よくある「宇宙人」ではなくて、
生命と機械の枠組みで測れない存在によって宇宙は支配(保護?)されている!
地球滅亡となった時の人々の行動(略奪、殺人、自殺、、、)、アメリカ中心の地球上の力関係など現実とそう違わない世界描写と、
本作独特の世界観が自然に同居していて読みやすかったです。
面白かったので、「無限記憶」と「連環宇宙 」注文しました。
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時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫) (創元SF文庫 ウ 9-4) 文庫 – 2008/10/31
- 本の長さ364ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2008/10/31
- ISBN-104488706045
- ISBN-13978-4488706043
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2008/10/31)
- 発売日 : 2008/10/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 364ページ
- ISBN-10 : 4488706045
- ISBN-13 : 978-4488706043
- Amazon 売れ筋ランキング: - 275,147位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 165位創元SF文庫
- - 1,461位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 2,276位英米文学研究
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年4月28日に日本でレビュー済み
あるSF作品が、別のSFに似ている(想起させる)というのは─特にSFというジャンルにおいては─その作品を貶めるものではない。科学技術の進歩と、自然や宇宙に関する新たな発見が、物語の世界設定に常に更新を要請する。そして優れたSFの多くが今まで未来を予想し続けてきたからだ。そのスパイラルがSFの真骨頂なのである。
だから、人類が増えすぎた未来の地球に超知性体が仕掛けてくるとか、地球外(本作の場合は火星)に移住した人類が科学技術を発展させて地球に帰還する、とか、人類滅亡に向けての世界動静と個々の人生が織りなす物語とか、それほど新しいパターンはあるはずもない。要は、いかにリアリティを持って世界と人間を描けているかが肝心なのだ。
その面では、読む者を惹き付けるストーリーの巧みさ、登場人物の活き活きとした描写に「ヒューゴー賞」は掛け値なし、といってよい。これに続く3部作構成というのも、SFの王道に相応しい。ただ気になったのは、以下の2点。
1)日本と日本人の登場が極めて少ない。
製品に限っても、HONDAのクルマとSONYの機器が出てくるくらいだ。政治家が出てこないのは当然としても、物語世界の中に経済的にも文化的にも影響範囲がこれほど低いのは、もしかして作者は日本嫌いなんじゃないかと疑ってしまうところ。JAXAも出てこないし。宇宙飛行士の数では、アメリカ・ロシア(旧ソ連)の次に多い国が日本なんですよ。
2)そもそも、たかだか数百キロの上空にシールドが現れて、人類の宇宙へのアクセスが閉ざされてしまうのは、宇宙エレベーターができてないから。逆に言えば意識して外しているのかもしれないし、世界同時に発射されるロケットラッシュの描写はたしかにカッコイイけど。宇宙エレベーターの開発研究が盛んな、サスカッチュワン大学(作者の国カナダ)の学生諸君が嘆きますぞ。
だから、人類が増えすぎた未来の地球に超知性体が仕掛けてくるとか、地球外(本作の場合は火星)に移住した人類が科学技術を発展させて地球に帰還する、とか、人類滅亡に向けての世界動静と個々の人生が織りなす物語とか、それほど新しいパターンはあるはずもない。要は、いかにリアリティを持って世界と人間を描けているかが肝心なのだ。
その面では、読む者を惹き付けるストーリーの巧みさ、登場人物の活き活きとした描写に「ヒューゴー賞」は掛け値なし、といってよい。これに続く3部作構成というのも、SFの王道に相応しい。ただ気になったのは、以下の2点。
1)日本と日本人の登場が極めて少ない。
製品に限っても、HONDAのクルマとSONYの機器が出てくるくらいだ。政治家が出てこないのは当然としても、物語世界の中に経済的にも文化的にも影響範囲がこれほど低いのは、もしかして作者は日本嫌いなんじゃないかと疑ってしまうところ。JAXAも出てこないし。宇宙飛行士の数では、アメリカ・ロシア(旧ソ連)の次に多い国が日本なんですよ。
2)そもそも、たかだか数百キロの上空にシールドが現れて、人類の宇宙へのアクセスが閉ざされてしまうのは、宇宙エレベーターができてないから。逆に言えば意識して外しているのかもしれないし、世界同時に発射されるロケットラッシュの描写はたしかにカッコイイけど。宇宙エレベーターの開発研究が盛んな、サスカッチュワン大学(作者の国カナダ)の学生諸君が嘆きますぞ。
2009年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すべて「あること」が起こる。
これ以上書くとネタバレになってしまいますが、超越者の存在とかを前提にしているので私的には評価は低いです。
しかしハードSFとしてはなかなか読ませるものがありました。
