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呪文の織り手 <デイルマーク王国史3> (創元推理文庫) 文庫 – 2004/11/25
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
(著),
三辺 律子
(著)
- 本の長さ347ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2004/11/25
- ISBN-104488572081
- ISBN-13978-4488572082
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2004/11/25)
- 発売日 : 2004/11/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 347ページ
- ISBN-10 : 4488572081
- ISBN-13 : 978-4488572082
- Amazon 売れ筋ランキング: - 710,786位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きなDWJですが、イギリスの、北欧の歴史文化を知っていたならもっと、一言一言、一文一文に今気づけなかったからくりが見えてくるかと思うと悔しいです。
2016年9月14日に日本でレビュー済み
川の恵に頼り、川を神とも崇める<川の国>に、異教徒が海から遡って侵入してきた。
王の使者は村々を回って戦える男達を集め、タナクィの家族が住むシェリングも例外ではなく、父親クロスティと長兄ガルは他のシェリングの男達と共に戦に赴くこととなった。
しかし、魔術を操る敵の前に<川の国>の敗色は濃厚となり、クロスティは戦場で命を落とし、なんとか生還を果たしたガルも廃人同然となってしまい、あらぬ事を口走るばかり。
更に敵の魔術師の首領であるカンクリーディンは、大洪水を起こして<川の国>は大混乱に陥る。
今は亡き母親の血のせいか、<川の国>の住民よりも敵である異教徒に風貌の似たタナクィの一家は、守ってくれる父親を失ったことから、シェリングの住民達に八つ当たり的な迫害を受けるようになり村を出奔せざるを得なくなってしまう。
兄のガルとハーン、姉のロビン、そして弟のダックと共に、僅かな家財道具と信仰対象である3体の<偉大なる者>のみを船に積んで川を下ることとなったタナクィは、ローブを織る中に、一家を襲った不運を綴り始めるのだが、やがてそのローブに意外な力が宿っていることを知り・・・
第1部と第2部は「革命」や「銃」など、16~18世紀頃の欧州を思わせたが、本作は同じデイルマーク(北部)を舞台としているものの、はるか昔の時代を扱っており”デイルマーク前史”という位置付け。
巻頭地図や巻末の用語集から、後の世の地名・人名の由来が推し量れて面白いが、前2作との直接の関連性は無いように見え、最終巻でどのように結び付けられるかが気になるところだ。
子供達だけの旅である点は前2作と同様だが、神と人が交わる古い時代を舞台にしているせいか幻想性が強く、ダイナミック感もある。
タナクィは旅を続けながら見聞きしたことをローブの中に織り込んで行くが、彼女の一人称で語られるこの物語を読んだ後は、そうして完成したローブそのものを読んだような錯覚に囚われる。
エピローグとして後世の「古代遺物保管人」なる肩書きを持つ人物の”見解”を示し、読者の錯覚を裏付けるという演出も心にくい。
王の使者は村々を回って戦える男達を集め、タナクィの家族が住むシェリングも例外ではなく、父親クロスティと長兄ガルは他のシェリングの男達と共に戦に赴くこととなった。
しかし、魔術を操る敵の前に<川の国>の敗色は濃厚となり、クロスティは戦場で命を落とし、なんとか生還を果たしたガルも廃人同然となってしまい、あらぬ事を口走るばかり。
更に敵の魔術師の首領であるカンクリーディンは、大洪水を起こして<川の国>は大混乱に陥る。
今は亡き母親の血のせいか、<川の国>の住民よりも敵である異教徒に風貌の似たタナクィの一家は、守ってくれる父親を失ったことから、シェリングの住民達に八つ当たり的な迫害を受けるようになり村を出奔せざるを得なくなってしまう。
兄のガルとハーン、姉のロビン、そして弟のダックと共に、僅かな家財道具と信仰対象である3体の<偉大なる者>のみを船に積んで川を下ることとなったタナクィは、ローブを織る中に、一家を襲った不運を綴り始めるのだが、やがてそのローブに意外な力が宿っていることを知り・・・
第1部と第2部は「革命」や「銃」など、16~18世紀頃の欧州を思わせたが、本作は同じデイルマーク(北部)を舞台としているものの、はるか昔の時代を扱っており”デイルマーク前史”という位置付け。
