ヴォクトの最高傑作。
宇宙テーマ、対宇宙生物ものの頂点の作品。
この作品に出て来た魅力的な宇宙生物は、
高千穂遙の「ダーティペア」や映画「エイリアン」でも有名。
超生物を科学で退治するという科学万歳の素晴しいSF。
そして、SFならではの夢の科学、
総合科学(ネクシャリズム)という概念が登場します。
総合科学とは、全ての自然科学と社会科学の知識を統合した究極の科学である。
本書は、一分野のエキスパートでは思い付けない解決策を、
総合科学者である主人公が提示して解決するというパターンである。
複雑な現代科学では、一分野さえ、理論屋と実験屋に分化してしまい、
ヴォクトの唱える総合科学なんて不可能だというのが現代の常識であるが、
そこはSFですので巧く騙されて感動してやって下さいw
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宇宙船ビーグル号の冒険 (創元推理文庫 609-1) 文庫 – 1964/2/1
A.E.ヴァン ヴォークト
(著),
沼澤 洽治
(翻訳)
超光速の大型宇宙船ビーグル号は科学者を満載して宇宙の探索に出発した。しかしその行く手には、人類の想像を絶するような恐るべき宇宙生命体たちが宇宙船を乗っとらんとして待ち構えていた。一見、猫のような生物、宇宙空間に棲息する鳥類、人類の科学の粋とエイリアンたちの超能力が、壮大な宇宙を背景に手に汗にぎる死闘を展開する。解説=中村融
- 本の長さ326ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1964/2/1
- ISBN-104488609015
- ISBN-13978-4488609016
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1964/2/1)
- 発売日 : 1964/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 326ページ
- ISBN-10 : 4488609015
- ISBN-13 : 978-4488609016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,009,057位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2017年1月9日に日本でレビュー済み
広大な宇宙を舞台に、超科学を駆使する科学者たちと、その上を
ゆく能力を持った異星生物との死闘を壮大なスケールで描くスペースオペラ。
学生時代に読み始めて、もう何回も読み返してます。
BEM物はたくさんあるんだけど、妙にこの作品が肌に合う。
発表年代が古いせいもあって、紙の媒体が使われていたり、ギミック的に
いささかレトロな感は否めませんが、発想の新鮮さは少しも失われて
いません。「反加速理論」など今読んでもクラクラするほど魅力的。
こんな化け物にどうやって立ち向かうのか…という丁々発止の頭脳戦が
たまらない。また最終話に登場する怪物は今読んでも圧倒的な存在感。
それを迎え撃つ我らがヒーロー、エリオット・グローヴナーが
「総合科学者」であり、行き過ぎた専門化に歯止めをかけ、すべての
科学を統合する能力を持つという、現代の我々にも垂涎物の人物。
同時に、これは慎重に編み込まれた組織論・文明論でもあり、
世界大戦の暗い陰を引きずりつつも、人類になお一筋の希望を
見出そうという試みのような気がします。
聡明な考古学者・苅田氏から見て現代は何期に当たるのか、ちょっと
聞いてみたいです。
ゆく能力を持った異星生物との死闘を壮大なスケールで描くスペースオペラ。
学生時代に読み始めて、もう何回も読み返してます。
BEM物はたくさんあるんだけど、妙にこの作品が肌に合う。
発表年代が古いせいもあって、紙の媒体が使われていたり、ギミック的に
いささかレトロな感は否めませんが、発想の新鮮さは少しも失われて
いません。「反加速理論」など今読んでもクラクラするほど魅力的。
こんな化け物にどうやって立ち向かうのか…という丁々発止の頭脳戦が
たまらない。また最終話に登場する怪物は今読んでも圧倒的な存在感。
それを迎え撃つ我らがヒーロー、エリオット・グローヴナーが
「総合科学者」であり、行き過ぎた専門化に歯止めをかけ、すべての
科学を統合する能力を持つという、現代の我々にも垂涎物の人物。
同時に、これは慎重に編み込まれた組織論・文明論でもあり、
世界大戦の暗い陰を引きずりつつも、人類になお一筋の希望を
見出そうという試みのような気がします。
聡明な考古学者・苅田氏から見て現代は何期に当たるのか、ちょっと
聞いてみたいです。
2007年10月24日に日本でレビュー済み
今から40年前、私が中学生の時に、はじめて読んだSF小説である。
当時は、次々と登場する魅力的な?宇宙の怪物たちに胸踊らせて読んだが、中年になったいま読み返してみると、宇宙船内の科学者間の葛藤や政治的対立などが大人の筆致で描かれていて、まったく別の局面が面白く感じられる。
唯一の日本人乗組員苅田(歴史学者)が、好意的に描かれている。
「ビーグル号」は、進化論のチャールズ・ダーウィンが新世界探検の旅にでかけた船の名。
当時は、次々と登場する魅力的な?宇宙の怪物たちに胸踊らせて読んだが、中年になったいま読み返してみると、宇宙船内の科学者間の葛藤や政治的対立などが大人の筆致で描かれていて、まったく別の局面が面白く感じられる。
唯一の日本人乗組員苅田(歴史学者)が、好意的に描かれている。
「ビーグル号」は、進化論のチャールズ・ダーウィンが新世界探検の旅にでかけた船の名。
2010年9月19日に日本でレビュー済み
本書をよく読んでください。(私は10回以上読んでいると思います)日本人の苅田は考古学者ではないですか?(単なる歴史学者ではなかったと思います)そして彼はグローブナーに適切なアドヴァイスをしていたと思います。アヌビスのパートに関しては、非常に余韻のある終わり方をしていたと思います。全体主義のへつながる世界へのnonのような終結。 私はこのSFは安直な怪獣退治物語ではないと思いますよ。 また今の表紙の絵は、創元も早川も単純な怪獣退治物語にしてしまうような内容です。 創元の最初の装丁の絵に戻してもらいたいです。あれこそこのSFの真髄と思いますよ!!!!
2004年3月12日に日本でレビュー済み
ヴォークトはデビュー当時、怒涛のアイデアマンとして、キャンベル編集長にその才能を最も高く買われていたと言われている。
さてこの作品、発表が1939年だからまぁ古典といっても良いのだが、出てくる化け物のイメージは、シトにだって負けちゃいないぞ。4つの連作から構成されているのだが、僕の一番のお気に入りの化け物は、第四話に登場する、「アナビス」。頭クラクラしたい人は、是非読んでみよう。
さてこの作品、発表が1939年だからまぁ古典といっても良いのだが、出てくる化け物のイメージは、シトにだって負けちゃいないぞ。4つの連作から構成されているのだが、僕の一番のお気に入りの化け物は、第四話に登場する、「アナビス」。頭クラクラしたい人は、是非読んでみよう。
2006年2月26日に日本でレビュー済み
圧倒的な能力をもつ生命体に翻弄される科学者たち。人類の英知を最大限に発揮する総合科学者グローヴナーは敢然と立ち向かう。しかし、団結しなければならない科学者たちの間には宇宙船ビーグル号をめぐる権力闘争があるのだ。
読み手が、超生命体の立場になったり、科学者になったりできるようになっていて、何回も楽しめる物語になっています。
読み手が、超生命体の立場になったり、科学者になったりできるようになっていて、何回も楽しめる物語になっています。
2002年10月24日に日本でレビュー済み
エイリアンの原型でもあり、名作として名高い。実際、活劇としても最高に素晴らしい。疑似科学理論も、おおざっぱでないながらもうるさいほどにしつこくもないほどほど感が素晴らしい。