軽い文体でサクサク読み進み面白かったです。
登場人物達の描写が生き生きとしていました。
他のレビューで勘違いしている人もいましたが、作中に出てくる主人公の住むH市は「八王子市」ではなく、「東大和市」か「東村山市」だと思います。
どう見ても、東京都の中央に八王子市は位置していません。
他に候補は「東久留米市」。書かれた時代が、昔なら「保谷市」(西東京市に併合)。
他のくだりに隣のT市とあったので、「立川市」か「所沢市」を当てはめると「東大和市」がかなり有力です。
・・・いくら隣の市町村でも、他県にあたる埼玉県所沢市を隣のT市だけで済ますとは思われない。
八王子市なら隣のT市は多摩市です。
わたし的には最初のH市のくだりでパッと東久留米市が思い浮かんで読み進んでいました(^^;
東久留米市なら幹線道路を外れると緑多い自然が残っています。
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天使が開けた密室 (創元推理文庫) 文庫 – 2006/11/30
谷原 秋桜子
(著)
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2006/11/30
- ISBN-10448846601X
- ISBN-13978-4488466015
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2006/11/30)
- 発売日 : 2006/11/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 448846601X
- ISBN-13 : 978-4488466015
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,223,913位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月7日に日本でレビュー済み
表紙の雰囲気からライトな印象は持ったけど
実際に内容も気軽に読めるミステリで、サクサク読める。
サクサク読めるけれども、内容はしっかりしていて本格派なので
幼稚な感じではない。
登場人物の個性もアニメ的というか、役割がしっかりついていて
小中学生でミステリを読んでみよう、と思ったときに導入として最適なのでは。
大人でも普通に楽しめた。続編も楽しみ。
実際に内容も気軽に読めるミステリで、サクサク読める。
サクサク読めるけれども、内容はしっかりしていて本格派なので
幼稚な感じではない。
登場人物の個性もアニメ的というか、役割がしっかりついていて
小中学生でミステリを読んでみよう、と思ったときに導入として最適なのでは。
大人でも普通に楽しめた。続編も楽しみ。
2007年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは大変な作品である.江戸生まれの親を持った娘を祖母に持つ東京者の私にも本物としか見えない生粋の古い下町言葉を女子高生が話すとは.そうして滅法面白い学園物に見えるけれど実は水も漏らさぬ本格ミステリーであるとは.そもそも本格物は,作るのに疲れるものなのに,これだけの趣向を凝らすことが出来る作者がこの世に住んでいるなんて信じられない気がする.そして,この傑作が絶版になっていたのが新たに創元推理文庫の一冊として蘇ったのは手放しで目出度い出来事である.この三人娘の話はあと二冊あるが,いずれ劣らぬ傑作である.文句なしに推薦.
2008年1月30日に日本でレビュー済み
推理小説を手にすることはあまりないのだが、
可愛らしいカバー絵に釣られて購入。
もともとライト・ノベルとして創作された作品だけあってか、
気負わず楽しく読めた。
『青春(学園)』、『推理』、『ラブ・コメ(但し発展途上)』の
三要素を詰め込んだせいか、『推理』の要素を重んじる向きには
ストーリーが冗長に感じられるのかも知れない。
『青春』と『ラブ・コメ』の匙加減は悪くないと思う。
『推理』に関しては、やや物足りない部分もあるが、
どうか読了後にもう一度、本書のタイトルを読み直して頂きたい。
巻末の解説でも指摘されているが、タイトルに込められた
ダブル・ミーニングの巧みさに舌を巻くことでしょう。
現状ではあと2編、続編があるようなので、そちらも是非読んでみたい。
そう思わせる実力を持った作品であることは確かである。
本格的ミステリを読みたいのだが、何を読んだらいいのか分からない
ー そんな私のようなミステリ初心者には文句無しにお勧めです。
可愛らしいカバー絵に釣られて購入。
もともとライト・ノベルとして創作された作品だけあってか、
気負わず楽しく読めた。
『青春(学園)』、『推理』、『ラブ・コメ(但し発展途上)』の
三要素を詰め込んだせいか、『推理』の要素を重んじる向きには
ストーリーが冗長に感じられるのかも知れない。
『青春』と『ラブ・コメ』の匙加減は悪くないと思う。
『推理』に関しては、やや物足りない部分もあるが、
どうか読了後にもう一度、本書のタイトルを読み直して頂きたい。
巻末の解説でも指摘されているが、タイトルに込められた
ダブル・ミーニングの巧みさに舌を巻くことでしょう。
現状ではあと2編、続編があるようなので、そちらも是非読んでみたい。
そう思わせる実力を持った作品であることは確かである。
本格的ミステリを読みたいのだが、何を読んだらいいのか分からない
ー そんな私のようなミステリ初心者には文句無しにお勧めです。
2018年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonカスタマーさんのコメントはちょっと違いますね。
