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てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫) 文庫 – 2013/3/21
- 本の長さ471ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2013/3/21
- ISBN-104488738036
- ISBN-13978-4488738037
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2013/3/21)
- 発売日 : 2013/3/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 471ページ
- ISBN-10 : 4488738036
- ISBN-13 : 978-4488738037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,030,366位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 448位創元SF文庫
- - 4,617位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
収載されているのでコスパは良い。
日本短編部門受賞作11作品が収録されてます。
収録作品は次のとおり。
フル・ネルソン 筒井康隆
白壁の文字は夕陽に映える 荒巻義雄
ヴォミーサ 小松左京
言葉使い師 神林長平
火星鉄道一九 谷 甲州
山の上の交響楽 中井紀夫
恐竜ラウレンティスの幻視 梶尾真治
そばかすのフィギュア 菅 浩江
くるぐる使い 大槻ケンヂ
ダイエットの方程式 草上 仁
インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義) 大原まり子
だいたいおもしろかったですが、
特におもしろいと思ったのは、
「白壁の文字は夕陽に映える」と
「山の上の交響楽」でした。
「白壁の文字は夕陽に映える」は、
一種の超能力SF。
現在の人権感覚では、問題発言連発です。
「山の上の交響楽」は、
そんなことしてたら財政破綻してしまうでしょ
というツッコミがまず頭に浮かびましたけど、
資金繰りの心配してたらSFなんて読めませんね。
「ダイエットの方程式」や、
「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」
のようなバカ話も好きです。
「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ」の方は、
結末がちょっと不満なんですけど。
「恐竜ラウレンティスの幻視」と
「そばかすのフィギュア」は、
はじめて読む作品であるにも関わらず、
既読感がありました。
似たような話を読んだり、
見たりしたからだと思います。
でも、おもしろかったです。
「火星鉄道一九」もおもしろかったですが、
中尉がカッコよすぎです。
大槻ケンヂの「くるぐる使い」は、
読んでいて気分が悪くなりました。
この11人の作家の中では、
筒井康隆が一番好きですが、
「フル・ネルソン」は、
あまり楽しめませんでした。
次によむSFアンソロジーは、
4月10日発売予定の
『日本SF短篇50 2』になると思います。
2014年7月読了。
「星雲賞」は、1970年に第1回として始まった、日本SF大会参加者による投票で選ばれる賞である。
大森望曰く「お金を払って参加したファンの投票で1位が決まるという意味では、AKB総選挙のSF版みたいなもんですね。」
第45回になる2014年度の日本短編部門では、谷甲州が『星を造る者たち』で選ばれている。
また、そのうちレビューするつもりでいる『銀河英雄伝説/田中芳樹=著』は、第19回(1988年)に長編部門でこの賞を獲得している。
さて本作には、(書評家の)大森望が選んだ11篇が収録されている。
こういう短編集の魅力は、それぞれの作品が個性的であり、厚い本であるにもかかわらず飽きがこないところだと思う。
おもしろかったもの、イマイチと思ったものそれぞれ感想はあるけれど、SF作品を読むと、硬くなった頭を柔軟にしてくれる。
あまりに奇をてらった文体・実験的すぎるものは疲れるだけ(トップバッターの「フル・ネルソン」がそれに該当するか)だが、基本的に、本作に収録されたものは読みやすかった。
「火星鉄道一九」はかなりの“地図的想像力”を必要とするが、2ページにわたる概念図が付されており助かる。
みなさんも、1日1編という感じでSFの世界を堪能する時間を持ってみてはいかがだろうか。
つかの間、てのひらに宇宙をつかんだつもりになれるかも(^^♪
私の場合、全11作品中、3作品がスキップであった。そして、山の上の交響楽という作品を読めただけでも、本作品集を読んだ価値があった。SFファンなら、少なくとも1作は気に入る作品があるのではないだろうか?