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未来からのホットライン (創元SF文庫) (創元推理文庫 SF 663-6) 文庫 – 1983/4/1
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- 本の長さ439ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1983/4/1
- ISBN-104488663060
- ISBN-13978-4488663063
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1983/4/1)
- 発売日 : 1983/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 439ページ
- ISBN-10 : 4488663060
- ISBN-13 : 978-4488663063
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,179位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 74位創元SF文庫
- - 508位創元推理文庫
- - 723位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1941年、英国ロンドン生まれ。コンピュータ・セールスマンだったが、1977年に一気に書き上げた長編『星を継ぐもの』でデビュー。同書は日本に翻訳紹介されると同時に爆発的な人気を博し、翌年の星雲賞を受賞。さらに『創世記機械』『内なる宇宙』でも同賞を受賞した。『造物主(ライフメーカー)の掟』『時間泥棒』など、最新科学技術に挑戦する作品を矢つぎばやに発表し、現代ハードSFの旗手として幅広い読者を獲得した。また『未来の二つの顔』『未来からのホットライン』『星を継ぐもの』は星野之宣によって漫画化されている。2010年没。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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時間への解釈を深堀せず、ドラマチックな群像劇に逃げている作品が多々あるなかで貴重な作品です。
個人的には著者の本はデビュー作の『星を継ぐもの』につぐ2冊目として手にとりました。
さて、そんな本書はスコットランドの古城の地下室で老科学者が開発したタイム・マシン?【60秒過去の自分へ、6文字までのメッセージを送るプログラム】の実験に巻き込まれる、老化学者の孫にして数理物理学者のマードック、そして日本は大阪(!)生まれの親友のコンピューター技師のリーの2人のアメリカ人+猫のマックスウェル)を主な語り部にして、80年代のハードSFとしてタイムパラドックスによる危機が描かれているわけですが。
まず、テクノロジーが飛躍的に発達し、大容量データが飛び交う現在感覚から見ると、タイムマシンはおろか、ラストの五十メガバイト(!)にも【懐かしさや古さを感じるし】実験を繰り返しながら仮説を検証していく【展開もやや冗長に感じる】ものの、こちらがそもそも先で、かつ『セカイ系』ではありませんが。まんまプレイしたこともある人気ゲーム&アニメSTEINS;GATEなので、胸熱というか【おお、これが元ネタなのか】と感慨深いものがありました。
また2021年現在、劇場公開中の新劇場版エヴァンゲリオン4部作の最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』英語版サブタイトルとして、【本書の原題『THRICE UPON A TIME』が使われている】ことから、作品解説や考察記事であらためて注目が集まっているわけですが。『存在しなかったこと』と世界をリセットするも【どこかで『ちゃんと覚えている』描写がある】本書。鑑賞済の新劇場版を思い出しつつ、WEB検索での本書と絡めた感想も楽しませていただいていたり。
古典ハードSF、タイムパラドックスSF好きな方。あるいはSTEINS;GATEやエヴァンゲリオンが好きな人にもオススメ。
読み進めて3分の1くらいで「これは……Dメールじゃね?」と思いましたが、やはり元ネタというか、ADVゲームの「シュタインズ・ゲート」はこの作品から発想を得たところがあるようです。
「未来へのホットライン」と「シュタインズ・ゲート」の大きな違いは、宇宙の仕組みです。
「シュタゲ」の世界の宇宙は「平行宇宙」。
人々がした選択の数だけ、異なる数多の宇宙がある。そして、それらが分岐した川のように並列して流れている、といった考え方です。
一方、「未来へのホットライン」の世界の宇宙は「直列宇宙」。
宇宙は一本の糸のようなもので、過去の一点を改変すると、それ以降の糸はすべて失われる。と同時に、新たな糸が再構成され、過去と繋がって続いていく、といった考え方です。
この違いが、シュタゲと未来へのホットラインの読後感に違いを与えています。
シュタゲでは、誰かが不幸になる世界線から、主人公のオカリンが脱出しても、その世界は続きます。幸せになれるのは、あくまでも数多ある世界線の中の“たった1人”のオカリン。ハッピーエンドの世界線のとなりの世界線には、苦しむオカリンがたしかに存在する。酷なことを言えば、決して「なかったことには、ならない」わけです。
一方、「未来へのホットライン」では、メールによって宇宙がそっくり再構成されるので、最終的に存在する宇宙のみが、唯一の世界です。そこに存在する幸せなマードック以外に、マードックはいないわけです。
こんなふうに、アプローチの異なる2作品を比べてみることで、両者への理解が深まり、面白さを再確認できる、ということが言えると思います。
ちなみに、どちらの読後感も、それぞれの良さがあり、どっちがいいというわけではありません。どちらも同じくらい好きです。
ほかの方が書かれている通り、訳された文章にはたまに意味つかめないところもありますが、個人的には本当に「たまに」です。
少なくとも、よく練られた巧妙なストーリーが楽しめなくなるほど、ひどい訳ではないと思いました。
ぜひ読んでみてください。
さすがホーガン、時間論のみの時間SFではないのである。
時間と空間は切り離せないものであり、例によってのこれがSFだ!
