著者は古書の学者で、古い建築物や骨董品、古書などに関する詳細な記述が大変興味深いものとなっています。
ゴシックな雰囲気と、なんとも薄気味の悪い怖さが相まって、独特の世界を楽しめました。
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M・R・ジェイムズ怪談全集 1 (創元推理文庫 F シ 2-2) 文庫 – 2001/10/1
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アルベリックの貼雑帳,消えた心臓,銅版画,秦皮の樹,十三号室 他
- 本の長さ372ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2001/10/1
- ISBN-104488528023
- ISBN-13978-4488528027
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2001/10/1)
- 発売日 : 2001/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 372ページ
- ISBN-10 : 4488528023
- ISBN-13 : 978-4488528027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 655,708位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2015年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年9月10日に日本でレビュー済み
怪奇小説黄金時代の真打ち、大師匠(?)
落語で例えたら円生?
なんて知ったかぶりはおいといて、
名作ぞろいの短編集ですねえ!!
いぜん一冊本で出ていたものでも遜色
ないですが、同じ値段ならこの全集で!!
どれもこれも、コワイのにユーモラスで
のん気ですらある。
最後まで怪奇の正体をはっきり説明しない
のがニクイ。
苦手な人はここがまずダメ、でしょう。
でもやっぱり黄金期の英国怪談って、
このゆるやかさ、もやもや感が
味わい深いんですよねえ。
こういう小説って、大人になって
色んなしがらみだらけになって、
無邪気に読書できなくなっても、
なぜか色あせずに読めます。
現実逃避も徹底して技術があると、
くだらない現実に簡単には負けないん
だなあ、なんて感動したりします。
とにかく素敵な短編集です。読んで!!
落語で例えたら円生?
なんて知ったかぶりはおいといて、
名作ぞろいの短編集ですねえ!!
いぜん一冊本で出ていたものでも遜色
ないですが、同じ値段ならこの全集で!!
どれもこれも、コワイのにユーモラスで
のん気ですらある。
最後まで怪奇の正体をはっきり説明しない
のがニクイ。
苦手な人はここがまずダメ、でしょう。
でもやっぱり黄金期の英国怪談って、
このゆるやかさ、もやもや感が
味わい深いんですよねえ。
こういう小説って、大人になって
色んなしがらみだらけになって、
無邪気に読書できなくなっても、
なぜか色あせずに読めます。
現実逃避も徹底して技術があると、
くだらない現実に簡単には負けないん
だなあ、なんて感動したりします。
とにかく素敵な短編集です。読んで!!
2018年4月28日に日本でレビュー済み
風間賢二『ホラー小説大全』によれば、M・R・ ジェイムズ(1862-1936)は英国正調幽霊譚の作家となるようです。
また同じく同書によれば、M・R・ ジェイムズは理想的なゴーストストーリーを次のように語っているそうです:
「まず登場人物をさりげなく紹介する。次に彼らが日常の些事に専念して、不吉な予兆に惑わされることがなく、自分の周囲のことに満足している様子を語る。そして、この静かな環境の中へ邪悪なものを最初は目立たないように登場させて、次第に強烈に描いてゆくのだが、最後には舞台を占有するほどに顔を出させるのである」
これはでも、M・R・ ジェイムズがまさに自分の小説作法、自分の書いた小説のことを解説しているといっていいものです。
この短編集でも多くはこのとおりの進行でストーリーは展開します。
合理的説明が不可能な怪異と怪奇が起こるのもこの作家の特徴ですし、その怪異と怪奇をのぞけば、逆にその周囲のさまざまな細部やアイテムの描写がじつにしっかりとリアリズムで固められているのも特徴です。
とにかくM・R・ ジェイムズを読むというのは、「邪悪なもの」がじわじわ忍びよる怪奇の雰囲気やその語り口をじんわり味わうところにあり、なにか衝撃的なホラーを期待するのはないものねだりとなります。
ただまあどれもその雰囲気を楽しめばそれで終わりというような、鮮烈に記憶にのこるストーリーではないので、ここに収められた短篇も、読んですぐにその内容を忘れてしまうのが玉にきずです。
また同じく同書によれば、M・R・ ジェイムズは理想的なゴーストストーリーを次のように語っているそうです:
「まず登場人物をさりげなく紹介する。次に彼らが日常の些事に専念して、不吉な予兆に惑わされることがなく、自分の周囲のことに満足している様子を語る。そして、この静かな環境の中へ邪悪なものを最初は目立たないように登場させて、次第に強烈に描いてゆくのだが、最後には舞台を占有するほどに顔を出させるのである」
これはでも、M・R・ ジェイムズがまさに自分の小説作法、自分の書いた小説のことを解説しているといっていいものです。
この短編集でも多くはこのとおりの進行でストーリーは展開します。
合理的説明が不可能な怪異と怪奇が起こるのもこの作家の特徴ですし、その怪異と怪奇をのぞけば、逆にその周囲のさまざまな細部やアイテムの描写がじつにしっかりとリアリズムで固められているのも特徴です。
とにかくM・R・ ジェイムズを読むというのは、「邪悪なもの」がじわじわ忍びよる怪奇の雰囲気やその語り口をじんわり味わうところにあり、なにか衝撃的なホラーを期待するのはないものねだりとなります。
ただまあどれもその雰囲気を楽しめばそれで終わりというような、鮮烈に記憶にのこるストーリーではないので、ここに収められた短篇も、読んですぐにその内容を忘れてしまうのが玉にきずです。
2015年2月27日に日本でレビュー済み
子供の頃、自分のベッドにかけてある布団が一部盛り上がっていた。何が入っているのか分からず、怖くなった。おそるおそる、めくるとパジャマが入っていた。祖母の家の縁の下を覗いて、暗闇の中に光る二つの目を見た。びっくりして、祖母に話すとイタチかネコだろうと言われた。子供の頃は、日常に様々な恐怖の種が潜んでいる。大人には簡単に説明できることばかりだろう。そんなちいさな出来事を思い出させてくれる短編集である。
2002年1月5日に日本でレビュー済み
恐怖のイマジネ-ションを膨らまして本を読むことが好きな人、古書好きな人にはそれなりに楽しめると思います。
しかし私はこの本のメインである悪魔、怪物、呪いには、恐怖を感じない質なので期待したほど楽しめませんでした。
しかし私はこの本のメインである悪魔、怪物、呪いには、恐怖を感じない質なので期待したほど楽しめませんでした。