これ以上書くとネタバレになってしまいますが、超越者の存在とかを前提にしているので私的には評価は低いです。
しかしハードSFとしてはなかなか読ませるものがありました。
2015年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語性の高い作品で読みやすく、SFが絡んだ現代小説の感がある。作者の丁寧な描写が素晴らしいと思った。
2017年7月7日に日本でレビュー済み
下巻に入り意外な展開となる。地球と火星だけではなく、太陽系を越えて銀河系にまで話が広がる。仮定体の正体にも迫り、宇宙に生きる生命体へと想像が広がる。スピンの状態も変わるし、人類も進化する。地球と火星の関係も変わる。ただし、地球というか人類はあまり変わらないかもしれない。そんなところは著者の人類に対する皮肉だろうか。複雑なストーリーでもなく、ある意味予想できる範囲の結末であるが、描写が細かくて映像が生き生きと頭の中で再生される。面白かった。続篇は「無限記憶」になるので、こちらも読みたいと思う。
2009年8月31日に日本でレビュー済み
地球を包み込んだ大きな界面の外側では1億倍の速度で時間が流れ、やがて太陽が巨星化して地球を飲み込んでしまう危機が迫ってくる…。
実にSF的で奇抜な設定の妙もさることながら、3人の幼なじみタイラー、ダイアン、そしてジェイスンの30年にわたる人間関係が丹念に織り込まれていく様子に魅かれます。それぞれが地球滅亡にひた走る世界の中で、後悔と慚愧(ざんき)の念に苦悶する。それぞれが目指すところを心に強く抱きながらも、ままならぬ人生を惑いながら生きる。そんな3人の姿が確かな現実感を伴って読む者の前に立ち現れるのです。
「しっかりしなさい。世界は驚きで溢れているのよ。生まれたときから、人間は自分のなかに他人を抱えているものだし、その他人をちゃんと紹介してくれる人なんか、どこにもいないの」(323頁)
この言葉が心に添うほど、登場人物たちが多面的な自己を時にもてあましぎみである局面を見せます。こうした、生きることに迷う人間が描きこまれた物語を読み進めるにつけ、SFを読んでいることをときに忘れてしまうほどです。
一方で、この書を読了しても、SF的ストーリー展開は中途で終わった印象を残します。
「訳者あとがき」によれば、それはこれが作者ロバート・チャールズ・ウィルスンの中では「Axis」「Vortex」へと引き継がれる3部作の第1編に相当する物語だからです。
界面の持つ本来の目的とは。そして界面を創った仮定体の正体とは。
謎はまだ提示されたばかり。幸い「Axis」は「 無限記憶 (創元SF文庫) 」として同じ翻訳家によって訳出されたところです。
まずは第2編へと読書のコマを進めたいと思います。
実にSF的で奇抜な設定の妙もさることながら、3人の幼なじみタイラー、ダイアン、そしてジェイスンの30年にわたる人間関係が丹念に織り込まれていく様子に魅かれます。それぞれが地球滅亡にひた走る世界の中で、後悔と慚愧(ざんき)の念に苦悶する。それぞれが目指すところを心に強く抱きながらも、ままならぬ人生を惑いながら生きる。そんな3人の姿が確かな現実感を伴って読む者の前に立ち現れるのです。
「しっかりしなさい。世界は驚きで溢れているのよ。生まれたときから、人間は自分のなかに他人を抱えているものだし、その他人をちゃんと紹介してくれる人なんか、どこにもいないの」(323頁)
この言葉が心に添うほど、登場人物たちが多面的な自己を時にもてあましぎみである局面を見せます。こうした、生きることに迷う人間が描きこまれた物語を読み進めるにつけ、SFを読んでいることをときに忘れてしまうほどです。
一方で、この書を読了しても、SF的ストーリー展開は中途で終わった印象を残します。
「訳者あとがき」によれば、それはこれが作者ロバート・チャールズ・ウィルスンの中では「Axis」「Vortex」へと引き継がれる3部作の第1編に相当する物語だからです。
界面の持つ本来の目的とは。そして界面を創った仮定体の正体とは。
謎はまだ提示されたばかり。幸い「Axis」は「 無限記憶 (創元SF文庫) 」として同じ翻訳家によって訳出されたところです。
まずは第2編へと読書のコマを進めたいと思います。
2008年12月26日に日本でレビュー済み
3部作の最初の終わりだと思えば納得できる。
この作品だけでは、全体の壮大な背景まではうかがい知ることはできない。
ただ、人類が目覚めたことは何となく理解できた。
最後の仕掛けは、開きっぱなしのスターゲイトだと思った。
この作品だけでは、全体の壮大な背景まではうかがい知ることはできない。
ただ、人類が目覚めたことは何となく理解できた。
最後の仕掛けは、開きっぱなしのスターゲイトだと思った。
2012年11月15日に日本でレビュー済み
ある日突然、地球を謎の物体が覆い地球の時間の流れる速さがだけが宇宙の時間の速さの1億分の1になってしまうという設定です。この地球の時間の進む速さだけが極端に遅くなるという設定の下で、人類は時間的にも空間的な観点においても壮大なプロジェクトを計画し遂行します。その壮大なプロジェクトは多くの興味深い副産物を生み、また、地球に突然起こった現象の謎の核心に迫ります。読者の興味を惹きつける出来事が次々と起こる想像性豊かな濃密なストリーで、読者を退屈させません。
アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」が好きな人にお薦めです。名作だと思います。
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