伊藤計劃の本を読んでて
こちらの本と「終わりなき戦い」を思い出しました。
10数年前からの再読ですが、
古さはまったくありません。
当時でいうと、ハインライン等
今読むと古さを感じてしまう(訳のせいもあるかもしれませんが)
自分としては、うれしい誤算かもです。
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終わりなき平和 (創元SF文庫 ホ 2-1) 文庫 – 1999/12/1
【ヒューゴー賞・ネビュラ賞・キャンベル記念賞受賞】
神経接続による遠隔歩兵戦闘体での戦いが実現した近未来。連合国は中米の地域紛争に対し、十人の兵士が繋がりあって操作するこの兵器を投入し絶大な戦果をあげていた。一方このとき人類は、木星上空に想像を絶する規模の粒子加速機を建造し、宇宙の始まりを再現する実験に乗り出していた。解説=冬樹蛉
神経接続による遠隔歩兵戦闘体での戦いが実現した近未来。連合国は中米の地域紛争に対し、十人の兵士が繋がりあって操作するこの兵器を投入し絶大な戦果をあげていた。一方このとき人類は、木星上空に想像を絶する規模の粒子加速機を建造し、宇宙の始まりを再現する実験に乗り出していた。解説=冬樹蛉
- 本の長さ530ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1999/12/1
- ISBN-104488712010
- ISBN-13978-4488712013
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1999/12/1)
- 発売日 : 1999/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 530ページ
- ISBN-10 : 4488712010
- ISBN-13 : 978-4488712013
- Amazon 売れ筋ランキング: - 757,097位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終わりなき戦い はまぎれもなく名作です。何度読んでも楽しく没入できます。 こちらは着眼点は面白いですが、1回読めば満足の内容です。
2013年5月1日に日本でレビュー済み
かなりの厚さ(500ページ以上)ですが、平易な書き方なので、というかその平易さに一本通った筋があることに気づくと、一気に読めます。
前半で、戦闘において全員の意識をつなぐことでほんとうに優位になれるのか?と論理的な必然性に疑問を抱けたら、それこそプロット展開を楽しめます。終盤以降のポリティカルサスペンス風のアクションはほんとうのフィナーレ=浄化を感動的にするための対比として用意されたドタバタですかね。途中から、わたしも「幼年期の終り」を連想しました。続編らしき「Forever free」という作品もあるようです。
前半で、戦闘において全員の意識をつなぐことでほんとうに優位になれるのか?と論理的な必然性に疑問を抱けたら、それこそプロット展開を楽しめます。終盤以降のポリティカルサスペンス風のアクションはほんとうのフィナーレ=浄化を感動的にするための対比として用意されたドタバタですかね。途中から、わたしも「幼年期の終り」を連想しました。続編らしき「Forever free」という作品もあるようです。
2007年8月27日に日本でレビュー済み
1960年代のヒットしたフォークソングでバフィ・セントメアリ作詞作曲のUniversal Soldiersというのがありました。兵士一人一人が殺せという命令に従わなければ戦争は出来なくなるというメルヘンチックな内容です。一部アメリカのインテリ軍人から命令拒否も始まっているようですが、全員が命令拒否できるようになるにはまだ数千年かかりそうです。
本作のアイデアはヴァーチャル兵士のシミュレーターを逆手に利用して殺しアレルギーを植え付けてしまえというものです。正当防衛反撃は許すとか羊の群れに隠れ狼をきちんと確保して残すとかさすが実戦体験者は夢想家と違って甘くないです。
クラークのトリガーは火薬が全て暴発するから銃器も爆弾も使えなくなる未来ですが、こちらは良い目的の為に洗脳技術を使うというアプローチです。どうもアメリカやイギリスの軍隊経験者は洗脳や薬物や器材によるマインドコントロールの効果に自信があるようです。旧日本軍のカミカゼは洗脳と薬物にコントロールされたと信じている人の方が多いくらいですから。
このアイデア斬新だし面白い。SFファンではない読者にも是非ともお勧め!
本作のアイデアはヴァーチャル兵士のシミュレーターを逆手に利用して殺しアレルギーを植え付けてしまえというものです。正当防衛反撃は許すとか羊の群れに隠れ狼をきちんと確保して残すとかさすが実戦体験者は夢想家と違って甘くないです。
クラークのトリガーは火薬が全て暴発するから銃器も爆弾も使えなくなる未来ですが、こちらは良い目的の為に洗脳技術を使うというアプローチです。どうもアメリカやイギリスの軍隊経験者は洗脳や薬物や器材によるマインドコントロールの効果に自信があるようです。旧日本軍のカミカゼは洗脳と薬物にコントロールされたと信じている人の方が多いくらいですから。
このアイデア斬新だし面白い。SFファンではない読者にも是非ともお勧め!
