驚いた。と同時に非常に感心した。
筆者は作家である。作家とはいかに「作品にリアリティをもたせるか」
が大事なポイントであり、そのあたりに力量を問われるのは間違いない
だろう。
それゆえに常日頃、人間を細かく観察する能力やその真意を探るべく
深い洞察力を必要とされる職業だと思う。
本書には、その作家としての本領を見事に反映させている。
実際に本の売上につながったという、筆者が自身のブログにアップした
記事の内容を読むとよくわかる。
自分の作品傾向から、生涯読者になるであろう客の行動予測まで、
緻密に計算したうえで、マーケティングに取り組んでいるのだ。
血液型研究者の私にいわせると、O型タイプでことさら○○座傾向の
強い読者に向けて、彼らの嗜好にそうやり方で働きかけたのだ。
本当に上手いとしか言いようがない気がする。元々ビジネスマンと
してもやり手で、買ってくれそうな相手=顧客の研究に労を惜しまず、
かなりの情熱を注ぎ込めるタイプなればこそ、という感じ。
とにかく、購買対象者を徹底的に研究し、彼らと信頼関係を築き上げ、
売上を上げていこうというやり方である。
売り手と買い手双方にとって、Win-Winとなるよう、日頃からそういう
思考を続けてきた土台があったからこそ、可能にしたのだと思う。
やはり、ビジネスの基本は想像力。どうすれば顧客を満足させられるか、
どうすれば顧客をもっと喜ばせられるか、そういうことに知恵を絞らなけ
ればならない。
・最初から、万人受けを狙うな!
・ターゲット(客層)を、ニッチに絞り込め!
この辺にヒントがあるかもしれない。
彼と同じくらい研究熱心であれば、日本でも同じことができなくはない
と思った。
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電子書籍を無名でも100万部売る方法 単行本 – 2012/12/7
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購入オプションとあわせ買い
キンドルストアで「爆発的ミリオンセラー」の著者だから書けた、超実践バイブル!
特別な才能は必要ない。出版社を通す必要もない。次はあなたが100万部!
著者のジョン・ロックは、インディーズ作家としてアマゾン・キンドルで初めて電子
書籍100万部を売った男である。
もともと小説家ではないうえ、わずか2年でミリオンセラーを達成したことから世界
的に注目されている。
本書は、執筆とマーケティングの両面からアプローチするが、肝となるのは、著者自
身が数百万円をかけてトライ&エラーを繰り返し、ようやく辿りついた「マーケティ
ングシステム」にある。このシステムの汎用性が高いということは、著者がキンドル
で最もさえない・売れないジャンルだった「ウェスタン小説」のカテゴリーにおいて
もベストセラーリスト入りしたことによって、実証済みである。
本というパッケージで「自分の考えを発信したい」「世の中に影響を与えたい」「生
きた証、記録を残したい」と考えるすべての人に読んで欲しい1冊。
KDF(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)完全対応!
キンドルストア「自己啓発ニューリリース部門」で堂々の第一位!
