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結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫) 文庫 – 2011/7/27
- 本の長さ555ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2011/7/27
- ISBN-104488734049
- ISBN-13978-4488734046
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2011/7/27)
- 発売日 : 2011/7/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 555ページ
- ISBN-10 : 4488734049
- ISBN-13 : 978-4488734046
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,030,639位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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私は理学部で宇宙物理を学んでおり宇宙ものはもちろん大好きですが、ことSFを読むにあたっては科学っぽさや正確さよりも、うまく驚かせてくれることを期待しています。
センスオブワンダーですね。
好き嫌いでいうと今回は半分以上が好きで自分には合わないなというのが数編。
過去も広い範囲から選んでいる選者が、今のジャンル状況を表してくれたのだなと思っています。
自分が、好きなのはアイデアで勝負して多少の無理は筆力で読者を引っ張りきってしまってくれるような作品。
今回では、「アリスマ王の愛した魔物」が一番です。
表題にも書きましたが、私はSFマガジン、異形コレクション、NOVAを読んでいるので再読が多かったのは残念です。
SFマガジンが一回日本作家特集をするとそこから数編年間ベストに選ばれてしまうというのは、SF短編の発表機会が少ないからなのでしょう。
もっと沢山の作品が出回り年間ベストに注目が集まるような出版状況になって欲しい。
ジャンル的に電子書籍に抵抗がない読者が比較的多いと推測するので、Kindle他の端末での出版を東京創元社様や早川書房様に推進してもらいたいと感じました。
ここで書いてもとは思いますが、出版社様には在庫負担が無くなるし、読者側には絶版リスクがなくなるのだから大歓迎ではないかと思うのですが。
異形の新人、酉島伝法の幻想的な、というかぬちょぬちょ、ぐちょぐちょのサラリーマンSFから、大ベテラン・眉村卓のS(少し)F(不思議)な小説まで。これぞ伝統の国産SF。山本弘の猛毒のロリコンSFもあるでよ。
谷甲州「メデューサ複合体(コンプレックス)」。ハードな宇宙土木SF。木星の高重力下において無人で建設が進められている巨大構築物メデューサ複合体。その設計に違和感を抱いた一人の技術者が単身、現場に乗り込み、コンピュータ内の仮想人格だけを相棒に孤独な作業に没頭する。物語は彼、堂島主任の視点で語られる。
『SFマガジン』掲載時からオールタイムベスト級とにらんでいた、小川一水「アリスマ王の愛した魔物」はこのラインナップに入っても際立つ。小国ディメの王子、アリスマは末っ子で数に魅入られていた。独学で算術を極めた王子は、美しい星の光の凝りの従者を傍らに、隣国からの侵略を撃退し、復讐を完遂し、大陸を制覇して大帝国をたてる。その武器は算廠。計算の殿堂、「国中の数字を呑ませる事で。▼あらゆる数字をはき出す箱を。」人間を部品にしたコンピュータ。王を唆す従者は何ものか。
流麗な文体と美しいイメージの瀬名秀明「光の栞(しおり)」。人工多能性幹細胞の女性研究者は書物の修復人、ビル・エヴァンスにいう。彼女は声を失っている。「特別な本をつくっていただきたいのです。▼私のかわりに世界を聞き、言葉をしゃべり、呼吸する本を。」いのちが一冊の書物になる。ビブロマニアである事の幸せを感じる作品。
架空の評論の体裁をとる、伴名練「ゼロ年代の臨界点」はバカSF。呆気にとられる出オチ。初出は同人誌という事だが、編者はどっこからこういう作品を……
紹介しきれない作品も凡庸ならざる想像力の産物ばかり。SF者なら買い。というか買え。
シリーズも4冊目
今回はストレートにSFと思える作品が非常に多かった
もちろん、アンソロジーとしても楽しめます
そして、大森望氏による「二〇一〇年の日本SF界賀概況」も掲載されています
2010年を振り返れますので、非常に役に立ちます
「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」冲方丁著
科学技術の進歩により、長寿が実現しつつある社会を描いた作品
胎児に抗加齢処置を施した夫婦が主人公
産まれて来る子供達が最初の世代であり、親達には抗加齢処置が施されていない
普通の寿命である自分達のことを、圧倒的に長寿である子供達は生涯憶えていてくれるのかといったような不安が綴られる
寿命が延びることにより、世代ギャップは拡大されるのだろうか
それとも、逆に小さくなるのだろうか
「アリスマ王の愛した魔物」小川一水著
人力で「ラプラスの魔」を実現する話
大森氏の解説にもありますが、小林泰三著「予め決定されている明日」は計算する立場の話だが、本著は計算をさせる立場の話
でも、やっぱり「ラプラスの魔」を実現するのは無理な気が・・・
これをいったら、野暮か
「完全なる脳髄」上田早夕里著
色々制限を加えられている一種の人造生命体がその呪縛から逃れるため、抵抗する
SFとしても面白かった
そして、悪意にこそ人間性が宿るといった背徳感や暴力描写にある種の爽快さが感じられた
北野勇作氏もよくバイオSFというか、人造生命体ものをよく書いているが、
北野氏の作品は、基本もの悲しい雰囲気だ
近年の作品は全体的に現状を受け入れ、諦観してしまっている内容のものが増えている気がする(ただし、ラノベは除く)
現状を打破する、抵抗するといった力強い作品に出会えて楽しかった
「五色の舟」津原泰水著
既読の為、今回は省略
「成人式」白井弓子著
コミックでした
著者の作品を読んだのは、初めてでした
異星を舞台にし、特異な生態系と、それに密接した儀式が描かれていた
異星人の造詣や文化が、あまりにも地球的すぎるのが少し残念だったかも
「機龍警察 火宅」月村了衛著
この著者の作品を読むのも初めてです
「機龍警察」シリーズの一編の模様
設定がSF的であるという点以外はミステリーというか警察小説です
コンパクトな割には、見事にまとめられており良かったです
「光の栞」瀬名秀明著
雰囲気は非常に美しい作品でした
しかし、よくよく考えてみると少しグロテスク???
「エデンの逆行」円城塔著
著者の作品は小説だからこそできる独創性のある表現だとは思いますが、ちょっと好みではないので今回は冒頭で投げ出してしまいました
すいません
「ゼロ年代の臨界点」伴名練著
同人誌、初出の作品
もちろん著者の作品を読むのは初めてです
それにしても、幅広くフォローしていて関心の限りです
稚気に富んだ作品でした
創作活動をしたことはありませんが、偽SF史を造るのはなんだか楽しそうだ
「メデューサ複合体(コンプレックス)」谷甲州著
既読の為、今回は省略
「アリスへの決別」山本弘著
既読の為、今回は省略
「allo,toi,toi」長谷敏司著
「あなたのための物語」と同一設定の作品と思われる
「アリスへの決別」と近い題材を扱っている
しかし、「アリス〜」の対象は空想であるが、本著の対象は実在
厭な話だった
しかし、脳の情報整理のズレには非常に興味をそそられた
「じきに、こけるよ」眉村卓著
幻覚が見える老人の日常を綴った作品
悠々自適で自然態なようでもあり、孤独でもの哀しくもある
「皆勤の徒」酉島伝法著
第二回創元SF短編賞受賞作
非常に個性的な作品でした
異形な会社風の世界を舞台にし、漢字を多用と改行が少ない文体だった
著者自身が描いたイラスト数点も併録されています
濃密すぎて、途中で挫折してしまい、完読できませんでした