ギャラク・テク社のケイ・プロジェクト
無重力環境下の労働に適した新人類(通称クァディー)がバイオテクノロジーの技術で開発され、人工衛星のなかで教育をうけていた。
そこに溶接の教師として、技師レオ・グラフが派遣される。
はじめ、4本も腕をもつ彼らに驚いていたレオだったが、優秀な生徒であるクァディー達を大切に思い熱心に教育しはじめる。
ところが、人口重力の発生機の汎用化により無重力化での労働が不要となることが分かった。
ケイ・プロジェクトは停止、多くのクァディー達は廃棄命令が出されようとしていた。
無重力の人工衛星が舞台、4本腕のクァディー達の効率的な労働の様子や、授業でみせる4本の腕のネットワークやダンスなどが美しくえがかれていて印象的です。
溶接技術の教師として派遣されたレオ・グラフといっしょに、
クァディーたちの一風変った生活を見ている気分で読んだり、保護者のようになって彼らの未来を案じながら読み進み、愛情あふれる作品を楽しませてもらいました。

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自由軌道 (創元SF文庫) (創元推理文庫 699-2) 文庫 – 1991/8/28
ロイス マクマスター ビジョルド
(著),
小木曽 絢子
(翻訳)
【ネビュラ賞受賞】
人類のバイオテクノロジーの発達は新たな人間を創造するに至った。辺境の惑星に浮ぶ巨大企業の研究衛星では、無重力環境下の労働に適した子供たちが生み出されていた。だがある日、この計画に即時停止命令が下される。子供たちを破棄せよというのだ。この無慈悲な企業決定に教育担当官は敢然と反旗を翻した! ネビュラ賞に輝く宇宙SF。解説=山岸真/訳者あとがき=小木曽絢子
人類のバイオテクノロジーの発達は新たな人間を創造するに至った。辺境の惑星に浮ぶ巨大企業の研究衛星では、無重力環境下の労働に適した子供たちが生み出されていた。だがある日、この計画に即時停止命令が下される。子供たちを破棄せよというのだ。この無慈悲な企業決定に教育担当官は敢然と反旗を翻した! ネビュラ賞に輝く宇宙SF。解説=山岸真/訳者あとがき=小木曽絢子
- 本の長さ436ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1991/8/28
- ISBN-104488698026
- ISBN-13978-4488698027
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1991/8/28)
- 発売日 : 1991/8/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 436ページ
- ISBN-10 : 4488698026
- ISBN-13 : 978-4488698027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,464位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 112位創元SF文庫
- - 733位創元推理文庫
- - 989位SF・ホラー・ファンタジー (本)
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2015年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公の気持ちとかよくわからないわ。博愛主義も過ぎるわ。そこに何かもっと説得力を持たせる過去の体験とか欲しいわ。もっと割り切れよ。というわけでアイデアや展開は好きだけど星一つ減点。
2017年2月3日に日本でレビュー済み
遺伝子改造で生み出された4本の手を持つ宇宙での作業人員。でも、その計画は、まだ途中であり、ほとんどが子供たちであった。その計画が中止となり、子供たちは処分されることになる。
それを避けるために、子供たちの教師役であった主人公が、密かに脱出劇を計画する。その脱出劇の舞台が、宇宙ステーションであり、その相棒が子供たちであり、主人公が技術者である、という設定が面白さの根幹である。著者の代表作であるヴォルコシガンものと同じ設定のようだが、全く独立した長編である。
それを避けるために、子供たちの教師役であった主人公が、密かに脱出劇を計画する。その脱出劇の舞台が、宇宙ステーションであり、その相棒が子供たちであり、主人公が技術者である、という設定が面白さの根幹である。著者の代表作であるヴォルコシガンものと同じ設定のようだが、全く独立した長編である。
2001年3月9日に日本でレビュー済み
科学者が一般的なSF界ですが、これはエンジニアが主人公です。工学の機転で燃える話が展開! 是非、オーソドックスなSFが好きなあなたにお勧めです。
2019年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
華々しさはないが、技術者が、その知恵と技術、工夫で危機を乗り越えていくというよくできたSFの美しさがある。
職人かたぎの主人公は、時に組織への忠誠を思い、時に人間としての尊厳を考え、時に美しいクァディーへの恋心に揺れる普通の人物として描かれるが、その技術と工夫の才覚故に、「すてきでかっこういい」物語となっている。
これに対し、人間性に欠けた知識欲や出世欲によってクァディーは生み出されたという経緯も強調された。
生み出した者への諫言、生み出された者への敬意を本書を通して問われたのだろうか。
職人かたぎの主人公は、時に組織への忠誠を思い、時に人間としての尊厳を考え、時に美しいクァディーへの恋心に揺れる普通の人物として描かれるが、その技術と工夫の才覚故に、「すてきでかっこういい」物語となっている。
これに対し、人間性に欠けた知識欲や出世欲によってクァディーは生み出されたという経緯も強調された。
生み出した者への諫言、生み出された者への敬意を本書を通して問われたのだろうか。