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きた証、記録を残したい」と考えるすべての人に読んで欲しい1冊。
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- 本の長さ177ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2012/12/7
- ISBN-104492044809
- ISBN-13978-4492044803
商品の説明
著者について
ジョン・ロック
アマゾン・キンドルベストセラー作家、実業家。
インディーズ作家として世界で初めて「アマゾン・キンドル総合ランキング」1位を
獲得、累計100万部以上の電子書籍を販売している。著書にミステリー小説のドノヴァ
ン・クリード(Donovan Creed)シリーズ、ウエスタン小説のエメット・ラブ
(Emmett Love)シリーズなどがあり、いずれも大ヒットを記録している。もともと
小説家ではないうえ、短期間でミリオンセラーを達成したことから世界的に注目され
ている。
アマゾン・キンドルベストセラー作家、実業家。
インディーズ作家として世界で初めて「アマゾン・キンドル総合ランキング」1位を
獲得、累計100万部以上の電子書籍を販売している。著書にミステリー小説のドノヴァ
ン・クリード(Donovan Creed)シリーズ、ウエスタン小説のエメット・ラブ
(Emmett Love)シリーズなどがあり、いずれも大ヒットを記録している。もともと
小説家ではないうえ、短期間でミリオンセラーを達成したことから世界的に注目され
ている。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2012/12/7)
- 発売日 : 2012/12/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 177ページ
- ISBN-10 : 4492044809
- ISBN-13 : 978-4492044803
- Amazon 売れ筋ランキング: - 141,132位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 60位出版・自費出版関連書籍
- - 6,254位自己啓発 (本)
- - 11,485位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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細田朋希(ほそだともき)
起業家。エストリビューター。
電子書籍元年(2010年)から電子書籍ビジネスに専業で従事。2011年、電子書籍系スタートアップを起業。
電子書籍関連のソフトウェア開発、ポータルサイト開発・運営、出版プロデュース、スクール事業、監訳業、制作業、編集業、プロモーション支援、マーケティング支援といった電子書籍ビジネスに関わるあらゆる活動に携わる。
【著書】
『電子書籍を無名でも100万部売る方法』(東洋経済、2012年)の日本語版プロデュース・監訳、電子出版支援士(エストリビューター)という職業啓蒙を目的とした『電子出版のプロデューサーになろう』(インプレスR&D、2015年)上梓。
【メディア掲載】
CNET Japan/日経PC21/朝日新聞/東洋経済/他
カスタマーレビュー
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルはあざとい印象があり、ビジネス書籍でよくみかける煽り文言のようです。しかし、ジョン・ロックは実際に無名でありながら電子書籍の自著でミリオンセラーの偉業を成し遂げました。
この本は電子書籍を売る実践的な手法にフォーカスして、彼が経験から導き出したノウハウが惜しげもなく紹介されています。無駄な内容には一切ページが割かれていません。著者みずから述べているように、この本は読了後に閉じてしまうのではなく、彼の方法論を実践するためにあります。
とはいえ、ここに書かれていることの真髄がわかるひとは、ソーシャルメディアに親しんできた方、あるいはマーケティングを理解している方ではないでしょうか。彼は作家でありながら本職のビジネスでもでも成功した優れたマーケターです。これから電子書籍を書きたい、自分の著書で稼ぎたいと企てているライターや作家志望者はもちろん、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングに携わるマーケターにもおすすめしたい一冊です。
ジョン・ロックは、自分自身の手法を確立するまでに、著作を売るためのマーケティング活動に膨大な時間と2万5000ドル(約200万円)以上のお金を無駄にしてきたそうです。彼が時間とお金をかけたけれど効果がなかった「出版マーケティング」は以下の7つです。
1. 出版マーケティングについて外部の人間に聞く
2. 書店マーケティング
3.新聞取材
4.PR担当者を雇う
5.プレスリリース
6.ラジオインタビュー
7.広告宣伝