2020年10月18日に日本でレビュー済み
ジョー・ホールドマンさんの作品です。中原尚哉さんの訳です。
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ジョン・W・キャンベル記念賞受賞です。
近未来ネタですね。近未来、ソーシャルボーイという遠隔操作できる機械ができて、人間はそのソーシャルボーイに接続できて、それで戦争している世界。
人間にジャックがつけられるようになっていて、それで接続すればいいというわけです。
一般の兵隊からは、このソーシャルボーイ部隊はバカにされていたりするのですが、実はリスクが高く、戦死率も高かったりする。
また木星の軌道上に巨大な粒子加速器を作ったりしていて、どうやら、それを作動させると、地球が破滅する。
破滅を避けるために、ソーシャルボーイ部隊の主人公たちが立ち上がる…。
とりあえず、遠隔操作で殺し合いをする、というのは、もうアメリカで飛行機を飛ばして無人遠隔機で空爆とか、一部実現化しているわけですが、
とはいえ、この小説のなかではさらに一歩立ち入って、もう兵士自体になるくらい、細密なこともできるように、ほぼ完全に一体化しているような遠隔技術があるわけですね。
なんか、この世界観は、おもいっきり「甲殻機動隊」っぽいのですが、
甲殻をパクったのじゃなくて、これが甲殻の元ネタなんでしょう。
しかし、人間の脳をジャックで繋いで…というほど、脳科学は発達してないような、というのは野暮というもので、
それはそれで面白いです。
ただ、オチのところで、狂信的な宗教が出てくるのですが、これだけ近未来になっても、人間は宗教に縛られるんだなぁ。
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ジョン・W・キャンベル記念賞受賞です。
近未来ネタですね。近未来、ソーシャルボーイという遠隔操作できる機械ができて、人間はそのソーシャルボーイに接続できて、それで戦争している世界。
人間にジャックがつけられるようになっていて、それで接続すればいいというわけです。
一般の兵隊からは、このソーシャルボーイ部隊はバカにされていたりするのですが、実はリスクが高く、戦死率も高かったりする。
また木星の軌道上に巨大な粒子加速器を作ったりしていて、どうやら、それを作動させると、地球が破滅する。
破滅を避けるために、ソーシャルボーイ部隊の主人公たちが立ち上がる…。
とりあえず、遠隔操作で殺し合いをする、というのは、もうアメリカで飛行機を飛ばして無人遠隔機で空爆とか、一部実現化しているわけですが、
とはいえ、この小説のなかではさらに一歩立ち入って、もう兵士自体になるくらい、細密なこともできるように、ほぼ完全に一体化しているような遠隔技術があるわけですね。
なんか、この世界観は、おもいっきり「甲殻機動隊」っぽいのですが、
甲殻をパクったのじゃなくて、これが甲殻の元ネタなんでしょう。
しかし、人間の脳をジャックで繋いで…というほど、脳科学は発達してないような、というのは野暮というもので、
それはそれで面白いです。
ただ、オチのところで、狂信的な宗教が出てくるのですが、これだけ近未来になっても、人間は宗教に縛られるんだなぁ。
2005年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味深い作品です。
ナノテクノロジーにより魔法のような生産技術。
情報ネットワーク化された先進国。
神経系へのインプラントにより意識を電子ネットワークで共有し、義体を動かす分隊。
宇宙を揺るがす発見。
過剰な技術進歩の中にどこか現在風味な社会の描かれ方にちょっと違和感があります。まさに「終りになき平和」にふさわしい?衝撃の展開とその結末ですが、読了後にこれはある種の世界の終末ではないかと漠然とした疑問がおこった作品です。
ナノテクノロジーにより魔法のような生産技術。
情報ネットワーク化された先進国。
神経系へのインプラントにより意識を電子ネットワークで共有し、義体を動かす分隊。
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過剰な技術進歩の中にどこか現在風味な社会の描かれ方にちょっと違和感があります。まさに「終りになき平和」にふさわしい?衝撃の展開とその結末ですが、読了後にこれはある種の世界の終末ではないかと漠然とした疑問がおこった作品です。
2002年10月24日に日本でレビュー済み
途中までは主人公の淡々とした軍と大学での「平和」な日々が描かれ続ける。まさか、これをもってして「終わりなき平和」という題名なのではないだろうな、などという疑念を抱いたあたりからの怒涛の展開がすさまじい。読み終わったころには、中盤までの書き込みの執拗さに納得させられる。
2004年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NAFTA、EU、アフリカ、といった経済ブロック同士がぶつかるというわかりやすい外挿延長上の近未来社会に、神経の遠隔接続「移入」とか「ナノ鍛造機」というテクノロジーといった使い古された技術を乗っけた作品で、SF的シチュエーションにワンダーは少ないが、社会を見つめる確かな作家の目があるため、重厚で最後まで一気に読み進めさせられるものになっている。各賞総なめも納得できる。ハインラインの「宇宙の戦士」が明らかなになったベトナム戦争の実像によって素直に楽しめなくなったのと同様に、イラク戦争で明らかになったハイテク戦争の特殊部隊の残虐性が明らかになってきてからは、あんまり素直にはなれなかった。後半はちょっとつじつまあわせも目立つが、おすすめの一冊。