1ページ目,物語は主人公の少女がガーデニングを行っている場面から始まるのですが,
いきなり何を言っているのか,どういう状況なのかがわからず,混乱をしてしまいます.
その後も理解の回らない描写が続き,この時代の文化や出生事情,ガジェットなど,
説明がいっさいなく,当たり前にそれらが語られ,世界観の軸となっていく話運びは,
SF好きには普通のこと,もしくは想像を膨らませる楽しみどころなのかもしれませんが,
下巻
の方を先に読んでしまったのかと錯覚をするほどで,最後まで中に入っていけません.
このほか,流れに抑揚が見られず,宇宙大学での生活をダラダラ見せられている感覚で,
あらすじの『学園青春小説』の通りにも思えますが,雰囲気が掴めない分,冗長さを感じ,
次から次へとエピソードが詰め込まれる展開は,あまりにまとまりがなく疲れてしまいます.
また,自傷癖を抱える主人公をはじめ,周りの人物も精神的に不安定な人物が多いようで,
パニックや意味不明の会話は,彼女たちに『近寄りがたい』空気を漂わせてしまっています.
このあと
下巻
も控えているわけですが,さすがにこれでは手を出すのはためらわれます….
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軌道学園都市フロンテラ〈上〉 (創元SF文庫) 文庫 – 2015/6/29
22世紀初頭、名家の少女ジェニーは有害な地球外生命体の繁殖や環境破壊で危機に瀕する地球を離れ、軌道上に浮かぶ宇宙コロニー内の名門大学に進んだ。彼女は最愛の兄弟を亡くした悲しみを抱えつつも、生命科学ラボでの授業や大好きなゼロGスポーツなど、充実した学園生活を始める。新しい環境で困難を乗り越えて成長していく少女の姿を描く、青春ファーストコンタクトSF。2012年キャンベル記念賞受賞作。
- 本の長さ430ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2015/6/29
- ISBN-104488756018
- ISBN-13978-4488756017
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2015/6/29)
- 発売日 : 2015/6/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 430ページ
- ISBN-10 : 4488756018
- ISBN-13 : 978-4488756017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,356,964位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,505位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 250,975位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上下巻とも読んだが、世界感がゴチャついて感じられのめり込めなかった。続編は出たとしても、読まないかな…
2015年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生命工学の活用の目覚しい社会を描いた秀作ではありますが、専門志向が強すぎて、読み終わったら疲れてしまいました。
2016年5月1日に日本でレビュー済み
気候変動で環境が悪化した地球。軌道エレベータ。スペースコロニー。生活の隅々までいきわたるインターネット。遺伝子改変。
舞台設定は、「本当にこういう未来がありそう」って感じさせられ、わくわくしました。
ストーリーは、あまり未来っぽくなく、親との葛藤とか、友達との関係などのあれやこれやの、「若者の自立と成長」がテーマです。
最後はいろいろ丸く収まり、ハッピーエンド。読後感もさわやかでした。
続編が出たら、読みたいです。
舞台設定は、「本当にこういう未来がありそう」って感じさせられ、わくわくしました。
ストーリーは、あまり未来っぽくなく、親との葛藤とか、友達との関係などのあれやこれやの、「若者の自立と成長」がテーマです。
最後はいろいろ丸く収まり、ハッピーエンド。読後感もさわやかでした。
続編が出たら、読みたいです。