物理、生物、心理、経済、思想まで、(語弊があるが)幅広く「法則」を扱うと言うアイデアは良い。取り上げている「法則」は常識レベルのものだが、113個もの数が紹介されているため、意外に知らない「法則」に出会えるかもしれない。
ただ、仮にも「事典」と名打って、法則を紹介する本にしては、あまりにも初歩的なミスが多すぎる。著者は実は全く理解できていないのではないかと思われる箇所が随所に見受けられる。ダーウィンの進化説の見出しに、「自然淘汰が進化する」と書いていたり、フレミングの法則の電流向きが反対だったりと、決定的に誤解を与える箇所(そして誤植)が多い。また、一つの法則の説明ページに突如別の法則の解説がなされていたりと、文章の構成がまずいのも問題。
さらに最も問題と思われるのは、万有引力の法則などと同列に「ティティウス・ボーデの式」なども取り上げられていたこと。これを「法則」としてならべるのは、「自然発生説」や「フロギストン説」を記述しているのと大差ないと思われる。
この手の本は、「正確な知識」を読者に与えることが目的であり、誤解を与えては絶対にならない。著者はまず自分で理解した上で内容を整理し、アウトプットするべきである。付け焼刃の学生レポートではないのだから、単に別の本に書いてあることを引っ張ってきてもダメである。取り上げている内容について、ある程度の知識がある読者であれば、間違いの箇所を自分で修正して何とか目を通すことはできても、初めてその知識に触れる読者にとっては、誤った理解を与えると言う意味で、星2つの評価とした。改訂版を期待したい。
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知っておきたい法則の事典 単行本 – 2007/7/1
遠藤 謙一
(編集)
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- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社東京堂出版
- 発売日2007/7/1
- ISBN-10449010717X
- ISBN-13978-4490107173
登録情報
- 出版社 : 東京堂出版 (2007/7/1)
- 発売日 : 2007/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 449010717X
- ISBN-13 : 978-4490107173
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月18日に日本でレビュー済み
自然科学中心の一般常識で知っている(はずの)、実は普段縁遠く忘れてしまっているような「…の法則」というものをまとめている。読者が必要に応じて簡単に見ることができ、簡便な事典と言えよう。この手のものは、こ難しいのが多いが、本書は多少工夫されている。
例えば、経済学では「エンゲルの法則」平たく言えば…貧乏人ほど食事代の負担が大きい…少子化の現代にも言及し、戦後60年の推移を折れ線グラフで表すなど、単なる法則の説明に終わっていないところがいい。
本書で取り上げた113人の中で、日本人の関わるものは、次の5人である。
大森房吉(地質学)「大森の法則」(三点測定による位置決定はカーナビでも応用)
片岡敏洋(経済学)「国際窮乏化法則」(国、企業にかかわらず、弱者は摂取されるから貧乏になるという法則)
吉良龍夫(生物学)「最終収量一定の法則」(米の作付けから始まった日本発の法則)
有沢広巳(経済学)「ダグラス・有沢の法則」(夫の収入が高いほど専業主婦が増える)
柳田国男(文学)「昔話の法則」(文字のなかった時代から語り継がれた昔話は世界中で、多くの共通点が発見されている。「語りの法則」という。「自己修正の法則」とも)
文学の分野で唯一人柳田国男を特別扱いしていることには、賛否両論あろうが、「まあ、いいか」とみなしたいところである。
万事にわたって精確に述べることは至難のわざで、専門家に執筆分担してもらわなけれは、しっかりしたものは期しがたい。本書の著者は何が専門家か分からない。オールマイティな人かどうかも知らない。それにしても、個人の責任において、このような意欲的な書をまとめたことに敬意を表しておこう。
例えば、経済学では「エンゲルの法則」平たく言えば…貧乏人ほど食事代の負担が大きい…少子化の現代にも言及し、戦後60年の推移を折れ線グラフで表すなど、単なる法則の説明に終わっていないところがいい。
本書で取り上げた113人の中で、日本人の関わるものは、次の5人である。
大森房吉(地質学)「大森の法則」(三点測定による位置決定はカーナビでも応用)
片岡敏洋(経済学)「国際窮乏化法則」(国、企業にかかわらず、弱者は摂取されるから貧乏になるという法則)
吉良龍夫(生物学)「最終収量一定の法則」(米の作付けから始まった日本発の法則)
有沢広巳(経済学)「ダグラス・有沢の法則」(夫の収入が高いほど専業主婦が増える)
柳田国男(文学)「昔話の法則」(文字のなかった時代から語り継がれた昔話は世界中で、多くの共通点が発見されている。「語りの法則」という。「自己修正の法則」とも)
文学の分野で唯一人柳田国男を特別扱いしていることには、賛否両論あろうが、「まあ、いいか」とみなしたいところである。
万事にわたって精確に述べることは至難のわざで、専門家に執筆分担してもらわなけれは、しっかりしたものは期しがたい。本書の著者は何が専門家か分からない。オールマイティな人かどうかも知らない。それにしても、個人の責任において、このような意欲的な書をまとめたことに敬意を表しておこう。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
社会科学から自然科学から、有名な法則や原理を五十音順に紹介した本。「事典」といっても、113個しかないので、知らない法則を調べる、という使い方は出来ないだろう。実際、私にとっては聞いたことのない法則は見当たらなかった。一つ一つの法則に、簡単な説明の他に発見者の逸話なども載っているので、法則を調べるのではなく、適当にページをめくって目に付いたところを読む、というような読み方が良さそうだ。
難点としては、法則の数が少ないことはもちろんだが、説明に間違いとまでは言えないまでも不十分なところや、誤解を招くようなところがあること。また法則は、分野や人によって同じものに異なる名前がつけられていることが多いので、目次でそこまで補完して欲しかった。
難点としては、法則の数が少ないことはもちろんだが、説明に間違いとまでは言えないまでも不十分なところや、誤解を招くようなところがあること。また法則は、分野や人によって同じものに異なる名前がつけられていることが多いので、目次でそこまで補完して欲しかった。