無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
遺跡の声 (創元SF文庫 ほ 1-2) 文庫 – 2007/9/22
堀 晃
(著)
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2007/9/22
- ISBN-104488722024
- ISBN-13978-4488722029
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2007/9/22)
- 発売日 : 2007/9/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 315ページ
- ISBN-10 : 4488722024
- ISBN-13 : 978-4488722029
- Amazon 売れ筋ランキング: - 680,191位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学の頃からSF小説に夢中になっていたが、だんだん興味が映画に移って、、、最近になって偶然手にしたSFは日本人作家のものだった。SFではなく、宇宙ドキュメンタリーかと思うほどの迫力あるストーリーに魅せられた。すごいSF作家がいたことを喜んでいる。この作家のものをもっと読みたい。
2013年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャンル小説とはある設定のもとでしか成立しえないストーリーを束ねていくものだが、設定が緻密であれば読者は設定自体を疑わず所与のものとして受け入れる。
結晶構造を持つ知性体、恒星間移動、CETI…
堀晃の構成力によりそれらは活動し始め、読者を話の中に引き入れる。
「太陽風交点」の一つのエピソードとして現れたものが感動的な最後を迎える時、私たちはその設定を受け入れて結末に漂う寂寞感を共有する事ができるのだ。
結晶構造を持つ知性体、恒星間移動、CETI…
堀晃の構成力によりそれらは活動し始め、読者を話の中に引き入れる。
「太陽風交点」の一つのエピソードとして現れたものが感動的な最後を迎える時、私たちはその設定を受け入れて結末に漂う寂寞感を共有する事ができるのだ。
2018年8月17日に日本でレビュー済み
1980年、日本SF大賞第一回受賞作「太陽風交点」から始まる短編集です。銀河の端、辺境であるペルセウス座の腕と呼ばれる部分で、滅亡した人類や生物の遺跡を探査する遺跡調査員を描くいわゆるハードSFです。作者の堀晃氏を知ったのは、有栖川有栖氏編の大阪をテーマにした短編集「大阪ラビリンス」に収録された「梅田地下オデッセイ」でした。この作品は、大阪駅周辺の地下に広がる迷路のような広大な地下街が舞台ですが、近未来、いきなり地下へ至る扉が不明の理由で閉じられ、地下に残された人々が何年もの間サバイバルを繰り広げる様子が描かれています。私事で恐縮ですが、関西在住の自分には週に1回は出かけるような身近な場所で、臨場感満点、とてもおもしろかったのです。今読んでも少しも古びていない、81年作とは思えない斬新さでした。
現在では、人類は宇宙では孤独な存在で、他に知的生物はいない確率が高いという説が有力だそうですね。ここに書かれている宇宙、物理、天文などの知識が古くなってしまっているのかどうかは、理系でない自分にはよくわかりません。が、銀河系の果てに滅びた生物の遺跡が点在しているというこの小説の設定はとても魅力的です。そこで出会う異星人や生物の形や生態も想像力豊かで意表をつき、非常にユニークでおもしろいと思います。また、主人公の相棒のようなトリニティの存在が秀逸で、どこかAIに似た結晶生物にもかかわらず、だんだんと情がわいてきます。それだけに、ネタばれするのであまり書けませんが、ラストはどこか哀切で孤独感がひりひりと伝わってきました。昔のSFドラマを思わせるようなレトロな雰囲気もあれば、今でも十分通用しそうな斬新さもあり、すぐれたハードSFだと思います。
1977年作の「太陽風交点」から81年までの作品と、それらに2007年作の「渦の底で」が加えられています。実はラストに持ってきてある「遺跡の声」が一番最初に、1976年に書かれていて、その時は特にシリーズ化しようとは思っていなかったそうです。が、こうしてラストの締めに持ってきてあると、連作集の最後がぴたりと決まっています。
堀氏は、2017年のショートショート集を省いて、ある時期からあまり執筆されていないようです。現在、古本でも入手できるものはあまり多くなく、またはとても高価で、もっとこの作者の作品を読んでみたいと思うのに残念です。
現在では、人類は宇宙では孤独な存在で、他に知的生物はいない確率が高いという説が有力だそうですね。ここに書かれている宇宙、物理、天文などの知識が古くなってしまっているのかどうかは、理系でない自分にはよくわかりません。が、銀河系の果てに滅びた生物の遺跡が点在しているというこの小説の設定はとても魅力的です。そこで出会う異星人や生物の形や生態も想像力豊かで意表をつき、非常にユニークでおもしろいと思います。また、主人公の相棒のようなトリニティの存在が秀逸で、どこかAIに似た結晶生物にもかかわらず、だんだんと情がわいてきます。それだけに、ネタばれするのであまり書けませんが、ラストはどこか哀切で孤独感がひりひりと伝わってきました。昔のSFドラマを思わせるようなレトロな雰囲気もあれば、今でも十分通用しそうな斬新さもあり、すぐれたハードSFだと思います。
1977年作の「太陽風交点」から81年までの作品と、それらに2007年作の「渦の底で」が加えられています。実はラストに持ってきてある「遺跡の声」が一番最初に、1976年に書かれていて、その時は特にシリーズ化しようとは思っていなかったそうです。が、こうしてラストの締めに持ってきてあると、連作集の最後がぴたりと決まっています。
