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赤い竪琴 (創元推理文庫) 文庫 – 2009/9/30
日常に倦み、無気力に生きるグラフィックデザイナーの入栄暁子は、祖母の遺品から出てきた夭折の詩人の日記を、その孫・古楽器職人の寒川耿介に返すため、尋ねていく。無愛想な寒川は、押し問答の末日記を受け取るが、お礼にと自作の赤い竪琴を暁子に渡す。この不思議な出会いは、沈潜していた暁子の心を強く揺り動かした。受け継がれる“絆"と“謎"の行方を描く、静謐な恋愛譚。解説=日下三蔵
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2009/9/30
- ISBN-104488469027
- ISBN-13978-4488469023
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2009/9/30)
- 発売日 : 2009/9/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4488469027
- ISBN-13 : 978-4488469023
- Amazon 売れ筋ランキング: - 416,215位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,474位創元推理文庫
- - 2,397位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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津原泰水(津原やすみ)
TSUHARA Yasumi
■1964年、広島市生まれ。広島県立広島観音高等学校、青山学院大学国際政治経済学部卒。
■1989年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。
■1997年より現名義にて幅広いジャンルを網羅する執筆活動をおこなう。
■2006年発表の自伝的青春小説『ブラバン』がベストセラーとなる。
■2012年、短篇集『11』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。
■2014年、短篇「五色の舟」がS-Fマガジン “オールタイム・ベストSF” 国内短編部門1位に選出される。同年、マンガ化されていた同作(漫画:近藤ようこ)が第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不倫に疲れたグラフィックデザイナーと、年下の天才的な楽器職人の恋。普遍的な恋愛小説かと思いきや、同時に職人の祖父である詩人の伝記でもあり、最後は幻想小説ともなる。読み手によって、姿かたちを変える、不思議な恋愛小説。
2010年10月9日に日本でレビュー済み
小説を読んでいて捲るページがあと少ししかないことに焦りを覚えることがあります。この作品もその一つでした。このまま終わってしまうのか、と。
年齢が近いせいか、少し不安定で、諦めや不安を抱えた主人公の気持ちもすんなりと理解できて、すぐに物語に入り込めました。読み終わってから、いろんな音色の楽器が重なって音楽を奏でるように、いろんな要素が過不足なく静かに一つの物語を作り上げていたのだなぁ、と思いました。
私にとっては、感動するとか泣けるとかではなく、ただただ「こういうの好きだなぁ」と感じさせてくれる作品でした。言葉が少ないからこそ、それぞれの心情を想像する余地があり、より一層、せつなさが心に残ります。
クジラが奏でる音楽を聴いてみたくなりました。
年齢が近いせいか、少し不安定で、諦めや不安を抱えた主人公の気持ちもすんなりと理解できて、すぐに物語に入り込めました。読み終わってから、いろんな音色の楽器が重なって音楽を奏でるように、いろんな要素が過不足なく静かに一つの物語を作り上げていたのだなぁ、と思いました。
私にとっては、感動するとか泣けるとかではなく、ただただ「こういうの好きだなぁ」と感じさせてくれる作品でした。言葉が少ないからこそ、それぞれの心情を想像する余地があり、より一層、せつなさが心に残ります。
クジラが奏でる音楽を聴いてみたくなりました。
2009年11月27日に日本でレビュー済み
あきらめかけていた人生に、ひょんな、というか運命というか、出会った恋。楽器職人とデザイナーが少しの間一緒に暮らし、別れが近づく。やり残したという思いを背負って行きたくない、という職人と、ともに海にいく。最後に、ふたりのであったきっかけのノートがぴりっと効いている。何才になっても恋のときめきは、かわらない。これからの道も、お互い苦しいだろうね、と言い合うふたり。ですが、とても幸せを感じるお話でした。
2014年5月15日に日本でレビュー済み
2005年に集英社から出た単行本の文庫化。
ノン・シリーズの長編恋愛小説である。創元推理文庫に入っているものの、ミステリ要素はまったくない。
30代の女性イラストレイターと、ちょっと年下の楽器職人の恋である。女性の側からの視点で描かれ、しがらみやためらいに重点が置かれている。
男性像は、こういう相手には否応なく恋してしまうだろうなと思わされるもの。
そういうのが好きな人なら……。
ノン・シリーズの長編恋愛小説である。創元推理文庫に入っているものの、ミステリ要素はまったくない。
30代の女性イラストレイターと、ちょっと年下の楽器職人の恋である。女性の側からの視点で描かれ、しがらみやためらいに重点が置かれている。
男性像は、こういう相手には否応なく恋してしまうだろうなと思わされるもの。
そういうのが好きな人なら……。
2012年1月11日に日本でレビュー済み
これは、津原泰水さんでなくても書けるような作品だと思います。
勿論文章は洗練されてて、彼以外なしえないものになってますが。
ストーリーがイマイチ。
耿介に魅力というか、主人公が惹かれた理由がよくわからない。
僕が女だったら好きにならないな、というか。
それからいい年こいて中高生みたいな純愛を描かれても、と。
敢えてかもしれませんが。
ブラバンの方がどうしようもない感じがあって好きでした。
恋愛がメインではありませんが。
勿論文章は洗練されてて、彼以外なしえないものになってますが。
ストーリーがイマイチ。
耿介に魅力というか、主人公が惹かれた理由がよくわからない。
僕が女だったら好きにならないな、というか。
それからいい年こいて中高生みたいな純愛を描かれても、と。
敢えてかもしれませんが。
ブラバンの方がどうしようもない感じがあって好きでした。
恋愛がメインではありませんが。
2005年6月22日に日本でレビュー済み
津原作品に限らず、久しぶりに読む恋愛小説に
体が馴染まないのか判りませんが
ストーリー自体には感動できませんでした。
何か、浅い感じがします。
ただ、空気がとても洒落ていてカッコ良かったり
あっさりした文章に何故か細やかな心理描写を感じたり
登場人物のキャラクターがしっかりとあって
面白く読めたことは確かです。
端的に言えば、
この人の書く文章はとても好き。でも
この本に関して言えばストーリーはイマイチ。
といったところでしょうか。
体が馴染まないのか判りませんが
ストーリー自体には感動できませんでした。
何か、浅い感じがします。
ただ、空気がとても洒落ていてカッコ良かったり
あっさりした文章に何故か細やかな心理描写を感じたり
登場人物のキャラクターがしっかりとあって
面白く読めたことは確かです。
端的に言えば、
この人の書く文章はとても好き。でも
この本に関して言えばストーリーはイマイチ。
といったところでしょうか。
2006年2月13日に日本でレビュー済み
この筆者が書くんだから、恋愛小説といってもただごとではないだろう。きっと「赤い竪琴」はややこしい代物で、いや、実は「赤い竪琴」というのはある地域の別称でもあって、その土地と主人公の祖母にまつわる因縁が・・・なんて小説に違いない、と少し大げさに思って買ったら、わりと普通に恋愛小説でした。
アウトローチックな楽器職人はけっこうカッコいいんだけど、やっぱりこういった恋愛そのものがテーマ、な作品が苦手な私は、やっぱりこういった評価をするしかないわけです。
「津原泰水氏のなんだか異様な雰囲気が好きなの」な人は、少し考えてからのほうがいいかもしれない。
アウトローチックな楽器職人はけっこうカッコいいんだけど、やっぱりこういった恋愛そのものがテーマ、な作品が苦手な私は、やっぱりこういった評価をするしかないわけです。
「津原泰水氏のなんだか異様な雰囲気が好きなの」な人は、少し考えてからのほうがいいかもしれない。