1940年代前半生まれの祖母「万葉」と1989年生まれの「瞳子」、
毛鞠(1966年生まれ)は置いておくとして、
私はやはり万葉の時代を羨ましく、体験したいと感じました。
「わしは足りとるもの」という万葉と「なにひとつ、ない」という瞳子。
世界から魔法が失われていくような感覚にしびれました。
確かにビューティフルワールドだと思いました。
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赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) 文庫 – 2010/9/18
桜庭 一樹
(著)
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千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない私。戦後史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たちを比類ない筆致で鮮やかに描き上げた雄編。日本推理作家協会賞受賞を受賞した桜庭一樹の代表作がついに文庫化!
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2010/9/18
- ISBN-104488472028
- ISBN-13978-4488472023
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2010/9/18)
- 発売日 : 2010/9/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4488472028
- ISBN-13 : 978-4488472023
- Amazon 売れ筋ランキング: - 222,639位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (ISBN-13:978-4044281106)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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イメージ付きのレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年1月31日に日本でレビュー済み
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NHKの大河ドラマ1年分いけるんじゃないかと思うずっしりとした濃い内容です。
「千里眼万葉時代」
「不良毛毬時代」
「名探偵瞳子時代」
大きく分けてこの3人にスポットが当てられ移り行く時代と赤朽葉家にかかわる人間模様が繰り広げられます。
「千里眼万葉時代」
「不良毛毬時代」
「名探偵瞳子時代」
大きく分けてこの3人にスポットが当てられ移り行く時代と赤朽葉家にかかわる人間模様が繰り広げられます。
2023年9月20日に日本でレビュー済み
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初めて読む作家様でしたが、推理小説の賞を受賞した作品という事で、長い小説を読みたかった事もあり購入。字がとても小さい上、ページ数も多いので読むのは時間がかかりそうかなと思いましたが、3部に分かれていて、2部の章がとっても面白くて、一人で小説を読みながら笑う事などないのですが、思わず笑ってしまいました。強烈なキャラクターも登場しつつ、第1章から面白く読めました。推理小説なのかなあと思いながら、でもこのキャラクターに惹かれ、また同じ作家様で別の本も読んでみたくなりました。
2011年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初にはっきりと言っておきたいのだが、この「赤朽葉家の伝説」は、いわゆる推理小説の範疇に属するような作品ではないと思う。こうした類いの作品に、生粋の推理小説ファンにあらぬ期待を抱かせるような「日本推理作家協会賞」などという冠を被せてしまう選考委員の見識は、私はどうかと思う。
と、ここまで純粋な推理小説としての評価としては厳しいことを書いたのだが、この作品を一般小説として割り切って読んでしまえば、決して面白くない作品ではないと思う。
この作品は、三部構成となっており、赤朽葉家の三代の女性を中心に描いた物語だ。物語の構成としては、終戦後から現代に至る日本の世相の移ろいに、登場人物の設定を投影させるという手法を取っており、決して深さを感じる物語でもないのだが、不思議に、それなりに面白く読めるのだ。おそらく、特に、万葉、みどり、タツ、真砂、毛毬、百夜、蝶子といった女性の登場人物のキャラクターの作り方が非常に上手いのが、この物語を面白くさせている大きな要因になっているのだろう。
この作品は、全三部のうち、第二部までには全くミステリ色はなく、全体の75%以上が経過した第三部に至ってようやく過去に起こったという殺人事件が明らかにされ、やっと推理小説らしくなってくる。ところが、皮肉なことに、物語としては、逆に、ここからパワーがガクッと落ちて、凡庸になってくるのだ。その原因は、現代日本の世相を反映させた瞳子のキャラが、万葉や毛毬と比べると、あまりに平凡で魅力に乏しいことと、推理小説としての内容の乏しさの両方にあると思う。
推理小説として見た場合、素人探偵役の探偵振りは、探偵のレベルにも達していないものだし、真相をミスリードしているある出来事も、そのままストレートに描いたのでは推理小説にもならないということから、読者を惑わすために無理矢理仕込んだとしか思えない苦しいものだ。厳しいことを言うようだが、推理小説としては、見るべきものは全くない作品だと思う。
と、ここまで純粋な推理小説としての評価としては厳しいことを書いたのだが、この作品を一般小説として割り切って読んでしまえば、決して面白くない作品ではないと思う。
この作品は、三部構成となっており、赤朽葉家の三代の女性を中心に描いた物語だ。物語の構成としては、終戦後から現代に至る日本の世相の移ろいに、登場人物の設定を投影させるという手法を取っており、決して深さを感じる物語でもないのだが、不思議に、それなりに面白く読めるのだ。おそらく、特に、万葉、みどり、タツ、真砂、毛毬、百夜、蝶子といった女性の登場人物のキャラクターの作り方が非常に上手いのが、この物語を面白くさせている大きな要因になっているのだろう。
この作品は、全三部のうち、第二部までには全くミステリ色はなく、全体の75%以上が経過した第三部に至ってようやく過去に起こったという殺人事件が明らかにされ、やっと推理小説らしくなってくる。ところが、皮肉なことに、物語としては、逆に、ここからパワーがガクッと落ちて、凡庸になってくるのだ。その原因は、現代日本の世相を反映させた瞳子のキャラが、万葉や毛毬と比べると、あまりに平凡で魅力に乏しいことと、推理小説としての内容の乏しさの両方にあると思う。
推理小説として見た場合、素人探偵役の探偵振りは、探偵のレベルにも達していないものだし、真相をミスリードしているある出来事も、そのままストレートに描いたのでは推理小説にもならないということから、読者を惑わすために無理矢理仕込んだとしか思えない苦しいものだ。厳しいことを言うようだが、推理小説としては、見るべきものは全くない作品だと思う。
2023年4月8日に日本でレビュー済み
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賞を獲ったのも納得のおもしろさ。一気読み。
世の中の移り変わりが絡んで、ちょっとわびしいというか、せつないような気持ちにもなった。
世の中の移り変わりが絡んで、ちょっとわびしいというか、せつないような気持ちにもなった。
2010年2月16日に日本でレビュー済み
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桜庭一樹。男か女かよくわからないけど、強力?漫画チック?最初は力業で漫画のごとくぐいぐい進んでいきます。一代二代三代と、進むうちに推理大賞をもらっているのに気づきます。ぐっとスピードが落ちてなにやら推理の話になります。ちょっとあっけなく終わってしまいます。もっとグロテスクな阿鼻叫喚を想像していましたが、はぐらかされます。
2013年5月24日に日本でレビュー済み
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あり得ないキャラクターが登場して現実離れと現実にいるかもしれないという感じがふしぎな感じでした