一目してわかるのは、これらは広告代理店が展開するマスメディアを中心としたマーケティングであるということです。一方、失敗から学んで彼が展開した手法は、ブログやツイッターなどのソーシャルメディアを軸としたマーケティングでした。広告で幅広い読者を獲得するのではなく、特定の読者にファンになってもらい、作品を継続して読んでいただく、いわゆるLTV(ライフタイムバリュー)に着目した戦略です。
重要なことは「特定の読者に向けて執筆」したことでしょう。ジョン・ロックの強みは、読者に合わせてコンテンツ(作品)自体をプロデュースできるパブリッシャーだったことにあるとぼくは考えています。
コンテンツとマーケティングを一体化させ、ブログやSNSで読者とコミュニケーションして、読者の好みについてテストマーケティング的な調査を行いながら、商品としての著作(コンテンツ)自体を変化させる。たぶん従来の出版社と作家の分業されたスタイルでは、このような一体化した「商品(コンテンツ)開発」はできないでしょう。個人出版あるいは電子書籍だからこそ可能になることです。また、読者を大切にするという意味では、次の言葉は非常に重みを感じました(P.168)。
人は、信頼している人からモノを買う。
ソーシャルメディアを活用するといっても、見え透いた売り込みは嫌がられます。十分な信頼関係が構築されていないうちに利己的なセールスをかけられたら、拒絶したくなる。コンテンツマーケティングの際に最も留意したいことです。
「書籍コンテンツを従業員としてみなす(P.78)」という発想も面白いとおもいました。個人出版自体を会社経営のメタファとして考えていて、社長=作者、従業員=作品という箱庭的な思考が楽しい。自分の生み出した作品が従業員としてみずから顧客を開拓し、読者の反響や売上げをレポートしてくれるという考え方は、売上げや顧客管理を出版社や取次任せにしていたオールドスタイルの作家や出版では思い付かない発想です。
しかしながらジョン・ロックの提示する方法論を実践しようとして、はたと気づくことがあります。それは「コンテンツ」の優秀さです。
ブログによるファン獲得方法の解説で実際に彼が書いたエントリが紹介されているページがありますが、ここで紹介されているエントリが実に味があって上手いのです。こんな風に上手く書けるには、やはり文才が必要。これだけ上手にブログが書けたら電子書籍も売れて当然だなあ、とおもった。
というわけで、コンテンツマーケティングの手法で電子書籍を売るためには、そもそも文才というコンテンツを創造するスキル自体が必要かもしれない、という根本的な問題にぼくは気づいてしまいました。ジョン・ロックの著作が100万部売れたのは、マーケティングの手法に長けていたせいもあるかもしれませんが、そもそも彼に文才があったからともいえます。文才とマーケティング的思考の両方を持ち得た希有な人物だからこそ、ミリオンセラーも実現できたのではないか。
電子書籍が注目されている昨今ですが、ぼくは電子書籍に過剰な夢を抱いていません。けれども、個人もしくはマイクロ規模で情報発信ができ、誰もがメディアとなり得るツールの存在として期待しています。DTPの登場により従来は手が届かなかった活字をタイプすることが身近になり、ブログによって個人のパブリッシングが可能になったように、電子書籍がぼくらの表現の可能性を広げていくと考えています。
まだ黎明期ともいえる電子書籍の時代だからこそ、無名の人間が頭角をあらわすことも可能です。けれども頭角をあらわすひとには条件があり、コンテンツを作成する能力はもちろん、ジョン・ロックのようにマーケティング的なアプローチができること、セルフプロデュースのセンスのある作家が混沌のなかから伸びていきそうです。
ビジネスやプライベートの枠組みを飛び越えて、小説を書きつつ売りさばいたり、広告やPRまで何でもやっちゃうようなスーパーマンが登場する電子書籍の時代。そんな時代の到来と可能性を感じさせる本でした。
この本は電子書籍を売る実践的な手法にフォーカスして、彼が経験から導き出したノウハウが惜しげもなく紹介されています。無駄な内容には一切ページが割かれていません。著者みずから述べているように、この本は読了後に閉じてしまうのではなく、彼の方法論を実践するためにあります。
とはいえ、ここに書かれていることの真髄がわかるひとは、ソーシャルメディアに親しんできた方、あるいはマーケティングを理解している方ではないでしょうか。彼は作家でありながら本職のビジネスでもでも成功した優れたマーケターです。これから電子書籍を書きたい、自分の著書で稼ぎたいと企てているライターや作家志望者はもちろん、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングに携わるマーケターにもおすすめしたい一冊です。
ジョン・ロックは、自分自身の手法を確立するまでに、著作を売るためのマーケティング活動に膨大な時間と2万5000ドル(約200万円)以上のお金を無駄にしてきたそうです。彼が時間とお金をかけたけれど効果がなかった「出版マーケティング」は以下の7つです。
1. 出版マーケティングについて外部の人間に聞く
2. 書店マーケティング
3.新聞取材
4.PR担当者を雇う
5.プレスリリース
6.ラジオインタビュー
7.広告宣伝