堀氏は、2017年のショートショート集を省いて、ある時期からあまり執筆されていないようです。現在、古本でも入手できるものはあまり多くなく、またはとても高価で、もっとこの作者の作品を読んでみたいと思うのに残念です。
2013年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白く読めたが、欧米SFでありがちな、惑星探検物を劣化させたように感じられた。
読了感は微妙でした。
読了感は微妙でした。
2018年11月30日に日本でレビュー済み
●スペースオペラやミリタリーSFのような戦闘シーンもなければタイムトラベルものやボーイ・ミーツ・ガ
ールの胸キュンもない。著者は透明感のある圧倒的な広さの宇宙空間や奇妙な惑星、知的生命体の滅んでしま
った文明の残滓をただ静かな筆致で描き出している。
我々読者も主人公の遺跡調査員の目を通して宇宙や惑星の姿に寂寥感を覚えました。
ールの胸キュンもない。著者は透明感のある圧倒的な広さの宇宙空間や奇妙な惑星、知的生命体の滅んでしま
った文明の残滓をただ静かな筆致で描き出している。
我々読者も主人公の遺跡調査員の目を通して宇宙や惑星の姿に寂寥感を覚えました。
2013年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔子供の頃から中高までSFをよく読んでいました。光瀬龍、小松左京の初期作品などよく感化されました。「遺跡の声」はそのあとの年代に発表さてたので全く知らずアマゾンで出会わなければ読むこともなかったでしょう。
遺跡下級調査員と結晶生物体トリニティーの組み合わせが物語を作る構成は興味深く、あっという間に読破しました。超宇宙空間飛行を駆使して数100光年飛び滅亡した異星人の遺跡を探して記録ファイルするという主人公の設定が雄大でよかったです。最後には結晶生物体は異星の仲間に戻りますが、主人公はそのあとどうなってしまうのでしょうか。後を引く結末でした。
遺跡下級調査員と結晶生物体トリニティーの組み合わせが物語を作る構成は興味深く、あっという間に読破しました。超宇宙空間飛行を駆使して数100光年飛び滅亡した異星人の遺跡を探して記録ファイルするという主人公の設定が雄大でよかったです。最後には結晶生物体は異星の仲間に戻りますが、主人公はそのあとどうなってしまうのでしょうか。後を引く結末でした。
2017年8月18日に日本でレビュー済み
海外や日本のSFがたくさんあるなかでも突出している内容です。
なんといっても創作とはいえ科学に基づいた納得のいく世界観が素晴らしい。
最近の作家さんの小説とは器が違う。
作者と某出版社が揉めたことは置いといて、良い作品は大人の事情を度外しもっと読まれるべきです。
海外のSF映画で同じようなアイデアが氾濫してる今こそ再販すべきです。
日本にはこんなにも優れた作家がいるということを!!
最後にもう一度。再販すべきです。
なんといっても創作とはいえ科学に基づいた納得のいく世界観が素晴らしい。
最近の作家さんの小説とは器が違う。
作者と某出版社が揉めたことは置いといて、良い作品は大人の事情を度外しもっと読まれるべきです。
海外のSF映画で同じようなアイデアが氾濫してる今こそ再販すべきです。
日本にはこんなにも優れた作家がいるということを!!
最後にもう一度。再販すべきです。
2013年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校時代に読んで面白かったと記憶にある短編集「太陽風交点」。
本書はその中の1編を元に連作された短編集とのことで、“短編集「太陽風交点」”がそのまま収録されている訳ではありません。
なので、私の記憶に残っている面白かった短編(囚人?が灼熱の衛星で生き残りを模索する、だったか)などは含まれていませんでした。
まあ、おそらくそうであろうと了承済みで購入したのですが、やはり残念な気持ちが先立ってしまいました。
短編集「太陽風交点」がkindle化されるといいですね。
本書はいささか地味な遺跡調査をテーマにしたもの。語り口も主人公の関わり方も淡々としており、派手な展開はありません。
ただ、冒頭の1編は、淡々とした語り口と宇宙空間の拡がりや寂寥感のようなものがマッチする良い作品だと思います。
それに続く各編は、遺跡文化のバラエティはありますが、展開がマンネリとしており、重複する同じ説明文にも閉口します。短編集として発行する際に多少の改稿が必要だったのでは、などと考えてしまいます。
これらの短編は、最後の1編、トリニティとの結末を際立たせる要素でもあるため、これらにはまらないと最後の1編の重みも減ってしまうのではないでしょうか。残念ながら私ははまることが出来ませんでした。
本書はその中の1編を元に連作された短編集とのことで、“短編集「太陽風交点」”がそのまま収録されている訳ではありません。
なので、私の記憶に残っている面白かった短編(囚人?が灼熱の衛星で生き残りを模索する、だったか)などは含まれていませんでした。
まあ、おそらくそうであろうと了承済みで購入したのですが、やはり残念な気持ちが先立ってしまいました。
短編集「太陽風交点」がkindle化されるといいですね。
本書はいささか地味な遺跡調査をテーマにしたもの。語り口も主人公の関わり方も淡々としており、派手な展開はありません。
ただ、冒頭の1編は、淡々とした語り口と宇宙空間の拡がりや寂寥感のようなものがマッチする良い作品だと思います。
それに続く各編は、遺跡文化のバラエティはありますが、展開がマンネリとしており、重複する同じ説明文にも閉口します。短編集として発行する際に多少の改稿が必要だったのでは、などと考えてしまいます。
これらの短編は、最後の1編、トリニティとの結末を際立たせる要素でもあるため、これらにはまらないと最後の1編の重みも減ってしまうのではないでしょうか。残念ながら私ははまることが出来ませんでした。