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ミラー衛星衝突 下 (創元SF文庫) 文庫 – 2012/3/22

4.2 5つ星のうち4.2 11個の評価

バラヤー皇帝とコマール女性の結婚を前に、コマールで宇宙事故が。結婚に反対する何者かの仕業か? 調査のために現地を訪れたマイルズを待っていたのは……。好評シリーズ。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2012/3/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/3/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 317ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488698158
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488698157
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 11個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
11グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物事の捉え方は幾つもあること、禍福は糾える縄のごとく、過去よりも成長していきつつ、未来を作っていくのは自分であること…。

何歳からでもやり直しは効きます。

今からがスタートライン。

とても面白く、SF、また、軍記物としても楽しく読みました。

…高校の先輩に戦士志願をお借りしてから、10年以上のお付き合いになりました(^^ゞ
ぜひぜひ、続編お願いいたします。
2012年4月22日に日本でレビュー済み
上巻のラストで陰謀の存在が明らかになるものの、下巻に入ってもアクションやミステリー色以上に生活臭さが濃厚である。マイルズのエカテリンへの恋情がメインである。ミステリーやアクションと恋愛が同時進行する小説は多い。危機に陥った二人が互いに愛情を抱くという展開が定番である。
しかし、『ミラー衛星衝突』の二人は下巻の中盤までは陰謀への危機感を共有していない。陰謀と恋物語は全く別次元の話であり、陰謀への緊張感を削ぐものになっている。しかも、二人の関係には具体的な進展はない。マイルズの心の中の思いが大半でロマンスからは程遠い。ヒロインがアクションを担当し、ヒーローの見せ場が説得交渉となっている点で女流作家らしい政治的な正しさがある。
生活臭さは恋愛だけではない。故郷の惑星から持ってきて壊された鉢植えに対してマイルズは感傷的になる(81頁)。それはSF作品である必然性がないほど、普遍性のある心理描写である。SFであっても未来技術を描くことが目的ではなく、小説は人間を描くものであると再認識させられた。
『ミラー衛星衝突』は洋書の翻訳作品である。現在の国境や民族とは別次元を舞台としたSF作品であっても、作者の頭の中で作られた作品である以上、作者が生活する分化とは無縁ではない。日本人にとっては異文化体験が可能である。
『ミラー衛星衝突』に登場する欧米文化としてファーストネームを短縮してニックネームで呼ぶ風習がある。たとえば、エカテリンとエティエンヌの夫婦は互いをカット、ティエンと呼び合っている。その息子ニコライはニッキと呼ばれる。
一般にニックネームで呼ぶことは親しみを込めたものと解説されるが、その距離感が非ネイティブには難しい。親しくない人間が勝手に名前を短縮して呼べば侮蔑になる。本人は「親しみを込める意図であった」と言い訳することは無意味である。分かりやすい例を挙げれば日本人を意味するジャパニーズJapaneseをジャップに短縮すれば蔑称である。
『ミラー衛星衝突』では夫が妻を短縮した愛称で呼ぶことについて、妻に好意を寄せる主人公が妻を大切にしていない現れと受け止める。相手を愛しているならば相手の名前を正確に発声し、その語感を味わうべきという発想である。欧米諸国におけるニックネームの奥深さを実感した。(林田力)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まあおもしろくはありましたが、個人的にはマイルズが傭兵隊から離れてからシリーズは吸引力を失いつつあるなあという印象。ここまできたからにはシリーズ最後まで読みますが、もう一度以前のような楽しさを味わえることを願うばかり。
2012年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マイルズ君もようやくエカテリンという配偶者を得られるのでしょうか?結婚、即一児の父、ニッキはお世継ぎになれるのでしょうか?バラヤーではむずかしそうですね。その前にグレゴールの結婚式ですね。このシリーズも読み始めてから長いです。すっかり私はじじぃになってしまいました。早いとこ続編を和訳出版お願いします。残り後二つ宜しく。
2012年12月20日に日本でレビュー済み
ヴォルコシガン・サーガとしては初めて「か弱い女性」登場。
主人公マイルズ・ヴォルコシガンのまわりはいつも美男美女、その上、女性は例外なく様々な強さを持っていました。
それに対し、今回登場したエカテリンは薄幸の美女であり、精神的にも肉体的にも強さが無く、権力さえなく、バラヤー特有の偏見もある。
いや、忍耐力だけは人並み以上か。
これが化けます。
今までの作品同様、マイルズが触媒となって女性が強くなります。
この作品自体はマイルズ嫁取り物語、花嫁紹介編といったところですね。
この作品を読んでいないと次回作でのやりとりが判りにくいはず。
次回作の出版は結婚式の短編も一緒につけて欲しいかな。
短編だけど、エカテリンがどのように成長したかハッキリするし、何よりもマイルズの元カノが安らぎを見つけるあたりは、この作品の逆パターンにもなっています。
東京創元社さん、ご一考下さい。
また、何年も放置しないで欲しい。
「ブルーマーズ」は近刊予告から10年以上待ってるんですけど。
2012年4月2日に日本でレビュー済み
正直これまでのシリーズから思えば☆4...3?
とはいえ、新しいマイルズへの転換期と考えれば仕方ない ☆5つけたいところ。
作者はSFに興味がなくなってきたとも聞きますが、この世界終わらすのは惜しい。
次を早くおねがいします。
文句なしの☆5を、早く読みたい!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年4月5日に日本でレビュー済み
やっと出た!まってたよ〜マイルズ君。
一見、無関係に見える衛星破壊と横領事件。
それがひとつに収束していく過程が、さすがビジョルド!読ませますなあ。
ある人物の死の一端をエカテリン(きっかけを作った)とマイルズ(最期を看取った)
それぞれに担わせる様も上手い。なんて上質な物語なんだろう。

シリーズ物ですが、いきなりこれを読んでも「全くわけ分からん」という風には
ならないと思います。(多分。もちろん上巻から読んでね)
気に入ったら、シリーズ最初の「戦士志願」へどうぞ。
マイルズ君の成長物語をご堪能あれ。

エカテリン&マイルズの今後も気になるし、次巻はいつ出るのかしらん?
個人的にはビジョルドの他のFTのシリーズより、こっちが先に出て欲しい。
皆さんも書いてらっしゃいますが、とにかく続きを早くお願いします。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年4月1日に日本でレビュー済み
待ちきれずにKOMARRを読んでしまったので話の筋はわかっていましたが、それでもページをめくる手が止まりません!
そして最後まで読むと続きが気になって仕方がないことになります。
それはもう、この話が「前編」に思えてくるほどに!! 

翻訳刊行が遅いのは、Civil Campaignを続けて出すためかと期待してたのですが、そういうわけでもないのですね、、、。
一刻も早く!!

このシリーズを映像化してくれないものかしら。そうしたらきっとどんどん刊行されるのに。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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