家庭用事件を購入後、6年後の今になって読み、懐かしくなり最初から読もうと。
昔のものが行方不明なため、再度購入。
表紙絵が大分、スッキリしてしまったなと。
昔のイラストの方が深みがあった様な。
昔の方はいずれ探そう。
内容はうろ覚えでしたが、そんな話だったなと。
葉山くんと柳瀬さんの微妙な関係。
大人で天才だが、ゴーイングマイウェイの伊神さん。
小動物的な秋野嬢、色々と苦労してそうなミノ。
葉山妹もちゃんと出ていたか。
そして、発生する怪談、怪奇現象の謎解き。
途中、気づく人は気づくヒントがさり気なく。
夜の学校での探索、謎解き。
懐かしい。
結局、伊神さんと彼女の関係...あの微妙な感じは何かあったのだろうか?と思ってしまいますが。
全て再購入したので、続けて読もうかと。
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理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-1) 文庫 – 2007/10/31
似鳥 鶏
(著)
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- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2007/10/31
- ISBN-104488473016
- ISBN-13978-4488473013
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2007/10/31)
- 発売日 : 2007/10/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 252ページ
- ISBN-10 : 4488473016
- ISBN-13 : 978-4488473013
- Amazon 売れ筋ランキング: - 110,118位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 420位創元推理文庫
- - 619位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
KindleUnlimitedにあったから試し読みしてみた。
ヨビノリたくみさんが勧めるから面白いとは思っていましたが、軽妙な文体で読みやすくファンになりました。
Unlimitedの方は是非一読を‼️
ヨビノリたくみさんが勧めるから面白いとは思っていましたが、軽妙な文体で読みやすくファンになりました。
Unlimitedの方は是非一読を‼️
2012年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
<感想>
「理由あって冬に出る」というタイトルが、
なんかもう、雰囲気があって気になりました。
表紙もライトノベルちっくな気もしますが、
なんか奥ゆかしい感じです。
ちなみに男の子は、主人公だとして、
メガネの女性はいったい誰?
人物描写にメガネをかけた女の子っていたっけ?
・・・というのが読み終わった後も、未だにわかってません。
全体の感想としては、キャラクターが面白い小説、
という感じでした。
伊神さんと柳瀬さん。伊神さんは探偵役なので、よく出てきますが、
柳瀬さんの活躍をもっと見たかったかな。
葉山くんの振り回されっぷりも、なんというか変人に困らされる
狂言回しとしてありがちですが、地の文での突っ込み等、
面白かったです。
ミステリーというか、物語に関しては・・・
私は、いまひとつ釈然としない感じを覚えてしまいました。
その正体はわかりませんが・・・。
教室の見取り図とかがいっぱいあって、
「きっと作者さんは、いろいろ考え、趣向を凝らして
書いているんだろうな」とは思えたのですが、
その地図をしっかりと頭に入れて、トリックをしっかり
理解しよう、というところまでいけませんでした。
それは、あくまで私の個人的な能力の問題で、
個人的な感想です。
なんというか、「トリック明かし」「謎解き」それ自体を楽しむ、
というより、その行為をしている伊神さんと、それに振り回される葉山くん
とのやり取りや雰囲気を楽しむ作品でした。
今でも、トリックや謎解きの全容はわかっていません・・・。
冒頭はやや重く感じたし(設定の説明上必要だったのかもしれないけど)、
最後に出てくるホームレスが感動を台無しにしてくれたし
(まあ、秋野さんがフォローしてくれた感はあるけど)、
葉山君がラストで白骨を発見するのも、きっと深い意図があるのだろう、
と思いながら、私にはそれがわからず歯がゆかった。
ちなみに、読み終えて、いまだにタイトルの意味が分からないのは、
私だけ・・・?
