この本が来た時、わくわくしましたが、読み始めて暗い気分になってきました。獣医師が冷たい性格で、病院にやってくる甘やかされた犬や猫を見下していて、簡単に殺してしまうからです。
娘の愛猫トマシーナまで、ろくに治療もしないで安楽死させ、娘は落胆から重病になってしまいます。街はずれに住む魔女と呼ばれる女性が、たまたま薬が少なくて死に切らなかったトマシーナを見つけて介抱し治します。
トマシーナが帰ってきたので、娘は元気が出て病気は快復して行きます。しばらくやもめだった父の獣医師は、偏見を捨てて、魔女さんを新しい妻に迎え、ハッピーエンドで締めくくられて、ほっとします。
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トマシーナ (創元推理文庫) 文庫 – 2004/5/25
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スコットランドの片田舎で獣医を開業するマクデューイ氏。獣医でありながら動物に愛情も関心も抱かない彼は、幼い一人娘メアリ・ルーが可愛がっていた猫トマシーナを病気から救おうとせず、安楽死させる。それを機に心を閉ざすメアリ・ルー。町はずれに動物たちと暮らし、《魔女》と呼ばれるローリとの出会いが、トマシーナに新たな魂を与え、二人を変えていく。『ジェニィ』と並ぶ猫ファンタジイの名作を新訳で。解説・河合隼雄
装画/装幀・和田誠
装画/装幀・和田誠
- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2004/5/25
- ISBN-104488560016
- ISBN-13978-4488560010
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2004/5/25)
- 発売日 : 2004/5/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 382ページ
- ISBN-10 : 4488560016
- ISBN-13 : 978-4488560010
- Amazon 売れ筋ランキング: - 266,815位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,006位創元推理文庫
- - 1,457位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 2,418位英米文学研究
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2013年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
…田舎町の獣医マクデューイは、動物を愛する気持ちを解さない冷酷な男。
かつて傲慢な父親によって、志していた医師の道を閉ざされた彼は、
人命を救う医者になれなかった苛立ちと憎しみを、周囲に撒き散らしている。
7歳になるメアリ・ルーは、猫のトマシーナが立てなくなったのに気付き、
父を信じて治療室に運ぶが、マクデューイは碌な診察もせず安楽死させる。
その時からメアリ・ルーは、父を見ず、言葉も聞かず、話もしなくなった。
半身であるトマシーナを奪われた少女は、復讐に心中で父を抹殺したのだ…
この物語は“ペット”と呼ぶには余りにも愛しく大きな存在について
―メアリ・ルーにとってトマシーナが親友であり母代りであり分身であるように―
語り部としての役割を人にも猫にも持たせることで、命を平等に描いています。
『あたし、あたし、このあたしが、死にたくないのに死を迎えようとしているだなんて。
あたしは生きたい、生きたい、生きたい、病気だろうと、身体がきかなくなろうと、
捨てられようと、ずっと生きていたいのに―』p101 トマシーナの悲痛な叫びに、
人間の身勝手、想像力の無さ、他の命への軽視を思い、涙が出ました。
子どもの宝物を理解できない(またはできなくなった)大人は少なくありません。
大切な棒や小石はガラクタ扱いされ、それには時に小さな命も含まれます。
トマシーナの子猫も『みんな連れていかれて、溺れさせられてしまいました』p30。
大人が子どもだった頃の記憶を無くした時、我が子の魂を傷付けてしまうのです。
子どもが、魂の欠けた大人に傷付けられ、大人になり、また子どもを傷付ける。
父親に傷付けられたマクデューイが、何よりも愛するはずの娘を傷付けたように。
傷付くことが大人になること、という考え方もあるとは思います。
