中世ドイツの小村と異星人。
人知れず果たされたファーストコンタクト。
言い換えれば中世でなければ絶対に叶わなかった最初で最後のコミュニケーション。
ズルイくらい面白い設定を巧みに生かし切っていた。
中世の宗教観念がオカルトすぎて村人たちさえも第二の異星人を見ているようでもあり。
面白くて心地よくてずっと読んでいたかった。ラストも最高。
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異星人の郷 上 (創元SF文庫) (創元SF文庫) 文庫 – 2010/10/29
1348年のある晩、ドイツの深い森にある小村を異変が襲った。奇妙な光と障気。屋根が吹き飛び、火事が起きた。人知れず果たされたファースト・コンタクトを描く感動作。
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2010/10/29
- ISBN-104488699014
- ISBN-13978-4488699017
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2010/10/29)
- 発売日 : 2010/10/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 4488699014
- ISBN-13 : 978-4488699017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 464,830位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 231位創元SF文庫
- - 2,468位SF・ホラー・ファンタジー (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月14日に日本でレビュー済み
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上下巻通してのレビューです。感動のラストを楽しみに長くて展開の遅いストーリーを読みましたが、最後まで淡々と盛り上がりなくあっさり終了。14世紀のヨーロッパ荘園の暮らし、黒死病の描写は記憶に残りそうですが、現代のカップルのパートがご都合主義の不自然さを感じて今一つのれませんでした。
2018年5月2日に日本でレビュー済み
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途中で読むのがいやになって止めました。これは、駄作だと思います。
2016年4月27日に日本でレビュー済み
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とりあえずこの物語の骨子となる理論と中世の哲学的科学に共通項を見出しながら、異星人と中世地球人とがそれぞれの立場での利害を絡め、接触・交流を深めていく様子が物語として心地よく読めました。
そこでそう来るか?!的な面白味(居候のフランチェスコ会士が異星人を助ける宗教的理屈とか)もあって息抜きとなる軽さとなり、「奇抜さ」・「ハード面」・「物語性」のバランスの良いSFだと思う。現代パートがないとハード面での説得力に欠けるだろうし、面白い組み立てでした。
他愛ないシーンですが人類の共感力に感化されて草地で群舞の練習をしてる異星人が微笑ましくもいたわしく。
そこでそう来るか?!的な面白味(居候のフランチェスコ会士が異星人を助ける宗教的理屈とか)もあって息抜きとなる軽さとなり、「奇抜さ」・「ハード面」・「物語性」のバランスの良いSFだと思う。現代パートがないとハード面での説得力に欠けるだろうし、面白い組み立てでした。
他愛ないシーンですが人類の共感力に感化されて草地で群舞の練習をしてる異星人が微笑ましくもいたわしく。
2011年5月5日に日本でレビュー済み
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かなり歯ごたえがあり、読みきるのに一週間ほどかかりました。
中世ドイツのキリスト教神父を通して語られる自然科学や社会史がなかなか頭に入って来なくて。
緻密な描写がリアリティーを与えているのは事実ですが、ストーリーとは関係のない描写も多く知識のひけらかしに終わっている箇所も散見されました。
その割りにバッタ型異星人との接触で起きるドラマは浅めな感じだし。
例えば、異星人がキリストの実在を信じていく描写はあるのに、存在しないことを知った時の絶望は描かれていません。
その辺のバランスを取って1冊にまとめてくれれば楽しめたのにと思います。
中世ドイツのキリスト教神父を通して語られる自然科学や社会史がなかなか頭に入って来なくて。
緻密な描写がリアリティーを与えているのは事実ですが、ストーリーとは関係のない描写も多く知識のひけらかしに終わっている箇所も散見されました。
その割りにバッタ型異星人との接触で起きるドラマは浅めな感じだし。
例えば、異星人がキリストの実在を信じていく描写はあるのに、存在しないことを知った時の絶望は描かれていません。
その辺のバランスを取って1冊にまとめてくれれば楽しめたのにと思います。
2011年8月29日に日本でレビュー済み
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ページの残りが少なくなるのが悲しくなるほど感情移入しました。上ホッホバルトに何が起こるのか、すでに冒頭であきらかになっているため、エンディングにどんな場面が用意されているのか、そこに救いはあるのかと恐る恐る読み進めましたが、決してグッドエンディングとは言えないものの、押し付けがましくない最良のカタルシスと教訓をもたらしてくれました。中世のキリスト教世界だからこそ異性人をこのような視点で見ることが出来た、そこに現代人のそれとは違う価値観があって、それがすごく納得できました。中世(といっても広いですが)のキリスト教、ヨーロッパ史に多少の知識があると読んでいてニヤっとさせられる部分が多数あります(オッカムのかみそりなど)。
全体を通してすごく「居心地のよい」ストーリーですが、満点から★ひとつ減らしたのは、現代パートが少しこじつけがましく、リズムが悪かった点でしょうか。しかし最終章は不必要などんでん返しもなく、すんなり流れのまま進んでくれたのはよかったなと感じました。
全体を通してすごく「居心地のよい」ストーリーですが、満点から★ひとつ減らしたのは、現代パートが少しこじつけがましく、リズムが悪かった点でしょうか。しかし最終章は不必要などんでん返しもなく、すんなり流れのまま進んでくれたのはよかったなと感じました。
2012年10月10日に日本でレビュー済み
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アイデアが素晴らしい事は言うまでもありませんが、
現代人、中世ドイツ人、異星人、三者の価値観の書き分けが絶妙で、アイデアに負けていない重厚さと、ハードSF的読み応えがあります。
中世編の描写が多すぎて、読んでる最中は多少胸焼けしましたが、それだけにラストの展開に重みを加えてくれます。
アイデアが秀逸で、SFとして読み応えがあり、そして小説として面白い!
ファーストコンタクトものが好きな人は是非!
現代人、中世ドイツ人、異星人、三者の価値観の書き分けが絶妙で、アイデアに負けていない重厚さと、ハードSF的読み応えがあります。
中世編の描写が多すぎて、読んでる最中は多少胸焼けしましたが、それだけにラストの展開に重みを加えてくれます。
アイデアが秀逸で、SFとして読み応えがあり、そして小説として面白い!
ファーストコンタクトものが好きな人は是非!
2021年12月12日に日本でレビュー済み
ファースト・コンタクトの舞台を中世ヨーロッパに持っていっただけでアイディアの勝利と言えるだろうが、それに加えて描写が只者ではない緻密さである。その緻密さは、この物語から仮にSF的な要素を取り去ったとしても、それはそれで「歴史物語」として成立すると思えるほどだ。その上ここに登場する異星人は――ファースト・コンタクトものの典型に見られるような――人間に対する「啓蒙者」ではない。むしろ人間に「教化」される存在なのである。だからと言ってそれが即「キリスト教の宇宙的な勝利」を意味するのでもないところが本書の秀逸さであるだろう。異星人すら教化したキリスト教も、ペストの前にはなすすべもないのであるから。異星人、宇宙論、中世ヨーロッパの封建制、キリスト教、そうした一見種々雑多な要素が実に美しく組み合わされた傑作。