<物語概要>
芸術棟という文化部が使える校舎があるくらい、
施設が余っている(?)私立高校に通う葉山くん。
葉山くんは美術部員だが、現在一人なので、
アトリエにはいろいろな人が訪ねてくる。
そんな中で、吹奏楽部の友人、秋野が頼みごとを
しに訪ねてくる。
「フルート吹く幽霊が出る」という噂が出て、
吹奏楽部の練習に支障をきたしているらしい。
そのようなわけで、葉山くんは幽霊の噂を晴らすべく、
吹奏楽部の部長、高島先輩、秋野、演劇部の友人、三野と
共に、夜の校舎に侵入する・・・
<設定>
芸術棟と呼ばれる、文化部が基本的に自由に使える
校舎がある学校での出来事に関する物語。
教師もややテキトーで、戸締りに必要なカギを平気で
生徒に預けたりするような風潮がある。
だから、生徒たちは鍵を持って夜の校舎に侵入する
ことができる。
<人物>
●葉山
美術部員。主人公。読者目線キャラで、探偵役の伊神さんに
振り回され、ときに伊神さんの考えを引っ張り出す
ための役割。
探偵の助手役として、危ない目や厄介ごとに駆り出される、
という点ではコメディリリーフ?
●伊神
文芸部。受験生。安楽椅子探偵役。変人?
「謎」に目がなく、好奇心旺盛。もったいぶった言い方をし、
自分の考えを立証するためなら、人の迷惑も顧みない。
ものすごい集中力の持ち主。その上、武術も達人並のよう。
どんな相手にも物怖じせず、人懐っこく話しかける。
●柳瀬
演劇部。葉山を執拗に舞台に誘う。葉山のどこに魅力を
感じているのかは、私には不明。
演劇調で会話することも多く、葉山の前で葉山と自分の
やり取りを一人芝居で行ったりする。
母親も結構な変わり者で、娘の小芝居に付き合う。
この母にして、この娘あり、という感じ。
●高島
吹奏楽部部長。2年。責任感の強い女子生徒。
発端は、彼女が秋野を使って、葉山を幽霊騒動に
巻き込んだからである。
巻き込んだ以上は、自分も付き合う、という姿勢や
嘘がつけないといったところが、彼女を部長という
役職にしていると思われる。
●秋野
葉山の友達。幽霊騒動の調査を葉山に来る少女。
東、という彼氏がいる。
●三野
演劇部の裏方。昔はいじめられっこだったらしい。
だが、今は明るく、しかも、いろんな噂話や、
他人同士の内緒話を聞いてしまう生徒らしい。
実は、事件の首謀者。
秋野のことが好きらしい。
幽霊騒動を調査すべく、葉山・高島・秋野で
学校に残った時、それを聞きつけ、「秋野狙い」
という名目で、ついてきた。が、真意は他にあった。
その後、幽霊らしきものを見かけた際、
「逃げた」(ように見せかけた)にも関わらず、
「葉山が逃げた」というふうに改変して、
噂を振りまいた。これは、一見三野のテキトーな
キャラのように思えたが、実は、三野の目的のために
必要な段取りだった。
●東
吹奏楽部。ルックスが良く、女にモテるらしい。
一時期は、吹奏楽部が泥沼化したほど。
現在は、秋野と付き合って落ち着いているようだが。
本当は、あるときいなくなった、「立花」という三年生の女子
のことが好きであった。
物語の中盤で、「立花」が付き合っていた大学生の子どもを
妊娠し、しかも、その後、美術部の教師と結婚する、
というのを知って唖然とさせられる。
また、三野に脅されて、幽霊騒動の共犯をやらされた。
<物語展開>
●幽霊騒動の調査