しかし何に傷付いたかを憶えていれば、哀しみの連鎖は防げるでしょう。
父娘の未来を左右するのが、語り部の一人であるエジプトの猫の女神バスト・ラーと、
町はずれに住む癒し手の持ち主“赤毛の魔女”と呼ばれるローリです。
読み始めたらどんどん引き込まれる作品です。 本好きにも猫好きにもお薦めします。
かつて傲慢な父親によって、志していた医師の道を閉ざされた彼は、
人命を救う医者になれなかった苛立ちと憎しみを、周囲に撒き散らしている。
7歳になるメアリ・ルーは、猫のトマシーナが立てなくなったのに気付き、
父を信じて治療室に運ぶが、マクデューイは碌な診察もせず安楽死させる。
その時からメアリ・ルーは、父を見ず、言葉も聞かず、話もしなくなった。
半身であるトマシーナを奪われた少女は、復讐に心中で父を抹殺したのだ…
この物語は“ペット”と呼ぶには余りにも愛しく大きな存在について
―メアリ・ルーにとってトマシーナが親友であり母代りであり分身であるように―
語り部としての役割を人にも猫にも持たせることで、命を平等に描いています。
『あたし、あたし、このあたしが、死にたくないのに死を迎えようとしているだなんて。
あたしは生きたい、生きたい、生きたい、病気だろうと、身体がきかなくなろうと、
捨てられようと、ずっと生きていたいのに―』p101 トマシーナの悲痛な叫びに、
人間の身勝手、想像力の無さ、他の命への軽視を思い、涙が出ました。
子どもの宝物を理解できない(またはできなくなった)大人は少なくありません。
大切な棒や小石はガラクタ扱いされ、それには時に小さな命も含まれます。
トマシーナの子猫も『みんな連れていかれて、溺れさせられてしまいました』p30。
大人が子どもだった頃の記憶を無くした時、我が子の魂を傷付けてしまうのです。
子どもが、魂の欠けた大人に傷付けられ、大人になり、また子どもを傷付ける。
父親に傷付けられたマクデューイが、何よりも愛するはずの娘を傷付けたように。
傷付くことが大人になること、という考え方もあるとは思います。
しかし何に傷付いたかを憶えていれば、哀しみの連鎖は防げるでしょう。
父娘の未来を左右するのが、語り部の一人であるエジプトの猫の女神バスト・ラーと、
町はずれに住む癒し手の持ち主“赤毛の魔女”と呼ばれるローリです。
読み始めたらどんどん引き込まれる作品です。 本好きにも猫好きにもお薦めします。
2021年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の導入から引かれていきました 一体この物語はどうなるんだろうと考えながら読みました
面白いし気持ちが洗われる
面白いし気持ちが洗われる
2016年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長い間探していたのですが、絶版。古書店にもなくてネットでも見つけられませんでした。
こちらで見つけたときに即、注文しました。とてもきれいで、感謝。
こちらで見つけたときに即、注文しました。とてもきれいで、感謝。
2013年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幼い頃、祖母と見に行った唯一の映画が「トマシーナ」でした。今頃になってふと思い出し、原作本があることを知り購入しました。
映画での記憶は女の子の「トマシーナーーー!」と叫ぶ声のみだったのですが、原作本を読み、最後のほうのトマシーナがメアリの住む家へ向かって走っているシーンを思い出しました。今は亡き祖母はこの映画が気に入ったのか、しきりにトマシーナかわいいかったねと話していたのが思い出されます。
ポール ギャリコの本は初めてでしたが、情景描写が素晴らしく本の中にどっぷり浸れる感じで、しかも物語の展開が面白くて一気に読みました。人に対する思いやりや、何かを信じる心とかいろいろと考えながら。
こんなに素敵なお話だったとは!もっと早く読めば良かった!
映画での記憶は女の子の「トマシーナーーー!」と叫ぶ声のみだったのですが、原作本を読み、最後のほうのトマシーナがメアリの住む家へ向かって走っているシーンを思い出しました。今は亡き祖母はこの映画が気に入ったのか、しきりにトマシーナかわいいかったねと話していたのが思い出されます。
ポール ギャリコの本は初めてでしたが、情景描写が素晴らしく本の中にどっぷり浸れる感じで、しかも物語の展開が面白くて一気に読みました。人に対する思いやりや、何かを信じる心とかいろいろと考えながら。
こんなに素敵なお話だったとは!もっと早く読めば良かった!
