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死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫) 文庫 – 2004/12/18

4.9 5つ星のうち4.9 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2004/12/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/12/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 412ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488625096
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488625092
  • カスタマーレビュー:
    4.9 5つ星のうち4.9 6個の評価

著者について

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フリッツ・ライバー
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年1月7日に日本でレビュー済み
 二人の冒険者が最初の長い旅を終えて、ランクマーの都に戻ってからの物語。最初期に書かれた冒険から、二人の魔導師と深いかかわりができるまで。
 奇怪で、それでいながら妙に筋が通っている、二人であるからこそ生き延びられる危機の数々。設定と筋書きと発想が絶妙にかみ合っているところがすばらしい。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年8月25日に日本でレビュー済み
・円環の呪い(The Circle Curse): 二剣士は、それぞれに最愛の女性を失うこととなったランクマーを、二度とは戻らぬ覚悟で出立するが、二人の魔術師<目なき顔のシールバ>と<七つの目のニンゴブル>によって予言されたとおり、3年の諸国遍歴を経た後、煙霧に取り巻かれた相変わらぬランクマーへと帰還する。
・森の中の宝石(The Jewels in the Forest): 二剣士が手に入れた古文書には、ランクマー南部のソーリヴの村付近の塔に巨万の財宝があると示されていた。その古文書の語るところによれば、人の歩哨どころか、猛獣、魔物の類、更には操られた死人さえもその財宝を守るものではないが、唯一の守護者が置かれているという・・・

・盗賊の館(Thieves' House): 巨大なルビーをその目とし、宝石に飾られた両手を持つ<髑髏オーンファル>は盗賊結社の秘宝。とある宗教組織によって奪われて久しいこの宝を取り戻すため、盗賊結社は二剣士と手を組んだのだが、元より儲けを分け合うつもりなどさらさら無く・・・

・凄涼の岸(The Bleak Shore): ランクマーの酒場で様々の武勇談を語るのを、一人の男が聞きとがめる。二剣士の才気と武勇は、本当に死を欺けるほどのものだろうか。死の呪いに導かれたニ剣士は、ランクマーから船出し、ひたすら西へ向かい、とうとう<凄涼の岸>に辿りつくのだが・・・

・泣き叫ぶ塔(The Howling Tower): 広大な平原を渡ろうとするニ剣士の耳に不思議な叫び声が届く。道案内に雇った男は、その不気味な声に恐れをなしたものか行方を暗ましてしまうのだが、翌日にはあろうことかファファードもが相棒に一言も残さずに姿を消してしまった。一人平原の取り残されたグレイマウザーは、叫び声の出所を求めて平原に立つ塔に辿りつくのだが・・・

・沈める国(The Sunken Land): 大海原を往く二人。ファファードは釣った魚の腹の中から鍵の付いた指輪を見つける。マウザーがそれを溺死人の指から食いちぎられたものでもあろうと揶揄するのに応え、北の蛮人は彼の一族に伝えられる海に沈んだ古代都市<シモルギア>の伝説を語って聞かせる。やがて天気が荒れ始めたとき、二人の小型帆船に海賊の巨大なガレー船が迫り、ファファードが捕らえられてしまうのだが・・・

・七人の黒い僧侶(The Seven Black Priests): ファファードの生まれ故郷<寒い曠野>の奥地に聳える神像。その唯一つの眼として嵌めこまれた巨大なダイアモンドを盗み出したニ剣士に追っ手がかかる。倒しても倒しても新たに現れる刺客<黒い僧侶>に悩まされる中、ダイアモンドを担うファファードの様子がおかしくなり始めるのだが・・・

・夜の鉤爪(Claws from the Night): ランクマーの盗賊達の前に突如現れたライバルは、貴婦人達の身に付ける宝石や装飾品を空から狙い済まして奪い取る鳥達だった。何者かに操られたものだろうか。謎に挑むニ剣士だったが・・・

・痛みどめの代価(The Price of the Pain-Ease): 今回二剣士が狙った獲物は「家」。定住を嫌う二人だったが、ダニウス公爵の所有なる洒落た木製の小亭がどうても欲しくなった。数十人の雇い人夫を使って運ばせた小亭に暮らし始めた二人は、亡き恋人達の亡霊に悩まされ始めるのだが・・・

・珍異の市(Bazaar of Bizarre): 何かと二剣士に接触してくる二人の力ある魔術師。<目なき顔のシールバ>はグレイマウザーに、シールバとはライバルである<七つの目のニンゴブル>はファファードに、それぞれ<暗い喜びの広場>へ行くよう求める。一人先に到着したグレイマウザーは風変わりな店に見つけ、冷やかしのつもりで足を踏み入れたのだが・・・

前巻「魔の都の二剣士」は、主人公二人の人物紹介とその出会いを語るために編まれたものだが、本巻はいよいよ本格的な冒険物語となっている。
二人が冒険を求めるのか、冒険が向こうからやって来るのか、彼らの日々は常に死と隣りあわせであり、協力しながら幾多の危機を乗り切る様子が描かれるが、意外に”背中を合わせて戦う”というような話は少なくて、偶然二手に分かれることになる場合が多い。
「絶対絶命」が頻繁なので、片方はもう片方を救える態勢にある必要があるからだろうか。
ランクマーに限らず、ネーウォン世界全体が陰気でほの暗い印象を受けるが、二人の主人公から漂う何気ないユーモアとの間でとても良いバランスを保っている。
北欧人をモデルにしたであろう巨漢の戦士ファファードが、その実読書好きのインテリ蛮人だという設定は、表面に出てこない場合も多いのだが、ふとした拍子に思い出すと吹き出してしまいそうになる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年12月11日に日本でレビュー済み
400ページの中にぎっしり10篇詰まった第二巻。

ライバー初期の作品メインなので、第一巻に比べるとあの超絶技巧的なまとまりはありませんが、それでも一話一話はダンジョン探索あり、海洋冒険あり、シティアドベンチャーありとバラエティに富んでいてとても楽しめました。作品リストは…

「円環の呪い」1970

「森の中の宝石」1939・ライバー商業誌デビュー作

「盗賊の館」1943

「凄涼の岸」1940

「泣き叫ぶ塔」1941

「沈める国」1942

「七人の黒い僧侶」1953

「夜の鉤爪」1951

「痛み止めの代価」1970

「珍異の市」1963

本短編集のために書き下ろされた二篇(1970作品)によって、作品群が神話的にまとまり、サーガの様相を呈するようになっています。ライバーすごいなぁ。星四つなのはあくまで第一巻と比べてということです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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