葉山は、秋野に頼まれ、高島部長と共に、
夜の学校に残り、芸術棟に出るという幽霊の調査を
しようとする。そこには、三野も「秋野狙い」という
形でついてきた。
そこで、実際にとある部室で、いきなり明かりがつき
人影が出る、という現象が起こる。
その後、その騒ぎを三野が言いふらす。
●幽霊調査'A
葉山の話を聞き、伊神が探偵役として、
一回目の幽霊騒ぎの推理をし、実験検証する。
トリックは影絵を使ったものだった。
そのとき、そのトリックの裏方をやっていた
三野が、「首なしの幽霊を見た」と言って(実は三野の嘘)、
新たな幽霊騒動が展開する。
●幽霊調査'B
三野の見た幽霊を調べるべく、再び校内に侵入する葉山。
葉山・伊神・高島・東という組み合わせだった。
葉山と伊神は、首なし幽霊を目撃する。
その後、警備会社の者がやってくるが、
「葉山に呼び出された(本当は三野が葉山を装って呼び出した)」
という柳瀬のおかげで、難を切り抜ける。
(※実は、このとき三野は、幽霊のトリックを仕掛け、
東を脅し、その幽霊に全員の目が向くように誘導させていた)。
●幽霊調査'C
伊神は、犯人の共犯者が東だと言い当てる。
そして、東を追求する。
東は、抗弁するが伊神にかなわず、真相を告白。
また、実は東は、「死んだ」と噂されていた
女生徒、立花のことが好きだった。
だが、そこへ子供を抱いた立花が現れ、
献身的に支えてくれた美術の教師と結婚するというのを聞き、
唖然とする。
東と秋野の別れが暗示され、三野のチャンスも暗示される。
●幽霊調査'D
伊神は、夜中まで一人で校舎で考え、
ついに真相に推理で辿り着く。
そして、夜中に関係者全員を集め、
トリックをなぞった実証を行う。
伊神と葉山が目撃した首なし幽霊は、
スモークをスクリーンにして、プロジェクターから
映し出された映像だった。
そして、それをおこなった真犯人は三野であり、
東は、それの共犯をさせられていた。
実は、三野が目撃したという「首なし幽霊」は、
三野の嘘だった。
だが、三野がこの嘘をつくことで、
結果的に、伊神と葉山が首なし幽霊を目撃する
きっかけをつくったことになる。
●真犯人の動機
三野はトリックを明かした。
その動機についてはなかなか明かそうとしない。
だが、伊神はそれを許さない。
三野は、とある体調が悪くなったホームレスを
かくまうため、芸術棟の空き部屋に生徒を近づけない
ようにするために、幽霊騒動の噂を流したのだった。
三野の弱者を思いやる行為が、今回の事件の発端であった。
そのホームレスは、一見恭しい感じで礼儀を見せるが、
実は、横領罪と詐欺罪で警察から追われる身だった。
それを知らされた三野はあっけにとられるが、
秋野の「バカ―!」という大絶叫で、救われるのだった。
●その後
事件の片はつき、幽霊騒動もすべ解決した。
葉山はトリック解明の際に廊下を片づけた際、
廊下の壁に変色部分を見つける。
そこを掘り返すと、そこから白骨死体が出てきた。
葉山は、その白骨死体を見て、切なくなり、泣く。
「理由あって冬に出る」というタイトルが、
なんかもう、雰囲気があって気になりました。
表紙もライトノベルちっくな気もしますが、
なんか奥ゆかしい感じです。
ちなみに男の子は、主人公だとして、
メガネの女性はいったい誰?
人物描写にメガネをかけた女の子っていたっけ?