一目してわかるのは、これらは広告代理店が展開するマスメディアを中心としたマーケティングであるということです。一方、失敗から学んで彼が展開した手法は、ブログやツイッターなどのソーシャルメディアを軸としたマーケティングでした。広告で幅広い読者を獲得するのではなく、特定の読者にファンになってもらい、作品を継続して読んでいただく、いわゆるLTV(ライフタイムバリュー)に着目した戦略です。
重要なことは「特定の読者に向けて執筆」したことでしょう。ジョン・ロックの強みは、読者に合わせてコンテンツ(作品)自体をプロデュースできるパブリッシャーだったことにあるとぼくは考えています。
コンテンツとマーケティングを一体化させ、ブログやSNSで読者とコミュニケーションして、読者の好みについてテストマーケティング的な調査を行いながら、商品としての著作(コンテンツ)自体を変化させる。たぶん従来の出版社と作家の分業されたスタイルでは、このような一体化した「商品(コンテンツ)開発」はできないでしょう。個人出版あるいは電子書籍だからこそ可能になることです。また、読者を大切にするという意味では、次の言葉は非常に重みを感じました(P.168)。
人は、信頼している人からモノを買う。
ソーシャルメディアを活用するといっても、見え透いた売り込みは嫌がられます。十分な信頼関係が構築されていないうちに利己的なセールスをかけられたら、拒絶したくなる。コンテンツマーケティングの際に最も留意したいことです。
「書籍コンテンツを従業員としてみなす(P.78)」という発想も面白いとおもいました。個人出版自体を会社経営のメタファとして考えていて、社長=作者、従業員=作品という箱庭的な思考が楽しい。自分の生み出した作品が従業員としてみずから顧客を開拓し、読者の反響や売上げをレポートしてくれるという考え方は、売上げや顧客管理を出版社や取次任せにしていたオールドスタイルの作家や出版では思い付かない発想です。
しかしながらジョン・ロックの提示する方法論を実践しようとして、はたと気づくことがあります。それは「コンテンツ」の優秀さです。
ブログによるファン獲得方法の解説で実際に彼が書いたエントリが紹介されているページがありますが、ここで紹介されているエントリが実に味があって上手いのです。こんな風に上手く書けるには、やはり文才が必要。これだけ上手にブログが書けたら電子書籍も売れて当然だなあ、とおもった。
というわけで、コンテンツマーケティングの手法で電子書籍を売るためには、そもそも文才というコンテンツを創造するスキル自体が必要かもしれない、という根本的な問題にぼくは気づいてしまいました。ジョン・ロックの著作が100万部売れたのは、マーケティングの手法に長けていたせいもあるかもしれませんが、そもそも彼に文才があったからともいえます。文才とマーケティング的思考の両方を持ち得た希有な人物だからこそ、ミリオンセラーも実現できたのではないか。
電子書籍が注目されている昨今ですが、ぼくは電子書籍に過剰な夢を抱いていません。けれども、個人もしくはマイクロ規模で情報発信ができ、誰もがメディアとなり得るツールの存在として期待しています。DTPの登場により従来は手が届かなかった活字をタイプすることが身近になり、ブログによって個人のパブリッシングが可能になったように、電子書籍がぼくらの表現の可能性を広げていくと考えています。
まだ黎明期ともいえる電子書籍の時代だからこそ、無名の人間が頭角をあらわすことも可能です。けれども頭角をあらわすひとには条件があり、コンテンツを作成する能力はもちろん、ジョン・ロックのようにマーケティング的なアプローチができること、セルフプロデュースのセンスのある作家が混沌のなかから伸びていきそうです。
ビジネスやプライベートの枠組みを飛び越えて、小説を書きつつ売りさばいたり、広告やPRまで何でもやっちゃうようなスーパーマンが登場する電子書籍の時代。そんな時代の到来と可能性を感じさせる本でした。
2020年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分もプロとして翻訳するが、買って読み始めて直ぐに訳文のレベルの低さに読むの嫌になった。内容の評価以前に稚拙な日本語に閉口。
2013年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
俺はこの本に勇気を貰った。
将来、小説家になろうとしている人には読んで欲しい。
何故なら、小説で大賞を取るよりも、むしろ電子書籍の方が成功できる可能性があるからだ。
というか、この本のレビューには心底呆れてしまった。
資本主義社会においては成果が全てである。俺は結果が全てで努力はいらない、とは言わない。
むしろ、努力しない成功者がいるとしたら見てみたいのだが。
成功者は一般人よりもめちゃくちゃ頑張っている。
結果、成功するのだ。
Amazonレビューでこの本に低評価を付けている人間は、果たして電子書籍を一冊でも売った実績があるのだろうか。ヒット作を飛ばしたことがあるのだろうか。もしかすると、一冊も書いたことがないのではないか、と俺は感じる。
ブログを運営し、更に小説家を志望する俺としては、かなりこの本には勇気を貰った。
ノウハウマニアはページ数が少ないとすぐ怒る。
けれど、本当に必要なのは文字数ではなくて、実践の方法だ。
実践の方法がシンプルにわかりやすく書かれていると何故日本のバカな読者層は怒るのだろうか?