という感動を与えてくれる宇宙論が展開します。
時間テーマではあるが、人間が乗れるようなタイムマシンは登場しません。
時間を超越したPRINT機能を備えたコンピュータが出てくるだけである。
しかし過去も未来も24時間以内にしか有効でないのだ。
だが過去に情報を伝えることは出来る。
さあパラドックスが生じる!
直列宇宙か多元宇宙か?
ま、パラドックスの処理の仕方はよくあるタイプである。
本書はやはりハードSFとして楽しむべきである。
2010年の人類に迫る危機を、一日過去にしか連絡出来ないのに、どうやって回避するかである。
三冊分の事件とアイデアは充分楽しめます。
そしてもちろん猫も登場する。
ハインラインの「夏への扉」が時間SFのベスト1であると同時に猫小説の傑作であったように、
本書においても猫のマックは重要な意味を持っている。
ユリ・ゲラーを科学者さえ騙した世紀のペテン師として例にあげてるのも良い!
「巨人たちの星」でも言っていたが、超能力や神などを信じる事が如何に人類にとって有害であるか、
ホーガンの論理は明確に説明してくれていいね。
科学的に物事を見る目、冷静な論理思考のみが人類を幸福で平和で豊かな社会へと導くものなのだ。
知性こそが人類を救うのである。
神の愛も軍隊の防衛力もなんの解決にはならんのだよ…。
この人が1950年代に書いているなんて信じられません。
現在、巨人の星シリーズを読んでおり、未だに本書を読んでいませんが、絶対面白いと思っています。
早く読みたい。
平行宇宙ではなく動的に変化する単一の宇宙という舞台が設定されています。
「大災害が起きるぞ!」という警告を未来から受けて、それに対処して被害を食い止めたら、
実際に被害を受けた世界と、誰かがそれを過去に向けて警告した行為自体が消失してしまうわけです。
しかしそこにパラドックスは生じない・・・何故なら「過去にそういう未来が有った」ことは事実だから。
難解な宇宙観ですが、「未来から実際に通信が来るという前提の上でなら」成立し得るかもしれません。
ホーガンはハードSFの書き手と言われますが、「創世記機械」でも見られるように
「悪い出来事をやり直せないだろうか?」「戦争などという愚かな行為を回避できないだろうか?」といったような
誰もが持っている願いを核にした「物語」を創作する優れたストーリーテラーだと思います。
この物語の佳境で、非常に興味深いシーンが出てきます。
物語では、未来の大災害を未然にふせぐため、それに関係する要人を説得しなければならなくなります。
しかしその人物は「タイムマシン」などというものは有り得ないと思っている。
そこで彼を一発で納得させる方法として採用されたのは、未来のその人自身が書いた警告文でした。
彼がそれを読んでどうしたかは本文を読んでいただくとして、
「これを書いたのは自分自身だと信用せざるを得ない文章」というものをどう書くか?・・・それは大変に面白い問題です。
何故なら「これを書ける者は自分以外ありえない」というような文章を判別できるのは、これもまたその人以外には有り得ない。
つまり、その「証明」はその人本人にだけ有効で、客観的な証明にはなり得ないのです。
それは物語の主旨ではないので、深くは描写されておりませんが、
実際に「未来からの文章を受け取ることが出来る」という事実を大勢の人間に納得させようとすれば、
この小説の何倍も苦労することは確実だろうと思います。
AIの発達が見込まれ、人間の意識をハードウェアに移植して「自分の電脳版」を作ろうなどという話が
SF小説以外でも論じられる昨今、
「自分ならどういう手紙を書いて自分であることを証明するだろう?」・・・と考えてみるのも
この小説のひとつの愉しみ方ではないかと思います。
そもそも「時間を逆行する」という考え方がナンセンスで、説得力を持ちにくい上に、いまここにいる我々が未来人の来訪を受けていないことから、遥かな未来においても、タイムマシンが発明されなかったことが納得できてしまう。
でも、本作ではちょっとひと味違う。出来上がるのはただの受発信器。歴史のタイムテーブルの上でも、この受発信器誕生以前には戻りようがないのだ。タイムパラドクスについての解釈も、タイムマシンの理屈も、難解ではあるもののホーガンらしい濃密なSF味で、非常に心地よい。
そしてこのタイムマシンで世界の危機と向き合い、一組のカップル──そしてほんとうは無数のカップル──の運命を翻弄する。
「一つだけ秘密を打ちあけましょう──すでにこのマシンは一度、同様の目的に使われたことがあると、われわれは信じているんです。」
というわけで、タイムマシンものの佳作だと思います。