・・・というのが読み終わった後も、未だにわかってません。
全体の感想としては、キャラクターが面白い小説、
という感じでした。
伊神さんと柳瀬さん。伊神さんは探偵役なので、よく出てきますが、
柳瀬さんの活躍をもっと見たかったかな。
葉山くんの振り回されっぷりも、なんというか変人に困らされる
狂言回しとしてありがちですが、地の文での突っ込み等、
面白かったです。
ミステリーというか、物語に関しては・・・
私は、いまひとつ釈然としない感じを覚えてしまいました。
その正体はわかりませんが・・・。
教室の見取り図とかがいっぱいあって、
「きっと作者さんは、いろいろ考え、趣向を凝らして
書いているんだろうな」とは思えたのですが、
その地図をしっかりと頭に入れて、トリックをしっかり
理解しよう、というところまでいけませんでした。
それは、あくまで私の個人的な能力の問題で、
個人的な感想です。
なんというか、「トリック明かし」「謎解き」それ自体を楽しむ、
というより、その行為をしている伊神さんと、それに振り回される葉山くん
とのやり取りや雰囲気を楽しむ作品でした。
今でも、トリックや謎解きの全容はわかっていません・・・。
冒頭はやや重く感じたし(設定の説明上必要だったのかもしれないけど)、
最後に出てくるホームレスが感動を台無しにしてくれたし
(まあ、秋野さんがフォローしてくれた感はあるけど)、
葉山君がラストで白骨を発見するのも、きっと深い意図があるのだろう、
と思いながら、私にはそれがわからず歯がゆかった。
ちなみに、読み終えて、いまだにタイトルの意味が分からないのは、
私だけ・・・?
<物語概要>
芸術棟という文化部が使える校舎があるくらい、
施設が余っている(?)私立高校に通う葉山くん。
葉山くんは美術部員だが、現在一人なので、
アトリエにはいろいろな人が訪ねてくる。
そんな中で、吹奏楽部の友人、秋野が頼みごとを
しに訪ねてくる。
「フルート吹く幽霊が出る」という噂が出て、
吹奏楽部の練習に支障をきたしているらしい。
そのようなわけで、葉山くんは幽霊の噂を晴らすべく、
吹奏楽部の部長、高島先輩、秋野、演劇部の友人、三野と
共に、夜の校舎に侵入する・・・
<設定>
芸術棟と呼ばれる、文化部が基本的に自由に使える
校舎がある学校での出来事に関する物語。
教師もややテキトーで、戸締りに必要なカギを平気で
生徒に預けたりするような風潮がある。
だから、生徒たちは鍵を持って夜の校舎に侵入する
ことができる。
<人物>
●葉山
美術部員。主人公。読者目線キャラで、探偵役の伊神さんに
振り回され、ときに伊神さんの考えを引っ張り出す
ための役割。
探偵の助手役として、危ない目や厄介ごとに駆り出される、
という点ではコメディリリーフ?
●伊神
文芸部。受験生。安楽椅子探偵役。変人?
「謎」に目がなく、好奇心旺盛。もったいぶった言い方をし、
自分の考えを立証するためなら、人の迷惑も顧みない。
ものすごい集中力の持ち主。その上、武術も達人並のよう。
どんな相手にも物怖じせず、人懐っこく話しかける。
●柳瀬
演劇部。葉山を執拗に舞台に誘う。葉山のどこに魅力を
感じているのかは、私には不明。
演劇調で会話することも多く、葉山の前で葉山と自分の
やり取りを一人芝居で行ったりする。
母親も結構な変わり者で、娘の小芝居に付き合う。
この母にして、この娘あり、という感じ。
●高島
吹奏楽部部長。2年。責任感の強い女子生徒。
発端は、彼女が秋野を使って、葉山を幽霊騒動に
巻き込んだからである。
巻き込んだ以上は、自分も付き合う、という姿勢や
嘘がつけないといったところが、彼女を部長という
役職にしていると思われる。
●秋野
葉山の友達。幽霊騒動の調査を葉山に来る少女。
東、という彼氏がいる。
●三野
演劇部の裏方。昔はいじめられっこだったらしい。
だが、今は明るく、しかも、いろんな噂話や、
他人同士の内緒話を聞いてしまう生徒らしい。
実は、事件の首謀者。
秋野のことが好きらしい。
幽霊騒動を調査すべく、葉山・高島・秋野で