この作中のH市は、保谷市ですよ。たぶん。
保谷市の隣には田無市がありました。T市ですね。
西東京市に併合したのではなく、保谷市と田無市が合併して西東京市になったんです。
東村山市も東大和市も東京の真ん中にはありませんよ。
この作中のH市は、保谷市ですよ。たぶん。
保谷市の隣には田無市がありました。T市ですね。
西東京市に併合したのではなく、保谷市と田無市が合併して西東京市になったんです。
東村山市も東大和市も東京の真ん中にはありませんよ。
2012年5月2日に日本でレビュー済み
最近ライトノベル・ミステリーも読み出して、本書は表紙カバーのイラストの可愛らしさに惹かれて手を伸ばしたが、読んでみると設定の杜撰さばかり目に付いて、作品にはまり切れなかった。
まず、主人公の友人の直海だが、陸上部所属のチャキチャキの江戸弁で話す美少女というマンガ的な設定で、例えば『こち亀』に纏(まとい)という両津勘吉のまたいとこがいてその短髪バージョンと想像すればいいのかも知れないが、作品中のH市はたぶん八王子市だろう、それで何でチャキチャキの江戸弁なのか。もう一人の友人のかのこにしても、法務大臣に口利きができるぐらい超顔が広いお嬢様という設定で、それが何でH市(八王子市)なんかに住んでて、しかも主人公たちと同じ普通の女子高に通っているのか。どちらも都合のいいマンガ設定にしか見えない。
また、作品中で主人公が後頭部を強打・出血し、翌日にレントゲン検査を受けているが、頭部レントゲンなど聞いたことがない(頭部の画像診断ならCTかMRIだろ)。病院を舞台にした作品でありながら、作者自身がそういう初歩的なことすら理解していないため、作品全体の描写に説得力が感じられない。極悪金融会社社長が妻のことをどう思っていたのか分からないのに、最後の展開(修矢の仮説)をすんなり受け入れろというのにもものすごく無理がある。
まず、主人公の友人の直海だが、陸上部所属のチャキチャキの江戸弁で話す美少女というマンガ的な設定で、例えば『こち亀』に纏(まとい)という両津勘吉のまたいとこがいてその短髪バージョンと想像すればいいのかも知れないが、作品中のH市はたぶん八王子市だろう、それで何でチャキチャキの江戸弁なのか。もう一人の友人のかのこにしても、法務大臣に口利きができるぐらい超顔が広いお嬢様という設定で、それが何でH市(八王子市)なんかに住んでて、しかも主人公たちと同じ普通の女子高に通っているのか。どちらも都合のいいマンガ設定にしか見えない。
また、作品中で主人公が後頭部を強打・出血し、翌日にレントゲン検査を受けているが、頭部レントゲンなど聞いたことがない(頭部の画像診断ならCTかMRIだろ)。病院を舞台にした作品でありながら、作者自身がそういう初歩的なことすら理解していないため、作品全体の描写に説得力が感じられない。極悪金融会社社長が妻のことをどう思っていたのか分からないのに、最後の展開(修矢の仮説)をすんなり受け入れろというのにもものすごく無理がある。
2006年12月19日に日本でレビュー済み
『ライトな本格ミステリ』というには,中途半端な印象です.
女子高生3人が登場する割に,それほど明るくはありませんし,
事件のほうも,真相やトリックが単調でちょっと物足りません.
また,物語のはじまりから事件が起きるまでが長く,
2/3ほど読んだところで,ようやくといった具合です.
そのため,残り1/3で事件から解決までを語るのですが,
その事件も,女子高生3人組が片づけるわけではないので,
ただの『仲良し女子高生3人組物語』のような感じがします.
ライトかミステリ,もう少しどちらかが強ければと思うのですが….
ただ,このあとも続くようなので,ラブコメなども含めて期待します.
女子高生3人が登場する割に,それほど明るくはありませんし,
事件のほうも,真相やトリックが単調でちょっと物足りません.
また,物語のはじまりから事件が起きるまでが長く,
2/3ほど読んだところで,ようやくといった具合です.
そのため,残り1/3で事件から解決までを語るのですが,
その事件も,女子高生3人組が片づけるわけではないので,
ただの『仲良し女子高生3人組物語』のような感じがします.
ライトかミステリ,もう少しどちらかが強ければと思うのですが….
ただ,このあとも続くようなので,ラブコメなども含めて期待します.
2007年12月15日に日本でレビュー済み
2001年に富士見ミステリー文庫から出た『激アルバイター・美波の事件簿 天使が開けた密室』の復刊。短篇「たった、二十九分の誘拐」が加えられている。
ライトノベルとミステリを融合させた富士見ミステリー文庫から出たこともあり、非常にソレっぽい本になっている。登場人物が定型的すぎる点、筋立て・雰囲気・エピソードのバランスが悪い点などは、読んでいて気になった。
トリックはそこそこ。大胆で面白い。しかし、真相があまりにもバレバレなので、少しでもミステリを読んでいる人なら、かなり早い段階で犯人が分かってしまうだろう。もう少し、真相を隠すような工夫が欲しい。
キャラクターに魅力がないのが、最大の欠点。
ライトノベルとミステリを融合させた富士見ミステリー文庫から出たこともあり、非常にソレっぽい本になっている。登場人物が定型的すぎる点、筋立て・雰囲気・エピソードのバランスが悪い点などは、読んでいて気になった。
トリックはそこそこ。大胆で面白い。しかし、真相があまりにもバレバレなので、少しでもミステリを読んでいる人なら、かなり早い段階で犯人が分かってしまうだろう。もう少し、真相を隠すような工夫が欲しい。
キャラクターに魅力がないのが、最大の欠点。