日常ミステリとしては弱い。何かスッキリしないしキャラが強くなければ読んでられないかもしれない。
なんて思った自分が馬鹿だった。
誰もが読むべき傑作というものに出会えることほど幸せなことはない。
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さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-3) 文庫 – 2009/8/30
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名探偵の先輩は卒業し、葉山君は進級。新学期にはなったけれど、なぜか葉山君は先輩の謎を追いかけていて……。『理由あって冬に出る』に続く、コミカルな学園ミステリ第2弾、後編。<新学期編>は5編収録。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2009/8/30
- ISBN-104488473032
- ISBN-13978-4488473037
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2009/8/30)
- 発売日 : 2009/8/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4488473032
- ISBN-13 : 978-4488473037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 240,522位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 977位創元推理文庫
- - 1,437位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
卒業編の続き。 断章の回収も完了。
読み返すと納得できます。
それぞれが誰だったのか。
葉山くんに後輩ができる?
柳瀬さんがそれに対して...など。
個々の事件が一つの大きな事件?へと集約し...
しかし、葉山くん、人が良いなと。
先の卒業編の後編。
とすれば、主役は誰なのか...
久しぶりに再読しましたが、意外に覚えていないなと。
お陰で楽しめました。
読み返すと納得できます。
それぞれが誰だったのか。
葉山くんに後輩ができる?
柳瀬さんがそれに対して...など。
個々の事件が一つの大きな事件?へと集約し...
しかし、葉山くん、人が良いなと。
先の卒業編の後編。
とすれば、主役は誰なのか...
久しぶりに再読しましたが、意外に覚えていないなと。
お陰で楽しめました。
2013年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリとしては疑問符がつきますが、所謂本格派ではなく、意外性と人間性で情感の濃さを描いた作品と賞します。
トリックは平凡、と言うよりも、まあ、こんなもんだというレベルですが、それを取り巻く人間模様の純粋さや青春のほろ苦さを感じさせてくれました。
こんな高校時代を送ってしまったら、さぞかし、残りの人生詰まらなかろうと考え込んでしまいました。
翻って、自信の10代を顧みると、こんな「事件」なんてある訳もなく、柳瀬さんと葉山君の関係や後輩ちゃんと葉山君の関係など、実に羨ましい限り。
面白い作品でした。
早速、次の巻を注文しました。
目が離せないシリーズです。
トリックは平凡、と言うよりも、まあ、こんなもんだというレベルですが、それを取り巻く人間模様の純粋さや青春のほろ苦さを感じさせてくれました。
こんな高校時代を送ってしまったら、さぞかし、残りの人生詰まらなかろうと考え込んでしまいました。
翻って、自信の10代を顧みると、こんな「事件」なんてある訳もなく、柳瀬さんと葉山君の関係や後輩ちゃんと葉山君の関係など、実に羨ましい限り。
面白い作品でした。
早速、次の巻を注文しました。
目が離せないシリーズです。
2013年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編の集まりなのですが、それが最終的に繋がった時はすごく「わー!」という気持ちになりました。
新キャラの希もいいキャラだし、最後に謎がわかっていく過程でもドキドキしました。
早く続巻の電子書籍版を出してほしいです。
新キャラの希もいいキャラだし、最後に謎がわかっていく過程でもドキドキしました。
早く続巻の電子書籍版を出してほしいです。
2016年9月23日に日本でレビュー済み
市立高校シリーズの第二弾にして、三冊目です。
上巻で先輩が卒業して、このシリーズはどうなるかと思いましたが、
余計な心配でした。
今回も面白いキャラたちに楽しませてもらいました。
そして、まさかまさかの結び。
シリーズの中でも、絶対に読み飛ばしてはいけない一冊だと思います。
上巻で先輩が卒業して、このシリーズはどうなるかと思いましたが、
余計な心配でした。
今回も面白いキャラたちに楽しませてもらいました。
そして、まさかまさかの結び。
シリーズの中でも、絶対に読み飛ばしてはいけない一冊だと思います。
2014年7月19日に日本でレビュー済み
表紙のヒロインは、やっぱり柳瀬さんじゃないのかな・・・・と思うのですが。
女の子って、このくらい表情は大きく変化しますよね??。
“女王様”鴇(とき)先生をはじめ、楓ヶ丘動物園の面々が活躍する、『午後
からはワニ日和』から始まるシリーズで、作者・似鳥氏のファンとなり、デビュー
作も・・・と、この『理由あって冬に出る』シリーズを手にしました。
とりあえず、この3巻目『さよならの次にくる〈新学期編〉』までを購入し、
ゆっくり読もうと思ったのですが、あららら・・・・、読み始めたら、止められ
ない・・・・、で、あっという間に、ここまで読み終えてしまい。
ふ~~、続巻を早速手にしなければ。
いえいえ、実のところ、私はミステリー小説には、さほど関心はなく。
私は、名探偵・伊神君が好きになれず。“超人”すぎるだろ・・・・・。
すでに齢五十に近づきつつあるオジサン読者としては、高校を
舞台とした青春小説として、思い出を刺激され、☆五つ、とさせて
頂きます。
首都圏近郊(千葉県?)の高校、駅からちょっと不便なところに
あるのが、デフォ。外観は“築三十五年の公団住宅”を彷彿とさせ
る・・・・。そして、学校には“怪談”が付き物である。
(自分の母校にも、「毎学年、一人死者が出る」という〝呪われた”
伝説がありましたっけ)
うんうん、そうだったよな~~と頷く一方で、運動部員として過ごした
放課後とは、ちょっと違うよな・・・・・。
オラァ、高校生時代、もっと女の子と話をしておけばよかった!!!!