学校に残った時、それを聞きつけ、「秋野狙い」
という名目で、ついてきた。が、真意は他にあった。
その後、幽霊らしきものを見かけた際、
「逃げた」(ように見せかけた)にも関わらず、
「葉山が逃げた」というふうに改変して、
噂を振りまいた。これは、一見三野のテキトーな
キャラのように思えたが、実は、三野の目的のために
必要な段取りだった。
●東
吹奏楽部。ルックスが良く、女にモテるらしい。
一時期は、吹奏楽部が泥沼化したほど。
現在は、秋野と付き合って落ち着いているようだが。
本当は、あるときいなくなった、「立花」という三年生の女子
のことが好きであった。
物語の中盤で、「立花」が付き合っていた大学生の子どもを
妊娠し、しかも、その後、美術部の教師と結婚する、
というのを知って唖然とさせられる。
また、三野に脅されて、幽霊騒動の共犯をやらされた。
<物語展開>
●幽霊騒動の調査
葉山は、秋野に頼まれ、高島部長と共に、
夜の学校に残り、芸術棟に出るという幽霊の調査を
しようとする。そこには、三野も「秋野狙い」という
形でついてきた。
そこで、実際にとある部室で、いきなり明かりがつき
人影が出る、という現象が起こる。
その後、その騒ぎを三野が言いふらす。
●幽霊調査'A
葉山の話を聞き、伊神が探偵役として、
一回目の幽霊騒ぎの推理をし、実験検証する。
トリックは影絵を使ったものだった。
そのとき、そのトリックの裏方をやっていた
三野が、「首なしの幽霊を見た」と言って(実は三野の嘘)、
新たな幽霊騒動が展開する。
●幽霊調査'B
三野の見た幽霊を調べるべく、再び校内に侵入する葉山。
葉山・伊神・高島・東という組み合わせだった。
葉山と伊神は、首なし幽霊を目撃する。
その後、警備会社の者がやってくるが、
「葉山に呼び出された(本当は三野が葉山を装って呼び出した)」
という柳瀬のおかげで、難を切り抜ける。
(※実は、このとき三野は、幽霊のトリックを仕掛け、
東を脅し、その幽霊に全員の目が向くように誘導させていた)。
●幽霊調査'C
伊神は、犯人の共犯者が東だと言い当てる。
そして、東を追求する。
東は、抗弁するが伊神にかなわず、真相を告白。
また、実は東は、「死んだ」と噂されていた
女生徒、立花のことが好きだった。
だが、そこへ子供を抱いた立花が現れ、
献身的に支えてくれた美術の教師と結婚するというのを聞き、
唖然とする。
東と秋野の別れが暗示され、三野のチャンスも暗示される。
●幽霊調査'D
伊神は、夜中まで一人で校舎で考え、
ついに真相に推理で辿り着く。
そして、夜中に関係者全員を集め、
トリックをなぞった実証を行う。
伊神と葉山が目撃した首なし幽霊は、
スモークをスクリーンにして、プロジェクターから
映し出された映像だった。
そして、それをおこなった真犯人は三野であり、
東は、それの共犯をさせられていた。
実は、三野が目撃したという「首なし幽霊」は、
三野の嘘だった。
だが、三野がこの嘘をつくことで、
結果的に、伊神と葉山が首なし幽霊を目撃する
きっかけをつくったことになる。
●真犯人の動機
三野はトリックを明かした。
その動機についてはなかなか明かそうとしない。
だが、伊神はそれを許さない。
三野は、とある体調が悪くなったホームレスを
かくまうため、芸術棟の空き部屋に生徒を近づけない
ようにするために、幽霊騒動の噂を流したのだった。
三野の弱者を思いやる行為が、今回の事件の発端であった。
そのホームレスは、一見恭しい感じで礼儀を見せるが、
実は、横領罪と詐欺罪で警察から追われる身だった。
それを知らされた三野はあっけにとられるが、
秋野の「バカ―!」という大絶叫で、救われるのだった。
●その後
事件の片はつき、幽霊騒動もすべ解決した。
葉山はトリック解明の際に廊下を片づけた際、
廊下の壁に変色部分を見つける。
そこを掘り返すと、そこから白骨死体が出てきた。
葉山は、その白骨死体を見て、切なくなり、泣く。
