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スター・ウィルス (創元SF文庫 ヘ 2-3) 文庫 – 1992/5/1
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1992/5/1
- ISBN-104488697038
- ISBN-13978-4488697037
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1992/5/1)
- 発売日 : 1992/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 283ページ
- ISBN-10 : 4488697038
- ISBN-13 : 978-4488697037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 874,875位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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人類が銀河中心部のハブ(恒星密集星域)にまで進出した未来。主人公が敵対する異星種族と商業ギルドの隙をついて強奪したのは、次々に謎の画像を映し出す大きなレンズ。異星種族はレンズを取り戻すためなら莫大な対価を支払うと提案しますが、主人公は稼ぐことよりもレンズの謎を解明することに夢中。
なぜ異星種族はそこまでそのレンズにこだわるのでしょうか?
レンズの秘密を解明しようと銀河中を飛び回る主人公は、さらに新しい謎に気付きます。銀河中に恒星間文明を築いた文明が2つだけなのはなぜか?銀河系の外側にあるという障壁とは何なのか?
自由を旗印にして調査を続ける主人公は放浪の末に驚天動地の解答にたどり着きます。
処女長編ですが、ストーリーがシンプルなので読み易く、その点ではベイリーらしくないかも。仲間との関係など、後の作品にはあまり見られないような部分も見受けられます。主人公の行動に多くの人々が巻き込まれますが、その運命は過酷なものでした。
統制を嫌う主人公の行動はアナーキズムを生み出します。全体的に虚無感が漂っています。
また、特異な理論を信奉する集団の存在や細かいアイデアの洪水など、各所にベイリーらしさがあふれています。
普通のスぺオペで始まりますが、後半に至って期待どおりワイド・スクリーン・バロックに展開するという、まさにベイリーの原点だと納得しました。
ネタバレ的になりますが、レンズが主人公にだけ見せるドラマチックなイメージこそが、この物語の本質を現わしているのではないかと思います。
そのレンズの細部は銀河系の星々を模しているかのように見え、未知の知的生命が作ったものと思わせる大きなレンズ。しかも決して破壊することはできない。そしてそのレンズを奪い合う異種族と、宇宙海賊ロドロン。多くの部下を失いながら、彼が最後に手にしたものは何か。
人は冒険者となることもできるし、科学的な意味での探求者となることもできる。稀に、一人の人物が二つのタイプを兼ね備えていることもある。
この二つのタイプ以外の選択肢は、、、考えることをやめ、時と場所によりその場に従って、沈み流される存在になるしかない。
そう作家が想ったとして、それを誰かに伝えるのに、どのような表現型を取るだろうか?
人の主張や想いを筆と絵の具で表現すれば画家になり、木材と金具とガラスと電球で表現すれば建築家になる。
言葉で表現すれば、、、宇宙海賊ロドロンとその部下達を作り出し、彼らの口から出る言葉で表現すれば、小説家になる。
もしもこの本を読むか決めかねている人がいるならば、将来は冒険家になるか科学者になるか迷うような歳であるならば、迷わずに本書を読むのが正しい。
冒険は物語を読む程度に止めておくくらい歳であるならば、やはり本書を読むのが正しい。