・・・・・・・、今でも、後悔します。
主人公・葉山クンみたいな学園生活だったら、さぞ充実していただろうな・・・・、
と思ってみても、それは還らぬ時間。
作者・似鳥氏も、そんな思い出のほろ苦さを味わいつつ、葉山クンを動かして
いるのでは?。次作以降も、早速拝読させて頂きます。
女の子って、このくらい表情は大きく変化しますよね??。
“女王様”鴇(とき)先生をはじめ、楓ヶ丘動物園の面々が活躍する、『午後
からはワニ日和』から始まるシリーズで、作者・似鳥氏のファンとなり、デビュー
作も・・・と、この『理由あって冬に出る』シリーズを手にしました。
とりあえず、この3巻目『さよならの次にくる〈新学期編〉』までを購入し、
ゆっくり読もうと思ったのですが、あららら・・・・、読み始めたら、止められ
ない・・・・、で、あっという間に、ここまで読み終えてしまい。
ふ~~、続巻を早速手にしなければ。
いえいえ、実のところ、私はミステリー小説には、さほど関心はなく。
私は、名探偵・伊神君が好きになれず。“超人”すぎるだろ・・・・・。
すでに齢五十に近づきつつあるオジサン読者としては、高校を
舞台とした青春小説として、思い出を刺激され、☆五つ、とさせて
頂きます。
首都圏近郊(千葉県?)の高校、駅からちょっと不便なところに
あるのが、デフォ。外観は“築三十五年の公団住宅”を彷彿とさせ
る・・・・。そして、学校には“怪談”が付き物である。
(自分の母校にも、「毎学年、一人死者が出る」という〝呪われた”
伝説がありましたっけ)
うんうん、そうだったよな~~と頷く一方で、運動部員として過ごした
放課後とは、ちょっと違うよな・・・・・。
オラァ、高校生時代、もっと女の子と話をしておけばよかった!!!!
・・・・・・・、今でも、後悔します。
主人公・葉山クンみたいな学園生活だったら、さぞ充実していただろうな・・・・、
と思ってみても、それは還らぬ時間。
作者・似鳥氏も、そんな思い出のほろ苦さを味わいつつ、葉山クンを動かして
いるのでは?。次作以降も、早速拝読させて頂きます。
2024年4月1日に日本でレビュー済み
終盤が素晴らしい。いままでバラまいてきた伏線が回収されるのは痛快です。
ただ、回収されるためだけに敷かれた伏線が回収されるのはある意味当然のことで、
本来なら単体で面白く自然なエピソードが終盤で違う面を見せるのが質の高い伏線だと思うのですが、
どうにもひとつひとつの謎とトリックと動機が、他のミステリなら真っ先に切り捨てるような
拍子抜けする意外性のないものばかりで、ライトなミステリを期待していたにしても不満がたまりました。
また葉山君を取り巻く友人や先輩がどうにも良い人たちに思えませんでした。
変人である探偵役の伊神さんの性格が破綻しているのには目をつぶっても、
葉山君の初恋のラブレターを執拗なまでに追いかけ茶化す小学校時代の友人、
そのラブレターを勝手に読んで、あまつさえみんなに言いふらす柳瀬先輩、
新入部員を「半分よこせ」などと物か数字だとしか思っていなそうなミノをはじめとした文化部の面々。
女の子と仲良くしてる葉山君に嫉妬する真垣君が「決闘」と葉山君に理不尽な暴力を繰り出すシーンは、
ギャグとして描かれているが、結果、葉山君が鼻血を出して終わり、
限度を知らない子供のいじりを目の当たりにしているようで苛々します。
そのフラストレーションに追い打ちをかけたのが演劇部の常習性を感じさせる民宿での未成年飲酒シーン。
法律やルールを守らないからといって、必ずしも人間の魅力が低下するわけではありません。
この飲み会が悪質なのは、特に乗り気でない葉山君を呼び出し、下ネタが飛び、
柳瀬先輩が絡み酒で葉山君の杯を満たし、酔った真垣君が葉山君に十字固めを決め、それを誰も止めない。
演劇部のほとんどはその場で酔いつぶれる。最低の飲み会です。
しかも市開催の文化祭で披露する演劇を控えた前夜に行われるのだから、
演劇に対する姿勢にも疑問符がつく非常に残念なシーンです。