2006年1月14日に日本でレビュー済み
トマシーナの語りで進んでゆく最初の辺りはこの調子でずっと続くのだろうか、と少し不安に思った。同じギャリコの「猫語の教科書」のように進んでいくのかと。ところがトマシーナが死んでしまった辺りから話は重苦しい雰囲気に変わっていく。心を閉ざしてしまう少女、自分中心の獣医の怒りや不機嫌さが前面に出て来始めると、これはどうなっていくのだろう・・と読み進まずにはいられなかった。
特に子供が苦しんでいる姿は胸が痛む。体に何も悪い所がなくても心が体まで衰弱させてしまうと言うことが、悲しいほどに伝わってきた。
父親である獣医は長い間それに気づかない。娘の衰弱によってほんの少し自分以外のそして娘以外の人々にも関心が向き始めるのだが・・・。
いったいどんな形でこの話が終わるのだろうと、まったく予想が付かなくなり、ページもなくなる、と言うところまで暗い雰囲気がつづく。神に祈り、途中知り合った魔女と呼ばれる女性の力も届かずに終わるか、と思った頃急に光が差し込み、大団円を迎えるのだ。
事が解決した時本当に心からほっとし、よかったねと本の中の人々に言いたくなった。最近読んだ本でここまで話に引き込まれ、やきもきさせられたものはない。人々の会話の端々にも考えさせられるものがあり、読んでよかった、と思わせるもの。
特に子供が苦しんでいる姿は胸が痛む。体に何も悪い所がなくても心が体まで衰弱させてしまうと言うことが、悲しいほどに伝わってきた。
父親である獣医は長い間それに気づかない。娘の衰弱によってほんの少し自分以外のそして娘以外の人々にも関心が向き始めるのだが・・・。
いったいどんな形でこの話が終わるのだろうと、まったく予想が付かなくなり、ページもなくなる、と言うところまで暗い雰囲気がつづく。神に祈り、途中知り合った魔女と呼ばれる女性の力も届かずに終わるか、と思った頃急に光が差し込み、大団円を迎えるのだ。
事が解決した時本当に心からほっとし、よかったねと本の中の人々に言いたくなった。最近読んだ本でここまで話に引き込まれ、やきもきさせられたものはない。人々の会話の端々にも考えさせられるものがあり、読んでよかった、と思わせるもの。
2008年10月29日に日本でレビュー済み
体にぴったりした赤い服を着て、抱きしめる猫にすがりつくような風情の少女の姿。どこか不安を感じさせる表紙の絵です。少女の名前はメアリ・ルーダ。ルーダは彼女のシンボル・カラーを意味するようです。
深い欠落感を抱えて生きる人々が、猫に起きたことをきっかけにその欠落と対決せざるをえなくなり、自分自身との渾身の取っ組み合いがあちこちで繰り広げられます。
自分を見つめなおしたいときにお勧めです。
猫って不思議です。
深い欠落感を抱えて生きる人々が、猫に起きたことをきっかけにその欠落と対決せざるをえなくなり、自分自身との渾身の取っ組み合いがあちこちで繰り広げられます。
自分を見つめなおしたいときにお勧めです。
猫って不思議です。
2007年1月28日に日本でレビュー済み
トマシーナはこの物語の語り手となる猫の名前。
トマシーナの周囲の出来事と人々の心の動きを描いた、心温まる物語です。
獣医であるマクデューイ氏は、獣医でありながら動物に愛情を抱きません。
愛娘が大事にしていたトマシーナが病気になったときも、
彼は安楽死させてしまい、娘は心を閉ざして次第に衰弱していってしまいます。
突然訪れた悲劇に悩む彼は、動物たちと暮らす赤毛の魔女との出会いをきっかけに
変わっていき、物語もハッピーエンドに導かれていきます。
猫が大冒険するような物語ではありませんが、
猫自身はもちろん、猫に接する人々の描写は猫好きには楽しいです。
トマシーナの周囲の出来事と人々の心の動きを描いた、心温まる物語です。
獣医であるマクデューイ氏は、獣医でありながら動物に愛情を抱きません。
愛娘が大事にしていたトマシーナが病気になったときも、
彼は安楽死させてしまい、娘は心を閉ざして次第に衰弱していってしまいます。
突然訪れた悲劇に悩む彼は、動物たちと暮らす赤毛の魔女との出会いをきっかけに
変わっていき、物語もハッピーエンドに導かれていきます。
猫が大冒険するような物語ではありませんが、
猫自身はもちろん、猫に接する人々の描写は猫好きには楽しいです。