の知識を使った「謎」にオリジナリティがあり、面白い。しかし、その知識だけに頼った「謎」なので、真相を明かされて脱力という収録作も…。
姉妹編『二島縁起』も合わせて読むと楽しいだろう。
2010年11月4日に日本でレビュー済み
愛媛県今治市を母港とする海上タクシー(ようするに高速チャーター船)の活躍を描く連作短編集。
これはいわゆる本格推理小説ではないが、いろいろと海・船関係のネタをちりばめた話になっており、おもしろく読める展開になっている。抑えめの文体が好感度アップで読みやすいのもグー。
ちょっと海上(船上)アクションぽい話が多すぎ(しかも少々ご都合主義っぽい)のが気になるが、まあこんなものでしょう。アリバイ崩しものもちゃんとありますしね。(笑)
これはいわゆる本格推理小説ではないが、いろいろと海・船関係のネタをちりばめた話になっており、おもしろく読める展開になっている。抑えめの文体が好感度アップで読みやすいのもグー。
ちょっと海上(船上)アクションぽい話が多すぎ(しかも少々ご都合主義っぽい)のが気になるが、まあこんなものでしょう。アリバイ崩しものもちゃんとありますしね。(笑)
2007年9月11日に日本でレビュー済み
瀬戸内海の海上タクシー《ガル3号》の船長寺田とアシスタントの弓が出くわす瀬戸内海でのいろいろな事件。
この巻の前に同じシリーズの長編も読みましたが、私はこの短編集の方が好きです。
長編につきもののどろどろした人間関係も無くて、単純に話の仕掛けを楽しめたし、謎解きモノでは謎解きに集中できました。
どの話もよくできてます。
都会と家族を捨てて瀬戸内海で海上タクシーをやっている寺田の自由でせつない雰囲気が全編を通じていいアクセントになってます。
この巻の前に同じシリーズの長編も読みましたが、私はこの短編集の方が好きです。
長編につきもののどろどろした人間関係も無くて、単純に話の仕掛けを楽しめたし、謎解きモノでは謎解きに集中できました。
どの話もよくできてます。
都会と家族を捨てて瀬戸内海で海上タクシーをやっている寺田の自由でせつない雰囲気が全編を通じていいアクセントになってます。