巻頭地図や巻末の用語集から、後の世の地名・人名の由来が推し量れて面白いが、前2作との直接の関連性は無いように見え、最終巻でどのように結び付けられるかが気になるところだ。
子供達だけの旅である点は前2作と同様だが、神と人が交わる古い時代を舞台にしているせいか幻想性が強く、ダイナミック感もある。
タナクィは旅を続けながら見聞きしたことをローブの中に織り込んで行くが、彼女の一人称で語られるこの物語を読んだ後は、そうして完成したローブそのものを読んだような錯覚に囚われる。
エピローグとして後世の「古代遺物保管人」なる肩書きを持つ人物の”見解”を示し、読者の錯覚を裏付けるという演出も心にくい。
2004年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山、海、ときて、第三の舞台は川。
しかも時代は遡り、これまでとはまた違った雰囲気の語りだ。
語り手は五人兄弟の四番目、タナクィ。
彼女は、物語を機に織り込んでいるのだ。
母親をなくし、父親と一番上の兄までも戦争で失った四人は、
自分たちの属する民からも追われ、川を下ることになる。
私はすっかり健気な子どもたちに心を奪われ、涙ぐむこともしばしばあった。
自分に子どもがあるということは、子どもの気持ちになったり
親の気持ちになったりしながら読める楽しみがあるということだ。
その辺りも、やはりこの本の大きな魅力となっている。
「見えないものや触れられないものの中にも、本物はある」
「〈不死なる者〉を神と呼んだのは、人間たちの方だ」
こんな言葉たちを操り、物語に織り込むとは、またまたジョーンズにしてやられたという感じ。
さて、タナクィが織ったローブには、何が浮かび上がったでしょう。
並べると一枚の絵になる表紙とともに、完結作第四部の発行が待ち切れない。
しかも時代は遡り、これまでとはまた違った雰囲気の語りだ。
語り手は五人兄弟の四番目、タナクィ。
彼女は、物語を機に織り込んでいるのだ。
母親をなくし、父親と一番上の兄までも戦争で失った四人は、
自分たちの属する民からも追われ、川を下ることになる。
私はすっかり健気な子どもたちに心を奪われ、涙ぐむこともしばしばあった。
自分に子どもがあるということは、子どもの気持ちになったり
親の気持ちになったりしながら読める楽しみがあるということだ。
その辺りも、やはりこの本の大きな魅力となっている。
「見えないものや触れられないものの中にも、本物はある」
「〈不死なる者〉を神と呼んだのは、人間たちの方だ」
こんな言葉たちを操り、物語に織り込むとは、またまたジョーンズにしてやられたという感じ。
さて、タナクィが織ったローブには、何が浮かび上がったでしょう。
並べると一枚の絵になる表紙とともに、完結作第四部の発行が待ち切れない。
2005年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ のファンだからこそ、ちょっと辛口な点数になってしまいました。デイルマーク王国史の三部作を期待して開いたからには、人物一人一人のもう少し細かな描写と動機付けが欲しい気がした。
とはいえ、この本のテーマである伝説と宗教観の融合を平易な文章で鼻につかずに描ききっているのは、ジョーンズならでは。
できれば少し先まで長くこの先のストーリーを書いて欲しかった。
とはいえ、この本のテーマである伝説と宗教観の融合を平易な文章で鼻につかずに描ききっているのは、ジョーンズならでは。
できれば少し先まで長くこの先のストーリーを書いて欲しかった。
2010年3月22日に日本でレビュー済み
Dianna Wynne Jonesの『The Spellcoats』(1979年)の翻訳。
「デイルマーク王国史」シリーズの第3弾。しかし、前2作とは舞台も登場人物も異なる。
訳に問題があると思う。正確さにも疑問があるし、文章もちょっと・・・
そのためか、非常に読みにくく、なんだか納得のいかないものだった。
物語そのものは、独特のアイデアに満ち、ユーモアも効いている。しかし、初期作品だなあと思わされるような欠点も多く、著者ののちの作品を読んできた読者からすると、非常に不満が残るのではないか。
よほどのファンでなければ、手を出す必要のない一冊と思う。
「デイルマーク王国史」シリーズの第3弾。しかし、前2作とは舞台も登場人物も異なる。
訳に問題があると思う。正確さにも疑問があるし、文章もちょっと・・・
そのためか、非常に読みにくく、なんだか納得のいかないものだった。
物語そのものは、独特のアイデアに満ち、ユーモアも効いている。しかし、初期作品だなあと思わされるような欠点も多く、著者ののちの作品を読んできた読者からすると、非常に不満が残るのではないか。
よほどのファンでなければ、手を出す必要のない一冊と思う。