きょうから、寝るまえの読書は、アルフレッド・ベスターの短篇集『世界のもうひとつの顔』の再読。楽しみ。
1作目は、「時間は裏切りもの」十一年前に殺された恋人とそっくりな女性を求めつづける男に、その殺された女性からつくり出された人造人間と会わせたところ、男のほうは女を求めたが、女のほうが拒んだ。十一年もの歳月が別人と思わせたのであった。
2作目は、「マホメットを殺した男たち」タイムマシンで過去の有名人を殺して現在を変えようとした科学者がいたが、殺すたびに、自分の存在が希薄になっていくことを、もうひとりのタイムトラベラーの科学者に教えられるというもの。
3作目は、「この世を離れて」女から間違い電話がかかってくる。違う場所にいても、何度も。それで会おうとするが、会えない。ふたりは、別の並行世界にいたのだった。
4作目は、「ピー・アイ・マン」なにが書いてあるのか、よくわからない。よくわからないものを読むことが少なくないので、とくに驚くべきことではないが。男女の愛についての話だとは思うが、それもよくわからない。
5作目は、「花で飾られた寝室用便器」20世紀に原爆で25世紀に吹き飛ばされた男が、25世紀では骨董品となっている20世紀の品物を盗んでは集めていた。さいごには自分と同様にして25世紀に吹き飛ばされた女性を娶って、また違う世紀に飛ぶ。
6作目は、「そのままお待ちになりますか?」人生がうまくいかないと思った青年が、悪魔と契約しようとする。契約書をつくる過程で、ごちゃごちゃとする。契約にのっとった事柄をしなかったがゆえに、契約が破棄されそうになる。こんどは天使と契約しようとする。
さいごの7作目は、「昔を今になすよしもがな」地球でさいごの生き残りだと思われていた男女の物語。さいごの場面で、ほかにも生き残りがいたことがわかるが、それが友好的な連中かそうでない連中かわからないところで物語は終わる。
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世界のもうひとつの顔 (創元SF文庫 ヘ 1-2) 文庫 – 1992/5/1
アルフレッド ベスター
(著),
大西 尹明
(翻訳)
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1992/5/1
- ISBN-104488623034
- ISBN-13978-4488623036
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1992/5/1)
- 発売日 : 1992/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 301ページ
- ISBN-10 : 4488623034
- ISBN-13 : 978-4488623036
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,262,199位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2006年3月25日に日本でレビュー済み
SF作家アルフレッド・ベスターの二冊目の短編集。
収録作は以下の七つ。
「時間は裏切り者」スペースオペラ。いまいち。
「マホメッドを殺した男たち」時間もの。いまいち。
「この世を離れて」平行世界もの。ワンアイデアの恋愛話。面白い。
「ピーアイマン」虎よ虎よをスケールダウンしたような話。よくできているのだが、決定打に欠ける。まあまあ面白い。
「花で飾られた寝室用便器」文明崩壊もの。いまいち。
「そのままでお待ちになりますか」悪魔の話。いまいち。
「昔を今になすよしもがな」世界滅亡もの。いまいち。
つまりは、衝撃作「虎よ、虎よ」と似たような技巧の作品を読みたくなったのなら、「ピーアイマン」を読むといい。短編としては満足するだろう。
収録作は以下の七つ。
「時間は裏切り者」スペースオペラ。いまいち。
「マホメッドを殺した男たち」時間もの。いまいち。
「この世を離れて」平行世界もの。ワンアイデアの恋愛話。面白い。
「ピーアイマン」虎よ虎よをスケールダウンしたような話。よくできているのだが、決定打に欠ける。まあまあ面白い。
「花で飾られた寝室用便器」文明崩壊もの。いまいち。
「そのままでお待ちになりますか」悪魔の話。いまいち。
「昔を今になすよしもがな」世界滅亡もの。いまいち。
つまりは、衝撃作「虎よ、虎よ」と似たような技巧の作品を読みたくなったのなら、「ピーアイマン」を読むといい。短編としては満足するだろう。