ちなみに柳瀬さんは酔ったふりして葉山君の部屋で寝ようとし、演劇部員はそれをさりげなくアシストします。
演劇部は質の悪い大学の飲みサークルと何も変わらないと思います。
お人好しの葉山君は自分を取り巻くこれらの人々を(なんだかんだ良い人たちなんだけど…)と片づけるが、
とてもそうは思えず、むしろこの一文が読者に対する言い訳にみえました。
私はこのシリーズの読者にはなれないとわかりました。
ただ、回収されるためだけに敷かれた伏線が回収されるのはある意味当然のことで、
本来なら単体で面白く自然なエピソードが終盤で違う面を見せるのが質の高い伏線だと思うのですが、
どうにもひとつひとつの謎とトリックと動機が、他のミステリなら真っ先に切り捨てるような
拍子抜けする意外性のないものばかりで、ライトなミステリを期待していたにしても不満がたまりました。
また葉山君を取り巻く友人や先輩がどうにも良い人たちに思えませんでした。
変人である探偵役の伊神さんの性格が破綻しているのには目をつぶっても、
葉山君の初恋のラブレターを執拗なまでに追いかけ茶化す小学校時代の友人、
そのラブレターを勝手に読んで、あまつさえみんなに言いふらす柳瀬先輩、
新入部員を「半分よこせ」などと物か数字だとしか思っていなそうなミノをはじめとした文化部の面々。
女の子と仲良くしてる葉山君に嫉妬する真垣君が「決闘」と葉山君に理不尽な暴力を繰り出すシーンは、
ギャグとして描かれているが、結果、葉山君が鼻血を出して終わり、
限度を知らない子供のいじりを目の当たりにしているようで苛々します。
そのフラストレーションに追い打ちをかけたのが演劇部の常習性を感じさせる民宿での未成年飲酒シーン。
法律やルールを守らないからといって、必ずしも人間の魅力が低下するわけではありません。
この飲み会が悪質なのは、特に乗り気でない葉山君を呼び出し、下ネタが飛び、
柳瀬先輩が絡み酒で葉山君の杯を満たし、酔った真垣君が葉山君に十字固めを決め、それを誰も止めない。
演劇部のほとんどはその場で酔いつぶれる。最低の飲み会です。
しかも市開催の文化祭で披露する演劇を控えた前夜に行われるのだから、
演劇に対する姿勢にも疑問符がつく非常に残念なシーンです。
ちなみに柳瀬さんは酔ったふりして葉山君の部屋で寝ようとし、演劇部員はそれをさりげなくアシストします。
演劇部は質の悪い大学の飲みサークルと何も変わらないと思います。
お人好しの葉山君は自分を取り巻くこれらの人々を(なんだかんだ良い人たちなんだけど…)と片づけるが、
とてもそうは思えず、むしろこの一文が読者に対する言い訳にみえました。
私はこのシリーズの読者にはなれないとわかりました。
2016年8月28日に日本でレビュー済み
前作「卒業編」を伏線を回収し、読むものを唸らせてなお、
伊神さんの超人的な天才の姿に絶句し、羨ましく感じつつ、生い立ちを開帳する。
第六話 ミッションS
は、くだらなく感じるものの、男子高校生らしさが出ているようで、失笑。
伊神さんが天才なのは周知として、葉山君のなかなか勉強ができることが判ったり、
シングルマザーに妹がいるのに、アルバイトもせずに、自由になるお金がたくさんあるのだな、と
物語とは関係のないところを突っ込みたくなったり。
前編、後編ともに、柳瀬さんの演技力、瞬発力、企画構成力、
さらに即興劇の構成、脚本、主演力に、脱帽!
伊神さんの超人的な天才の姿に絶句し、羨ましく感じつつ、生い立ちを開帳する。
第六話 ミッションS
は、くだらなく感じるものの、男子高校生らしさが出ているようで、失笑。
伊神さんが天才なのは周知として、葉山君のなかなか勉強ができることが判ったり、
シングルマザーに妹がいるのに、アルバイトもせずに、自由になるお金がたくさんあるのだな、と
物語とは関係のないところを突っ込みたくなったり。
前編、後編ともに、柳瀬さんの演技力、瞬発力、企画構成力、
さらに即興劇の構成、脚本、主演力に、脱帽!