それだと、『お勉強』して自分が実践しないままに知識を溜めるという行為ができないから怒るのだ。
それは本末転倒だ。
電子書籍を売りたいなら、まず電子書籍を書く必要がある(これは俺も痛感した。まずコンテンツを作る)。
この本に書かれている方法は、日本にはそのまま適用できない内容もある。
例えば、日本のWebでは無料で提供されていたものが有料化されると文句を言う層が必ず存在する。
Webはあくまでも愚痴を垂れる遊び場であり、お金とは結びつかないもの、と考えていることが多い。
小説家も基本的には文学新人賞を目指すというスタンスがまだ一般的だろう。
しかし、新人賞を受賞しても一、ニ作で消える作家は腐るほどいる。それはあまりに費用対効果が見合っていないのではないか。
また審査に莫大な時間がかかる。
だとしたら、表紙絵を描いてくれる人と組んで、電子書籍作家として活動するのも選択肢の一つではないだろうか。
日本ではまだ紙の書籍の方が価値が高いが、経済のトップを走るアメリカで電子書籍と紙書籍の売上の逆転が起こっている以上、ある程度、時間を経ることで、紙の優位性は消えずともある程度電子書籍を買う層は出てくるだろう。
だから、日本の小説家は電子書籍という道もある、という風な選択肢を手に入れることになる。
俺はブログ運営を続けてきて、ある程度常連を得た。その子たちには購買力はない。ただ、そういった信頼関係がヒットの根底にある、と言われると嬉しくなった。
ブログには莫大な記事を投稿しているので、ある程度量を絞ったビジネス用サイトを作ることも視野に入れようと感じた。
何より、コンテンツを作ることにもっと熱中し、表現を楽しみネット上のファンを増やすことに集中しよう、と前向きになれた。
ニッチに特化しろ、という意見は、大衆向けを公募用に書こうとしていたが、どうにも書く作品が異常な作品寄りで困っていた俺にとって福音になった。
これからの展開は俺次第だが、この本に俺は勇気を貰った。
批評家気取りは電子書籍を一冊でも書いてから物を言って欲しい。
このレビューを投稿する際の条件にして欲しいくらいだ。
俺は同人電子書籍を一個だけ販売したことがある。恥ずかしながら五冊しか売れなかった。
しかし、そういった試行錯誤の中にいる人にこそ、この本は読まれるべきではないだろうか。
誰でも表現できるというWebの自由さはこういう時に仇となる。成功者に学ぶという心は大事だ。自分の成果と著者の成果を比し、時に謙虚に学ぶことも重要ではないか。恥を知れ。
読者は神様ではない。多くの場合、著者よりも無力な存在である現状をきちんと認めて、真摯に努力していけば、浮かばれる道もあるだろう。
将来、小説家になろうとしている人には読んで欲しい。
何故なら、小説で大賞を取るよりも、むしろ電子書籍の方が成功できる可能性があるからだ。
というか、この本のレビューには心底呆れてしまった。
資本主義社会においては成果が全てである。俺は結果が全てで努力はいらない、とは言わない。
むしろ、努力しない成功者がいるとしたら見てみたいのだが。
成功者は一般人よりもめちゃくちゃ頑張っている。
結果、成功するのだ。
Amazonレビューでこの本に低評価を付けている人間は、果たして電子書籍を一冊でも売った実績があるのだろうか。ヒット作を飛ばしたことがあるのだろうか。もしかすると、一冊も書いたことがないのではないか、と俺は感じる。
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ノウハウマニアはページ数が少ないとすぐ怒る。
けれど、本当に必要なのは文字数ではなくて、実践の方法だ。
実践の方法がシンプルにわかりやすく書かれていると何故日本のバカな読者層は怒るのだろうか?
