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夜来たる 長編版 (創元SF文庫 ア 1-9) 文庫 – 1998/6/1
六つの太陽が空を巡る惑星。昼間だけの世界で、人々は闇というものを知らずに文明を謳歌してきた。だが若き天文学者が思いもよらぬ事実を察知する。この星に二千年に一度の夜がくる。誰も体験したことのない恐るべき闇夜が。教団が勃興し、ジャーナリストが嘲笑する中、刻々とその時は迫る。巨匠のベスト1短編が盟友との共作で長編化。
- 本の長さ558ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1998/6/1
- ISBN-104488604099
- ISBN-13978-4488604097
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1998/6/1)
- 発売日 : 1998/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 558ページ
- ISBN-10 : 4488604099
- ISBN-13 : 978-4488604097
- Amazon 売れ筋ランキング: - 612,323位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
常に光輝く恒星があるために、夜がない惑星で、夜がきたらどうなるかを、ミステリータッチでストーリーが進む
2002年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アシモフの銀河帝国やロボットものは大好きです。しゃれた味わいのする短編集もほとんど読みました。原作の傑作中篇「夜来る」も、もちろん読んだのですが、最後、たたみかけるような、あまりに凄絶な結末に圧倒されてしまって(言いかえるとアシモフらしくなくて)、私としては好みませんでした。
今回偶然この長編版を手に取るにあたり、まず思ったことは「あれをわざわざ長編化するなんて、シルヴァーバーグという人は何と愚か者」ということです。アシモフの素晴らしさはいろいろですが、短編や中編においては寄り道せずに核心を突いていくストレートさが一種の身上だと感じるからです。
でも読んでびっくり。たしかに多くのことが付け加わっています。でもそれは、あたかもアシモフの、そしてわたしたちの心の中にあるべき場所に最初から置かれていたような自然さなのです。そして長さゆえに本を投げ出すことなく、ついつい最後まで読みとおしたくなる魅力を持っています。これは素晴らしい技術です。何だか原作よりこちらの方が恰幅良く素晴らしく見えてきます。
さらに最後、原作には無かった「その後」が短章として描かれます。種明かしになるといけませんが、このオリジナルの部分は、ファウンデーションの思想に通じる道をかすかにのこす、さわやかで心残る結末です。
シルヴァーバーグに感謝。この本を読んで良かったと心底思いました。
今回偶然この長編版を手に取るにあたり、まず思ったことは「あれをわざわざ長編化するなんて、シルヴァーバーグという人は何と愚か者」ということです。アシモフの素晴らしさはいろいろですが、短編や中編においては寄り道せずに核心を突いていくストレートさが一種の身上だと感じるからです。
でも読んでびっくり。たしかに多くのことが付け加わっています。でもそれは、あたかもアシモフの、そしてわたしたちの心の中にあるべき場所に最初から置かれていたような自然さなのです。そして長さゆえに本を投げ出すことなく、ついつい最後まで読みとおしたくなる魅力を持っています。これは素晴らしい技術です。何だか原作よりこちらの方が恰幅良く素晴らしく見えてきます。
さらに最後、原作には無かった「その後」が短章として描かれます。種明かしになるといけませんが、このオリジナルの部分は、ファウンデーションの思想に通じる道をかすかにのこす、さわやかで心残る結末です。
シルヴァーバーグに感謝。この本を読んで良かったと心底思いました。
2007年8月16日に日本でレビュー済み
先に断っておくが、話としてつまらない、というわけではない。もし「夜来たる」が最初からこのような長編であったとするならば、星3つぐらいにはなるだろう。
しかし、この話はもともとショートストーリーであり、最後の「銀河系中心部に存在するがゆえに満天を覆う星々」が、暗黙の内に舞台の星系が持つ複雑な構造を説明すると同時に、それまで読者が思い込んでいた「通常の夜空」をも裏切る、その美しさこそが最強のオチとなっていたのだ。それをこのようにグダグダと引き伸ばされては…
というわけで、オリジナルの舞台を利用してその背後を説明しようとした段階で、野暮さが確定してしまう。申し訳ないが星は1つ以上あげられない。
しかし、この話はもともとショートストーリーであり、最後の「銀河系中心部に存在するがゆえに満天を覆う星々」が、暗黙の内に舞台の星系が持つ複雑な構造を説明すると同時に、それまで読者が思い込んでいた「通常の夜空」をも裏切る、その美しさこそが最強のオチとなっていたのだ。それをこのようにグダグダと引き伸ばされては…
というわけで、オリジナルの舞台を利用してその背後を説明しようとした段階で、野暮さが確定してしまう。申し訳ないが星は1つ以上あげられない。
2005年8月4日に日本でレビュー済み
作家が互いに必要として作品としてそれが調和する例は少ない。そうしたハーモニーが聴けるのは幸運と呼ぶ他はない。「夜来たる」、この作品はその最たる例の一つ。アシモフの名作だが、話は短かった。それをシルヴァーグがアシモフに沿うような形で描いてみせたのがこの長編。まるでアシモフ自身の筆かと錯覚させられる。これを読むと確かにアシモフの中編を少し物足りないと感じてしまう。つい先日、大発見がありましたよね。高温である場には惑星は生まれないといった今までの常識を覆す大発見でした。太陽を3.35日かけて公転すると言われていますから、そんな近くに惑星があるなんて今までは考えられませんでした。この惑星は太陽を3つ持ちます。これ、まさにアシモフの世界ですよ。この「夜来たる」の。想像力を膨らませます。夜を全く知らない世界の闇への恐怖、それが全てを呑み込んでゆく様は圧巻です。アシモフが書かなかった続きがこの長編には描かれています。静かな夜なんかに読むと雰囲気が増します。私のお気に入りの一つです。
2021年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きょうから寝るまえの読書は、ロバート・シルヴァーバーグの『夜来たる』である。これは、アシモフの中篇を長篇にしたもの。ひさびさに長篇。おもしろいものであればいいのだけれど。
シルヴァーバーグがアシモフの中篇を長篇にして書いた『夜来たる』を読み終わった。550ページのさいごの一語に至るまで、シルヴァーバーグが筆の力を絶好調に振るったことがわかる力作だった。さいきんの読書量は減少していたのだが、これは3日で読み終えられたんじゃないかな。おもしろかった。
シルヴァーバーグがアシモフの中篇を長篇にして書いた『夜来たる』を読み終わった。550ページのさいごの一語に至るまで、シルヴァーバーグが筆の力を絶好調に振るったことがわかる力作だった。さいきんの読書量は減少していたのだが、これは3日で読み終えられたんじゃないかな。おもしろかった。