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掠奪都市の黄金 (創元SF文庫) (創元SF文庫 リ 1-2) 文庫 – 2007/12/12

4.5 5つ星のうち4.5 19個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2007/12/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/12/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 411ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488723020
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488723026
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 19個の評価

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フィリップ・リーヴ
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作が割りとありきたりな文明批判だったのに比べて移動都市と呼ばれるものの魅力をより強く感じられました。不吉な幽霊の正体も絡んできて読み進めるのが楽しい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月7日に日本でレビュー済み
前作で、移動都市ロンドンが壊滅した後の世界が舞台の第二弾です。

メインの都市は氷上都市アンカレジ。
アンカレジにロンドンと似た雰囲気を感じて長居したいトムと、アンカレジをさっさと後にしたいヘスターの思いが交錯しながら話が進みます。

また、超一級掠奪都市アルハンゲリスクや、凄い所に腰を据えた都市、反移動都市同盟の中の過激派などが出てきます。

登場人物もアンカレジの朴訥で純粋な人達、一癖もふた癖もある自称冒険家に、ロストボーイなる謎の集団。 更には前作に出てきた○○○や、○○○がこんな事に!?など相変わらず多彩な顔ぶれ。

是非とも前作、移動都市を読んだ上でお楽しみ下さい。 きっと3作目が気になりますよ(笑)

相変わらず訳が非常に読みやすく分かりやすいのも良いです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年8月5日に日本でレビュー済み
炎上する移動都市ロンドンから飛行船で脱出したトムとヘスター。それから2年間、物資輸送などを請け負って、ふたりだけの気ままな旅をしていたが、ペニーロイヤル教授と名乗るうさんくさい人物を乗せてから事態は急転。身に覚えがないのに戦闘飛行艇に襲われ、命からがらたどり着いたのが移動都市アンカレッジ。都市が都市を喰らう、弱肉強食の未来世界「移動都市」の続編。

移動都市アンカレッジでロンドンでの生活を思い出したトムは、辺境伯フレイヤ・ラスムッセンに厚遇され、すっかり落ち着いてしまいます。一方ヘスターはトムとフレイヤの仲を裂くためにも早く飛行船を修理して出発したい。そこで話をややこしくしていく元凶がペニーロイヤル。彼の言葉を信じたフレイヤは、祖先の故郷アメリカを目指しますが、盗賊集団「ロストボーイ」が密かにアンカレッジに潜入していたのです。

ひとつひとつの事件が別の事件へとつながっていき、アンカレッジは強大な移動都市に追われる羽目に…。喰われてしまえばアメリカにたどり着けないばかりか、全員奴隷にされてしまいます。アンカレッジの、そしてトムとヘスターの運命は?

フィリップ・プルマンの「黄金の羅針盤」を思わせるスリリングな展開の冒険譚。第3巻「氷上都市の秘宝」に続きます!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年12月19日に日本でレビュー済み
 ヒロインであるへスターの描写がうまい。大抵、ヒロインといえば(前作に登場したキャサリンのような)美少女と相場が決まっているがへスターはそうじゃない。いろいろなコンプレックスを抱えているからトムが本当に愛してくれているのか不安だったり、嫉妬に狂ったあまりとんでもないことをしてしまったりする。実際にいてもおかしくないくらい、いじましく可愛くそして怖い。前作に比べるとトム君はあまり活躍していないように感じるくらいだ。というか、トムの立場に立って見直すと、受難の日々といえなくもない。
 アメリカを目指すアンカレッジの脱出行を軸にして、それを追う掠奪都市アルハンゲリスク、移動する都市にひそかに忍び込み盗みを働く集団<ロストボーイ>、反移動都市同盟の過激派<グリーンストーム>、さまざまな組織さまざまなキャラクターがそれぞれの目的をもって複雑に絡み合う展開。特に後半は怒涛の展開に目が離せなくなる。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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