それだと、『お勉強』して自分が実践しないままに知識を溜めるという行為ができないから怒るのだ。
それは本末転倒だ。
電子書籍を売りたいなら、まず電子書籍を書く必要がある(これは俺も痛感した。まずコンテンツを作る)。
この本に書かれている方法は、日本にはそのまま適用できない内容もある。
例えば、日本のWebでは無料で提供されていたものが有料化されると文句を言う層が必ず存在する。
Webはあくまでも愚痴を垂れる遊び場であり、お金とは結びつかないもの、と考えていることが多い。
小説家も基本的には文学新人賞を目指すというスタンスがまだ一般的だろう。
しかし、新人賞を受賞しても一、ニ作で消える作家は腐るほどいる。それはあまりに費用対効果が見合っていないのではないか。
また審査に莫大な時間がかかる。
だとしたら、表紙絵を描いてくれる人と組んで、電子書籍作家として活動するのも選択肢の一つではないだろうか。
日本ではまだ紙の書籍の方が価値が高いが、経済のトップを走るアメリカで電子書籍と紙書籍の売上の逆転が起こっている以上、ある程度、時間を経ることで、紙の優位性は消えずともある程度電子書籍を買う層は出てくるだろう。
だから、日本の小説家は電子書籍という道もある、という風な選択肢を手に入れることになる。
俺はブログ運営を続けてきて、ある程度常連を得た。その子たちには購買力はない。ただ、そういった信頼関係がヒットの根底にある、と言われると嬉しくなった。
ブログには莫大な記事を投稿しているので、ある程度量を絞ったビジネス用サイトを作ることも視野に入れようと感じた。
何より、コンテンツを作ることにもっと熱中し、表現を楽しみネット上のファンを増やすことに集中しよう、と前向きになれた。
ニッチに特化しろ、という意見は、大衆向けを公募用に書こうとしていたが、どうにも書く作品が異常な作品寄りで困っていた俺にとって福音になった。
これからの展開は俺次第だが、この本に俺は勇気を貰った。
批評家気取りは電子書籍を一冊でも書いてから物を言って欲しい。
このレビューを投稿する際の条件にして欲しいくらいだ。
俺は同人電子書籍を一個だけ販売したことがある。恥ずかしながら五冊しか売れなかった。
しかし、そういった試行錯誤の中にいる人にこそ、この本は読まれるべきではないだろうか。
誰でも表現できるというWebの自由さはこういう時に仇となる。成功者に学ぶという心は大事だ。自分の成果と著者の成果を比し、時に謙虚に学ぶことも重要ではないか。恥を知れ。
読者は神様ではない。多くの場合、著者よりも無力な存在である現状をきちんと認めて、真摯に努力していけば、浮かばれる道もあるだろう。
2013年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まえがきはQ&Aになっていて、非常に面白い。(期待させるという意味で)
深夜の海外の通販番組の様で、楽しい。
こんな感じという例
「ほんとうにそんなことが可能なのかい?」
「あぁ、そんなのへっちゃらさ。こいつを使えばね!」
という感じで、読み進めると、
「おもしろいコンテンツを準備する」
といった、3段跳びのような要求が出てくる。
最終的には、必ず成功することを祈っている、ような感じで終わる。
これを読んだから、電子書籍が書けるとか売れる本ではなく、この作者が
「いかなる作戦をとって販売したか」
を知る書籍。
おおらかにみて電子書籍販売のアイデアと心構えを知る、という本なので、
本来のタイトルは
「書く能力はあったものの無名だった著者が、いかに電子書籍をたくさん売るようになったかの手順」
である。
深夜の海外の通販番組の様で、楽しい。
こんな感じという例
「ほんとうにそんなことが可能なのかい?」
「あぁ、そんなのへっちゃらさ。こいつを使えばね!」
という感じで、読み進めると、
「おもしろいコンテンツを準備する」
といった、3段跳びのような要求が出てくる。
最終的には、必ず成功することを祈っている、ような感じで終わる。
これを読んだから、電子書籍が書けるとか売れる本ではなく、この作者が
「いかなる作戦をとって販売したか」
を知る書籍。
おおらかにみて電子書籍販売のアイデアと心構えを知る、という本なので、
本来のタイトルは
「書く能力はあったものの無名だった著者が、いかに電子書籍をたくさん売るようになったかの手順」
である。