2019年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家さんでデビュー作。前回「名探偵誕生」読み、面白かったので2冊目はデビュー作をと手に取りました。かわいい感じの小説で、トリックの方もしっかりしていて楽しめました。他の本も読みます。(^^
2013年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本格ミステリーとは到底言えないけど、こういうのが読みたかったという欲を満たしてくれた作品でした。
キャラクターたちもみないい感じです。すぐに続編を買ってしまいました。
キャラクターたちもみないい感じです。すぐに続編を買ってしまいました。
2013年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校生男子を主人公にした日常的ミステリは多いですが、この作品は独特の世界観があって、予想以上に楽しめました。
但し、出だしから文章の歯切れが悪くて、なかなか、読み進める気にならない「冗長さ」を感じました。
途中からは、慣れたことも有り、すいすいと読めました。
最後の仕掛けは、意外性よりも、物語の構成上稚拙に感じて、私的には「ないな〜」と思います。
2作目以降に期待して、早速、「さよならの次に来る<卒業式編>」を注文しました。
但し、出だしから文章の歯切れが悪くて、なかなか、読み進める気にならない「冗長さ」を感じました。
途中からは、慣れたことも有り、すいすいと読めました。
最後の仕掛けは、意外性よりも、物語の構成上稚拙に感じて、私的には「ないな〜」と思います。
2作目以降に期待して、早速、「さよならの次に来る<卒業式編>」を注文しました。
2013年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライトノベルの推理小説です。
謎解きはそこまで難しくないので、推理小説が好きな人にはもの足りないのではないかと思います。
萌え要素は1990年代後半のライトノベルを思い出す感じで、一通りのストーリーがありつつ、
ストーリーの進行の中で主人公が適度に女性キャラクターからの好意を受ける、という感じ。
最近の全くストーリーがないキャラクター小説よりは多少面白いですが、
東京−名古屋間程度の移動の間に、暇つぶし程度に読むような本です。
謎解きはそこまで難しくないので、推理小説が好きな人にはもの足りないのではないかと思います。
萌え要素は1990年代後半のライトノベルを思い出す感じで、一通りのストーリーがありつつ、
ストーリーの進行の中で主人公が適度に女性キャラクターからの好意を受ける、という感じ。
最近の全くストーリーがないキャラクター小説よりは多少面白いですが、
東京−名古屋間程度の移動の間に、暇つぶし程度に読むような本です。
2012年4月22日に日本でレビュー済み
東京創元社がここ数年力を入れている?、日常の謎を扱ったミステリーです。
最初の数ページの叙述に癖があり、失敗したかと思いましたが、その後、持ち直して最後まで読み通すことができました。
謎解きも二重三重の仕掛けがしてあり、短い小説ですが、アイデアに満ちており、すれっからしのミステリファンにもアピールできる水準をクリアしているかと思います。粗製乱造の安っぽいと決め付けて読まないミステリファンは損をするでしょう。
新本格の系統を期待すると外れかもしれませんが、米沢穂信氏の作品など、東京創元社の文庫で同じような表紙の作品が好きな方には十分お勧めできると思います。
最初の数ページの叙述に癖があり、失敗したかと思いましたが、その後、持ち直して最後まで読み通すことができました。
謎解きも二重三重の仕掛けがしてあり、短い小説ですが、アイデアに満ちており、すれっからしのミステリファンにもアピールできる水準をクリアしているかと思います。粗製乱造の安っぽいと決め付けて読まないミステリファンは損をするでしょう。
新本格の系統を期待すると外れかもしれませんが、米沢穂信氏の作品など、東京創元社の文庫で同じような表紙の作品が好きな方には十分お勧めできると思います。