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ロシア・ソビエトSF傑作集 上 (創元SF文庫 ン 7-1) ペーパーバック – 1979/3/1
長い伝統を誇るロシアSFを、革命前ロシア時代と、その後、第二次世界大戦前までの初期ソビエト時代に区分し、10編の名作を年代順に収めたファン期待のアンソロジー。各巻末に訳者によるロシア・ソビエトSFの歴史と詳細な解説を付す。重要邦訳文献リストを併録したロシアSF入門の書である。
●収録作品
ウラジミール・オドエフスキー「四三三八年」
ニコライ・モロゾフ「宇宙空間の旅」
アレクサンドル・クプリーン「液体太陽」
アレクサンドル・ボグダーノフ「技師メンニ」
ワレーリイ・ブリューソフ「生き返らせないでくれ」
解説=深見弾〈ロシア・ソビエトSFの系譜〉
●収録作品
ウラジミール・オドエフスキー「四三三八年」
ニコライ・モロゾフ「宇宙空間の旅」
アレクサンドル・クプリーン「液体太陽」
アレクサンドル・ボグダーノフ「技師メンニ」
ワレーリイ・ブリューソフ「生き返らせないでくれ」
解説=深見弾〈ロシア・ソビエトSFの系譜〉
- 本の長さ353ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1979/3/1
- ISBN-10448865701X
- ISBN-13978-4488657017
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1979/3/1)
- 発売日 : 1979/3/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 353ページ
- ISBN-10 : 448865701X
- ISBN-13 : 978-4488657017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 922,034位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 429位創元SF文庫
- - 577位ロシア・ソビエト文学 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても敏速に処理して頂き、本も良好な品でした。有難う御座いました。
2021年6月5日に日本でレビュー済み
きょうから寝るまえの読書は、『ロシア・ソビエトSF傑作集』上巻である。これまた再読だが、目次を見て、収められている5作品のうち、アレクサンドル・A・ボグダーノフの「技師メンニ」1作品だけが傑作だったことを憶えているのみで、その内容は忘れてしまっていた。
上巻1作目は、ウラジーミル・ф・オドエフスキー『四三三八年』西暦4338年のロシアが舞台。理想化された共産主義文明。20世紀の知識などは失われている。紙が傷んでいて、20世紀までの文献がほとんど残っていないという設定。官僚がとてもすばらしい人間たちであると書かれてある。
2作目は、ニコライ・A・モロゾフの「宇宙空間の旅」さいしょは地球最初の月面着陸からはじまって、月面のクレーターが隕石によってできたものであることを確信する話や、月の表面近くに空気があるとの記述が見られるが、さいごのところで、これらが獄中で書かれた想像の話であることが暴露される。
3作目は、アレクサンドル・И・クプリーンの「液体太陽」太陽光線を集めて液体状にする装置を発明した卿だが、人間に対する諦めから、実験を失敗に終わらせる。装置は大爆発してしまう。卿は生き残った。イギリスに渡った。
4作目は、アレクサンドル・A・ボグダーノフの「技師メンニ」記憶では傑作だったのだけれど、読み直したら、火星人版の単なる階級闘争の話だった。さいごに主人公の息子が科学の万能組織法を発見するところで終わっている。作者の創作の主意は、階級闘争の果ての科学の勝利だといったところだろうか。
上巻さいごの5作目は、ワレーリイ・Я・ブリューソフの「生き返らせないでくれ」魔術研究所では、人格の再生を行っていた。いまは3体の再生者がいた。ひとりはヘーゲル、いまひとりはニノン・ド・ランクロー、そして、イスカリオテのユダだった。主人公は自分だけは生き返らせないでくれと頼んだ。
上巻1作目は、ウラジーミル・ф・オドエフスキー『四三三八年』西暦4338年のロシアが舞台。理想化された共産主義文明。20世紀の知識などは失われている。紙が傷んでいて、20世紀までの文献がほとんど残っていないという設定。官僚がとてもすばらしい人間たちであると書かれてある。
2作目は、ニコライ・A・モロゾフの「宇宙空間の旅」さいしょは地球最初の月面着陸からはじまって、月面のクレーターが隕石によってできたものであることを確信する話や、月の表面近くに空気があるとの記述が見られるが、さいごのところで、これらが獄中で書かれた想像の話であることが暴露される。
3作目は、アレクサンドル・И・クプリーンの「液体太陽」太陽光線を集めて液体状にする装置を発明した卿だが、人間に対する諦めから、実験を失敗に終わらせる。装置は大爆発してしまう。卿は生き残った。イギリスに渡った。
4作目は、アレクサンドル・A・ボグダーノフの「技師メンニ」記憶では傑作だったのだけれど、読み直したら、火星人版の単なる階級闘争の話だった。さいごに主人公の息子が科学の万能組織法を発見するところで終わっている。作者の創作の主意は、階級闘争の果ての科学の勝利だといったところだろうか。
上巻さいごの5作目は、ワレーリイ・Я・ブリューソフの「生き返らせないでくれ」魔術研究所では、人格の再生を行っていた。いまは3体の再生者がいた。ひとりはヘーゲル、いまひとりはニノン・ド・ランクロー、そして、イスカリオテのユダだった。主人公は自分だけは生き返らせないでくれと頼んだ。
2013年11月22日に日本でレビュー済み
全体的にエンターテイメント色が薄いものが多く、決して読みやすいとは言えない。
だが、どれも当時の社会背景を想起させるキーワードが散りばめられており興味深い。
技術的側面から見ればエーテルのように今や懐かしい言葉が出てきたりと、確かに古色蒼然としている部分は否めないが、IFを想定することによって現実を描画するといった文化的・社会的側面は古びておらず、まさしく当社会でしか描かれなかったであろう傑作集。
個人的にはエーテルなどの言葉も好物なのでなおさら楽しく読めた。
月のクレーターは隕石によって生じたと学者が理論を提唱する前に看過したモロゾフ「宇宙空間の旅」
謎の人物からの依頼で、彼が各地に発注した奇妙な注文の品を引き取りに巡ることになった主人公。ついには依頼主の元に向かうことになったが……。謎で読み手をひっぱり、劇的な結末に突き進む「液体太陽」
この2作が特にお気に入り。
だが、どれも当時の社会背景を想起させるキーワードが散りばめられており興味深い。
技術的側面から見ればエーテルのように今や懐かしい言葉が出てきたりと、確かに古色蒼然としている部分は否めないが、IFを想定することによって現実を描画するといった文化的・社会的側面は古びておらず、まさしく当社会でしか描かれなかったであろう傑作集。
個人的にはエーテルなどの言葉も好物なのでなおさら楽しく読めた。
月のクレーターは隕石によって生じたと学者が理論を提唱する前に看過したモロゾフ「宇宙空間の旅」
謎の人物からの依頼で、彼が各地に発注した奇妙な注文の品を引き取りに巡ることになった主人公。ついには依頼主の元に向かうことになったが……。謎で読み手をひっぱり、劇的な結末に突き進む「液体太陽」
この2作が特にお気に入り。